デビットカードとは?クレジットカードとの違いは?どっちがおすすめ?

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デビットカードとは?クレジットカードとの違いは?どっちがおすすめ?
クレジットカードと比べると、なんとなく影が薄いようにも感じられるデビットカード。

日本経済新聞の2014年の記事に「日本でデビットカードのサービスがスタートして今年で15年目」と記載があるので、今年(2019年)で20年目を迎えることになります。

<参考>:「遅咲き」デビットカード、15年目のブレーク狙う

それにしては、デビットカードはあまり知られていないことが多いように感じますし、キャッシュレスといえばクレジットカードなのでは?と思う人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、デビットカードとはどのような特徴があるのか?クレジットカードとデビットカードの違いは?クレジットカードよりもデビットカードがオススメの人とはどんな人?デビットカードとプリペイドカードとの違いは?バンドルカードとの違いは?などなど詳しく解説していきます。


もくじ

デビットカードとは?

デビットカードは飲食やお買い物の支払いとして利用できるカードのこと。

申し込みをするとクレジットカードと同じようにカードが発行されて、お店やネットショップなどのサービスで、そのカードを使ってお買い物をすることができます。

非常に大きな特徴としては、クレジットカードの支払い方法が必ず「後払い」になることに対して、デビットカードは「即時引き落とし」で支払うということになります。

クレジットカードで支払いをすると、その翌月または翌々月に口座から代金が引き落とされて支払いが完了となります。

つまりクレジットカード会社に一時的に立て替えてもらって、私たちは後払いでお買い物をしていることになります。

デビットカードは、「使ったその場で自分の口座から現金が引き落とされる」カードになります。

カードでお買い物をするというスタイルはクレジットカードと同じなのですが、デビットカードは自分の口座から即時引き落としがかかる支払い方法なので、お財布(口座)から現金で払っているのと一緒ということになります。

また、即時引き落としでありながら、私たちが直接現金を引き出すわけではないので、ATM利用手数料はかかりません。

クレジットカードよりも現金の方が安心という方にもお得があるんですよ。

デビットカードの限度額はいくら?

デビットカードの支払い方法は口座からの即時引き落としになるため、預金残高以上の金額を使うことはできません。

例えば、預金残高が10万円ならデビットカードの限度額も10万円になります。

この口座にお給料が入って預金残高が30万円になった場合は、デビットカードの限度額も30万円になります。

使いすぎを防ぐために常に限度額を10万円にしておきたい場合などは、1日に利用できる上限額を自分で設定することも可能です。

デビットカードの種類

デビットカードには、国際ブランドと提携しているものと、「ジェイデビットカード」と呼ばれる銀行キャッシュカードにデビットカード機能がつくものがあります。

三井住友銀行が提供しているデビットカードを例に違いをご紹介します。

商品名 SMBCデビット(VISAデビット) ジェイデビット
利用できるお店 世界中のVISA加盟店
約4,400万店舗
日本国内の加盟店
約45万店舗
ネットショップで利用できる? 利用可能 利用不可
申し込み 必要 不要
カード発行 あります お手持ちのキャッシュカードがデビットカードとして利用できるので、申し込みもカード発行も不要。
年会費 無料
発行手数料 無料
来店は必要? 不要。スマホアプリから申し込み可能! 不要。申し込みそのものが不要です。
その他の特徴 ・SMBCポイント、またはキャッシュバック特典あり。
・利用残高はアプリで確認可能。
・加盟店によっては利用できない時間帯があります。(深夜など)

 

ジェイデビットカードは日本国内の加盟店で利用可能

ジェイデビットカードは、お使いの金融機関のキャッシュカードをデビットカードとして利用できるサービスです。

したがってジェイデビットカードという新しいカードが発行されるわけではなく、すでに持っているキャッシュカードをデビットカードとして使うことができます。

なお、日本電子決済推進機構によると、各金融機関のキャッシュカードを使って支払いができるサービスが「デビットカード」で、日本での呼び名が「J-Debit」になるとのこと。

