クレジットカード 利用停止の原因と対処方法(復活方法)

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「突然クレジットカードが使えなくなった」と慌てたことはありませんか?レジでカード決済しようとした時に使えないと困りますね。

クレジットカードが使えなかった時はカード会社へ電話をして聞いてみるのが1番手っ取り早い方法ですが、自分のちょっとしたミスが原因だったり、自分なりに対処することで、利用停止のクレジットカードをすぐに利用再開できる場合もあります。

ここでは、クレジットカードの「利用停止の原因」と「対処法(復活方法)」についてご紹介します。延滞、引き落としできなかったり、規約違反など、クレジットカードの利用停止の理由は様々なので、それぞれ正しい対処方法が大切です。


もくじ

クレジットカード利用停止の原因と対処法

クレジットカード利用停止の原因は、以下のように様々です。

<利用者が原因の利用停止>
・支払い遅延
・カード利用可能枠の使い切り
・有効期限切れ
・利用規約違反、もしくはその疑い
・紛失届、盗難届、退会届が出ている
・途上与信に落ちた
・暗証番号を何度も間違えた
・磁気ストライプ、ICチップの異常

<カード会社、店舗側が原因の利用停止>
・店舗の端末不具合
・システム障害
・カード不正使用検知システムの作動

など

このように、クレジットカード利用停止の原因は様々で、それぞれの対処法も異なってくるため、ここでは「利用停止となる原因」と「原因別の対処法」を見ていきたいと思います。

ただし、すぐに利用停止の原因が知りたい、早く対処してクレジットカードを使えるようにしたいという場合は、以下の対処法をすぐに行いましょう。

<急ぎの場合の対処法>
①カード会社の会員専用ページから自分の利用状況を確認
②カード会社へ電話連絡(カード裏面の連絡先へ)

利用者が原因のクレジットカード利用停止

支払い遅延が原因でカードが利用停止

クレジットカード利用分は、支払日までに引き落とし口座へ入金しておく必要がありますが、「うっかり入金し忘れた」「他の引き落としがあり、残高不足だった」と言うこともありますね。

また、お金を用意できなくて、カード引き落とし日までに入金できなかったという方もいるかもしれません。

⇒クレジットカードの引き落としが残高不足でできない!返済を延滞したら?

自分が使ったのではなく、第三者によるカード不正利用によって請求額が増え、残高不足で引き落としできなかった等というケースも考えられます。

⇒クレジットカードを悪用(不正利用)されたら?保証されないケースも

このような様々な理由によってカード会社への支払遅延が起こってしまうと、クレジットカードの利用が停止となり、入金の確認がとれるまで利用を再開することができなくなってしまいます。(どのタイミングで利用停止になるかは、カード会社ごとに異なります)

更に、支払日の翌日から遅延損害金(ショッピング:年14.6%程度、キャッシング:年20%程度)も発生しますし、支払うことができないと最終的にはカードの会員資格を失い強制解約の処分を受けることになります。

強制解約になると個人信用情報に記録され、その事実は約5年間保有されるので、クレジットカードだけではなく、様々なローンの審査通過も難しくなってしまいます。

支払い遅延が原因でカードが利用停止になった場合の対処法

①カード会社へ連絡
「入金が遅れそうだ」「入金し忘れた」「お金が用意できない」などという場合、そのことに気づき次第すぐにクレジットカード会社へ連絡しましょう。

入金が遅れると後日カード会社から連絡は来るのですが、それを待つよりも自分から連絡を入れた方が印象は良いでしょう。

また利用明細を確認し、不正利用による請求額だと気づいた場合も、早急にカード会社へ連絡をしましょう(たいていのカード会社では、不正利用分については届け出日から60日程度さかのぼり補償してくれますが、対応はカード会社により異なるので、利用規約を確認しましょう)。

②早急に入金
カード会社へ連絡すると、再引き落とし日や振り込み先口座を教えてくれますので、指示通り、期日までに入金や振込を済ませましょう。

入金後、カード会社で確認が取れると、カードの利用は再開されます。

しかし、カード会社によっては、再引き落とし日が支払日の10日後に設定されていることもありますので、この場合は10日後の再引き落としが完了しないとカードは使えないままです。

また振込依頼をされて実際に振り込みをしても、すぐにクレジットカードが利用再開するわけではありません。

振り込み後の翌営業日にカードが利用再開する場合もあれば、2~4営業日程度かかる場合もありますし、1週間程度待たされる場合もありますので、注意しましょう。

③支払方法を変更しておく
クレジットカード会社によっては、一括払いを指定していても、後からリボ払いや分割払いに変更できる場合がありますので、次の支払いが難しいと分かった時点で、すぐにリボ払いや分割払いに変更しておくと遅延せずに返済を継続できるかもしれませんね。

