クレジットカードの引き落としが残高不足でできない!返済を延滞したら?

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クレジットカードの引き落とし日に口座の残高が不足してしまいそう、もしくは残高不足になってしまって引き落とし(返済)ができなかった…というときあなたならどうしますか?

この記事では、残高不足で返済できなそうなときや、残高不足になって、クレジットカードの支払ができなくなったときの対処法を解説しています。

また、残高不足で引き落としできず、クレジットカードの返済が延滞したときのペナルティについても説明していきます。


もくじ

クレジットカードの引き落としができなかったときの対処法

銀行口座の残高不足で、クレジットカードの引き落としができなかった場合、一番良くないのは知らないふりをすることです。

クレジットカード会社との信頼関係を少しでも保つためにも、引き落としできなかった時(引き落としができなそうな時)は早急に自分から行動しなくてはいけません。

引き落とし日に残高不足が予測できた場合

クレジットカードの締め日から引き落とし日までには何日か期間があるはずなので、請求額を見て、残高不足になりそうだと思ったらすぐに対策を講じる必要があります。

残高不足になりそうな時は「リボ払い」に変更する

クレジットカードの支払い方法を「リボ払い」に変更することで、次の引き落とし日に引き落とされる金額を減らすことができます。

クレジットカード利用時にリボ払いを選択していなくても、あとからリボ払いへ変更できるクレジットカード会社もたくさんあります。

口座の残高不足で、引き落としできなそうな場合は、利用中のクレジットカードが、あとからリボ払いに変更できるサービスをおこなっていないか調べてみましょう。

ただ、リボ払いは1回に支払う金額は減りますが、長期的にみれば利息がつくことから支払うべき金額は高くなってしまいます。

あまりおすすめできる支払い方法ではないですが、リボ払いに変更することでクレジットカードの延滞を回避できるのであれば短期的に利用するのもひとつの方法です。

引落できなそうな場合は事前にクレジットカード会社に連絡する

リボ払いに変更しても、どうしても残高不足で引き落としできなそうな時は、事前にクレジットカード会社に連絡をするようにしましょう。

残高不足になるかどうか微妙なところ…という場合も、クレジットカード会社に連絡しておいて損はありません。

結局、引き落とし日までに入金が間に合い、残高不足にならなかった場合も、それはそれでOKなのです。

一番良くないのは、無断で支払いを遅れてしまい、支払いに関してルーズ、無責任と、クレジットカード会社に判断されてしまうことです。

クレジットカード会社との信頼関係を少しでも壊さないように、残高不足が心配な時は、わかった時点でクレジットカード会社に連絡するようにしてください。

引き落とし日に自分で残高不足に気づいた場合

クレジットカードの引き落とし日に、自分で残高不足に気がついたときは、督促連絡を待たずに自分からクレジットカード会社に連絡して指示を仰ぎましょう。

支払うお金の用意ができているときは、再引き落としをかけてくれたり、振り込みで支払うように指示があるかもしれませんので、クレジットカード会社の指示にしたがって支払いをしましょう。

支払うお金が用意できていない時は、いつであれば支払えるのか?返済計画を説明して、支払いのスケジュールをクレジットカード会社と相談するようにしてください。

ハガキで残高不足に気づいた場合

引き落とし日に残高不足になっていることに気づかなかった場合、クレジットカード会社から督促のハガキが送られてきます。

今までに、口座引き落としできずに支払いの遅延があったことがある方は、クレジットカード会社から電話もかかってくる可能性もあります。

クレジットカード会社からの督促の連絡には、再引き落とし日の案内や、振込先など、いつまでにどのように支払いをすればよいかの案内があるはずですので、指示にしたがってお金を支払いましょう。

クレジットカード会社からのハガキや封書に、コンビニで支払うための振替用紙がついていることもありますので、 その場合は、コンビニなどで支払いの手続きをおこなってください。

もし、督促が来たときに指示された方法や、期日までに支払える見通しがない場合はクレジットカード会社に連絡をしてください。

クレジットカードの引き落としができない!延滞するとどうなる?

銀行口座の残高不足で、クレジットカードの引き落としができず、延滞・滞納してしまうと、どうなってしまうのでしょうか?

クレジットカードの引き落とし日に残高不足になると、利用停止や強制解約以外にもたくさんのデメリットがありますので解説していきます。

支払い日に1日遅れただけでも延滞

クレジットカードの料金を支払日に払えなかった場合、延滞ということになります。

延滞というと長期間の支払いの遅れをイメージしている方もいるかもしれませんが、支払日に1日遅れただけであっても延滞です。

延滞をすることによって、クレジットカード会社からペナルティを受けたり、不利な状況になることがあります。

延滞損害金がとられる

クレジットカードの引き落とし日から支払いが完了するまでの期間、延滞損害金が発生しますが、ショッピング枠の延滞損害金の上限は、年率14.6%となっています。

クレジットカード会社によっては、短期間の延滞であれば延滞損害金をとらないところもありますが、延滞損害金の規定があれば引き落としができなくて支払いが1日遅れただけでも延滞損害金を支払わなくてはならないこともあります。

ほかにも、ハガキなどで支払いの督促があった場合は、督促のためにかかった費用も、クレジットカード会社から請求されることがあります。

クレジットカード会社から督促がある

クレジットカード会社からの督促というと電話が何度もかかってきたり財産が差し押さえられる…?というイメージがあるかもしれませんが、突然そのようなことがあるわけではありません。

まずは、クレジットカードの支払い日に引き落としができなかったことの通知と、再引き落としなどの案内として、1回目の督促がハガキや封書で届きます。

クレジットカードの再引き落としに間に合わなかったり、1回目の督促を無視していると手紙だけでなく電話での督促もおこなわれるようになります。

電話での督促にも応じず、無視をしていると、クレジットカード会社からの督促の頻度は増えていき、携帯電話に出なければ自宅、自宅の電話も出なければ勤務先…というように、クレジットカード会社から電話がかかってくる場所も増えてきます。

最終的には差し押さえになる?

