カードローン【審査基準・融資までの流れ】スコアリング判定?年収や勤続年数の基準は?

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カードローン【審査基準・流れ】年収いくら必要?勤続年数は?

カードローンでお金を借りるためには、必ず審査を受けて通過しなければいけません。

では、この審査には「審査基準」はあるのでしょうか?

ここでは、カードローンの審査基準(審査項目)である、

・年収はいくら必要?
・正社員じゃないけど大丈夫?
・勤続年数は?
・勤務先の規模は関係あるの?
・他社からもお金借りてます・・・
・延滞したことがあるけど大丈夫?

など、みんなが気になることをひとつずつ解説していきます。

また、スコアリング判定やカードローンの審査から融資までも流れなども紹介していきます。

審査に申し込みしたいけどちょっと不安がある人や、過去にカードローン審査に落ちてしまったことがある人に有益な情報かと思いますので、ぜひご覧になってみて下さい。


もくじ

カードローンにはなぜ審査があるの?

カードローンでお金を借りるには必ず審査を受けなければいけません。

でも、なぜ審査に通過しなければお金を借りることができないのでしょうか。
その理由は2つあります。

返済能力をチェックする必要があるため

貸金業者や銀行はお金を貸した利息で運営が成り立っていますので、しっかり利息をつけて返済してもらわなければ「貸し倒れ」という状況になってしまいます。

最悪の場合、倒産という流れにもなってしまいますので、申込者がしっかり返済能力があることを確認する必要があるのです。

総量規制に該当しないことをチェックするため

総量規制は貸金業法によって定められている規制で、貸金業者から個人で借りられる金額は年収の3分の1までに制限するというものです。

たとえば年収が300万円なら、貸金業者から借りられる金額は100万円までということになります。

消費者金融など審査では、この貸金業法に抵触しないことも確認する必要があるのです。

カードローンの審査基準は?

カードローンの審査基準は非公開
カードローンの審査基準はどの業者も一切公開していません。

「当社基準にて審査いたします」などと記載があり、どのような審査を行うのかその内容を公にしている消費者金融・銀行はありませんし、通過できなかった場合でも否決となってしまった理由を教えてもらうことはできません。

ただし、どのカードローン業者にも共通する審査項目や基準はありますので、申し込み前に知っておけば審査通過率を上げることにつながります。

⇒プロミス 審査落ちの原因は?審査基準・審査時間などを解説

消費者金融カードローンと銀行カードローンの審査基準は同じ?

消費者金融でも銀行カードローンは、どちらも属性と信用情報をスコアリング判定でチェックされる点では同じです。

ただ、審査基準が全く同じかというとそうではありません。

消費者金融は「貸金業法」、銀行は「銀行法」で運営している

消費者金融は貸金業法に基づいて運営をしているため、以下の3つは必ず守られるルールになります。

1.総量規制によって年収の3分の1以上の金額を借りることはできません。
2.50万円以上の借り入れ、または他社借り入れを含む合計額が100万円を超える融資には収入証明書類の提出が必要。
3.本人に収入がない専業主婦・主夫の融資は不可。(ただし配偶者貸付制度なら可能)

年収と他社借り入れ次第になりますが、消費者金融から高額融資を受けるのはかなり難しいと言えるでしょう。

なお、消費者金融はスピード審査が可能ですので、申し込みをしたその日に借りる即日融資に対応しているカードローン業者はたくさんあります。

銀行カードローンは審査時間に時間がかかる・即日融資不可

銀行カードローンは銀行法に基づいて融資をしますので、総量規制の対象外になります。

専業主婦の方に融資していたり、年収の3分の1以上の金額を融資する銀行もあります。

銀行カードローンのデメリットのひとつが、即日融資ができないこと。どんなに早くても翌営業日の融資になってしまいます。(それでも十分早いのですが)

銀行カードローンでは以前、反社会的勢力と関わりがある人に融資をしてしまったケースがありました。

これをきっかけに2018年1月4日から、カードローン審査において申込者の情報を警察庁の暴力団情報データベースでチェックして該当していないことを確認する自主規制を設けることになったのです。