ただし、カードの支払方法の変更ができる期日が決められているので、なるべく早い段階で変更手続きを行っておくことが大切です。

また、レジで一括払いとしたものも全て自動的にリボ払いになるという支払い方法を用意しているクレジットカードもあります(エムアイカードの「あんしんリボ」、楽天カードの「「自動リボ」など)。

この場合は最初に設定しておくだけで自動的にリボ払いになるので、高額なショッピングをしてしまっても月々の支払い負担は変わりませんし、急遽支払い方法の変更手続きを行う必要もないので安心ですね(ただし、リボ払いは手数料の負担が増えるため、なかなか完済できないというデメリットもあるので注意が必要)。

④心がけと工夫
支払い遅延がまだ数日間で、過去にも遅延したことが1~2回以内の場合は、カード会社の指示通り振り込み手続きを行うとクレジットカードの利用が再開します。

しかし長期間の延滞であったり、数日間でも3回以上遅延したことがあるという場合は、カード会社からの信用を失う危険性があります。

この場合、クレジットカードの利用額引き下げや利用停止などの措置が取られることもありますし、次の更新時に更新カードが届かなくなるということもあります。

さらに、カード会社からの連絡を無視したり、期日までに振込みも行わない場合は、そのまま強制解約されてしまうこともあるので、対応には十分気を付けましょう。

基本的には、「支払日の前日までには必ず入金すること」「支払える範囲内でクレジットカードを使うこと」という心がけが大切です。

クレジットカードの支払日が近づくと連絡が来るようアプリなどを使ったり、給与振込口座を支払い口座にする、自動的にリボ払いになる支払方法に設定しておくなど、自分なりに工夫することも大切です。

カード利用可能枠使い切りが原因で利用停止

それぞれのクレジットカードには利用可能枠が決められていますので、ホームページやアプリなどのマイページから、利用可能枠と利用残高を確認してみましょう。

利用可能枠ぎりぎりまで利用しているようであれば、それ以上クレジットカードを使うことはできません。

特に、分割払いやリボ払いを設定している方は注意が必要です。

高額なものをまとめて購入しても、分割やリボ払いだと少額ずつしか返済していないため、返済負担は減るので安心なのですが、知らず知らずのうちに利用可能額が狭まり、いつの間にか利用可能枠を使い切ってしまうということも多いのです。

※利用可能額は1カ月に利用できる金額ではなく、可能枠から利用残高を引いた金額になります(利用可能額=利用可能枠-利用残高)。

カード利用可能枠使い切りが原因で利用停止になった場合の対処法

①次の支払日まで待つ
クレジットカードの利用可能枠を使い切ってしまった場合は、「締め日」ではなく、「次の支払日」まで待ちましょう(締め日を過ぎても、実際に支払いが完了しないと可能枠は回復しません)。

支払日に口座から利用残高が引き落とされると、またクレジットカードの利用可能枠が回復します。

しかし、支払日を過ぎたらすぐに可能枠が回復するわけではなく、引き落とし口座として利用している金融機関によっても異なりますが、支払い後2営業日~1週間程度待つ必要があります。

日ごろから計画的な利用を心がけることが大切ですし、万が一のためにサブカードや電子マネー、現金など別の支払い方法も用意しておくと安心でしょう。

②繰り上げ返済をする
支払日まで待てないという場合は、繰り上げ返済をすることで、早い段階でクレジットカードの利用可能枠を回復させることができます。

繰り上げ返済の方法はカード会社により異なり、ATMへ入金するだけの場合もあれば、指定の口座へ振込むよう指示されることもあります。

⇒クレジットカードの繰り上げ返済のやり方とメリット・デメリット

③利用可能枠の「一時引き上げ申請」をする
「海外旅行をする」「結婚、引っ越し予定がある」など、様々な理由で一時的にカードをたくさん使いたいという方のための、「利用可能枠の一時引き上げ」というサービスが用意されています。

クレジットカードの利用可能枠を上げたい場合は、「一時引き上げ」を依頼してみるのも一つの手段です。

突然の増額申請は、審査が厳しかったり、利用状況によっては信用を落としてしまう危険性がありますが、一時的な引き上げであれば審査もそれほど厳しくない場合が多いので安心です。

ただし、誰でも一時引き上げができるわけではなく、遅延や延滞を繰り返していたり、キャッシングを常に利用している、他社からの借入が多い、などと言う場合は一時引き上げでも審査通過が難しくなります。

またカード会社によって一時引き上げの条件が異なります(上限額、引き上げ単位、審査期間、申請期日など)。

特に申請期日は重要で、数日前までに連絡すればいい場合もあれば、利用する1か月前~1週間前までに申請することと定めているカード会社もあるので、カードを早く使いたい場合はなるべく早い段階で申請するようにしましょう。

