クレジットカード決済の仕組み【わかりやすい!簡単解説】

クレジットカードがあることで、スーパーやコンビニ、ネットショップでの買い物はもちろんのこと、公共料金や税金の支払いまで現金不要で決済ができてしまいます。

しかし、多くの方が所有し当たり前のように利用しているクレジットカードですが、その仕組みについては理解しているでしょうか?

そもそも、クレジットカードとはどのようなものなのか、なぜカードを出すだけで決済が可能になるのか、カード利用者と加盟店、カード会社の関係性はどのようになっているのか?など、クレジットカードの仕組みについてわかりやすく簡単に解説していきます。


もくじ

クレジットカードとは?

まずは、私たち「カード利用者」から見たクレジットカードの仕組みについて見ていきましょう。

クレジットカードは、現金がなくても支払いができてしまう、便利な後払い式の決済アイテムですね。

支払い日や手数料、指定できる支払い回数などはクレジットカード会社によって異なってきますが、クレジットカードで決済した場合の基本的な仕組みは以下の通りです。

▼クレジットカード決済の仕組み

利用者 カード会社の審査に通過した方
利用可能店舗 カード会社と契約している加盟店
国際ブランド VISA、Mastercard、JCB、AMERICANEXPRESS、ダイナースクラブなどのうち、希望のものを選択できる場合もあれば、限られたブランドしか付けられない場合もある
支払 後払い式
締日・支払日 カード会社が指定する締日・支払日(15日締め・翌月10日払い、10日締め・翌月5日払い、5日締め・当月27日払いなど)
支払額 前回の締日翌日から今回の締日までの1カ月間に利用した金額
※締日ギリギリに利用した場合や、利用する店舗によっては翌々月に先延ばしとなることもあります。
※分割払いやリボ払いの場合はまた違ってくるので、毎月届く利用明細で支払額をチェックしましょう。
支払方法 指定した口座から自動引き落とし
※支払いが遅れた場合は、振り込みや銀行払込などになる場合もあります。
支払回数 1回払い・2回払い・分割払い・ボーナス一括払い・リボルビング払いなど
手数料 支払回数により発生(たいていは分割払い、リボ払いの場合に発生)
遅延損害金 支払いが遅延した場合に発生

 

クレジットカードが利用できる場所

クレジットカードは、以下のような様々な場面で活用することができます。

・コンビニ、スーパー、百貨店、飲食店、家電量販店等の様々なお店でのショッピング
・ホテルや様々な施設の宿泊料金、使用料の支払い
・病院での治療費等の支払い
・オンラインショップでのショッピング
・公共料金(水道、ガス、電気など)の支払い
・携帯電話料金の支払い
・税金の支払い
・保険料の支払い
・電子マネーチャージ

など

また、利用できるのはクレジットカードは日本国内だけではなく海外でも可能です。

旅行や出張で海外に行く場合は、クレジットカードを持っていくと、現地通貨に両替する必要もなく、カードを提示するだけで様々な支払いができてしまうのでとても便利です。

国によっては、クレジットカードはその人の支払い能力を証明する身分証明書としての役割を果たす場合もあるため、ホテルのチェックイン時などにカードがないと、逆に不便になるケースもあります。

最近は、クレジットカードと同じ様にキャッシュレス決済ができる電子マネーにも人気が集まっていますが、実は電子マネーの利用にもクレジットカードは欠かせない存在となるのです。

電子マネーと相性のいいクレジットカードをセットで使うと、電子マネーへのチャージやオートチャージもクレジットカードでできるようになり、さらに、電子マネーのポイントとクレジットカードのポイントを2重取りできる場合もあるのでお得です。

ただし、クレジットカードであれば上記の全ての場所で使えるというわけではありません。

クレジットカードごとに国際ブランドや加盟店が異なるため、利用できる場所や、ポイント還元率がアップする店舗も違ってきます。

さらにチャージできる電子マネーも異なってくるため、使いたい場所や電子マネーに合わせてクレジットカードを選択する必要があります。

クレジットカードの支払い方法

レジで決済する際は現金のやり取りは発生ぜす、クレジットカードを出し、支払い回数(1回払い、分割払い、リボ払いなど)を指定するだけです(店舗や購入金額によっては、サインや暗証番号入力が必要になります)。