そのため、デビットカードという新規カードの発行はないのだそうです。

<参考>:デビットカードとはどのようなカードですか? -J-Debit 日本電子決済推進機構 よくあるご質問-

ジェイデビットカードの注意点としては、ネットショッピングでの利用ができないところです。デビットカードが使えるネットショップでもジェイデビットは不可になりますのでご注意ください。

国際ブランド提携デビットカードは世界中で利用可

VISAと提携してるなら「VISAデビットカード」、JCBなら「JCBデビットカード」というように、各国際ブランドと提携しているデビットカードもあります。

こちらのタイプは国を問わずその国際ブランドの加盟店で利用できるので、デビットカードを使って世界中でお買い物ができることになります。

ちなみに、Amazonでのお買い物には、こちらのタイプの国際ブランド提携デビットカードは利用可能なのですが、ジェイデビットカードは利用できません。

デビットカードを検討するなら、いつも使っているお店がどのデビットカードに対応しているかも必ず確認するようにしましょう。

デビットカードの使い方

デビットカードを使うシチュエーションとしては、コンビニやショッピングモール、飲食店などの実店舗、それからネットショッピングになりますね。

使い方はどちらもとても簡単です!

デビットカード 実店舗での使い方

国際ブランド提携のデビットカードの場合、例えばVISAデビットカードをお持ちの方ならVISA加盟店で利用できます。

お会計の時に「カードで!」と言ってデビットカードを店員さんに渡すだけでOKです。

もし支払い回数を聞かれたら「1回で!」と言いましょう。

「デビットカードで払います」などと言う必要はありません。

デビットカードとクレジットカードの見た目はほぼ同じで区別がつかない店員さんも多いですし、混雑してるレジでわざわざ「このカードはデビットカードです」などと伝えなくても大丈夫ですよ!

ジェイデビットカードの場合はキャッシュカードを使うことになるので、「ジェイデビットで払います」と伝えた方が無難です。

暗証番号の入力を求められるので入力しましょう。

デビットカード インターネットショッピングでの使い方

インターネットショッピングではクレジットカードと全く同じ方法でお買い物ができます。

お支払い方法で「クレジットカード」を選択して、デビットカード番号、有効期限、セキュリティコードなどの必要情報を入力すればOKです。

※ジェイデビットカードはネットショッピ利用不可。

デビットカードとクレジットカードの違いをさらに詳しく!

ここまでは主にデビットカードの基本的なところを見てきましたが、ここからはデビットカードとクレジットカードの違いについて詳しくご紹介します。

デビットカードとクレジットカードの年会費の違いは?

クレジットカードは年会費無料のものから数万円かかるものまで様々です。

年会費無料だからといって使いにくいというわけではなく、クレジットカード歴が長いユーザーでも年会無料のものを便利に使いこなしている人も大勢います。

年会費が高いカードになると、空港ラウンジが利用できる、ポイント還元率が上がるなどのメリットがあるのですが、これらが特に必要でなければ年会費無料のクレジットカードでも十分対応できます。

デビットカードは基本的に年会費無料ですが、数千円かかるものもあります。

例えば三菱UFJ銀行の「三菱UFJデビット」は初年度無料ですが、2年目以上は1,000円(税抜)の年会費が発生します。

年会費が高いデビットカードの特典としては、

・トラベルサポートを受けられる
・レンタカーの割引がある
・空港から自宅までのスーツケース宅配割引がある
・宿泊施設、レストランの優待
・海外wi-fiレンタルの割引がある

などとなり、クレジットカードの付帯サービスと似ています。

デビットカードの基本機能であるキャッシュレス決済ができれば後の特典は特に必要ないという感じであれば、年会費無料のデビットカードでも満足できると思いますよ。

クレジットカードとデビットカードの使えるお店の違いは?