④利用可能枠の「増額申請」をする
クレジットカードの増額申請をすると、一時的ではなく今後もずっと利用可能枠が引き上げられたままなので、カードをたくさん使いたい場合は便利ですね。

⇒クレジットカードの限度額を引き上げる増枠審査とは

しかし一時引き上げと違い、継続的な増額申請になると審査は厳しくなり、申請してから審査結果が出るまで、1週間以上かかる場合が多く、長い時は審査に3週間程度かかってしまうこともあります。

また、クレジットカードの利用状況によっては(遅延や延滞、他社からの高額借入など)、「お金に困っている人かも?」と不審がられ、逆に信用性を無くしてしまう危険性もあるので注意しましょう。

信用性をなくすと、クレジットカードの利用枠を増額してもらうはずが、逆に減額されてしまうかもしれません。

どうしても、クレジットカードの利用枠を引き上げる必要があり、一時的ではなく継続的を希望するのであれば仕方がないのですが、あまり気軽な気持ちで行わないことをお勧めします。

⑤サブカードを用意する
利用可能枠を使い切ってもまだクレジットカードを使いたいという場合は、もう一つ別のサブカードを作るのも一つの手段です。

支払日までも待てないし、一時引き上げの申請も面倒だという場合は、即日発行できるクレジットカードを検討してみてもいいでしょう。

また、まだ可能枠を使い切ったことはないけれど、今後使い切る可能性がありそうだという場合は、何もトラブルがない段階でサブカードを作っておくと、審査も通過しやすいですし、万が一の時に役立つでしょう。

⇒2枚目のクレジットカードの選び方は?審査は厳しくなる?おすすめサブカードも紹介

カードの有効期限切れが原因で利用停止

クレジットカードにはそれぞれ有効期限があり、期限を過ぎたカードは使うことができません。

有効期限は、カードの劣化によるエラーをなくすためや、防犯機能を強化させるためなど、利用者が今後も快適にカードを利用するために設定されています。

また利用者の状況に変更がないか、カード更新時に再度審査を行うためでもあります。

有効期限はカード表面に記載されているので、もし決済の際にカードが使えなかったのであれば、期限を確認してみましょう。

⇒クレジットカードの有効期限切れは何年先?更新手続きはいつまで?

有効期限切れが原因で利用停止になった場合の対処法

①郵便物の確認
たいていは有効期限が近付くと、クレジットカード会社から更新カードが郵送されて来ます。

もし、有効期限が過ぎたクレジットカードが手もとにあるのであれば、封を開けていない郵便物が自宅にあるかもしれないので確認してみましょう。

更新カードが届いているなら、間違えて使うことのないよう、古いカードはシュレッダーにかけるなどして確実に破棄することが大切です。

②カード会社へ連絡、住所変更手続き
更新カードが届いていないようであれば、クレジットカード会社へ連絡してみましょう。

また、更新カードは転送不可の郵便物として送られてくる場合が多いので、引っ越しをして住所変更の連絡をしていない場合は、カードを届けてもらうことができません。

その場合は、早急にクレジットカード会社に連絡して住所変更の手続きを行いましょう。

③途上与信による場合は他社カード申し込み
途上与信(更新時の審査)によって更新カードが発行されなかった為に、有効期限切れのカードをそのまま使おうとしてしまったということも考えられます。

この場合は新しいカードを受け取ることができないので、他社のクレジットカードを検討してみましょう。

ただし、途上与信に通過できなかった何かしらの原因(遅延、延滞、多重債務等)があるはずです。

原因がわかる場合は、早急に原因を解消しなければ、他社のクレジットカードの審査にも通過できないかもしれないので気を付けましょう。

カードの利用規約違反もしくはその疑いが原因で利用停止

最初にクレジットカードを受け取る際、利用規約も一緒に受け取っているはずなので、確認しましょう。

利用規約違反を行うと、クレジットカードの利用停止や強制解約となりカードを使うことができなくなってしまいます。

ここでは主なクレジットカードの利用規約違反についてご紹介します。

①クレジットカードの現金化

換金性の高い商品をたくさんクレジットカードで購入していると「クレジットカードの現金化」という利用規約違反を疑われます。

「クレジットカードの現金化」というのは、商品券、ブランド品、ゲーム機などの換金性の高い商品をカードで購入し、それを売って現金を手にするという方法です。

クレジットカード現金化を行う業者から商品を購入し、購入特典としてキャッシュバックを受けるという方法もあります。

こうすることで、キャッシング枠を使い切っている場合でも、ショッピング枠を使って現金を入手できるのです。

ただし、ショッピング枠を使った現金化は、クレジットカードの利用規約違反となります。

クレジットカードの現金化を疑われた場合は利用停止となりますし、実際に現金化を行っていてそれがバレてしまった場合は、利用額全額の一括支払いを命じられ、会員資格を失い強制解約の処分となります。

