クレジットカードの暗証番号は何桁?忘れたら?間違えるとロックされる?
暗証番号の設定って、たった4桁なのに、他人に推測されにくくかつ自分も忘れにくい番号となると、簡単には決められないのではないでしょうか。
また、クレジットカードを頻繁に使う方の中には、「最近、暗証番号の入力を求められることが少なくなったぞ?」と感じている人もいらっしゃると思います。
それにはちゃんと理由があるのですが、たまにクレカの暗証番号の入力を求められると頭が真っ白になってわからなくなってしまったり、最悪の場合は、入力ミスが続いてロックがかかってしまうなんてこともあります。
この記事では、
・そもそもクレジットカードの暗証番号はなんのためにあるのか?
・暗証番号を間違えたらどうなるのか?
・ロックがかかった後の対応
・忘れにくくバレにくい暗証番号の作り方アイディア
などをまとめています。
クレジットカード暗証番号は、できることなら家族にも誰にも知られず、自分でも忘れないものを作るのがイチバンです。
ぜひこの機会に、クレジットカードの暗証番号の重要性を見直してみてくださいね。
クレジットカード暗証番号の基本
クレジットカードの暗証番号はそのカードの契約者だけが知っている番号なので、正しく入力することでカードの契約者であることを証明できることになります。
クレカの暗証番号はいつ決めるの?
クレジットカードの暗証番号は申し込みをするときに申請するもので、紙の申込書を使う場合は直筆で記入、インターネット申し込みなら数字を入力することになります。
なおAmericanExpressカードは申し込み時の登録ではなく、カードが到着した後に別途登録手続きを行うことになるのですが、これは特殊な例と思っておいて大丈夫です。
基本的にはクレジットカードが手元に届いてから設定するものではありませんので、申し込みをする前に考えておいて、自分が設定した暗証番号は忘れないようにしておかないといけませんね。
クレジットカードの暗証番号は何桁?
日本でクレジットカードを作る場合、暗証番号は数字の4桁になります。ひらがな、カタカナ、アルファベットなどは設定できません。
5桁以上の暗証番号の入力が必要なこともある?
例外もあり、銀聯(ぎんれん)カードは、6桁の暗証番号になっています。日本で発行されている銀聯カードの暗証番号の最初の2桁は必ず「00」となっていますので、覚えておかなければならない数字は4桁です。
また、とくに、海外のATMでは5桁以上の暗証番号の入力画面が出てきたりすることも多く、対処法を知らないと4桁しかない暗証番号なのにどうすればいいのかと困ってしまうこともあります。
仮に、5桁以上の暗証番号を求められても4桁の暗証番号を入力するようにしてください。4桁の暗証番号を入力して、確定ボタンなどを押せば手続きをすすめられるはずです。
ただ、海外の一部のATMではどうしても6桁を入力しなければならないタイプのものもあります。そのような場合は、暗証番号に「00」を追加すると手続きを進めることができます。
クレジットカードの暗証番号はいつ使うの?
クレジットカードの暗証番号を利用するシーンは大きく分けて2つあります。
ひとつは実店舗でお買い物をするケースです。ICチップ搭載のクレジットカードを決済用の端末に挿入すると暗証番号の入力を求められます。
お店以外でも駅や空港などの券売機でチケットを購入する際などにも暗証番号が必要になることがあります。
もうひとつは、ATMからキャッシングをする場合です。
クレジットカードにキャッシング機能をつけているとATMから現金を借りることができるのですが、その際に暗証番号入力を求められることになります。
海外のATMで現地通貨を借りる海外キャッシングでも必ず暗証番号入力が必要になりますので、渡航前に確認しておくようにしましょう。
家族カードの暗証番号はどうなるの?
家族カードの暗証番号は、その家族カードの名義人となる人が設定することになります。
例えば本会員の田中一郎さんが妻の幸子さんの家族カードを申請するとします。
一郎さんのカードには一郎さんの名前が刻印され、幸子さんのカードには幸子さんの名前が刻まれます。
カード番号もそれぞれ異なりますし、暗証番号もそれぞれで設定することになります。
家族カードの暗証番号は本会員の番号とは異なりますのでご注意ください。
クレジットカード暗証番号を忘れた際の対応
クレジットカードごとに暗証番号を変えるのはセキュリティ面では良いことなのですが、設定した番号をうっかり忘れてしまうこともあるものです。
クレジットカード暗証番号の入力は本人確認も兼ねているので、複数回間違ってしまうとカードそのものが使えなくなる「ロック」がかかってしまいます。
そのため、暗証番号がわからない、または入力を間違えてしまった場合は、むやみに何度も入力を繰り返すことはやめておきましょう。
ロックされてしまうと、最悪の場合クレジットカード再発行という流れになるのでとても面倒ですよ!