クレジットカードでの購入代金は、後日指定の口座から引落しとなりますが、購入するたびに引き落とされるのではなく、カード会社で決められた締め日翌日から次の締日までの1カ月間に利用した分が、指定された支払日にまとめて自動引き落としとなる仕組みです。

引き落とし前に利用明細(紙もしくはWEB明細)が届くので、クレジットカード利用者は明細を確認し、支払日までに口座へ入金しておくだけで大丈夫です。

※分割払いの場合は、購入代金を回数で分割した内の1回分の金額、リボ払いを指定した場合は月々1万円など一定の金額を支払っていくことになり、さらに分割払い、リボ払いの場合は手数料も必要になります。

国際ブランドとは?

クレジットカードには、VISAやMastercard、JCBなどの国際ブランドのロゴが入っていますね。

国際ブランドとは、「クレジットカード決済が可能になるシステムを提供している会社」のことを言い、有名なのは次の5つのブランドです。

JCBやアメリカンエキスプレス、ダイナースクラブでは独自のクレジットカード(プロパーカード)も発行していますが、たいていはカード発行会社と国際ブランドが提携してクレジットカードを発行じています。

JCBと提携しているクレジットカードはJCBの加盟店で利用できますし、VISAと提携しているクレジットカードはVISA加盟店で使うことができます。

クレジットカード発行会社の加盟店だけだと利用できる店舗が少なくなってしまいますが、加盟店の豊富な国際ブランドと提携することで、利用できる店舗が増え、より便利になるのです。

国際ブランドを選べないクレジットカードもありますし、VISAとMastercardや、VISAとMastercardとJCBなどいくつかブランドが用意されていて選択できるカードもあるので、この場合は利用したい加盟店に合わせてどのブランドにするか選択するといいでしょう。

どの国際ブランドにするか迷った場合は、特に加盟店が豊富なVISAやMastercardがお勧めです。

アクワイアラとイシュアとは?

クレジットカードについて調べていると「国際ブランド」「アクワイアラ」「イシュア」という言葉を目にする機会が多いのではないでしょうか。

これらはクレジットカード業界で使われている言葉で、以下のことを指しています。

アクワイアラ 国際ブランドと加盟店を取り次ぐ会社(加盟店の開拓、審査、管理などを行う会社)
イシュア クレジットカード発行会社
国際ブランド 決済システムを提供する会社

 

ただし、日本ではアクワイアラとイシュアを兼任している会社も多いため、アクワイアラもイシュアも「カード発行会社」の意味で使われている場合も多くなります。

クレジットカードのセキュリティ

クレジットカードはセキュリティー面が不安という方も多いでしょう。

ネット上ではカード番号や個人情報を抜き取られる危険性がありますし、クレジットカードを失くしたり財布ごと盗まれたりした場合に限度額まで不正利用されると怖いですね。

⇒クレジットカードを悪用(不正利用)されたら?保証されないケースも

しかし、クレジットカードには「紛失・盗難補償」がついていますので、カードの紛失や盗難時にすぐにカード会社へ連絡すると、カードの利用を止めてくれますし、万が一不正利用されたとしても損害分を補償してくれるので安心です。

また、24時間365日不審な利用がないか監視してくれる「不正使用検知システム」も導入されているので、クレジットカードの不正利用を未然に防ぐことができるケースも増えてきました。

さらに最近のクレジットカードは偽造が困難なICチップが搭載されているので、従来の磁気カードよりもセキュリティは高くなっています。

また、クレジットカードによってはオンライン不正利用保険などがついていて、安全にネットショッピングを楽しめるよう考慮されているものもありますので、セキュリティに不安を感じる場合は、クレジットカードに付帯されている保険やセキュリティーをチェックして選ぶといいでしょう。

⇒クレジットカード付帯保険の種類・使い方は?海外・国内傷害保険だけじゃない!

