伊良部島の展望スポット4選!伊良部大橋・牧山展望台・フナウサギバナタ・三角点

宮古島から伊良部大橋(いらぶおおはし)でつながる伊良部島(いらぶじま)。「離島の中の離島」と呼ばれていた島は、どこを見渡しても美しい海と絶景ポイントだらけ!
今回の沖縄女子旅は、そんな伊良部島の絶景スポットを、4つセレクトしてご紹介します。いずれも伊良部島の美しい海が見渡せる場所で、おすすめの撮影スポットですよ。
全長約3.5kmの海上ドライブが楽しめる「伊良部大橋」
まずは宮古島と伊良部島を結ぶ「伊良部大橋」についてご紹介します!
伊良部大橋とは
2015年1月31日に開通した伊良部大橋。全長はなんと3,540mもあり、日本の橋では全国で5位、通行料無料の橋では日本一の長さを誇ります。
その姿は、宮古島に行く際の飛行機の窓からも良く見えるほどです。
伊良部大橋の開通前には、伊良部島と隣接する下地島へ宮古島から行くには船のみが交通手段となっており、「離島の離島」という状況でしたが、伊良部大橋の開通によって交通の便が格段に向上しました。
2019年3月末には下地島空港も開港するので、伊良部島と宮古島における伊良部大橋近辺は開発がどんどん進んでいます。
伊良部大橋へのアクセス
伊良部大橋は宮古島の市街地からさほど遠くなく、その橋のたもとまでは車で15分ほどの距離。
バスの場合は、伊良部島へ行くバスに乗って伊良部大橋手前のバス停で降り、橋まで歩く
と、橋の全景を見ることができます。(伊良部大橋を渡った後だと佐良浜港まで行ってしまうので、橋まではかなり距離があります)
バスマップで見ると、「カーサフェリーチェ前」あるいは「ドリームキャッスル前」が最寄り駅となります。バスは平良港から1日8本。
http://www.kotsu-okinawa.org/time/miyako-kyowa/k1.htm
西里エリアでレンタサイクルなどを借りて、そのまま伊良部大橋を渡るのも良さそうですね。
車だとドライブも爽快なのですが、実は伊良部大橋は駐停車禁止なので、橋の上からの絶景が楽しめません。
かといって徒歩だと歩くにはきつい距離なので、もし伊良部大橋の風景を楽しみたい場合はレンタサイクルの利用を検討してみてくださいね。
起伏が大きいので、電動自転車がおすすめですよ。運が良ければ、橋の上からウミガメが泳ぐ姿を見ることもできますよ!
伊良部大橋の展望スポットはこちら!
Googleマップだと、橋の中央にポイントが付くのですが、橋の中ほどは、実は駐車禁止(停めてる車は多いですが……)となっています。
そこで、駐車スペースがあり、安全な場所でのおすすめスポットをまとめました。
まずは宮古島から伊良部大橋に入る前の橋の入り口部分。ここには駐車スポットがあり、橋の両側から伊良部大橋の風景を楽しむことができるようになっています。
漢字で書かれた「伊良部大橋」の文字は宮古島側です。
橋の左側は下に降りられるようになっています。
こんな風に、下から伊良部大橋を眺めることもできますよ!
ちなみに、橋のたもとでおすすめなのは、伊良部島にある方です。
宮古島から伊良部島に向かうところは、おそらくこれから橋を渡るという方たちが立ち止まって記念撮影をするのですが、橋を渡った後は、伊良部島のスポットに早くいきたい!と思うのか割と素通りするからです。
こちらは「いらぶおおはし」と、ひらがなの表札があります。
もちろん下にも降りられるようになっています。
この時は午後だったので、宮古島方面が東になる方が光の加減でキレイな写真になっています。
橋の下の通路は繋がっているので、こんな風に伊良部大橋を下から眺めることもできますよ。
潮が引くときに、取り残されたらしいカニも見かけました。
ちょっとした休憩スペースもあるので、のんびりできます。
反対方向では、南国ならではスコールのような通り雨が降る様子が見えました。沖縄では、カタブイといって、雨が降っていても、島の別の場所では降っていないということが起こりがちです。
伊良部島は宮古島から見て西側にあるので、宮古島→伊良部島に向かう時は西方向・伊良部島から宮古島に戻る時は東方向に向かって行くことになります。
午前中に宮古島方面から、午後以降は伊良部島方面から撮影すると、太陽が背後から差すので、よりキレイに撮影することができますよ。
ドライバーの方は、絶景に気を取られそうになりますが、わき見せずにまっすぐ渡りましょうね。
牧山展望台から見おろす伊良部大橋と絶景の海
次は、伊良部大橋を含む伊良部島の風景を臨む「牧山展望台」をご紹介します。
牧山展望台とは?
