クレジットカードのエラーコードとは?一覧と対処法
クレジットカードで支払おうとした時に、エラーコードが出て決済できなかったという経験はありませんか?
クレジットカードは、「持っていればいつでも使える」と安心している方も多いと思いますが、実は突然エラーとなってしまい利用できなくなることもあるのです。
クレジットカード決済がエラーになった原因は、エラーコードを見ると分かるようになっています。
ここでは、クレジットカード決済のエラーコードとはどのようなものなのか?G12、G97、G98、G99などエラーコード一覧とその対処法について解説したいと思います。
突然のクレジットカードの決済エラーでパニックにならないよう、あらかじめどのようなエラーがあるのかを把握しておくと安心ですね。
クレジットカードのエラーコードとは
クレジットカードがエラーになった際に、カードを読み取る端末機に表示されるのが「エラーコード」です。
何が原因でクレジットカード決済がエラーとなっているのかをはっきりさせるため、それぞれのエラーの種類や内容を英数字などでコード化させ表示しているのです。
そのためエラーコードを見ると、なぜクレジットカード決済がエラーになったのか?ある程度原因がわかります。
クレジットカードの承認エラーは、たいてい「G」から始まり、「G12」などと言うように、Gの隣に2けたの数字が並んでいます。
※ただし店舗によっては、「このクレジットカードはご利用できません。カード会社へお問い合わせください」などのメッセージが表示されるだけで、エラーコードが出ない場合もあります。
この場合は、店舗からクレジットカード会社へ電話をかけ、決済エラーの原因を聞くことになり、もし保留判定等であればクレカ利用者に電話口に出てもらい、本人確認作業を行うことになります。
クレジットカードのエラーコード一覧
エラーコード | エラーの内容 |
G12、G97、G98、G99 | 取り扱い不可(利用者、カード会社、カード等に問題があり、取り扱い不可となっている) |
G30 | 保留判定(取引内容、金額を総合的に判断し、カード会社が保留している。カード会社へ電話をかけ、エラー解除依頼の必要がある) |
G42 | 暗証番号エラー(暗証番号入力間違い) |
G44 | セキュリティーコードのエラー(セキュリティーコードの入力間違い) |
G54 | 取扱い不可(1日の利用回数、金額がオーバーしている) |
G55 | 限度額オーバー(限度額を超えて決済しようとしている) |
G56 | カード取り込み(事故、盗難、無効カードが使用されている) |
G60 | 事故カード(事故カードが取引カードとして使用されている) |
G61 | 無効カード(無効カードが取引カードとして使用されている) |
G65 | 会員番号エラー(入力したカード番号が間違っている) |
G68 | 金額エラー(極端に大きすぎる金額や0円となっているなど、入力金額が間違っている) |
G71 | ボーナス月エラー(取扱いできないボーナス月を入力している) |
G74 | 分割回数エラー(店舗で取り扱えない分割払いが入力されている) |
G78 | 支払区分エラー(カードが対応していない支払回数を指定している) |
G83 | 有効期限エラー(入力した有効期限が間違っている) |
G95 | オンライン終了(カード会社の業務終了、もしくはメンテナンス中) |
H71 | ボーナス月不正(ボーナス払いの取扱い期間外) |
クレジットカード決済のエラーと対処法
エラーコードを見れば、ある程度の原因は判明しますが、クレジットカードの決済エラーは単純なものばかりではありません。
複数の決済エラーが重なっている場合もありますし、エラーコードから「取り扱い不可」と分かったとしても、取り扱い不可となっている原因もまた様々です。
そのため、エラーコードで判断するのはもちろん大切ですが、起こりうるエラーの原因をあらかじめ頭に入れておくことも大切です。
クレジットカード決済のエラーの原因は、以下のいずれかになります。
・クレジットカード利用者の問題
・利用店舗・カード会社側の問題
クレジットカードの問題で決済エラーになったとき
有効期限切れ・破損・解約済みなど、クレジットカードそのものに問題がありエラーとなる場合があります。
クレジットカードに原因がある場合はカード会社へ連絡しなければなりません。
しかし、クレジットカード会社へ確認を行ってもすぐに問題を解決することはできないので、決済は他の方法(他のクレジットカード、電子マネー、現金等)で行う必要があります。
決済エラーになったことがない方も、万が一の時のために予備としてサブカードや、電子マネーなどを用意しておくと安心です。
クレジットカードの有効期限が切れて決済エラー
クレジットカードには有効期限があります。
⇒クレジットカードの有効期限切れは何年先?更新手続きはいつまで?