クレジットカードの仕組み

クレジットカードは、現金不要で様々な国や場所で利用できる、後払い式の便利な決済を可能とするカードだということはおわかりいただけたかと思いますが、では、なぜカードを出すだけで決済ができてしまうのでしょう?

今度は、クレジットカードの利用者だけではなく、カード会社や加盟店などの関係によって成立している「クレジットカードの仕組み」について見ていきます。

クレジットカードの仕組み(決済代行会社を利用しない場合)

カード利用者・カードの加盟店・カード会社について

クレジットカードの決済は、大まかに見ると「カード利用者」「カードの加盟店」「カード会社」の3つの存在によって成立しています(決済代行会社を利用する場合は後程ご説明します)。

①カード利用者

クレジットカードを利用して商品を購入する方を「カード利用者」と呼びます。

まずはカード利用者は、希望のカード会社に申し込みをして、カード会社からの審査(返済能力、信頼性などについて)を受ける必要があります。

審査に合格することができれば、そのカード会社からカードが発行され、カードの利用を許されるのです。

取得したクレジットカードは、カード会社の加盟店や国際ブランドの加盟店で利用することができます。

②カードの加盟店

カード会社と契約を交わし、クレジットカード決済が可能となったお店を「カード加盟店」と呼びます。

加盟店は、カード利用者の希望に合わせてカード決済をすることができます。

カード会社との契約の際、決済時の対応方法(暗証番号入力の有無、サインの必要性など)や、選択できる支払回数、決済手数料(購入代金の何%とするかなど)の取り決めを行います。

そのため、加盟店によって暗証番号の入力が必要な場合や、サインが必要な場合、何も必要ない場合など、決済時の方法が異なってきますし、選択できる分割回数等にも違いが出てくる場合もあります。

③カード会社

クレジットカードを発行している会社のことを指し、カードの申込を受け付け、審査により、この人なら大丈夫と思えた方へカードを発行します。

また、信頼できる加盟店に対しては、契約を交わし、クレジットカード決済システムの導入を許可します。

カード会社は、カード加盟店から決済手数料(加盟店手数料)を受け取りますが、その他にも、カード会社はカード加盟店やカード利用者から様々な費用を受け取っています。

<カード加盟店から受け取る費用>
・加盟店標識やインプリンターなどの購入費用
・端末機の設置等の費用
・決済手数料(加盟店手数料)
など

<カード利用者から受け取る費用>
・年会費
・分割払いやリボ払いの利息や手数料
・キャッシングの利息
・遅延損害金
など

これらの費用が、カード会社の利益となっています。

クレジットカード利用者は、カードを利用するたびにポイント還元などの特典を受けることができますが、このポイントサービスは、加盟店がカード会社へ支払っている決済手数料から還元されています。

クレジットカード決済の流れ

カード利用者、加盟店、カード会社それぞれがどのような働きをしているのか、決済の流れを順に見ていきましょう。

①カード利用者→加盟店
利用者が加盟店にて、クレジットカードで商品を購入

②加盟店→カード会社
加盟店がカード会社へクレジットカードを利用した決済情報を報告

③カード会社→加盟店
カード会社は加盟店へクレジットカード決済の代金分を立替て支払う

④加盟店→カード会社
加盟店はカード会社へ、決済手数料を支払う
※実際には手数料を差し引いた代金がカード会社から加盟店へ立替払いされる

⑤(カード会社→カード利用者
カード会社はカード利用者へ利用代金の請求を行う

⑥カード利用者→カード会社
カード利用者はカード会社へ、購入代金(カード会社が立て替えていた分)を支払う

<手数料について>

④の加盟店がカード会社へ支払う決済手数料は、カード会社の利益となります。

決済手数料は「加盟店規約」により加盟店がカード会社へ支払うよう定められているものなので、代わりにカード利用者が負担することはできません。

⑥の支払い時、カード利用者が3回以上の分割払いやリボ払いを指定すると、手数料が発生します。利用者がカード会社へ立替分を支払う時に、手数料も併せて支払うことになります。※この時発生する手数料はカード会社ごとに異なります。

クレジットカードの仕組み(決済代行会社を利用する場合)