日常生活の範囲であれば、クレジットカードもデビットカードも、コンビニや飲食店、宿泊施設などで利用可能できます。

海外なら国際ブランドの加盟店で使えることになります。

ちなみにオンライン決済サービスの「PayPal(ペイパル)」も、クレジットカードとデビットカードのどちらも登録可能です。(ジェイデビットは不可)

ただし、どちらも利用しているカードの国際ブランドに加盟していないお店では一切使えないことになります。

有名なところでは、コストコはMasterCard以外のクレジットカードは使えないのでVISAクレジットカードはNGで、VISAデビットカードも使えません。

回転寿司のスシローはVISA、MasterCardのみとなりJCBが利用不可、楽器や音響機材などを低価格で販売していることで定評があるサウンドハウスもVISA、MasterCardのみ利用可能でJCB不可です。

国際ブランドによって使えないお店があるのはデビットカードもクレジットカードも同じですが、どちらかというとデビットカードの方が利用しにくいシーンが多いかもしれません。

デビットカードが使いにくい時もある

特に気をつけたいのが公共料金などの継続した引き落としにデビットカードを使いたいケースです。

クレジットカードの登録はできてもデビットカードは不可としているところもあり、例えば東京ガスでも「プリペイドカードと一部を除いたデビットカード」は利用不可としています。

デビットカードとのクレジットカードの見た目の違いは?

クレジットカードもデビットカードもカードが発行されますが、(ジェイデビットカードは発行なし)パッと見た感じではそこまで大きな違いはありません。

カード表面にDebitと書かれているものもありますが違いはそれくらいです。

発行条件(審査)はクレジットカードの方が厳しい?

デビットカードの利用料金は自分の口座残高から即時引き落とされるので、預金があれば利用できますし預金がなければ利用できないというシンプルな仕様になっています。

そのため、デビットカードに審査はなく高校生でも作ることができます。

また、ジェイデビットカードならすでに持っているキャッシュカードがデビットカードになるので、申し込みすら必要ないんです。

一方、クレジットカードは支払い方法が必ず後払いになってしまうので、誰にでも発行できるカードではありません。

審査では、年収、勤務先、勤続年数、家族構成、お住いなどの「属性」と呼ばれる個人的な情報と、クレジットカードの利用状況、他社からの借り入れ状況、返済、延滞などのお金の使い方に関する履歴となる「信用情報」から返済能力を判断されることになります。

返済能力が高い人は安心してクレジットカードを発行できる人ということになるので、限度額も高くなります。返済能力が低い人は限度額が低くなりますし、場合によっては審査に落ちてしまうこともあるわけです。

審査難易度が高いのは確実にクレジットカードになります。クレジットカード審査に関する詳細は「クレジットカード審査のチカラ」をご覧下さい。

デビットカードとクレジットカードの限度額の違いは?

クレジットカードの限度額は、その人の返済能力に見合ったものが審査によって設定されることになります。

300万円を立て替えてもきちんと返済できそうな人には300万円の枠が与えられますし、10万円の支払いしか無理そうな人は10万円になるという感じですね。

ただ、クレジットカードは分割払いやリボ払いが可能なので、年収がそこまで高くない人や、個人事業主などで毎月の収入が安定していない人でも数十万円の枠をもらえることは珍しくありません。

デビットカードの限度額は自分の預金残高になります。
残高が1万円だったら限度額も1万円ですし、500万円だったら500万円がデビットカード限度額になります。

デビットカードにもポイント制度やマイルはあるの?

デビットカードにもポイント制度は一応ありますが、本当に「一応ある」という感じ。

例えば楽天JCBの「楽天銀行デビットカード」は、100円の利用ごとに1楽天スーパーポイントがたまります。

また、スルガ銀行口座とANAマイレージクラブ機能がひとつになっている「ANAマイレージクラブ Financial Pass Visaデビットカード」なら、デビットカードの利用でマイルを貯めることもできます。

そのほかのデビットカードには、特筆するようなポイント・マイルサービスはなく、ポイント狙いやマイラーさんにはクレジットカードを検討することを強くおすすめします。

セキュリティはどっちがしっかりしてる?

どちらのカードにも盗難補償、不正利用に対する補償はありますので、まずその点は安心してください。

クレジットカードの不正利用対策やセキュリティは?