たいていは期限が近付くと更新カードが自宅へ郵送されてくるのですが、郵便物を確認していなかったり、古いカードと更新カードを一緒に財布に入れてしまったりすると、期限切れに気づかず古いカードを出してしまうかもしれませんね。
有効期限切れのクレジットカードを提示してエラーとなった場合は、エラーコードを見ればわかるのですが、カード表面にも期限が記載されているので、確認してみましょう。
<対処法>
クレジットカードの有効期限が近付くと、更新手続きの書類やカードが届いたり、メールなどで連絡が来ているはずです。
忘れているだけで、更新したクレジットカードのが財布の中に入っているかもしれません。
見当たらない場合は、期限内の他のクレジットカードか電子マネー、現金などで支払い、帰宅してから、更新の連絡や郵便物がなかったか確認してみましょう。
新しいクレジットカードが届いていたのであれば、新しいカードを財布に入れ、古いカードは速やかにハサミを入れて破棄しておくことが大切です。
もし引っ越しをして住所変更手続きをしていない場合は、クレジットカード会社からの郵便物が届かない場合があります。(更新カードは転送不可のため)直ちにカード会社へ住所変更の連絡をして、郵便物が無事自宅へ届くよう手続きをしましょう。
クレジットカードの破損で決済エラー
クレジットカードのICチップや磁気が破損していると、磁気不良で読み取りができなくなってしまいます。
クレジットカードに傷が入っていないか、欠けていないか、折れ曲がっていないか、などを確認してみましょう。
また、クレジットカードを以下のような状況にさらすことで破損してしまう危険性もあるので、取り扱いには注意しましょう。
・擦れ、摩擦
・直射日光の当たる場所に放置(日当たりのいい場所、高温になる真夏の車内、洗濯乾燥機に入れてしまうなど)
・静電気に触れる
・汚れた手で触る(指紋の蓄積によっても磁気不良を起こす危険性あり)
・水に濡らす(洗濯してしまうなど)
など
<対処法>
クレジットカードが破損している場合も、別の決済方法で支払い(他のクレジットカード、現金、電子マネーなどで支払い)を済ませ、その後、カード会社へ速やかに連絡しましょう。
破損したクレジットカードは使うことができないので、再発行手続きをしなければなりません(再発行手数料が必要な場合あり)。
また、再発行時の審査が行われるケースもあるので、その場合は審査に無事通過できないとクレジットカードを受け取ることができません。
審査に通過できたとしても、再発行には時間がかかってしまうので、届くまでは予備のカードや電子マネー、現金などで対応しましょう。
解約・退会済みが原因で決済エラー
有効期限や磁気などに問題がないのにエラーになってしまう場合は、もしかするとすでに解約したクレジットカードかもしれませんので、過去に解約したことがないか確認してみましょう。
もしくは、返済遅延などを繰り返していたことで、クレジットカード会社の方から強制退会をさせられているのかもしれません。
<対処法>
この場合もそのクレジットカードは利用不可なので、他の方法で支払いを済ませ、後から解約したかどうかについてカード会社へ確認しておきましょう。
解約手続き済みなのであれば、クレジットカード会社の指示に従いきちんと処分しておくことが大切です。
クレジットカードを破棄せずに財布に入れたままだと、また間違えて使ってしまう危険性があります。
またエラーになったことがない方でも、クレジットカードの使い方が好ましくないと強制解約や利用停止処分を受けてしまうことがあるので、利用状況を今一度確認しておきましょう。
クレジットカード利用者の問題で決済エラーになったとき
クレジットカードの決済エラーの原因が、利用者側の問題であるケースが多くあります。
クレジットカードの支払い遅延・限度額超え・対応不可の回数指定・不正利用等ですね。
この場合は、指定回数などを変更したり、クレジットカード会社に確認することでエラーを解除できることがあります。
支払い遅延が原因で決済エラー
クレジットカードの支払い期日を守らずに、返済が遅れたことが何度もある、現段階でも遅延したままである、などという場合はエラーとなり、新たな決済ができなくなることがあります。
<対処法>
クレジットカードの支払期日を確認し、遅れている返済がないか調べ、もし遅れている場合はすぐに返済することが大切です。
クレジットカードの返済遅延を何度も繰り返していると、カード会社の信用を失い、突然厳しい処分を下されてしまうこともあるので、使い方には注意しましょう。
⇒クレジットカードの引き落としが残高不足でできない!返済を延滞したら?