伊良部島をドライブしていると、こんな白い鳥の頭が見えることがあります。これは伊良部島で一番高い場所にある「牧山展望台」の一部なのです。
伊良部島からほど近く。小高い丘の上にある「牧山公園」の中に、牧山展望台はあります。1981年(昭和56年)に作られた牧山展望台。その姿は、秋から冬にかけて宮古島~伊良部島に渡ってくるサシバ(鷹の一種)の形をした展望台となっています。
白いサシバが空に向かって翼を広げているように見えますね。
牧山展望台へのアクセス
牧山展望台は、伊良部大橋を渡ってから左折し、高台に登った場所にあります。
伊良部大橋からは約10分です。
駐車場。かなり広大ですが、天気のいい日中はたくさんの車が停まります。
この日も観光ツアーと思われる大型のバスが後から後から何台も停まっていきました。晴れた日の午前中は混雑しますので、少し早めに行くのがポイントです。
展望台までは、駐車場から一本道を歩いていきます。
3分くらいでしょうか。土の道なので歩きやすい履物がおすすめです。
牧山展望台から見える景色
サシバが両翼を広げた、翼の部分が展望台になっており、左右に広い作りです。
入って右側には、伊良部大橋の全景と宮古島を眺められるようになっていて、奥の宮古島に向かって、橋の先が見えないくらい遠くに感じられます。写真の右端に映る島は、やはり橋でつながっている来間島です。
こうしてみると本当に3.5kmという伊良部大橋の長さを実感。世界的に見ても、こんなに美しい海にかかる長い橋はそうはないのでは?
左側の翼からは、宮古島につながる池間島が。
この高さから見ても、海のグラデーションが素晴らしく、吸い込まれそうですよ。
展望台から見える光景は北―東―南の約180度。そのため、お昼前後が一番きれいな景色を眺めることができます。
もう1つのおすすめは、サシバの胴体部分にある階段に設けられた、アーチ型の窓。
空と雲の景色を、まるで絵画のように切り取ってくれますよ。
伊良部島での代表的な絶景スポット「牧山展望台」。伊良部島で随一と評されるだけある見どころのある展望台、ぜひ行ってみてくださいね!
リアルなサシバの造形も見どころ!「フナウサギバナタ展望台」
次にご紹介するのは、島の北東側にある「フナウサギバナタ展望台」です。
フナウサギバナタとは?
フナウサギバナタ(「フナウサギバンタ」と書かれていることもありますが、「バナタ」も「バンタ」も岬や崖を差す言葉で、沖縄本島では「バンタ」が一般的)とは、島の方言で「船を見送る岬」という意味。
実はもう1つ名称があって、ここから木材を落として船で運んでいたことから、「木ーうるすバナタ」と呼ぶ人もいるそうです。
フナウサギバナタ展望台も、断崖絶壁の上にやはり鳥の形をした展望台。
この鳥も牧山展望台と同じく「サシバ」を模したものなのですが、フナウサギバナタ展望台の方がよりリアルな鳥の形状になっています。
渡り鳥であるサシバが飛び立つ姿を、かつて沖縄本島に向けて船を出す家族を見守った人々の姿に重ねたイメージとして作られた「フナウサギバナタ展望台」。
代表的な展望台のモチーフに用いられることから、伊良部島の方々が「サシバ」という鳥を特別に思っているのが良くわかります。
フナウサギバナタへのアクセス
フナウサギバナタは伊良部島の北部にあります。
伊良部大橋からは約20分弱。
橋を渡って右折し、海側の道路をずっと北上していくと標識が見えてきますので、右に曲がります。
駐車場の目の前が展望台なので、ほぼ歩かずに景色を楽しめます。
フナウサギバナタから見える景色
サシバを模した「フナウサギバナタ展望台」ですが、「牧山展望台」と比べるとかなりミニマムな大きさで、サシバの胴部分が展望台になっています。
展望台からは、手前の崖を越えた向こう側の深い青い色の海が見渡せます。
手前の色が薄くなった鮮やかな部分と、奥の深い色の間にサンゴ礁があることも見てれますね。
崖の下にある美しい海をもっと見たい気持ちになってしまいますが、とても危険です。
展望台を降りて、手前から海を眺めることもできるようになっていますが、柵や立入禁止のロープを越えていかないよう注意しましょう。
また、お手洗いはありません。ここから少し北上したところにある「白鳥崎」にありますので、そちらに回ってくださいね。
地図に載らない危険な絶景ポイント「三角点」
最後にご紹介するのは、地図に載らない絶景ポイント「三角点」です。
なぜかというと、手すりも柵もない危険な場所のため。しかしその絶景は訪れる人の心をとらえて離さない光景です。
三角点とは?