暗証番号がわからなくなってしまった際の対応についても知っておきましょう。
暗証番号はどこで確認できるの?電話しないとダメ?
暗証番号がどうしてもわからなくなってしまった場合の確認方法は、クレジットカード会社によって異なります。
インターネットで確認する
例えばJCBがインターネットによる暗証番号照会に対応しています。
JCBクレジットカードをお持ちで、会員専用WEBサービス「MyJCB」に登録している方であれば、MyJCBで確認できます。
電話で申請して紙の通知書を待つ
三井住友カードがこのタイプで、電話またはインターネットで暗証番号照会を申し込むと1〜2週間程度で登録した住所に暗証番号通知書が届きます。
暗証番号の照会ができないクレジットカードもある
American Expressなどは、暗証番号の照会を行なっていません。
どうしてもわからなくなってしまった場合は、ロックがかかっていなくても暗証番号を再登録することになります。
以下に主なクレジットカード会社の暗証番号確認方法をご紹介します。
ただし、プロパーカードと提携カードでは確認方法が異なる場合もありますので、参考までにどうぞ。
⇒プロパーカードとは?提携カードとの違いやメリット・デメリット
主なクレジットカード会社の暗証番号確認方法
JCB | 会員専用WEBサービス「MyJCB」で確認可能 |
三井住友カード | 電話またはインターネットで申請すると、暗証番号通知書が郵送されてきます |
イオンカード | 電話またはインターネットで申請すると、暗証番号通知書が郵送されてきます |
au WALLET クレジットカード | インターネット会員専用サイトで確認可能 |
JALカード | JALカード 電話で申請すると、暗証番号通知書が郵送されてきます |
ダイナースクラブ | 電話またはインターネットで申請すると、暗証番号通知書が郵送されてきます |
楽天カード | インターネットの「楽天e-NAVI」で照会可能。 |
エポスカード | インターネットで申請すると、暗証番号通知書が郵送されてきます |
アメックス | 照会はできません。暗証番号を再登録する手続きが必要になります。 |
暗証番号を忘れたらサインでもOK!
どうしても暗証番号がわからくなってしまった場合でも、とりあえずすぐにカードで買い物をすることもできます。
この場合は、闇雲に暗証番号を入力しないで、とにかくロックがかからないにすることが大切です!
暗証番号を求められるケースは、主に対面でお買い物をするときや、券売機、ATMを利用する時になりますので、お店の人に「暗証番号の入力をお願いします」と言われて、決済端末に入力しようとしたときに、「あれ?なんだっけ・・・(焦)」となってしまったこと、ありませんか?
恥ずかしながらこれは私の経験です!
新しく発行してもらったクレジットカードを初めて使おうとしたときに暗証番号がわからなくなってしまったんです。
1度間違えたので「あれ?暗証番号なんだっけ・・・」とつぶやいて別の番号を入力しようとしたら、お店の方が「もしお忘れでしたら、サインにしましょう!何度か間違ってしまうとロックがかかってしまいますよ」と教えてくださいました。
この時に確認したのですが、対面のお店の場合はサイン認証でも決済を行うことができるのだそうです。
ただし、クレジットカード裏面に必ず本人直筆で署名してあることが大前提です。
暗証番号認証よりも安全度が下がるのでサイン認証は優先していないのですが、どうしても必要な時には暗証番号ではなくサインでも大丈夫なことが多いので遠慮なく申し出てみてください、とおっしゃってました!
ちなみに、このお店で実際にロックがかかってしまったお客さんが過去にいたそうなのですが、その人は店員さんに「ロックがかかってクレジットカードが使えなくなったから、なんとかして欲しい」と言ってきたのだとか・・・。
もちろん、お店ではどうにもできませんので自分でロック解除の手続きをすることになります。
※クレジットカードの裏面の署名欄にサインがなければ、サインによる決済ができないので、クレジットカードの署名欄には必ず記入しておくようにしましょう。
なぜサインならお買い物ができるの?
近年発行されたクレジットカードには、磁気ストライプとICチップという2種類の読み取り方法が搭載されています。
磁気ストライプは従来型で、あまりコストをかけずに作ることができるので重宝していました。
ただし、パソコン、スマホ、タブレットなどが爆発的に普及したことによって、これらのそばにクレジットカードを置いておくと磁気不良が起こり、読み取りエラーになりやすいという弊害も増えてきてしまったんです。
また、スキミング被害にあう可能性もあるなどのデメリットもあります。
こういったリスクが深刻化してきたことで生まれたのがICチップ搭載のクレジットカードです。
実際にクレジットカードの表面に金属製のチップが埋め込まれていて、磁気を発するもののそばにおいておいても読み込みエラーになることはありません。
また、ICチップからはスキミングすることもできないので、セキュリティ面でも優れています。
暗証番号はこのICチップに対して設定するもので、磁気ストライプにはかかっていないんです。
ですので、万が一暗証番号がわからなくなってしまっても磁気ストライプから読み取りを行えば暗証番号不要のサイン認証でお買い物ができるということになるんです。
近年、クレジットカード使用時にサインを求められる機会が減ってきているのは、ICチップタイプのクレジットカード普及率が上がって、お店の決済端末もICチップに対応しているものが増えてきたから、ということになります。
サインで買い物できるし、暗証番号を忘れたままでもOK?