限度額を超えていることが原因で決済エラー
それぞれのクレジットカードには、「利用可能回数」や「利用可能金額」が設定されており、その回数や限度額を超えて利用しようとした場合も、決済エラーになってしまいます。
<対処法>
最近大きな買い物をした、海外旅行でクレジットカードをたくさん使ったなど、心当たりがないか考えてみましょう。
もしくは、支払い遅延等の何らかの理由により、クレジットカードの限度額が突然引き下げられている可能性もあります。
クレジットカードの使い方に問題がなかったか、支払期日はきちんと守っていたかも確認しておきましょう。
指定した支払回数の対応不可でエラーが出た
指定した支払回数が、利用する店舗やカード会社で対応していないことで決済エラーとなってしまうこともあります。
店舗やカード会社対応の回数で決済するようにしましょう。
<対処法>
クレジットカードの可能な利用回数を把握しておく必要があります。
また、クレジットカードの支払回数を指定する場合は「〇回払いはできますか?」と、店舗側にも確認すると安心でしょう。
もし希望の回数での決済ができなくても、クレジットカードによっては後からリボ払いや分割払いに変更できる場合もあるので、カードを使う前にどのような支払方法が可能なのか、利用規約をよく読んでおくことも大切です。
ボーナス払いの対応不可でエラーが出た
ボーナス併用やボーナス一括払いを指定した場合、クレジットカードがボーナス払いに対応していないとエラーになってしまいます。
また、店舗側がボーナス払いに対応していない場合も、エラーになります。
<対処法>
クレジットカードには問題ないので、支払い方法を変更することで回避できます。ボーナス払い以外で、カードや店舗が対応している支払方法を指定しましょう。
入力間違いによる決済エラー
実際にお店でクレジットカードを利用する場合は、端末機を使うので番号等を入力する必要はありませんが、ネットショッピングの際はカードを見て・カード名義・セキュリティーコード・有効期限などを自分で入力することになりますね。
この時、入力間違いをしてしまうとクレジットカードの決済エラーになってしまいます。
有効期限の年と月を間違ってしまったり、半角のところを全角で入力するなどのケースが多いので気を付けましょう。
<対処法>
クレジットカードの情報入力の際は細心の注意を払って行いましょう。
エラーになってしまったら、再度入力し直せばいいのですが、あまり何度もエラーになると不正利用を疑われセキュリティーロックがかけられてしまうことがあります。
ロックがかかってしまうと、クレジットカード会社へ連絡し解除してもらわなければならないので、エラーを繰り返さないよう気を付けましょう。
不正利用を疑われ決済エラーになった
クレジットカードの不正利用防止のため、「カード不正利用探知システム」が働き、カード会員本人が使っているのにエラーとなり突然利用できなくなってしまう場合があります。
「カード不正利用探知システム」というのは、過去の不正利用のパターンをデータ化させ、常に不正利用パターンと同じ様な使い方がされていないか、第3者が勝手に利用していないかなどをチェックしてくれるシステムです。
カード不正利用探知システムのおかげで不正利用による被害を最小限に抑えることができているのですが、場合によっては会員本人が普通に使っているだけなのに不正利用を疑われてしまうことがあるのです。
次のような不正パターンに似たクレカの使い方をした場合は注意しましょう。
・同じ店で何度もクレジットカードを利用する
・同じ時間帯に、複数の店で同じクレジットカードを何度も利用する
