産休・育児休暇中だとクレジットカードの審査に通らない?

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基本的に社会に出ている大人であれば、クレジットカード審査に通過するためには安定した収入が必要になります。

では、産休・育児休暇に入って収入がなくなってからでは、時すでに遅しで、クレジットカードの審査に通過することはできないのでしょうか?

ここでは産休・育児休暇中のクレジットカード審査についてわかりやすく説明しています。
審査申し込みのコツなどもご紹介していますので、ぜひご覧くださいね。


もくじ

産休・育児休暇のクレジットカード審査は通りにくいの?

産休・育児休暇中でもクレジットカードを作れないということはないのですが、職場で仕事をしているときよりも審査が慎重に進められることになります。

その結果、審査通過率は仕事をしているときよりも下がることになります。

自分の中では、「少しお休みをした後は職場復帰して今までどおり働くぞ!」と前向きな意思があったとしても、クレジットカード会社は現在の収入やこれからの返済能力を重要視します。

そのため、今現在収入がないということが審査に大きく影響してしまうのです。

産休・育児休暇のクレジットカード審査が厳しくなる理由

産休・育児休暇中にクレジットカード審査が不利になる理由を確認しておきましょう。

仕事をしているときよりも収入が減る

この「収入面に不安がある」というのが最大の理由になります。

クレジットカード利用代金の支払いは、翌月または翌々月に口座引き落としで行われるのが一般的です。ですので、クレジットカード会社は利用者全員の支払い立て替えを常に行なっている状態となり、返済をしてもらえるかどうかわからないというリスクを背負っているんです。

貸し倒れのリスクがあることから、クレジットカード審査では安定収入が重要視されることになります。

産休・育児休暇中は、会社に籍をおいていたとしてもほとんどの場合は収入が無いことになります。

出産手当金や育児休業給付金をもらっていても、それはあくまでも手当・給付金であり、収入にはならないため、産休・育児休暇中は「安定収入がない人」と判断されてしまいます。

産休・育児休暇中は在籍確認が取れない

在籍確認とは、申込者が勤めている勤務先にクレジットカード会社が電話をかけて、実際に在籍しているかを確認することです。

産休・育児休暇中で不在の時に電話をされてしまっても本人は電話に出ることができません。

また、申し込み者が産休に入っていることを知らない職場の人が在籍確認の電話に出てしまい、「○○(申込者)というものはおりませんが・・・」と答えてしまったら在籍の確認が取れないことになるので審査に通過することはできません。

職場復帰ができないこともある

産休に入る前は1年で職場復帰する予定でいても、実際は何があるかわかりません。

体調が回復しなかったり育児に思ったよりも手がかかるなど様々な理由でお休み期間が延びてしまったり、中にはそのまま退職することになるケースもあります。

こういった不安定な状況はクレジットカード会社の信頼を落とすことになります。

クレジットカード会社は退職の理由を考慮するようなことはしないので、「安定した収入がないのであれば審査には通さない」と判断されてしまいます。

産休・育児休暇中のクレジットカード審査に通過するためにできること

産休・育児休暇中であるということは、クレジットカード会社にとっては働いていて毎月お給料をもらっている人よりも信頼できにくい人ということになります。

厳しいようですが、多くの人が返済を滞らせてしまうとクレジットカード会社は倒産の危機に陥ってしまいます。常に踏み倒されるリスクを背負っているということを考えると、厳しくならざるを得ないのもわかります。

産休・育児休暇中の人がクレジットカード審査に通過するためには、返済がきちんとできる人であることをわかってもらうことが大事です。
そのためにできることを知っておきましょう。

店頭や郵送で申し込みをしよう

クレジットカードの申し込みはネットでもできますが、産休・育児休暇中の人はできれば店頭や紙の申込書に記入して送る郵送申し込みを利用するようにしましょう。

なぜかというと、店頭・郵送の方が自分の意思を伝えやすいから。

クレカの審査に通過するには、今は産休・育児休暇中だけど職場復帰する予定がきちんとあることをクレジットカード会社に伝えることが非常に重要です。

今は職場にいないことをわかっておいてもらわないと、在籍確認で失敗することになります。

また、申し込みの際には年収を自己申告するのですが、産休・育児休暇中の場合はどうしてもいつもより年収が低くなってしまうでしょう。場合によっては0円というケースもあると思います。