クレジットカードは申し込みの段階で年収や勤務先、配偶者の有無、銀行口座情報などの個人情報を提出することになるので、まずそういったことに拒否感を覚える人もいます。

しかし、これだけの情報を預かるクレジットカード会社だからこそ、常に最新のセキュリティ対策を行っています。

不正利用に対しても24時間体制でチェックを行っています。

例えば、ずーっと日本の東京でしかクレジットカードを使っていなかった人が、明らかにいつもと違う国や地域で不自然な買い物をした場合などはすぐにわかるようになっています。

不正利用の疑いがあるときはクレジットカード会社から電話がかかってきて、明らかに不正利用だと確認されたら、その分の支払いは請求されません。

また、クレジットカードの場合は決済をしてから実際に現金が引き落とされるまでに数週間の猶予があります。

この間に次回引き落とし分が記載された明細ができあがるので定期的に確認をすれば引き落としがかかる前にストップすることができるわけです。

カードの不正利用をゼロにするのは非常に難しいですが、被害にあった時の対策はきちんと取られると思っていて大丈夫です。

デビットカードの不正利用対策やセキュリティは?

デビットカードもセキュリティ対策はもちろん行っているのですが、その性質上クレジットカードよりも不正利用には弱いと思っておきましょう。

不正利用のチェックシステムはあっても、被害にあってしまった場合クレジットカードと違ってすでにお金がなくなってしまうんです。

もし悪質な人にデビットカードを使われてしまったとします。

デビットカードは即時支払いとなるカードなので、使われた1秒後に被害に気がついたとしても時すでに遅しで口座のお金を使われてしまっています。

被害が確定した際の補償を行ってもらうことはもちろん可能ですが、口座のお金がすっからかんになって次のお給料日まで生活ができない!ということになってしまっても、その期間の生活費などは補償されません。

決してデビットカードが不正利用に弱い、セキュリティ対策が甘いわけではないのですが、その性質上、万が一被害にあった時のダメージが大きいということになります。

お金の使いすぎを心配しないで良いのはデビットカード

デビットカードは自分の預金残高以上のお金を使うことはできませんし、分割払いもリボ払いもできません。

また、「即時払い」という支払い方法が抑止力にもなりますので、お金の使いすぎを防ぎやすい決済方法になります。

クレジットカードは限度額の範囲内であれば一括払いで支払うことができない金額でも利用できてしまいます。

また、リボ払いなら毎月数千円の支払いでも高額なものが買えてしまうので、つい使いすぎてしまうケースも非常に多くあります。

ただしどちらの場合も、お財布に現金が入っていなくてもカードを使ってお買い物ができるという点では同じです。

デビットカードの場合も、定期的な利用明細の確認を必ず行うようにしましょうね。

キャッシング機能があるのはクレジットカード

キャッシング機能は、その名のとおりお金を借りることができる機能になります。

クレジットカードにはキャッシング機能をつけることができますが、デビットカードにはつけることができません。

キャッシング機能の便利なところは、国内だけでなく海外のATMからもお金を借りられるというところ。

海外キャッシングなら現地通貨を借りられるので、日本円を現地の銀行で両替する必要もないですし、本当に必要な金額だけを借りることができます。

デビットカードは海外でも国際ブランド加盟店で使うことはできるのですが、あくまでも口座からの即時引き落としになり、キャッシング機能を使うことはできません。

これから海外旅行に行く予定があって、海外キャッシングも視野に入れているならデビットカードよりもクレジットカードの方が便利ですよ!

分割払いができるのはクレジットカード

分割払い、リボ払いを利用したいならクレジットカードを選択しましょう。

ちなみにクレジットカードの分割払いは、2回払いまでなら手数料がつきません。3回以上の分割払いとリボ払いは手数料が発生することになります。

デビットカードの支払い方法は、自分の預金残高からの即時引き落とししかありません。分割払いもリボ払いも利用不可となります。

海外でのお買い物はクレジットカードもデビットカードもどちらも使える!