決済代行会社とは

各店舗は、カード会社と契約を結ぶことで「カード加盟店」となります。

カード加盟店となることで、クレジットカード決済システムを導入し、顧客がクレジット払いをしたい場合も対応できるお店となりますね。

しかし、カード会社はたくさん存在しているため、お店側が世界中にある全てのカード会社と契約するとなると膨大な手間と時間が必要になります。

また、加盟店になるためには、加盟店標識やインプリンターなどの購入、端末機の設置等による様々な費用が発生しますが、これもまたカード会社それぞれに対して支払わなければならないため、莫大な費用もかかってしまいます。

これらの手間や費用を軽減させてくれるのが「決済代行会社」です。

決済代行会社は、包括してそれぞれのカード会社と以下のような契約(包括加盟店代理契約)等の手続きを行ってくれるため、店舗は、決済代行会社と契約を結ぶだけでいいのです。

<決済代行会社が行ってくれる手続き>

・店舗が希望するカード会社との契約手続き(契約書類確認、作成、提出など)

・店舗へ決済システム導入のための構築(決済環境を整える、サイトの接続など)

・決済処理(売上金の処理、キャンセル時の返金処理、入金処理などの実行)

システム開発についても、決済代行会社に対してのみ行うだけでいいので、システムも契約も1本化され、時間も費用も大幅に削減させることができます。

さらに決済代行会社を利用しない場合、それぞれの会社ごとに決済処理の方法やタイミング、入金サイクルなども異なってくるため、各会社それぞれの流れを理解し入金の管理を行わなければなりません。

しかし、決済代行会社を通じることで、これらの面倒な手続きも全て決済代行会社が担ってくれるため、加盟店は決済代行会社とやり取するだけでいいのです。

決済代行会社は、カード会社と店舗の間に立ち、面倒な手続きを請け負い、お互いのやり取りを簡素化させてくれる役割を果たしていると考えるといいでしょう。

また、決済代行会社は、クレジットカード決済だけではなく、以下のような決済システムにも対応しています。

・銀行振込
・コンビニ支払い
・携帯キャリア決済
・電子マネー決済
・QRコード決済

など

多くの店舗やネットショップは、クレジットカード決済導入時の効率アップのため、決済代行会社を通して契約しています。

決済代行会社を利用した場合のクレジットカード決済の流れ

カード会社と加盟店の間に決済代行会社が入ることで流れとしては少し複雑になりますが、基本的な仕組みは、決済代行会社を利用しない場合とほぼ同じになります。

①カード利用者→加盟店
利用者が加盟店にて、クレジットカードで商品を購入

②加盟店→決済代行会社
加盟店から決済代行会社へ、クレジットカードを利用した決済情報を報告

③決済代行会社→カード会社
決済代行会社がカード会社へ、クレジットカードを利用した決済情報を報告

④決済代行会社→加盟店
決済代行会社は加盟店へ、クレジットカード決済の代金分を立替て支払う

⑤加盟店→決済代行会社
加盟店は決済代行会社へ、決済手数料を支払う 
※実際には手数料を差し引いた代金が決済代行会社から加盟店へ立替払いされる

⑥カード会社→決済代行会社
カード会社が決済代行会社へ、クレジットカード決済の代金分を立替て支払う

⑦カード会社→カード利用者
カード会社はカード利用者へ、利用代金の請求を行う

⑧カード利用者→カード会社
カード利用者はカード会社へ、手数料を含めた購入代金(カード会社が立て替えていた分)を支払う

クレジットカード決済のメリット・デメリット

クレジットカード決済を導入することで「カード利用者」「カード加盟店」「カード会社」それぞれには、主に、以下のようなメリットが生じます。

カード利用者のメリット 現金不要で決済可能
カード加盟店のメリット 販売チャンス増加、売り上げ単価アップ
カード会社のメリット 決済手数料による利益

 

3者それぞれにメリットが得られるため、クレジットカード決済が成り立っているのですね。

この他にも多くのメリットが得られるため、クレジットカード決済を導入する店舗は増加の傾向にあります。

ただし、カード会社は、決済手数料の他にもカード利用者や加盟店から様々な手数料や費用を受け取ることができるため特にメリットが高いと言えますが、利用者と加盟店にはデメリット部分も多いというのが現実です。

