税金・健康保険の滞納があるとクレジットカードの審査に通らない?

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税金や健康保険の支払いを滞納すると、クレジットカードの審査に影響すると聞いたことがありませんか?

実際、これらを滞納していて、クレジットカード審査に落ちたという人もいると思います。

でも、税金・健康保険の滞納とクレジットカード審査って、本当に関係があるのでしょうか?

もちろん、どんな支払いも滞納せずに払えるのがいちばん良いのですが、優先順位をつけたいときもあると思います。

この記事では、どんな料金の支払いを滞納するとクレジットカード審査に影響してくるのかを、わかりやすく解説していきます。

まずは、各種支払いがクレジットカード審査に影響するのかしないのかをハッキリさせましょう!


もくじ

税金・健康保険・公共料金の滞納はクレジットカード審査に影響する?

税金の滞納は?

会社勤めをしていても自分で納めないといけない税金もありますし、自営業の人の場合は全て自分で管理しないといけないので大変ですよね。

支払いが必要な税金は、

・所得税
・住民税
・自動車税・軽自動車税
・固定資産税

などがあります。

これらは国税・地方税に関係なくクレジットカード審査に影響することはありません。

健康保険の滞納は?

会社員の人は自分で収める必要がないので、あまり把握してないかもれませんが、

・国民健康保険
・社会保険
・国民年金

なども、滞納してもクレジットカード審査に影響はありません。

公共料金の支払いは?

・電気代
・ガス代
・水道料金
・固定電話利用料金

などをひとまとめにして「公共料金」と言いますが、なんとこれらの公共料金の滞納もクレジットカード審査に影響することはありません。

実は官公庁系の支払い滞納や公共料金の滞納がクレジットカード審査に影響することはないんです。

この他にも、例えば新聞の購読料金やインターネット使用料(プロバイダ料金)などもクレジットカード審査には影響しません。

滞納なのにどうしてクレジットカード審査に影響しないの?

税金・健康保険の滞納がクレジットカード審査に影響しないのは逆に不思議に感じるかもしれませんが、なぜ無関係となるのでしょうか。

その答えはこれらを管理している地方自治体などが「信用情報機関に加盟していないから」なんです。

クレジットカード審査に申し込みをすると、カード会社は信用情報機関に照会をかけてその人のクレジットカードやカードローンなどの利用状況を調査します。

利用状態が良ければ問題なく発行されますし、延滞歴があるなどブラック状態であれば発行を見送られることになるわけです。

税金・健康保険は信用情報機関に履歴がない

信用情報機関に記録されているのは加盟業者の利用歴のみになるのですが、前述のとおり地方自治体などは信用情報機関に加盟していません。

そのため、税金・健康保険料を滞納したとしても信用情報機関に記録されることがないため、クレジットカード会社に知られてしまうことがないんです。

税金・健康保険それから公共料金は滞納しても信用情報機関に記録されずブラックリストに載ることがないことから、クレジットカード審査にも影響しないということになります。

冒頭で税金や健康保険を滞納していて、クレジットカード審査に落ちたという人もいるとお伝えしましたが、それは他に原因があるということになります。

税金・健康保険などをクレジットカード払いにしている場合は注意が必要

例えば所得税、東京都の特別区民税・都民税(地方税)、自動車税など、クレジットカードで支払いができる税金もありますし、公共料金もカード払いが可能です。

ポイントやマイルもちゃんと貯まりますし、払込用紙を持ってコンビニなどに行く手間も要らないのでとても便利なのですが、注意も必要なんですよ。

これらの支払いそのものは滞納しても信用情報機関に記録が残ることはないのですが、クレジットカード会社は必ず信用情報機関に加盟しているので、クレジットカード払い分の滞納として信用情報機関に記録が残ってしまうんです。

ここまでをまとめると「税金・健康保険の滞納そのものはクレジットカード審査に影響しませんが、クレジットカード払いに設定していて滞納すると影響する」となります。

延滞・滞納はたった1回でも最長5年間記録が残ってしまいますので、不安な場合は口座引き落としや振込用紙での支払いにしておいた方が安心でしょう。

クレジットカード払いにしていなくても審査に影響することがある

基本的に、税金・健康保険料はクレジットカード払いにしていなければ、滞納しても信用情報機関に記録されることがないのでクレジットカード審査にも影響しません。

ただし、催促を無視して長期延滞してしまうと間接的に影響してしまうことがあります。

あまりにも長期間延滞してしまうと、銀行口座の差し押さえが行われることになります。

口座を差し押さえられるとクレジットカード返済のための引き落としもできなくなるので、預金残高はあってもクレジットカード返済を滞納してしまうことになります。

これによりブラックリスト入りしてしまって、それ以降のクレジットカード審査に通らなくなってしまうんです。

税金・健康保険料をクレジットカード払いにしていなくても、銀行口座が差し押さえられてしまうと、間接的にクレジットカード審査に影響が出るということも覚えておきましょう。

税金の延滞は自己破産しても免責にならない

差し押さえの対象になるのは銀行口座だけではありません。預金、宝石、車や不動産、生命保険なども差し押さえの対象になるので十分に気をつけなければいけません。

特に気をつけていただきたいのが、今まで会社員でお仕事をしてきて定年退職した人です。

正社員の場合、自住民税などは会社で納付しますが退職すると自分で支払わなければいけません。これをうっかり忘れてしまうと、自分が気がつかないうちに滞納者になってしまうんです。

病気による休職など、事情がある場合でも放置していると滞納扱いになります。

滞納したとしてもすぐに差し押さえが行われることはなく、まずは督促状が届くはずです。

こういった書類は絶対に無視しないで、連絡をもらったらすぐに支払うようにしましょう。どうしても支払いが難しい場合は分割納付も可能なので相談してみてください。

税金・健康保険の滞納とクレジットカード審査のまとめ

本来であれば、どんな支払いも延滞せずに払ってしまうのがいちばん良く、滞納すべきではありません。

クレジットカード利用代金やカードローンの借り入れなどをどうしても支払いができない場合は、自己破産して支払いを免除してもらう方法もあります。

しかし自己破産したとしても税金は免責対象にならないので、むしろ税金は優先的に支払っておくべきです。

何事も誠実に支払いを行なっておくことは、必ず将来の自分のためになりますよ!

●この記事のまとめ
・税金、健康保険の滞納そのものはクレジットカード審査に影響しない
・影響しない理由は信用情報機関に記録されないから(滞納してもブラックリスト入りしないから)
・ただし税金、健康保険の支払いをクレジットカード払いにしている場合は「クレジットカード代金の滞納」として信用情報機関に記録されるので、今後のクレジットカード審査にも影響する
・税金、健康保険の滞納が長くなり口座を差し押さえられてしまうと、他のクレジットカード払いができなくなり延滞となってしまう。そのため、税金、健康保険の支払いをクレジットカード払いにしていなくても間接的に影響してしまうこともある。
・税金の滞納は自己破産しても免責になることはない

この記事の監修者

この記事の監修者 この記事の監修者は、株式会社タンタカの代表取締役「丹野貴浩(⇒プロフィールはこちら)」で、簿記1級の資格を持ち、10年以上、クレジットカードやローンなど金融系のWEBメディアを運営・管理している実績があります。
   

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