クレジットカードもデビットカードも、どちらも海外で使うことができます。

利用条件はどちらも同じで、国際ブランドの加盟店で使用できることになります。

例えばVISA加盟店ならVISAクレジットカードとVISAデビットカードのどちらも使えるということになります。

デビットカードと「その他のカード・決済方法」との違い

デビットカードと比較したいカード決済の方法はクレジットカード以外にもあります。

ここからは他の決済方法とデビットカードを比較していきましょう!

デビットカードと電子マネーの違いは?

電子マネーは、「プリペイド型」と呼ばれるあらかじめチャージしておいた金額だけを利用できるものと「ポストペイ型」と呼ばれている、クレジットカードに請求がかかるものに分かれます。

プリペイド型の電子マネー ポストペイ型の電子マネー
・WAON
・nanaco
・Suica、PASMO、ICOCAなどの交通系電子マネー
・楽天Edy
など
・iD
・Apple pay
・QUICPay
・PiTaPa
など

 
電子マネーとデビットカードの大きな違いとしては、デビットカードが即時引き落としの支払い方法になることに対して、電子マネーはチャージ型になる、またはクレジットカードに紐づいて後払いになるというところでしょう。

また、電子マネーは電子化した決済方法という意味なので、広義の意味ではデビットカードも含まれるのですが、電子マネー搭載のデビットカードもあったりするので複雑なところです。

なお、基本的にはSuikaなどの交通系電子マネーにはクレジットカードからチャージすることはできてもデビットカードからチャージすることはできません。

その理由はひとつではないのですが、取引の内容に複数社が絡むことになり複雑になってしまうからと考えられます。

こういった特徴を考えると、電子マネーはお財布の中の小銭入れ感覚、デビットカードは高額な支払いにも使えるので、お財布のお札入れとして考えると使い分けがしやすいかもしれませんね。

デビットカードとスマホ決済の違いは?

スマホ決済とデビットカードは、機能や性質が全く異なります。

まず共通点は、どちらも審査不要で利用できるところです。

例えばPayPayもスマホにアプリをダウンロードして決済の設定をすれば利用できるので、クレジットカードのように申し込みも審査も不要です。

スマホ決済に審査がない理由は、お店などでの決済方法としてスマホを利用するだけであって、実際の支払いはクレジットカードやプリペイド式によるチャージで行うからなんです。

そのため、スマホ決済の支払い方法としてデビットカードを登録することもできます。

違いは、スマホ決済は「タッチ式」と「コード読み取り式」といった、いわばキャッシュレスによる支払いの方法となり、決済に使う手段は別途登録が必要となるところ。

登録できる決済手段は、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、銀行口座、ポイント残高などです。

デビットカードはお店で利用できる支払い方法かつ決済方法になるので単体で利用することができるわけです。

スマホ決済とデビットカードの組み合わせがますます便利に!

直近の話題では、Googleのスマホ決済サービス「Google Pay」が、ジャパンネット銀行、ソニー銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行が発行するVisaデビットカードに対応となりました。(2019年11月14日)

これによって何が変わったのかというと、おサイフケータイ(FeliCa)非搭載のスマホでも、NFC機能(Type-A/B)があればGoogle Payによる決済が可能になったというところです。

格安スマホユーザーにもPayPayのような「QRコード(バーコード)決済」以外のスマホウォレットサービスの選択肢が増えたんです。

なんのこっちゃ?という感じの方もいらっしゃると思いますが、キャリアモデルのスマホの流通が多い日本では、おサイフケータイ(FeliCa)が主流になります。

simフリー端末はこのFeliCaを搭載していないものが多いので、スマホによる「非接触型決済(非接触IC決済)」が非常にやりにくいという現状があるんです。

ちなみにFeliCaはソニーが開発した非接触型ICカードの技術方式なので、日本国内での使用には非常に強いですが、NFCタッチ決済は世界200カ国以上で使われています。

これからオリンピックに向けて海外から日本に来る観光客は当然FeliCaではなくNFC Type A/Bを利用することが考えられるので、日本でもNFC Type A/B決済端末導入拡大が見込まれるわけです。

スマホにNFC Type A/Bの機能もないよ・・・という方でも、この機能を搭載したSDカードが今秋発売予定となっています。SDカードスロットがひとつ埋まることになりますが、SDカードとしても普通に利用できるそうですよ。

逆にこれからは日本から海外旅行に行く時でもいつものスマホでGoogle Payによるスマホ決済ができるようになったと考えると、やはり日本国内のNFC Type A/B加盟店も増えてほしいところです。

デビットカードとプリペイドカードとの違いは?