ここでは、クレジットカード決済のメリット・デメリットについて、利用者・加盟店の立場ごとにお話します。

クレジットカード利用者のメリット・デメリット

<クレジットカードの機能に対するメリット>
▼ポイントやマイルが貯まる
▼保険が付帯されている(海外・国内旅行傷害保険、ショッピング保険、オンラインプロテクションなど)
▼会員優待特典が受けられる(特定の店舗での還元率アップ、空港ラウンジ無料利用、トラベルポート、チケット優待など)
▼付帯サービスが受けられる(ETCカード・家族カードの追加発行、ロードサービスなど)
▼盗難補償による安心感(万が一不正利用されても補償されるため、現金より安全性は高い)
▼様々な支払方法の選択が可能(分割払い、リボ払い、ボーナス一括払いなど)※海外では一括払いやリボ払いのみとなるのが一般的
▼クレジットカードによっては電子マネー機能追加、オートチャージの利用可能(Suica、PASMO、iD、Edy、nanacoなど)
▼キャッシング機能を使ってお金も借りられる
▼家計管理がしやすくなる(利用明細で管理可能)

<クレジットカード決済ができることによるメリット>

▼現金のやり取り不要
小銭の計算やお釣りの受け取り等、面倒な現金のやりとりが一切不要になります。

▼欲しい時にタイミングを逃すことなく購入可能
現金払いしかできない場合は、欲しいものが見つかっても、諦めるかATMまで行ってお金を用意する必要がありますが、カード決済が可能な店舗で、自分もクレジットカードを持っている場合は「欲しい」と思ったタイミングで商品を購入できます。

▼高額な商品購入時の負担が軽減
現金で高額商品を購入する際、クレジットカード決済の場合、一括払い以外の支払い方法を選択できるというメリットがあります。

ボーナス払いにすると、ボーナス月まで支払いを先延ばしにできますし、分割払いやリボ払いにすると1度の支払い金額を調整することもできるため、高額商品でも購入しやすくなります。

▼海外旅行の際も安心
海外旅行の際、日本円から現地通貨へ両替するためには手間も手数料も必要になりますが、カード決済が可能であれば、現地通貨に両替する必要がなく、カードを提示するだけで支払いを済ませることができますし、大金を持ち歩く必要もないので安心です。

▼ATM時間外手数料の節約
夜間や早朝、土日祝日等、ATM手数料が発生する時間帯や曜日でも、カード決済ができればATMで現金を引き出す必要がないため、ATM時間外手数料を支払う必要がなくなります。
分割やリボを利用すると手数料が発生してしまいますが、一括払いや2回払いを利用すると、手数料無料なので、ATMで時間外手数料を支払うよりもお得ですね。

<デメリット>

▼使いすぎの危険性
クレジットカードだと簡単に決済ができてしまうため、つい買いすぎてしまう場合もあり、知らず知らずのうちに請求額が高額になって支払いきれなくなる危険性もあるため、計画的な利用と、利用明細をチェックするなどの管理をきちんと行う必要があります。

▼支払方法によっては手数料が発生
分割払いやリボ払いは、翌月の支払額を抑えることができる便利な支払方法ですが、手数料が発生してしまうため利用しすぎは危険です。特にリボ払いは支払いが長期化する傾向にあるため気を付けましょう。

⇒クレジットカードのリボ払いとは?分割払いとの違いやメリット・デメリット

▼支払いが遅れると遅延損害金が発生
支払いはたいてい口座からの自動引き落としとなりますが、入金し忘れたり、他の引き落としがあって口座が残高不足になっていたりすると、引き落としができなくなってしまいます。

このような支払い遅延が生じた場合、遅延損害金が発生することがあり、本来支払うべき金額よりも増えてしまうので注意が必要です。

⇒クレジットカードの引き落としが残高不足でできない!返済を延滞したら?