また、クレジットカードの強制解約の事実は個人信用情報に記録されるため、他社のカードの審査にも通過できなくなってしまいますので、違反行為は絶対にやめましょう。

⇒クレジットカードの現金化とは?違法?業者は安全?仕組みやリスク

②クレジットカードを他人に貸した

クレジットカードの利用規約では「他人への貸与」を禁じています。

気軽な気持ちで家族や友人に貸してしまうことがあるかもしれませんが、それがカード会社にバレてしまうと、カード現金化と同様、利用規約違反として厳しい処分を受けることになるのです。

また、本会員以外の人がカードを利用した際は、不正利用の被害に遭ったとしても補償を受けることができないため、他人への貸与はとても危険な行為なのです。

もし共有でクレジットカードを使いたいのであれば、家族カードを発行してもらうといいでしょう。

③虚偽の申告、変更手続きなし

クレジットカードの申込時に、住所、氏名、勤務先などを申告しますが、もしこれらの情報が虚偽だった場合、利用規約違反として利用停止処分を受けることになります。

またカード利用中、引っ越しなどで住所が変わってしまった場合も、変更手続きをしていないと連絡先不明として利用停止になってしまうことがあります。

⇒クレジットカード審査時に虚偽申告したら?年収など嘘つくのはダメ

利用規約違反もしくはその疑いが原因で利用停止になった場合の対処法

①利用規約をよく読むこと
クレジットカードの利用規約はしっかりと読み、どのようなことが違反に当たるのか、内容を理解したうえでカードを使うことが1番大切です。

②カード会社からの質問に回答
換金性の高い商品を購入したけれど、現金化が目的ではないなど、規約違反を疑われただけの場合は、すぐにカード会社へ連絡しましょう。

現金化を疑われている場合、カード会社から「その商品の詳細」や「利用目的」についての質問があるはずです。

クレジットカードの現金化目的ではない場合は、購入した商品についての詳細や目的は簡単に答えることができますね。

クレジットカード会社からの質問にきちんと回答でき、疑いが晴れるとカードを利用することができるようになります。

ただし、クレジットカードで商品券や新幹線の回数券などをまとめて購入したり、毎月カードで高額購入していると、その目的が現金化ではなくても強制解約となってしまうことがあります。

③変更手続き
連絡先不明での利用停止の場合は、突然のことなので慌ててしまいますね。

引っ越しの際は様々な手続きが必要なので、クレジットカード会社への連絡はつい忘れたり後回しにしていまいがちですが、利用停止となってからではカードの利用再開までとても不便です。

メインカードとして使っているのであればなおさら、住所・氏名・勤務先などに変更事項がある場合は、速やかにクレジットカード会社へ連絡し、変更手続きを行っておきましょう。

④個人信用情報から記録が消えてから新たなカードの申し込み
もし現金化や他人への貸与などの利用規約違反で利用停止・強制解約となってしまうと、その事実は個人信用情報に記録されてしまいます。

強制解約の場合、その記録は約5年間残ってしまうので、その間はどこのクレジットカードの審査にも通過するのも難しくなるでしょう。

新たなクレジットカードを作りたい場合は、記録が消えるまで待つ必要があります。

カードの紛失届、盗難届、退会届が出ていることが原因で利用停止

カード会社へ紛失届や盗難届、退会届を出した場合も、クレジットカードは利用停止となります。

手元にあるクレジットカードが使えない状態なのであれば、以前紛失届や盗難届、退会届などを出したカードではないか思い出してみましょう。

もし退会届を出しているのであれば、そのクレジットカードは破棄しなければなりません。

またよくあるのが、紛失届を出した後に見つかったクレジットカードをそのまま持ち歩いていて使おうとしてしまうというケースです。

紛失届を出した場合は、例えそのカードが見つかったとしても、届を出した時点でクレジットカードの利用はできない状態になってしまいます。

これは「なりすまし」によるクレジットカードの不正利用を防止するためです。

紛失届、盗難届、退会届が出ていることが原因で利用停止になった場合の対処法

紛失届・盗難届を出した場合は、カード会社に連絡すると新たなクレジットカードを発行してもらうことができます(再発行手数料が必要な場合あり・再発行まで1週間~10日程度必要)。

新しいクレジットカードが届いたら、紛失したカードが見つかったとしても使わずに破棄しましょう。

退会届を出した場合も、連絡後すぐにカードは処分しておきましょう。

こうすることで、届け出後の利用できないクレジットカードを間違って使ってしまうということを回避できます。

もし紛失届・盗難届・退会届などの届け出を出しているかどうかわからなくなってしまったという場合は、カード会社に連絡すると、どのような状態なのか教えてもらうことができます。