こういったマイナスな部分を補うためには、申込書とは別に以下のような内容を記入したメモを1枚添えると良いでしょう。

・現在は産休・育児休暇中であること
クレジットカード会社は勤務状態まで把握していないので、自分から言わなければ産休・育児休暇に入っていることはわかりません。内緒にしておこうと思えばできるのです。しかし、審査においてはきちんと伝えた方が現在の状況を考慮してもらいやすくなります。

・職場復帰予定日
「2019年10月1日に復帰予定です」など、日付まで記入すると信用されやすくなるでしょう。

・手当、給付金の額
手当などは収入にはならないため年収欄に記入することはできません。しかし、もらっているのであればその金額も記入した方が信用されやすくなります。

・職場復帰後の収入(目安)
復帰した後の収入がわかっていればその金額も記入しましょう。

源泉徴収票を同封しよう

源泉徴収票には年収も勤務先名も記載されているので、在籍していることの証明にもなります。

通常、クレジットカード審査に収入証明書は不要なのですが、店頭申し込みや郵送申し込みであればコピーを同封することもできます。

可能であれば直近の源泉徴収票を同封することをオススメします。

キャッシング枠は0円に設定しよう

キャッシング枠はクレジットカードを使って現金を借りることができる機能です。これからお金がかかるという時期には便利に感じるかもしれませんが、キャッシング枠は0円に設定して申し込みをしましょう。

理由は2つあります。
ひとつは、「キャッシング枠が必要な人」は、それだけ信頼度が下がるから。

クレジットカード会社の立場で考えてみると、お金を借りる可能性がある人よりも借りない人の方が返済が滞るリスクも踏み倒されるリスクも少ないことになります。
そのため、キャッシング枠はつけないほうが有利になるのです。

もうひとつの理由は、審査が煩雑になるため。
クレジットカードでお買い物や支払いをする枠のことを「ショッピング枠」と言うのですが、ショッピング枠とキャッシング枠は基づく法律が異なるので、ショッピング枠だけの審査よりも複雑になってしまいます。

また、貸金業法の総量規制という規則によって、個人がお金を借りられる金額は「年収の3分の1以下」と決められています。

そのため、例えば無職の人や専業主婦で本人に収入がない人はキャッシング枠を設けることはできません。(一部例外はあります)

産休・育児休暇中の人の場合は、各種手当によってもらっているお金があったとしても、年収としては0円であるケースも考えられます。

そうなってくるとさらに審査がややこしくなってしまいます。

審査は複雑であればあるほど落ちてしまう可能性が上がってしまうので、最初からキャッシング枠を設けない方が賢い選択になります。

できるだけ産休に入る前にクレカの申し込みをしよう!

これから産休・育児休暇中に入るという人であれば、仕事をしているうちにクレジットカードを作るのがもっとも良い方法です。

産休・育児休暇があるということは、おそらく正社員でお仕事をしている人だと思います。

ということは、「一般カード」と呼ばれるような年会費無料〜格安のクレジットカードに申し込みをすれば審査に落ちることはまずありません。

※過去に何かの支払いを延滞したとか債務整理をしたことがあるなど、ブラックリスト入りするようなことに心当たりがあれば審査落ちすることもあります。

今現在お仕事をしているのであれば、申し込み時にこれから産休に入ることを伝える必要はありませんし、産休・育児休暇中に入ってから審査申し込みをするよりも大幅に有利であることは間違いありません。

産休・育児休暇中の人がやってはいけないこと

会社には籍があって職場復帰後の収入も話はついているのに、審査が厳しいということに納得がいかない人もいると思います。

しかし、納得できないからといって嘘をついて申し込みをすることだけは絶対にやめましょう。

例えば、専業主婦として申請することです。

専業主婦は本人ではなく配偶者の年収や信用情報を元に審査が行われるので、夫が普通に働いていて信用状態に問題がなければ妻のクレジットカード審査も比較的簡単に通過できます。

しかし、過去の申し込み歴などは信用情報機関に記録されているので、会社に籍があるのに専業主婦として審査を受けてもバレてしまいます。

それに、万が一審査に通過してクレジットカードが発行されたとしても、嘘をついたことが後から分かったら強制解約になることもありますし、詐欺罪に問われる可能性もあるんです。

当然、嘘をついたカード会社では一生クレジットカードを作れなくなってしまいます。あまりにもリスクが大きいですし、やめておきましょう。

産休・育児休暇中の方は家族カードの検討も

ここまでは、産休・育児休暇中の本人のクレジットカード審査について見てきましたが、本来であれば添付する必要がない書類まで一緒に送ったり、手紙まで添えないといけないのは面倒ですし、体調が不安定な時期にクレジットカード申し込みのために出かけたくないということもあるでしょう。