▼不正利用される危険性
クレジットカードの紛失や盗難、または知らないうちにカード情報を抜き取られ、により不正利用されてしまう危険性があります。

セキュリティーの甘いサイトでショッピングをすると、カード情報だけではなく、個人情報もまた抜き取られ漏洩する危険性もあるので注意が必要です。

クレジットカードの場合、たいていは紛失・盗難補償やオンライン不正利用保険などで補償してもらうことができますが、カードの使い方(推測しやすい暗証番号の設定、カード裏面のサインなしなど)によっては補償してもらえない場合もあるので気を付けましょう。

クレジットカード決済を導入した加盟店のメリット・デメリット

加盟店は、クレジットカード会社や決済代行会社へ手数料の支払いをしなければならないため、デメリットが多いように思えますが、クレジットカード決済を導入することで得られるメリットも実はたくさんあるのです。

カード決済を導入した加盟店のメリット

▼販売チャンスが増える、販売機会を逃さない
クレジットカード決済ができないと、現金を持ち合わせていない方は買うのを諦めてしまう場合もあります。

また、「後でお金を用意してまた来ます」と言っていても、時間が経過することで熱が冷め、購入をやめてしまうこともあるかもしれません。

しかし、クレジットカード払いができれば、現金を持っていなくても決済が可能になるため、顧客が「欲しい」と思ったそのタイミングを逃さずに販売することができますので、結果的に売り上げアップにつなげることができます。

▼顧客1人あたりの販売単価のアップ
大金を持ち歩くことには躊躇いを感じる方が多いため、現金払いだと高額商品は売れにくい傾向にありますが、現金不要のクレジットカード決済が導入されれば、気軽に高額商品を購入してくれる方も増えます。

また、クレジットカード払いだと分割払いやリボ払いによって翌月の支払額を少なくすることもできるため、多少単価が高くても購入してしまう顧客が増えます。

▼支払方法が増えることでより多くの顧客に喜ばれる
現金払いの場合は、その場で一括支払いするしかありませんが、カード決済にすると支払いは翌月や翌々月、もしくはボーナス月まで先送りさせることができます。

また、高額商品でも2回払いや3回払いなど分割で支払ったり、リボ払いにすることで次の支払額を少なく調整することもできます。

支払方法の選択肢が増えるため、カード決済が可能な店舗だと顧客にとっても嬉しいでしょう。

▼外国人観光客の集客、リスク回避
日本人が海外へ行った場合にカード払いをする傾向にあるように、外国人観光客もまた、現地通貨(日本円)を用意する必要のないカード決済を希望する方が多くなります。

そのため、クレジットカード決済が可能な店舗は外国人観光客の集客にも成功しやすいでしょう。

特に観光地付近に店舗を構えている場合は、クレジットカード決済の導入がお勧めです。

また、外国人で現金払いの場合、偽札を出される危険性も考えられますし、両替を希望されると手間もかかりますが、クレジットカード決済であれば、このような手間やリスクも回避できます。

▼信頼性が高まる
加盟店がクレジットカード決済を導入するためには、カード会社が提示する一定の基準を満たし、審査に通過する必要があります。

そのため、カード決済が導入されているということは、カード会社の審査に通過できる信頼できるお店だという証にもなるため、顧客からの信頼性が高まります。

▼リピーターの増加
ネットショップの場合、利用する際にクレジットカード番号などの登録手続きが必要なので、めんどうですが、1度登録してしまえば2度目からは決済もスムーズに進めることができます。

そのため、1度ユーザー登録をした場合、次の購入も同じサイトから購入するケースも多いですし、支払額が口座から自動引き落としとなることで、定期購入等が行いやすくなります。

つまり、クレジットカード決済が可能なサイトは、リピーターや定期購入による継続的な売り上げが期待できるのです。

▼団体客の増加
会社の歓送迎会等で飲食店を利用する場合、支払い時に幹事がクレジットカードを利用するケースが多いでしょう。

ポイントが一気に貯まるというメリットがありますし、お金を数える手間も省けますし、会社の法人カードを利用しているという方もいるかもしれません。

そのためカード決済が可能な店舗の場合、団体客の予約が入りやすいというメリットもあります。

▼未払い、受渡間違い、盗難など様々なリスクの回避
ネットショップの場合、カード決済を導入せずに銀行振込などによる支払いとしていると、未払いによって注文がキャンセルされてしまうことも考えられます。