※セゾンカードでは、カードが見当たらない時のための「カード一時停止」のサービスを用意しており、このサービスを利用すると、24時間だけカードの利用がストップし、24時間を経過すると自動的にまた利用が再開するようになります(24時間経過前に一時停止解除手続きも可能)。

「探せば見つかるかもしれないけれど、落としたのであればカードの不正利用が心配」という場合に、24時間だけストップしてもらえば、その間に探すことができますね。

このような一時停止をしているのであれば、見つかったクレジットカードを破棄する必要はありませんし、24時間経過後か、その前に解除依頼をすると今まで通り使うことができるようになります。

クレジットカードの途上与信に落ちたことが原因で利用停止

カードの申し込み時には必ず審査が行われますが、カード発行後にも、中間審査が行われることがあり、この中間審査を「途上与信」と言います。

⇒クレジットカードの途上与信とは?強制解約されることも!

クレジットカードの途上与信では、利用者の状況が申し込み時と大きく変わっていないか確認します。

例えば、収入は安定しているか、収入に対しての借入額が妥当か、他社からの借入額が増えていないか、遅延や延滞がないかなどです。

もしクレジットカード会社の基準を満たせていない場合は、限度額の引き下げや利用停止、強制解約などの処分を受けることになります。

また、クレジットカード更新時に途上与信を行うカード会社が多いので、次の更新時に更新カードが届かなくなるということもあるでしょう。

クレジットカードが使えない状態なのであれば、これまでの利用状況を振り返ってみましょう。

途上与信に落ちたことが原因で利用停止になった場合の対処法

①延滞、遅延を避ける
延滞や遅延を繰り返していると、カード会社の信用を失くし、途上与信に落ちてクレジットカードを使えなくなってしまうことがあります。

毎月の支払いは確実に行うことが1番大切なのですが、カードの支払いを遅延してしまったという場合は、なるべく早い段階で遅延を解消させるようにしましょう。

また、個人信用情報からはその人の全ての借入について調べることができるので、利用停止となったカードだけではなく、他社の借入にも延滞がある場合はそちらも解消しなければなりません。

②増額申請、キャッシング枠の追加申請をしない
増額やキャッシング枠の追加申請をした際は、途上与信が行われます。

利用状況によっては増額してもらえないだけではなく、最悪の場合利用停止や強制解約となってしまうこともあるので、利用状況や収入面に不安がある場合は、むやみに増額やキャッシング枠追加の申請をすることは避けましょう。

③キャッシング残高は10万円未満、1か月の利用額は5万円未満
カード会社が任意で行う途上与信の頻度やタイミングは、カード会社ごとに異なるのでわからないのですが、貸金業法で定められている「法定途上与信」は、以下のように決まっています。

・キャッシング残高が10万円以上の場合は「3カ月に1度」

・キャッシング残高が10万円以上で、その月の利用額が5万円以上の場合は「1カ月に1回」

キャッシング残高は10万円未満、1か月の利用額は5万円未満にしておくと、頻繁な法定途上与信を避けることができますね。

頻繁な途上与信を避けられると、途上与信によるカード利用停止のリスクを減らすことができます。

④利用状況を整理し、他社カード申し込み
途上与信の回数を減らしたり、増枠申請をしないようにしていても、利用状況によってはやはり次の途上与信で利用停止処分を受けることとなるかもしれません。

途上与信によって利用停止になった場合は、また同じクレジットカードを作ることは難しいので、今後もクレジットカードを使っていきたい場合は、他社のカードを検討する必要があります。

ただし、延滞や遅延、多重債務等は解消しなければ、他のクレジットカードの審査にも通過できない可能性が高くなります。

まずは、クレジットカードの利用状況を整理し、個人信用情報の延滞記録等が消えてから、他社のカードの申込をしてみましょう。

カードの暗証番号を何度も間違えたことが原因で利用停止

クレジットカード決済の際に、レジで暗証番号入力を求められることがありますが、その際に暗証番号を何度も間違えてしまうと、ロックがかかってしまいます。

何回の間違いでロックがかかるかは、セキュリティー上、クレジットカード会社からは教えてもらえませんが、3回以上間違えるとロックがかかる可能性が高まるようです(残り1回でロックがかかる場合に、機械にメッセージが表示されることもあります)。

1度ロックがかかると解除するためにクレジットカード会社へ連絡しなければならないですし、手続きに時間がかかるので注意が必要です。

暗証番号を何度も間違えたことが原因で利用停止になった場合の対処法

①暗証番号は間違えない・サイン対応
まずは、クレジットカードの暗証番号は正確に入力しましょう。

もし暗証番号を忘れてしまった、記憶があいまいで1度入力したけど違っていた、という場合は、ロックがかかる前にレジにお願いして暗証番号入力ではなくサインで対応できないか確認してみましょう。