この照会結果が出るのが早くて翌営業日になることから、即日融資ができなくなりました。

銀行カードローンは審査難易度が高め

即日融資はできないとはいえ、銀行カードローンなら年収の3分の1以上を借りることも可能ですし本人に収入がない専業主婦でも借りられます。

そのため、銀行カードローンは審査が甘いのでは?と思われるかもしれませんが、それはむしろ逆で、銀行カードローンの方が審査は厳しくなります。

審査が厳しい順に並べると・・・
1.銀行カードローン
2.大手消費者金融
3.中小消費者金融・街金

となります。

銀行カードローンの方が金利の相場が低いというメリットもあるのですが、審査にあまり自信がないという方は消費者金融の方が安心でしょう。

カードローン審査で確認される項目

カードローン審査で確認される項目
カードローン審査に申し込みをするときは、氏名や住所などの個人情報から、会社名や勤続年数などのたくさんの項目を申告することになります。

これら全ての項目が審査対象になると思って、間違いがないように申告しなければいけません。

▼カードローン申し込みに必要な項目の例
・年齢
・収入(年収)
・勤務先と会社の規模
・健康保険の種類
・勤続年数
・雇用形態
・他社借入件数・借入額
・家族構成
・固定電話の有無
・住居形態
・家賃または住宅ローン負担額
・運転免許証の有無と免許証番号

審査項目1「年齢」

カードローンに申し込みができる年齢は18歳以上となります。
ただ以前は20歳以上を基準にしている貸金業者や銀行が多く、18歳から借りられるのは学生ローンがほとんどでした。

現在は成人年齢が引き下げられたことから、大手消費者金融のプロミスでも18歳以上を基準に融資をしています。

年齢制限でもうひとつ気をつけたいことが上限年齢です。

消費者金融は70歳前後まで申し込み可能で、銀行カードローンは65歳程度までが基準となっています。

また、カードローン審査では50万円以下の借り入れを希望する場合と、他社借入額との合計が100万円を超えなければ基本的に年収証明書類は不要となっているのですが、収入が年金のみの場合は年金の受給が確認できる書類が必要になることもあります。

大手消費者金融と銀行カードローンの申し込み資格は次のようになっています。

金融機関 申込資格 年齢に関する注意事項
アコム 20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方で、当社基準を満たす方。 ・収入が年金のみの方は申込不可。
プロミス 年齢18~74歳のご本人に安定した収入のある方。 ・高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申込不可。
・収入が年金のみの方は申込不可。
SMBCモビット 満年齢20才~74才の安定した収入のある方(当社基準を満たす方) ・収入が年金のみの方は申込不可。
レイク 満20歳~70歳
(国内居住の方、日本の永住権を取得されている方)
収入が年金のみの方も申込み可能です。 年金の受給金額が確認できる年金証書・年金振込(支払)通知書・公的年金等の源泉徴収票のいずれか一点が必要です。
アイフル ・満20歳以上69歳までの方
・定期的な収入と返済能力を有する方
・収入が年金のみの方は申込不可。
三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 年齢が満20歳以上65歳未満の国内に居住する個人で、保証会社(アコム(株))の保証を受けられる方。 収入が年金のみの方も申込み可能です。
三井住友銀行カードローン ・申込時満20歳以上満69歳以下の方
・原則安定した収入のある方
・保証会社(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)の保証を受けられる方
・収入が年金のみの方は申込不可。
みずほ銀行カードローン ・満20歳以上満66歳未満の方
・安定かつ継続的収入が見込める方
・審査の結果、保証会社(株式会社オリエントコーポレーション(オリコ))の保証を受けられる方
収入が年金のみの方も申込み可能です。

 

審査項目2「収入・年収」

カードローンの審査基準「収入・年収」
カードローンは原則として申込者本人に安定した収入が必要となりますので、年収は必ず確認されます。

お金の貸しすぎを防ぐ、総量規制に抵触しないことを確認するという意味合いもあります。

年収がいくら以上で審査に通過できる?