しかし、クレジットカード決済であれば、カード会社や決済代行会社から確実に購入代金が支払われるので安心です。

また、実店舗では現金の受け渡しの際、おつりの間違いなどが生じる危険性もありますが、クレジットカード決済であれば、お釣りの間違いをなくすことができます。

さらに、クレジットカード決済が増えると、レジ内に多額の現金を用意しておく必要がなくなるため、強盗などの被害に遭ったとしても被害額を抑えることができます。

カード決済を導入した加盟店のデメリット

▼決済手数料の支払いが必要
クレジットカード決済を導入するためには、カード会社や決済代行会社と契約し、決済手数料の支払いをする必要があります。

決済手数料は、商品代金の数%という形で販売代金から差し引かれることになりますが、パーセンテージはカード会社や決済代行会社により異なります。

▼クレジットカードシステム導入のための手続きが増える
システム導入のため、契約や契約書類の作成や、決済環境を整えるためのサイト接続など様々な手続きが必要になります。

※ただし決済代行会社を利用するとこのような手間を省くことができます。

▼チャージバック発生のリスク
商品の不具合・未発送、第三者による不正利用等の理由から、カード利用者が支払いを拒否した場合、売り上げは取り消されてしまいます。

この場合、たいてい商品は戻ってきませんが、カード会社へ商品代金を返金する必要が出てしまいます。

このようなチャージバックを回避するには、不正使用を未然に防ぐため、セキュリティー機能を強化させる必要もあります。

クレジットカード・デビットカード・プリペイドカードの違い

クレジットカードの他にも、現金不要で決済ができるカードとして「デビットカード」や「プリペイドカード」がありますが、これらはクレジットカードと何が違うのでしょう?
クレジットカード・デビットカード・プリペイドカードそれぞれの特徴を見ながら比べてみましょう。

⇒デビットカードとは?クレジットカードとの違いは?どっちがおすすめ?

▼クレジットカード(後払い式カード)

申込条件 高校生を除く18歳以上の方
審査 必要
支払方法 翌月や翌々月、もしくはボーナス月に口座から自動引き落とし
支払回数 1回払い、2回払い、分割払い、ボーナス一括払い、リボルビング払いなど

 
 

▼デビットカード(即時払い式カード)

申込条件 たいていは15~16歳程度から利用可能
審査 不要
支払方法 支払った直後に口座から現金が引き落とされる
支払回数 一括払いのみ
メリット 口座残高以上の買い物ができないので、使い過ぎ防止になる。使った分がすぐ反映されるのでわかりやすい
デメリット 支払いを先延ばしにできない。口座に残高がなければ利用できない。

 
 

▼プリペイドカード(先払い式カード)

申込条件 制限なし
審査 不要
支払方法 事前チャージが必要
支払回数 一括払いのみ
メリット チャージした分しか利用できないので、使い過ぎ防止になる。子供に持たせても安心。
デメリット チャージ金額、チャージ回数、1回の利用額などに上限がある

 

クレジットカードが一番自由度が高く、口座にお金がなくても、チャージしなくても、高額商品の購入もできてしまう便利なカードと言えますね。

ただし、クレジットカードの場合、計画的な利用と確実な支払いを行う必要があるので、「つい使いすぎてしまう」「無計画に買い物してしまう」「いくら使ったかわからなくなる」という方は、デビットカードやプリペイドカードを利用した方が安全かもしれません。

クレジットカード決済の仕組みは便利ではありますが、支払いが遅れてしまうと個人信用情報に登録されてしまい、今後のローンに悪影響を及ぼしてしまう危険性もあるので、将来的なことも考えたうえで慎重に利用することも大切です。

 
 

この記事の監修者

この記事の監修者 この記事の監修者は、株式会社タンタカの代表取締役「丹野貴浩(⇒プロフィールはこちら)」で、簿記1級の資格を持ち、10年以上、クレジットカードやローンなど金融系のWEBメディアを運営・管理している実績があります。

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