サインで対応できれば、とりあえずその場のカード決済は完了させることができます。

②暗証番号の確認をしておく
暗証番号を忘れてしまった、レジで急遽サインで対応してもらったという場合は、時間のあるときにカード会社へ連絡しておくといいでしょう。

ただし、暗証番号はカード会社に聞いても、セキュリティー上の問題で電話で口頭で伝えてもらうことはできません。

会員専用のWEBサービスなどからすぐに確認できる場合もありますが、ネットで確認できない場合は、後日、クレジットカードの暗証番号を知らせる通知が自宅に届くまで待つ必要があります。

申請してから通知が届くまでに1週間程度かかることが多いので、直ぐにクレジットカードを使う予定がある場合は早めに連絡しておくことが大切です。

もしくは、カードを申し込んだ時の書類の中に暗証番号を知らせる通知や、自分でメモしておいたものがあるかもしれませんので、心当たりがある場合は探してみるといいでしょう。

③クレジットカードのロック解除
何度も暗証番号を間違えてしまったという場合は、突然ロックがかかり利用できなくなってしまうことがあります。

これは不正利用防止のためのロックなので、勝手に解除することはできないので、必ずカードの本会員がカード会社へ連絡しましょう。

ただし、クレジットカードの暗証番号の入力間違いでロックがかかった場合は、暗証番号の変更とカードの再発行手続きが必要になります。

クレジットカードの再発行には手数料がかかる場合もありますし、申請してからカードが届くまでには1週間~10日程度かかることがほとんどなので、できればロックされる前に対処しておきたいですね。

新たなカードが届くまではそのカードで決済ができないので、サブカードや電子マネー、現金などで対応しておきましょう。

磁気ストライプ、ICチップの異常でカードが利用できない

磁気ストライプやICチップにトラブルが生じると、専用端末で読み取れなくなってしまい、クレジットカードが利用できなくなる場合があります。

クレジットカードは熱や磁気、衝撃に弱いので、磁気の強いもの(スマホやパソコンなどの電化製品、磁石、金属など)を近づけてしまった、落としたり踏んだりしてしまった、高温になる真夏の車内に放置した等という場合は、磁気ストライプやICチップが破損している危険性があります。

また、クレジットカードは水に強い性質ではありますが、間違えて洗濯してしまった、大雨にあたってしまったという場合も、使えなくなってしまうことがありますし、指紋や汗、皮脂等がICチップに付着することで使えなくなることもあります。

⇒クレジットカードを洗濯機で洗ってしまった時の対処法 水没はアウト?

磁気ストライプ、ICチップの異常でカードが利用できない場合の対処法

①柔らかい布で汚れを取り除く
まずはメガネ吹きなどの柔らかい布で、クレジットカードを優しくふき取ってみましょう。

指紋や汗、皮脂等の汚れによってICチップが読み取れないのであれば、拭き取ることでまたクレジットカードが使えるようになるかもしれません。

②再発行手続き
クレジットカードの汚れをふき取っても使えない場合は、再発行手続きが必要になりますので、カード会社に連絡して再発行をしてもらいましょう。

ただし、この場合も再発行手数料がかかる場合もありますし、新たなカードが届くまで1週間~10日程度かかります。

クレジットカード会社、店舗側が原因の利用停止

店舗の端末不具合が原因でクレジットカードが利用不可

カードが使えない場合、カードの不具合や利用停止を疑う傾向にありますが、もしかすると店舗側のカードを読み込むための端末が故障しているだけかもしれません。

端末の不具合は店舗側の問題なので、店舗で対処してもらうことになりますが、別のカードや違う国際ブランドだと読み込めるという場合もあるので、いくつかカードを持っているのであれば、他のカードでも試してみましょう。

どうしてもクレジットカードが使えない場合は端末の修理が必要となるため、現金や電子マネーなどで決済する必要があります。

システム障害が原因でクレジットカードが利用不可

稀に、クレジットカード会社や決済システムセンターでのネットワーク障害などで、一部の店舗でカードの決済ができなくなってしまうことがあります。

この場合は、復旧するまでそのクレジットカードでの決済ができません。

突然の障害なのでどれくらいで復旧するかもわからないので、といあえずはクレジットカード以外の方法で決済しましょう。

頻繁に起こることではないので、それほど心配しなくてもいいのですが、万が一のことも考え、サブカードやクレジットカード以外の支払い方法(現金、電子マネーなど)も用意しておくことが大切です。