また、産休・育児休暇中にクレジットカード審査を受けるということは、審査落ちするリスクが高い状態で審査にのぞむことになります。

クレジットカード会社に申し込みをした履歴は、そのクレジットカード会社には半永久的に残りますし、国内に3社ある「信用情報機関」というところにも6ヶ月間残ることになります。

これらの記録を見れば「過去に審査落ちした人」であることがわかるので、審査落ちはあまり良いことではありません。

審査に通らなかったからといって、次々に申し込みをしてしまうと「申し込みブラック」と呼ばれるさらに悪い状況に陥ってしまいます。

そもそも、どうしても自分でクレジットカードを作る必要がなければ「家族カード」を検討してみてはいかがでしょうか。

家族カードってなに?

家族カードは、クレジットカード本会員の家族に発行してもらえるサブカードです。

例えば夫のクレジットカードの家族カードを妻が発行してもらう場合、夫のクレジットカード会社に申請を行います。

申請内容は妻の氏名、夫との続柄、妻の生年月日、設定したい暗証番号くらいなので、難しいことはありません。また、家族カードは本会員の信用に基づいて発行してもらえるものなので、妻の年収の申請も不要ですし無職でも構いません。

家族カードは誰に発行してもらえるの?

一般的には「本会員と同一生計の配偶者、親、18歳以上の子供(高校生を除く)」に対して発行してもらえます。産休・育児休暇中の妻はまったく問題ナシなのでご安心ください。

ちなみに、生計が一緒であれば夫と妻が一緒に住んでいなくても構いません。
例えば妻が出産のために里帰り中とか、夫が単身赴任中で別々に住んでいたとしても、家族カードの申請は可能です。

家族カードの審査はどうなってるの?

家族カードの審査で重要なのは、本会員の信用能力です。

すでに夫が持っているクレジットカードの家族カードに申し込むのであれば、審査に通過しているクレジットカード会社にお願いすることになるので審査は非常に簡単です。

夫も新しいクレジットカードに申し込むのであれば、家族カードを同時申し込みすることになります。

この場合は、本会員となる夫が主に審査を受けることになります。

普通にお仕事をしていて、過去にブラックリスト入りするようなことがなければ特に問題なく審査に通ることができます。

ちなみに過去5年以内に以下のようなことがあると、ブラックリスト入りしている可能性があります。

・クレジットカード代金支払いの延滞
・携帯電話本体の分割払いの延滞
・消費者金融、銀行カードローン、キャッシングの延滞
・保証会社を利用して契約した賃貸物件の家賃延滞
・自動車ローン、住宅ローンなどローン支払いの延滞
・奨学金の延滞
・ショッピングローンの延滞
・クレジットカードを強制解約させられたことがある
・自己破産などの債務整理をしたことがある(最長10年以内)
・過払金請求をしたが債務が残ってしまった場合(過払金がなかった場合)
など

家族カードを申し込む場合は、その家族の信用情報も見られることになります。そのため本会員である夫の信用状態が良くても妻に延滞歴がある場合などは、家族カードのみ発行を見送られてしまうこともあります。

自分のクレジットカードと家族カードの違い

妻が自分で申し込みをしてクレジットカードを持つのと、夫の家族カードを持つことの違いなどを解説します。

クレジットカード名義人はどうなる?

クレジットカードはカードに記載されている名義人しか使うことができませんので、夫のクレジットカードを妻が使うというようなことはできません。

ですので、夫の家族カードとして発行される妻のクレジットカードには妻の氏名が記載されることになります。裏面の署名も妻本人が行います。

見た目としては自分のクレジットカードなのか家族カードなのかは全くわからないことになります。

支払いはどうなる?

家族カード利用分の支払いは基本的には本会員が行います。

例えば次の支払日が5/25だとしたら、夫の利用分と妻の家族カード利用分がまとめて夫の口座から5/25に引き落とされることになります。

この点は自分が本会員のクレジットカードを持つことと大きな違いになりますね。

限度額はどうなる?

家族カードの限度額は本会員カードの限度額に含まれます。
夫が指定された限度額が80万円であれば、夫のカードと妻が持っている家族カードの2枚合わせて80万円までということになります。

付帯サービス、ポイントプログラムはついてるの?