プリペイドカードは、そのカードにあらかじめ入金(チャージ)しておいた金額のみを使うことができるカードです。

支払い回数はデビットカードと同じく1回払いのみとなります。

チャージしてあるカードからの支払いとなりますので、預金口座に影響もありませんし、入会審査もありません。

使いすぎを防ぎたいときにも良いですが、専用サイトで利用履歴を確認できるので、お子さんに持たせるお小遣いカードとしても活用されています。

デビットカードとキャッシュカードとの違いは?

キャッシュカードは預金口座に紐づいているカードです。

ATMからお金を引き出す、入金する、残高照会をするなど「ATMの操作」に特化していて、キャッシュカードを使ってお買い物をすることはできません。

この「お買い物ができない」というところがキャッシュカードの大きな特徴になりますね。

銀行口座とセットになっているので、口座を作れる人であれば誰でも持つことができます。

デビットカードとバンドルカードとの違いは?

バンドルカードは、VISAが発行しているクレジットカードのように利用できるプリペイドカードです。

カードなのですが基本はスマホアプリになり、カードが欲しい場合は手数料を払って作成することになります。

カードの種類 バーチャルカード リアルカード リアルプラスカード
ゲットする方法 アプリをダウンロードして登録 アプリから発行手続きを行います アプリから発行手続きを行います
手数料は? 無料 300円 600円
使えるお店は? ネットショップ 国内の実店舗 海外の実店舗

 
リアル店舗で使えるバンドルカードが欲しい時にはカードを作成するという形になりますね。

プリペイド方式なのでカードへのチャージは利用前にチャージして使うのですが、チャージはATMでもできますしコンビニのマルチ端末でもできます。スマホアプリでもできますよ。

また、2018年4月には「ポチッと」という後払いのチャージ機能も追加されました。

プリペイド方式なので入会審査が不要となります。学生にも幅広く利用されていますが、使いすぎにはくれぐれもご注意を!

⇒バンドルカードとは?チャージ方法や支払方法など徹底解説

まとめ:クレジットカードよりもデビットカードが向いている人

最後にクレジットカードよりもデビットカードが向いている人をごまとめます。

1.そもそもクレジットカードが作れない人

ブラックリストで審査に通らないとか、年齢が若いなど、クレジットカードが作れない状況の方でもデビットカードなら審査不要で作成可能です。

2.クレジットカードを持つとお金を使いすぎてしまいそうで不安な人

クレジットカードには様々な支払い方法があるので、高額のお買い物もできてしまいます。

つい買い物をしすぎてしまいそうな方は、クレジットカードには手を出さずにデビットカードにしておくという選択肢もあります。

3.後払いがなんとなく不安な人

クレジットカードの支払い方法は後払いになります。この仕組みそのものがなんだか不安という人も多いものです。

また、社会人になりたてでお金のやりくりをやったことがない人なども、不安があるうちは後払いとなるクレジットカードは避けた方が良いかもしれません。

デビットカードならキャッシュレス決済という利便性もありながら、口座に入っている以上の金額は使えないというキッチリした面もあります。

デビットカードでお金の使い方を勉強しつつ、自信がついたらクレジットカードに移行しても良いと思います。

この記事の監修者

この記事の監修者 この記事の監修者は、株式会社タンタカの代表取締役「丹野貴浩(⇒プロフィールはこちら)」で、簿記1級の資格を持ち、10年以上、クレジットカードやローンなど金融系のWEBメディアを運営・管理している実績があります。
   

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