カード不正使用検知システムの作動が原因で利用停止

不正利用ではなくても不正利用の疑いを検知すると、自動的に「カード不正使用検知システム」が作動し、クレジットカードが利用が停止となってしまうことがあります。

カードの不正検知システムが作動するのは、以下のような「通常と異なるパターンの利用が生じた場合」です。

・いつも日本でカードを利用しているのに突然海外での高額利用があった
・海外サイトでクレジットカードの高額決済があった
・同じ店で短時間に複数回のカード決済があった
・突然高額のカード決済が増えた
・急激にネットショッピングのカード決済が増えた
・同一人物のカード利用とは思えないような場合
など

カード不正使用検知システムの作動が原因で利用停止した場合の対処法

①カード会社へ連絡
不正検知システムは、カード利用者を守るために24時間365日利用状況を監視しているため、不正利用防止に役立っているのですが、場合によって本人が正当な理由で使っているのに不正を疑われて利用停止となってしまうこともあります。

なぜカードが使えないのかわからない場合は、クレジットカード会社へ連絡しましょう。

連絡をすると、カード会社からいくつか質問を受けますので、きちんと回答することができ、本人確認が完了すると解除してもらうことができます。

②事前に連絡
海外旅行の予定がある、海外で高額な利用を予定しているという場合は、事前にカード会社へ連絡しておくと、突然利用停止になり慌てる必要がなくなります。

③カードの再発行手続き
本当に第三者による不正利用だった場合は、カードの再発行手続きを行うことになり、再発行には1週間~10日程度必要になるため、新たなカードが届くまで待ちましょう。

しばらくの間はそのカードでの決済ができないので、サブカードや電子マネー、現金などで対応しましょう。

クレジットカード利用停止についてのQ&A

カードが利用停止になるとETCカードも使えなくなる?

①カード会社からの説明

クレジットカードが解約(強制解約)となった場合は、同時にETCカードも解約となりまが、クレジットカードが利用停止となった場合は、その原因やカード会社によって対応が異なるようです。

参考までにいくつかのカード会社の、よくある質問の回答や利用規約をご紹介します。

▼イオンカード:利用規約 第6条(1)では、利用規約違反などによる場合はETCカードも利用できなくなると定めています。

▼三井住友カード:三井住友銀行のよくある質問によると、クレジットカードの紛失・盗難届を出しても、ETCカードは利用できるとのことです。紛失・盗難届提出後、再発行ではなく解約手続きを行った場合は、ETCカードも解約となります。

▼MUFGカード:MUFGカードのよくある質問によると、クレジットカードが利用停止となった場合、ETCカードも利用することができなくなってしまうとのことです。

このように、それぞれのカード会社によって対応が異なるため、クレジットカードが利用停止となりカード会社へ連絡をする場合は、「ETCカードはどうなりますか?」と確認しておくことが大切です。

②ETC総合情報サイトからの説明

ETC総合情報ポータルサイトの「ETC利用上の注意」では「クレジットカードの利用停止によりカードが使えないことがある」という説明はありません。

ですから実際は、短期間のクレジットカード利用停止などであれば、ETCは通常通り利用できるのではないかと思われますが、絶対大丈夫とは言い切れません。

クレジットカード会社から連絡が行き、ETCカードも利用できない状態になっているかもしれないからです。

また、短期間の利用停止だからと安心していたら、カードの強制解約となってしまうこともあります。

クレジットカードが強制解約となるとETCカードも解約処分となるため、使えなくなってしまいます。

クレジットカードの利用停止後、どのタイミングで強制解約となるかはカード会社や利用者の状況によって変動するので、利用停止中はETCの利用も避けた方が安全かもしれません。

ETCカードだけが利用できない時もある?

本カードの利用停止ではなくても、以下のような場合はゲートが開かないので注意が必要です。

通過時にゲートが開かないと思わぬ事故につながってしまう危険性があるので、ETCカードの取り扱いには十分気を付けましょう。

①ETCカードの有効期限が切れている

ETCカードにも有効期限があり、過ぎてしまうと、ゲートが開きません。危険なので、ETCカードの有効期限は必ず確認しておきましょう。

また、こちらのカードも住所変更手続きをしていないと、新しい住所に更新カードが届かなくなってしまいますので、変更手続きは確実に行っておきましょう。

更新カードを受け取ったら、間違って使わないように古いカードは破棄することも大切です。

②ETCカードの挿し込み方向間違い

ETCカードが裏返しだったり、挿し込み方向が逆だったりすると、ゲートが開きません。

また、ETCカードの挿し込みが甘い場合も反応しませんので、きちんと挿し込み、正常に動作するか確認しておくことが大切です。

※ETCカードがエラーになった場合はエラーコードを見るとある程度の原因がわかります。

家族のクレジットカードを利用停止にできる?