カードローン審査に必要な収入に決まった金額はありません。上の表のカードローン申し込み資格でも、具体的な年収制限はありませんよね。

一部、年収300万円以上必要で会社員限定(個人事業主などは不可)などのカードローンもあるのですが、これはハイスペックなカードローンになり、ほとんどのカードローンで年収に基準はありません。

アルバイト、パート、派遣社員、契約社員、会社員、公務員、個人事業主、法人経営の方など、働き方に関係なくご自分の年収にあわせた融資を行ってもらえます。

年収は限度額(融資額)を決める大事な要素

カードローンを提供する金融機関は、余裕を持って毎月一定額の返済ができる安定した収入がある人を好みます。

働き方にもよりますが、年収が高いということは安定した収入があると考えられますので、年収が高ければ高い融資額も認められやすくなります。

これは総量規制のルールでも同じで、年収300万円なら融資可能額は100万円ですが、年収が100万円なら33万円くらいまでしか借りることができません。

年収の高さは限度額の高さを決めるための大切な要素であることは間違いありません。

年収が高ければ融資額も高い?

ただし、年収が高いほど融資額が高いとも限りません。

一定の年収はあっても、初回申し込みでは本当の返済能力がわからないため、初回は確実に返済できると思われる最低額しか借りられないことが多いのです。

この場合は、適度にお金を借りて延滞がないように返済を行って返済実績を積んでいくと、限度額を増額してもらうことができます。

また、審査ハードルは上がりますが、アイフル「ファーストプレミアムカードローン」などのハイスペックなカードローンに申し込みをするという方法もあります。

アイフル「ファーストプレミアムカードローン」は最低限度額が100万円ですので、審査に通過したら100万円の枠をもらえることになります。

収入がない専業主婦・主夫はカードローンの審査に通らないの?

本人に収入がない専業主婦・主夫の方がカードローンでお金を借りたい場合は、
・大手消費者金融
・中小規模の消費者金融
・銀行カードローン
で借り入れ可能かどうかが変わります。

大手消費者金融は専業主婦・主夫の申込不可

消費者金融は貸金業法に基づいて運営していますので、年収の3分の1までの融資を行っています。

そのため、大手消費者金融のアコム、プロミス、SMBCモビット、レイク、アイフルは、専業主婦・主夫への融資には対応していません。

パート、アルバイトなどで毎月数万円でも安定した収入が必要になります。

中小規模の消費者金融は「配偶者貸付」で借りられることがあります

中小規模の消費者金融は「配偶者貸付」に対応していることがあります。

配偶者貸付は借入者本人と配偶者の収入を合算して、その合計の3分の1までの借り入れが可能となる総量規制の例外貸付です。

借入者本人が専業主婦で収入0円でも、配偶者の年収が300万円であれば、合計して100万円までの借り入れが可能となります。

なお、配偶者貸付では配偶者の同意が必須となるため、同意書と住民票の写し、配偶者の収入証明書などが必要となります。

配偶者に内緒で借りることはできないと思っておきましょう。

▼配偶者貸付に対応している消費者金融

銀行カードローンなら専業主婦・主夫の融資が可能な所もあります

銀行カードローンは総量規制の対象外になりますので、専業主婦本人に融資を行っているところもあります。

申込者本人以外にカードローンの利用があることを知らせることはありませんので、配偶者に在籍確認が行くこともありませんし、申し込みをしたことが銀行経由でバレるようなこともありません。

専業主婦・主夫の方で配偶者に内緒でお金を借りたい場合は、銀行カードローンが最も利用しやすいでしょう。

▼専業主婦・主夫が申し込み可能な銀行カードローン

など

⇒無職(無収入)でもお金を借りる【専業主婦・年金受給者・ニート・失業中】

年収は銀行や消費者金融にどのように申告するの?