・カード会員本人の、いつもの利用パターンと一致しない
・海外で高額のカード利用があった
・日本でしか使ったことのないカードが、突然海外で何度も使われている
・ネットショッピングで入力間違いを何度も行った
・ネットショッピングが急激に増えた(1日に何度も決済をする、高額な決済ばかり等)
など
⇒クレジットカードを悪用(不正利用)されたら?保証されないケースも
<対処法>
もし、クレジットカードの不正利用を疑われてエラーとなった場合は決済が保留となります。
しかし、会員本人のクレジットカード利用で、不正利用ではない場合は保留を解除することができます。
保留のエラーが出たら、店舗からカード会社へ電話連絡をし、カード利用者が電話口に出てカード会社からの質問に回答しましょう。
本人確認に必要な作業(質問への回答、セキュリティーコードの入力など)を行うことでエラーは解除されます。
ネットショッピングで自分で入力して保留判定のエラーになってしまった場合は、自分でカード会社へ連絡し、本人確認を行いましょう。
突然エラーとなると苛立ちを感じてしまう方もいるかもしれませんが、これはクレジットカード利用者を守るためのエラーでもあるので、苛立ったり、慌てたりすることなく、きちんと落ち着いてカード会社の指示に従いましょう。
利用店舗・カード会社の問題で決済エラーになったとき
クレカの決裁エラーとなったら、カードや利用者を疑う方が多いかもしれませんが、利用する店舗のネット環境や、店舗に設置している、カードを読み取るための端末機の不具合でエラーとなるケースもあるのです。
ネット環境が悪いと端末機に問題があると、どのカードも読み取ることはできないので、別のクレジットカードを読み込ませてみると分かるでしょう。
もしくは、カードのメンテナンス時間となっている可能性もあります。
<対処法>
店舗側では、端末に異常がないか確認する必要があります。
端末に異常がない場合は、クレジットカード会社へメンテナンス時間なのか確認しましょう。
深夜~朝方にかけて、定期的にメンテナンスを行っているカード会社も多いので、深夜に利用する場合、カード利用者はあらかじめカード会社のホームページなどからメンテナンス時間を確認しておくと良いでしょう。(ただし、突然のトラブルにより、臨時でメンテナンスを行う場合もあります)
クレジットカードの決裁エラーにならないために
クレジットカードの決裁がエラーとなってしまった場合は、エラーコードを確認して原因を追究し対処する必要がありますが、そうなる前に「エラーにならないように気を付ける」ということが一番大切ですね。
クレジットカードは誰でも使える気軽なものと思いがちですが、「カード会社から信頼されて渡されているもの」「傷や衝撃などに弱い繊細なもの」と言うことを忘れずに、以下のようなことに注意しながら丁寧に扱うように心がけましょう。
少しの心がけで、クレジットカードの決裁エラーを未然に防ぐことができます。
また、クレジットカードの決裁エラーが万が一出た時のために、サブカードも用意しておくと安心ですね。
②カードの管理をシッカリ(破損に気を付ける、大切に扱う)
③クレジットカードの有効期限の管理(カード会社からの郵便物や連絡は放置しない、住所変更をしていない場合は変更手続き)
④解約したカード・期限切れカードは破棄(間違えて使わないように)
⑤クレジットカードの限度額の管理(高額利用した場合は、限度額を超えていないか確認)
⑥カードの利用規約を頭に入れておく(可能な支払回数、ボーナス払いの有無など)
⑦ネットショッピングの際、クレジットカード番号の入力は慎重に