クレジットカード会社からの督促を無視し続けると、法的な手段を経て支払いを要求されてしまうこともあります。

裁判所から「支払督促申立書」が封書で届くことになりますので、2週間以内に異議申立書に分割で払いたいなど異議を書いて返送しましょう。

民事訴訟に移り、裁判に出廷すると、クレジットカード会社と和解するチャンスが得られます。

答弁書に毎月支払う額を記入し、クレジットカード会社が承諾すれば和解となり、一括請求は免れます。

支払督促申立書が届いた段階で異議申立書を書かずにいると、一括で請求されることになります。

「仮執行宣言付支払督促」が届き、さらにここでも異議申立がなければ強制執行となります。

つまり、差し押さえとなり、自宅や車などの資産はもちろん、給与も差し押さえられます。

簡単には差し押さえにならないということがおわかりいただけたと思いますが、クレジットカード会社からの督促をずっと無視し続けると最終的には差し押さえもありうるということです。

ブラックリストに載る

口座の残高不足になり引き落とし日に引き落としができないとブラックリストに載ってしまう可能性があります。

ここでいう「ブラックリストに載る」というのは、個人信用情報に傷がつく(クレジットヒストリーに傷がつく)ことと、会社が独自で作成しているブラックリストに載るという2つの意味があります。

クレヒスに傷がつく

クレジットヒストリー(クレヒス)は、これまでのクレジットカードの利用状況や支払状況が記録されたもので、CICといった個人信用情報機関に照会することで知ることができます。

引き落とし日に口座から利用料金が引き落としできず、延滞することになってしまうと、延滞情報として個人信用情報機関に登録されます。

延滞歴が個人信用情報機関に載ってしまうと、いわゆる「ブラックリスト入り」「クレヒスに傷がついている」状態となってしまい、あらたにクレジットカードをつくったりローンを利用する時に審査が不利になってしまいます。

とはいえ、たった1度、数日だけ支払いが遅れたからといってすぐに個人信用情報機関に延滞情報が載るわけではなく、61日以上の長期間の延滞があった場合に信用情報に延滞情報が登録される可能性が高いですが、1日の延滞で延滞情報を載せてはいけないというきまりもありません。

そのため、クレジットカード会社に対して、数日の延滞を複数回繰り返している場合は、60日以下や数日といった延滞期間でも個人信用情報機関に登録されてしまうこともあります。

クレジットカード会社のブラックリストに載る

信用情報機関に延滞情報が載らなければ安心かというと、そうではありません。

個人信用情報機関に情報を載せないまでも、クレジットカード会社が独自で支払いを滞納した人を記録している場合があります。

たった1度でも、たった1日でも、延滞はすべて記録されて、クレジットカード会社に保存されていると考えてよいでしょう。

このリストに何度も載ってしまうと、クレヒスに傷がついてしまう可能性もありますし、利用停止や強制解約、クレジットカード会社やグループ会社が提供しているサービスを受けられなくなるといったペナルティが課せられることもあります。

クレジットカードの利用停止になる

残高不足で引き落としができないと、クレジットカードが利用停止状態になり、使えなくなってしまうこともあります。

引き落とし日に引き落としができなかったとクレジットカード会社が把握した時点で利用停止になるケースも珍しくなく、引き落とし日の翌日にはクレジットカードが使えなくなっていたというケースもあります。

支払いが完了すれば再びクレカを利用できるようになりますが、支払いがいつまでも完了しないと利用停止から、クレジットカードの強制解約になってしまうこともあります。

クレジットカードの強制解約

長期間の延滞や、度重なる延滞があった場合には、クレジットカードの強制解約になってしまうこともあります。

クレジットカードの強制解約は、利用停止とは異なり、支払いを完了してもクレジットカードがまた利用できるというようなことはありません。

強制解約になったら、再びクレジットカードを発行しようとしても審査で落とされてしまいますし、そのクレジットカード会社や関連会社のクレジットカードは半永久的に利用できなくなります。

クレジットカード支払い時の残高不足「まとめ」

クレジットカードの契約は、クレジットカード会社と利用者の信頼関係をもとに成り立っています。

お金を支払うべき日(引き落とし日)に、残高不足で支払えないという事実は、どのような理由があったとしても少なからずクレジットカード会社との信頼関係を損ねてしまうものです。

クレジットカード会社との信頼関係を保つためには、残高不足になりそうになったときや、残高不足に気づいた時点で、自分からクレジットカード会社に連絡して相談をすることです。

クレジットカードの再引き落とし日まで待てばいい、払える日に払えばいい…という楽観的な自己判断では、結果的に自分が不利益を被ることもあります。

残高不足にならないようにきちんと毎月入金することがもちろん大事ですが、もしも残高不足でクレジットカードの引き落としができない時(引き落としができなそうな時)は、この記事を参考に、正しい対処をするようにしましょう。

この記事の監修者

この記事の監修者 この記事の監修者は、株式会社タンタカの代表取締役「丹野貴浩(⇒プロフィールはこちら)」で、簿記1級の資格を持ち、10年以上、クレジットカードやローンなど金融系のWEBメディアを運営・管理している実績があります。
   

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