カードローン審査の場合、借入希望額によって収入の申告方法が違います。

これは金融機関によって違うのですが、大手消費者金融の場合は、5万円や10万円程度の借入希望額で、他社に借金がない場合は、収入証明書は基本必要なく、公式ホームページの申し込みフォームなどに年収を記入して終了です。

ところが一定の金額以上(50万円以上が多い)の融資を希望する場合、他社借入額が多額の場合は、給料明細や源泉徴収票などの収入証明書を実際に消費者金融や銀行に見せて(提出して)年収額を申告します。

高額融資の場合は、貸金業者も慎重に審査するので、自己申告ではない方法で厳密に行われています。

審査項目3「勤務先」

カードローンの審査項目「勤務先」
カードローンを提供する金融機関はとにかく「安定」を重要視しますので、公務員であったり誰もが知っているような大手企業にお勤めであるほど審査に通過しやすくなります。

▼審査に有利となる勤務先
国・都道府県・市区町村>大企業>中小企業>自営業

公務員・大手企業は経営不振や倒産とは縁遠いですし、毎月安定した収入が得られるので審査通過しやすい傾向があります。

個人事業主の場合、年収は会社員の方と同じくらいあっても毎月の収入にバラつきがあると安定した返済が難しいこともあります。

同じくらいの年収・勤続年数・会社の規模であっても、個人事業主の方だけが収入証明書の提出を求められてしまうこともあります。

これは会社の規模も同じです。少数精鋭の中小企業よりも、大手企業の方が安定度が高いと判断されます。

審査基準:健康保険の種類

カードローンの審査基準「健康保険の種類」
健康保険証の種類でも働き方の安定性がわかります。

▼審査に有利となる健康保険の種類
共済保険>組合保険>社会保険>国民健康保険

大きく分けると共済組合は国・都道府県・市町村に勤める公務員、保険組合は大手企業の従業が加入しています。一般企業は社会保険で、個人事業主の方などは国民健康保険になります。

審査項目4「勤続年数」

カードローンの審査基準「勤続年数」
勤続年数は勤務先に何年勤めているかを申請する項目です。

長ければ長いほど評価が高くなり、大手企業にお勤めでも勤続年数が2か月など極端に短い場合は、限度額が下げられてしまうこともあります。

また、パート・アルバイトで働いていて、年収が少ないことが心配という方もいらっしゃるのですが、年収が少なくても勤続年数がしっかりあれば返済能力に見合った金額を融資してもらえます。

⇒【転職したばかり・働き始めの方】カードローン審査のコツ

勤続年数はどれくらい長ければ審査基準をクリアできる?

ネットの情報では「1年以上必要」とか「半年で審査に通過した」などと言われていて、情報がバラバラです。

勤続年数は審査項目のひとつでしかありませんので「3年以上あれば確実に可決となる」というわけでもありません。

目安としては最低でも6か月は必要ですが、カードローンの審査は総合的な判断になると思っておきましょう。

勤続年数なら虚偽申告してもバレない?

勤続年数なら多少ごまかしてもバレないように感じられますが、そんなことはありません。

審査に通りたいために勤続年数を長く申告してしまうと、申し込み内容と信用情報、必要書類を照らし合わせたときにバレてしまうんです。

少しでも怪しいところがあったら健康保険証の提出を求められてしまい、「資格取得年月日」の確認が行われます。

資格取得年月日はその保険に加入した日になりますので、だいたいの入社年月日がわかってしまいます。

誰だって嘘をつく人にお金を貸したくはありませんよね。貸金業者や銀行もそれは同じで嘘がバレてしまうとそこで審査は終了となります。

虚偽の申告はとてもリスクが高い行為ですので、絶対にやめておきましょう。

審査項目5「雇用形態」

雇用形態は以下の順番で有利になります。

▼審査に有利となる雇用形態
公務員>正社員>契約社員>派遣社員>パート・アルバイト>個人事業主

勤務先や勤続年数と同じで「雇用形態」も重要な審査項目です。

アルバイトやパートだから審査基準をクリアできないわけではありませんが、やはり公務員に比べると、退職する(解雇を言い渡される)確率が上がってしまいます。

ただ、公務員は、勤め先が国や都道府県・市町村なので、勤め先が倒産するリスクも少ないので言うことありませんが、正社員の場合は、勤め先が小さな会社で不安定な可能性もあります。