もともと、「三角点」というのは、国土地理院が正確な土地の測量を行うために設けた基準点のことを差します。
伊良部島の三角点は、島の中でも高い場所にあり、断崖絶壁の上。
展望台ではちょっと邪魔に思えた手前の崖や木立がない状態で、ダイレクトに海を上から眺めることができる場所なのです。
しかし、整備された観光スポットではないので、柵も手すりも道もありません。そのため、向かう途中にはこんな看板も……
伊良部島の北東側はこんな風に崖が連なっていて、この下の海は開発されていないため、海が自然のままに保たれていることから、この絶景が楽しめるのですね。
こんな風景が眼下に楽しめるとあっては、目指す人が増えるのもわかります。
とはいえ、数十メートルの崖の上なので、高所恐怖症の人には絶対おすすめできない場所です。
三角点へのアクセス
三角点は、そもそも観光スポットではないため案内標識がありません。
また、道も整備されていないので、とってもわかりにくいです。目安としてはフナウサギバンタから伊良部大橋方面に向かって1.5kmほど行ったところにその入口があります。
写真の位置情報から、三角点の入口の場所の目安を立ててみました。
向かう途中、「三角点はこちら」という標識が出ていたらどんなに分かりやすくてよいだろうと思いましたが、こんなふうに先客があり、車が停まっていたので見つけやすくなっていることも。
とはいえ、停まっている車の台数が多い場合は、それだけスポットに人がいるということなので、戻ってくるのを待ってから行く方が良いでしょう。
三角点は、5人も入ればいっぱいの場所なのです。
北方面・海側に向かって、路肩に敷き詰められたブロックが途切れる手前にある、けもの道のようないところが三角点への入口になります。
途中の数十メートルの道は全く整備されていないので、雨の日の次の日などは普通に水たまりがあったりします。滑ると危険なので、アウトドアに適した靴がおすすめです。
三角点から見える景色
沼のようになった水たまりで滑りながら、「このハードな場所は、女子旅としてどうなのだろう」と思いつつ、ようやく開けた場所に到達すると。まさに読者層の女性2人が撮影を行っていました。(ヤラセではありません)
こんな写真が撮れちゃうスポットなのです。記念撮影したくなる気もわかります。三脚を立てるには足場が不安定だし、自撮り棒だと乗り出して危険なので、自分を写真に収めるには、やはりこうして二人以上で来るのがおすすめです。
ちなみに、彼女が座ってるところは、こんな断崖絶壁。手すりなしの迫力ある光景です。
落ちたら確実に……高所恐怖症でなくても、かなりヒヤッとしました。
開けた場所は5人もいればいっぱいなので、たくさんの人が来た場合はこうして撮影することは難しいでしょう。
手すりも柵も何もないので、風が強い時などは飛ばされそう。
子供連れでは絶対におすすめできない場所です。
転落のリスクと引き換えですが、こんな大パノラマの絶景は初めて!というくらい吸い込まれそうに感じます。
その危険さから、ガイドブックに絶対乗ることがなく、常に立入禁止になるかもしれないという噂が後を絶たない「三角点」。事故などがあれば確実でしょう。
※この記事は三角点への観光を推奨するものではありません。三角点に訪れる際は自己責任でお願いいたします。
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