子供がカードを使いすぎて困る、夫(妻)が買い物をしすぎる等という理由でカードの利用を止めたいと考える方が多いようです。

しかし、利用停止というのは、紛失や盗難届が出された場合や、延滞などを繰り返した場合、限度額オーバーの場合などに、カード会社が行う手続きになりますので、何もトラブルがない時に、こちらから依頼して利用停止にしてもらうことはできません。

ただし、自分が本会員で、家族カードを所有している子どもや妻のカード利用をやめさせたいということであれば、本会員からカード会社へ連絡すると、家族カードの解約手続きができる場合があります(カード会社によっては、解約する本人からの申し出が必要な場合もあれば、本会員からの申し出で手続きができる場合があります)。

また、三井住友カードでは、「あんしん利用制限サービス」を用意しており、家族カードの利用を制限することができます。

クレジットカードが利用停止になるとポイントも無効になる?

第三者の不正利用や紛失、盗難によって利用停止となった場合は、再発行されるカードにポイントが引き継がれるのが一般的です。

また数日の遅延により利用停止となった場合も、遅延分を入金し利用停止が解除されると、クレジットカードは今までと同じ様に使えますし、ポイントもそのままの場合がほとんどです。

しかし、長期的な延滞などにより強制解約の処分となると、ポイントが消滅したり、ポイント機能が停止される傾向にあります。

参考:楽天カードよくある質問

クレジットカードが利用停止になったか確認する方法は?

カードが利用停止になると、カード会社から連絡が来ると思うのですが、カード会社によっては連絡をせずに利用停止としてしまうこともあるようです。

クレジットカードが利用停止になっているか不安だ、レジで使えなかった、という場合は、以下のような方法で利用停止かどうかを自分で確認しましょう。

①エラーコードの確認
レジで決済する際や、ネットショッピングでカード情報を入力した際に、エラーとなりカードが使えなかった場合は、エラーコードを確認するとある程度の原因がわかります。

⇒クレジットカードのエラーコードとは?一覧と対処法

②カード会社に確認
本会員からカード会社に直接連絡すると、そのカードがどのような状態になっているか教えてくれます。

「延滞を繰り返している」「遅延してまだ引き落とされていない」等の状態で、利用停止となっているかもと不安な場合は、実際にカードを使う前にカード会社に確認しておくと、レジで慌てることもありませんね。

③利用可能額の照会
クレジットカード会社の会員専用ページから「利用可能額」の照会をすることで、利用できるかどうかがわかる場合があります。

クレジットカードを利用できる場合は、利用可能な金額を確認することができますし、利用停止となっている場合は「0円」や「***」などと表示されているはずです。

クレジットカードの利用停止とならないために

クレジットカードが突然利用停止になると、決済の際に慌ててしまいますね。

また、クレジットカードの利用停止に気づかずそのまま放置することで、強制解約という厳しい処分を受けることになってしまうかもしれません。

クレジットカードの強制解約になると、個人信用情報に登録され、約5年間は新たな借り入れができなくなってしまいます。

クレジットカードの利用停止の原因はたくさんあるので、利用停止を防ぐための方法も様々となりますが、以下のような点に注意して自分なりにきちんと管理することで、利用停止を回避できるかもしれません。

また、突然のカード利用停止に慌てないために、サブカードや現金、電子マネーなど、別の決済方法も用意しておくと安心ですね。

<支払遅延防止>
・支払える範囲内でクレジットカードを利用する
・あらかじめカードの利用限度額を下げておく(使い過ぎ防止のため)
・カードの利用明細で、次回引き落とし金額を確認しておく
・引き落とし日の前日に、口座残高を確認しておく
・スマホのアプリや手帳等でカードの引き落とし日を管理する
・カード会社の「引き落とし日通知サービス」などに登録し、毎月連絡が来るようにする

<不正利用検知サービス作動防止>
・カードの利用規約をよく読んでおく(利用規約違反の内容を把握しておく)
・高額商品、換金性の高い商品などの大量購入を避ける
・海外旅行で利用する場合は、あらかじめカード会社へ連絡しておく

<利用可能枠超過防止>
・クレジットカードの利用可能枠を把握しておく
・マイページから毎月利用可能額を確認しておく

<その他>
・クレジットカードの有効期限を確認しておく
・引っ越しなどをした場合は、必ずカード会社へ連絡し、変更手続きを行う
・暗証番号を忘れた場合は、カード利用前にカード会社へ確認しておく
・カードの磁気ストライプやICチップに異常が起こらないよう大切に扱う

この記事の監修者

この記事の監修者 この記事の監修者は、株式会社タンタカの代表取締役「丹野貴浩(⇒プロフィールはこちら)」で、簿記1級の資格を持ち、10年以上、クレジットカードやローンなど金融系のWEBメディアを運営・管理している実績があります。
   

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