通常、クレジットカードには海外旅行保証、ショッピング保証、不正利用や盗難時の保険などがついているのですが、家族カードにも本会員と同等の補償が付くことになります。

また、航空マイルがたまったり、クレジットカード会社の独自ポイントやTポイントが貯まるサービスがあれば、そちらも本会員と同等にたまります。

ただし、ポイントやマイルは本会員のカードに合算されることになり、家族カード単体でためることはできません。

家族カードにデメリットはないの?

家族カードにデメリットと感じられるものはありませんが、注意点というか理解しておきたい「家族カードの仕様」と言えることはあります。

利用明細は本会員に届く

家族カードは本会員のクレジットカードのサブカードのような扱いになりますので、契約しているのはあくまでも本会員です。

紙の利用明細を使うのであれば、本会員に届くことになります。

WEB明細も本会員が会員サイトにログインすれば確認できてしまうので、「家族カードをいつ・どこで・何に・いくら使ったのか」は全て分かってしまいます。

家族カードを食品や子供の日用品などの家計専用として使うのであれば気にしなくても良いですが、産休・育児休暇中であれば妻個人のおこづかいとして家族カードで行うケースもあると思います。

夫婦とはいえプライベートなお買い物の内容をあからさまに知られてしまうのはイヤ!という場合は、家族カードがデメリットになりそうですね。

クレヒス磨きには使えない

「クレヒス」はクレジットカードヒストリーのことで、信用情報機関に記録されているクレジットカードや各種ローンなどの利用履歴のことです。

あくまでも履歴なので、良いものも悪いものも区別されずに記録されていることになります。

クレヒスが良いと、これからのクレジットカード審査や自動車ローンの審査などの信用状態を問われる時に有利になり、クレヒスが悪いと「この人は信用できない!」と判断されてしまうので、できるだけ良いクレヒスをためておくことが理想です。

良いクレヒスを貯めるには、クレジットカードやローンを適度に利用して延滞せずに支払うことが大切です。つまり、利用規約に従って使っていれば自然に良いクレヒスがたまっていくわけです。

ではなぜ、家族カードでクレヒスが磨けないのかというと、家族カードのクレヒスは本会員のものになるから。

家族カードは本会員の信用において発行するもので、支払いをするのも本会員の口座からとなります。そのため、家族カードを持つ人のクレジットカード利用履歴には影響がないんです。

クレヒスってなんの役に立つの?

「特にクレヒスなんていらないよ?」と思うのはちょっと待ってください。

現代は情報社会なので、あらゆる情報が然るべきところに記録されています。クレジットカードの利用歴などを収集しているのは、先ほどから何度も登場している信用情報機関になります。

「クレヒスがない」ということ

これまでに1度もローンやクレジットカードを利用したことがない人(スーパーホワイト)は、この信用情報機関に記録がない、名前すら載っていないことになります。

クレヒスが影響するのは、それこそクレジットカードの審査を受ける時や自動車ローン、住宅ローンなどの重要な審査を受ける時です。
こういった返済能力が問われる時には必ず過去のクレヒスも審査の対象になるので、クレヒスが全くないということは「審査に必要な材料がない」ということになるんです。

材料がないということは信用して良いか判断ができないということになるので、クレヒスがないことが理由で審査に落ちるケースもあります。

年齢が上がるほど不利になる

20代であればあまり問題はないのですが、30代でクレヒスが全くないというのは良いことではありません。

年齢が高い人でローンを組んだことない、クレジットカードを作ったことがないとなると、その理由は「現金払いが好き」または「クレジットカードを作りたくても作れない」のどちらかになります。

現金払いが好きな人であれば審査も問題ないように感じられますが、クレジットカード会社はクレヒスが無いために信用して良いかわからない人のことはリスクのある人と判断します。

また、「クレジットカードを作りたくても作れない人」との区別もつかないために、親切心で審査に通すこともしません。

まとめると、クレヒスがないということはクレジットカード会社の信用を得にくく、さらに年齢が上がるほど不利になるということになってしまいます。

自分のクレジットカードも視野に入れておこう

産休・育児休暇中は家族カードでも不自由することはないと思います。

むしろ、信用情報に問題がなければ家族カードの方が発行されやすいので、旦那さんに相談してみてはいかがでしょうか。

しかし、自分が本会員となっているクレジットカードを持っていないのであれば、職場復帰して安定収入を得られるようになったら検討してみてくださいね。

この記事の監修者

この記事の監修者 この記事の監修者は、株式会社タンタカの代表取締役「丹野貴浩(⇒プロフィールはこちら)」で、簿記1級の資格を持ち、10年以上、クレジットカードやローンなど金融系のWEBメディアを運営・管理している実績があります。
   

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