暗証番号を忘れてしまっていても、サインで決済ができればそれでいい…と思ってしまうかもしれませんが、忘れてしまった暗証番号をそのまままにしておくのはよくありません。
クレジットカードが不正利用された時に、自分の暗証番号がわからないと盗難保険の補償が受けられなくなってしまうこともあるからです。
また、セルフレジなど機械をつかって無人で決済をする場合に、暗証番号の入力を求められることがあり、そうした場合にはサインでの決済に切り替えることができません。
ほかにも、クレジットカードに関する問い合わせをクレジットカード会社におこなう場合や、ポイントを景品に交換するときなど自動音声案内にしたがって手続きをおこなうときに、暗証番号の入力を求められることがあります。
暗証番号がわからないままでは、不利になることや不便になることばかりです。
クレジットカードを安心してスムーズに利用するためにも、暗証番号を忘れてしまったときにはかならず照会をするようにしてください。
クレジットカードの暗証番号を間違えた!どうなるの?
クレジットカードの暗証番号入力で、何度も打ち間違えてしまったらどうなってしまうのでしょうか?
実際に打ち間違いが続いた時の流れを確認しておきましょう。
暗証番号がロックされるって本当?
これは本当!暗証番号は本人しか知らないはずのものです。何度も打ち間違えるということは、カードを利用しようとしているのが本人ではない可能性が高いということになるので、安全のためにロックがかかってしまうのです。
暗証番号を何回間違えるとロックされるの?
3回入力を間違えるとロックがかかると言われていますが、公式に「3回」と公表されているわけではなく、「複数回」となっているケースが多いようです。
ロックされてしまう可能性を下げるためにも1回でも間違えたらサインに変更してもらうようにしましょう。
3回までチャレンジOK!と思い込むのはやめておきましょうね。
クレジットカードがロックされてしまうとどうなる?
暗証番号を間違えたことによりロックがかかってしまったら、正しい暗証番号を入力しても暗証番号認証でお買い物をすることはできません。
とても不便ですが安全面の方が重要です。そのため、ロックを解除するためには一定の手続きが必要になります。
ロック解除の方法は?
ロックがかかってしまったら、早急にクレジットカード会社に電話をしてロック解除の手続きを取ってもらいましょう。
安全のために自分で解除することはできないようになっているので、クレジットカード会社に連絡をして指示に従うしか解除の方法はないんです。
ただ、ICチップがロックされた状態でもサイン認証でお買い物をすることは可能です。あくまでもICチップに設定した暗証番号がロックされているだけなので、クレジットカードそのものが使えなくなっているわけではないのです。
しかし場合によってはカードそのものが再発行となってしまうケースもあるので、「ロックがかかったら早急にクレジットカード会社に連絡をする」ということを忘れないようにしましょう。
暗証番号間違いでロックされたら引き落としはどうなる?
暗証番号がロックされている状態でも、クレジットカードそのものの利用は可能なので、口座引き落としは正常に行われます。
ただし、決してそのままにしておかないでクレジットカード会社への連絡は必ず行うようにしましょうね。
安全で忘れにくい暗証番号のつけ方
ここからは、自分の暗証番号のセキュリティを高める意味で、安全かつ忘れにくい暗証番号のつけ方を確認しておきましょう。
このことは、シニア世代の方にもぜひ知っておいていただきたいです。
シニア世代の方の中はスマホ契約のために初めてクレジットカードを契約するという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
暗証番号を忘れないようにすることを優先して、生まれ年や誕生日などに設定するのはとても危険なことですので、この機会にぜひ見直しを行ってみてください。
暗証番号の決め方「これだけはダメ!絶対!」
まず、絶対にやってはいけないのが、生年月日など個人情報から推測できる番号を設定することです。
電話番号や名前の語呂合わせなども避けて、「0123」などの連続する数字も推測されやすいのでやめておきましょう。
固定電話番号の下4桁や、郵便番号、住所の番地なども避けてください。
そんな大げさな!と思われるかもしれませんが、嫌な話ですが、離婚後に別れた配偶者のクレジットカードが無断で使われていたという事例もあります。
また、個人情報から推測できる暗証番号を設定してしまうと、悪意のある人がクレジットカード明細などの郵便物を手に入れただけ暗証番号を簡単に推測されてしまいますよ。
推測されにくく忘れにくい暗証番号の付け方アイディア
自分でも忘れにくく他人からも推測されにくい、かつ、いざ忘れてしまった時でも思い出しやすいクレジットカードの暗証番号のつけ方をご紹介します。
自分が好きな歴史の年号を暗証番号にする
「1582年本能寺の変」などの誰もが覚えている年号は避けるべきですが、出身地の歴史や、印象に残っている出来事の年号なら、うっかり忘れてしまっても最悪の場合、自分で暗証番号を調べることができます。
この暗証番号の設定方法は歴史に興味がない人にはさらにおすすめです!万が一あなたのことを知っている人がクレジットカードを悪用しようとしても、まさか歴史の年号をキーワードにしているとは思わないので逆に推測されにくいでしょう。
結婚記念日など忘れにくい記念日を暗証番号にする
結婚記念日が2019年10月20日なら「1020」など、自分だけの記念日も周囲から推測されにくく、忘れにくい暗証番号になります。
ただ、これだけではまだセキュリティとしては弱いので、年から2桁、月と日から1桁ずつ取って「1912」にするなど工夫してみるとさらに安全な暗証番号になります。
運転免許証番号の一部を暗証番号にする
普段は全く覚えていなくても、すぐに調べられる数字として運転免許証の上4桁という方法もあります。運転免許証を見ればわかるので、うっかり暗証番号を忘れてしまっても自分で解決できます。
このほかのアイディアとしては、
・子供の頃に住んでいた家の電話番号(今は使っていないものにしてください)
・廃車にした車のナンバー
・出生時の体重(母子手帳に記入されています)
などがあります。
これらの数字を並べ替えたり、1を引くなどの独自ルールで設定するとさらに推測されにくくなるでしょう。
例)富士山をキーワードに暗証番号を作ってみる
例えば富士山に規則性を持たせて暗証番号を作るとします。まずは富士山の語呂合わせとなる「223」という数字が思い浮かびます。
このままだと3桁なので前ゼロをつけて「0223」でも良いのですが、これだとセキュリティとして弱いです。
そこで、「良い富士山」としてしまって「4223」にするとか、全てに1を足して「5334」に暗証番号を設定するなどの方法があります。
また、富士山の高さは3,776mなので「3776」の順番を入れ替えて「7673」にするとか、富士山語呂合わせの下2桁(23)と標高の上2桁で「2337」にするなど、複雑になればなるほど良い暗証番号ということになります。
ただし、あまり複雑になりすぎると暗証番号を思い出せなくなるので気をつけてくださいね。
暗証番号は定期的に変更しよう!
暗証番号は、たまに変更するだけで安全性を保つことができますので、面倒ではありますが、自分のためにたまには見直しを行ってみて下さいね。
クレジットカード暗証番号のまとめ
●クレジットカード暗証番号の基本
・クレジットカード暗証番号は4桁の数字になる
・基本的にはクレジットカードに申し込みをするときに暗証番号を設定する
・磁気ストライプ型の決済端末を使って買い物をするときや、券売機、ATMなどで暗証番号の入力を求められる
・海外キャッシングでは必ず暗証番号が必要になる
●クレジットカード暗証番号を忘れた時は?
・お買い物はサインでも可能
・暗証番号を複数回間違えるとロックがかかる!
・ロックは自分で解除できない
・ロックがかかったらクレジットカード会社に連絡しよう
・クレジットカードによって、ロック解除またはクレジットカード再発行で対応してもらえる
●クレジットカード暗証番号の付け方
・忘れにくく自分にしかわからない数字にすること
・近親者にも推測されにくい暗証番号にすること
・数字の並びに忘れにくい独自ルールを加えるとさらに良し!
・定期的な暗証番号の変更もお忘れなく!
・クレジットカード暗証番号は4桁の数字になる
・基本的にはクレジットカードに申し込みをするときに暗証番号を設定する
・磁気ストライプ型の決済端末を使って買い物をするときや、券売機、ATMなどで暗証番号の入力を求められる
・海外キャッシングでは必ず暗証番号が必要になる
・お買い物はサインでも可能
・暗証番号を複数回間違えるとロックがかかる!
・ロックは自分で解除できない
・ロックがかかったらクレジットカード会社に連絡しよう
・クレジットカードによって、ロック解除またはクレジットカード再発行で対応してもらえる
・忘れにくく自分にしかわからない数字にすること
・近親者にも推測されにくい暗証番号にすること
・数字の並びに忘れにくい独自ルールを加えるとさらに良し!
・定期的な暗証番号の変更もお忘れなく!