もちろん、契約社員・派遣社員、アルバイト・パートも同じことが言えます。

つまり、雇用形態だけでなく、勤め先の情報や、勤続年数などトータル的に審査を行うので、非正規雇用の方たちも、審査に通過する可能性が十分あります。

審査項目6「他社借入件数・借入額」

カードローンの審査項目「他社借入件数・借入額」
他社借入件数と借入額は、どちらも少ないほど良いですよ。

借り入れ件数について、「2件までなら審査に通る」などの基準はありませんが、やはり多いよりは少ない方が良いです。

借入件数が多いと多重債務状態になってしまい、返済額も多くなり返済日の管理も大変なので返済に著しく不安があることになります。

他社からの借入額が多すぎると総量規制に抵触してしまいますので、他社借入件数と借入額はどちらも非常に重要な審査項目になります。

審査項目7「家族構成」

カードローンの審査項目「家族構成」
カードローン審査はあくまでも総合的な判断ですが、家族構成によっては有利・不利があります。
一応、知識として知っておきましょう。

審査で有利になりやすい家族構成

独身

独身の方は稼いだお金を全部自分に使えますので、返済に充てられるお金が多いという見方ができます。以前は一定の年齢を超えると既婚の方と比べると社会的信用度が低くなるとも言われていましたが、今の日本は晩婚化が進んでいますので、既婚ではないという理由だけで審査が不利になることはないでしょう。

夫婦2人の共働き世帯

夫婦2人でどちらも働いている世帯でしたら、それだけ世帯年収も上がります。
万が一申込者がケガや病気で働けなくなったとしても、世帯収入が途切れるわけではないので、返済能力は高いと判断されやすくなります。

働いている親と同居している

実家で親と同居している場合は、単身一人暮らしの方と比較すると金銭的余裕があることになります。

実家住まいでも光熱費や家賃を家に入れている方もいらっしゃいますが、一人暮らしの方と比較すると生活費の負担は少ないのが一般的です。

また、返済が厳しくなっても実家がわかっていると取り立てもしやすいですし、親が返済を負担してくれる可能性も高くなるので、カードローン業者にとってはメリットが多いことになります。

審査で不利になりやすい家族構成

夫婦+子供がいる世帯

夫婦2人で子供がいる場合、子供の年齢によって評価がわかれます。
子供がまだ小さい場合はこれからたくさんの教育費がかかりますので、融資も慎重になるでしょう。ただし共働きであれば大きく不利になることもありません。

同居している子供も働いている場合は、生活費や教育費の負担も減ってきていると思われるので返済に充てられる資金にも余裕があると判断されます。

また、子育てをしている年代の方には、同時に住宅ローンやカーローンを抱えている方もいらっしゃいます。

どちらも総量規制には該当しませんが、返済負担が大きいローンであることは間違いありませんので評価も慎重になると思われます。

既婚で共働きではない・親の生活費も負担している

申込者が夫で妻が専業主婦の場合、生活費の負担が非常に大きくなるため審査は厳しくなるでしょう。

一馬力で家族全員の生活を支えているとなると、さらに不利になると思われます。

ただし、夫の収入だけで家族全員が生活していけるということは年収が高い職業に就いていると考えることもできますので、勤務先によっては必ず不利になるというわけではありません。

審査項目8「固定電話の有無」

以前ほど重要視されていませんが、固定電話がある方が審査が有利になるとも言われています。

その理由は、返済が滞ってしまった場合に電話番号をたどって取り立てがしやすいから。

しかし現在は固定電話がない世帯もとても多いため、「固定電話がないから不利」ということはありません。

また、固定電話があっても自宅に連絡があると困るという場合は電話番号を申請しなくても問題ありません。

審査項目9「住居形態」

居住形態で有利となるのは「持ち家」がある方です。持ち家に住んでいると返済が厳しくなってもどこかに逃げるということが簡単にできないので、お金を貸す方からすると貸し倒れのリスクが低くなるのです。

ただ、賃貸アパート・マンション・借家でも特に不利にはなりません。

賃貸物件で生活している人は多いですし、賃貸でも「官舎」であれば公務員ということになりますし、「社宅」なら安定した会社に勤務していることになるので、賃貸でも内容によって評価は変わります。

気をつけたいのが「公営・公団」にお住まいの場合です。公営・公団はその特性から一定額よりも下の所得者の方が多く経済的余裕がないと判断されます。

下宿、住み込み、シェアハウスなども審査では不利になりがちで、限度額が下げられてしまう場合もあります。

審査項目10「家賃または住宅ローン負担額」

カードローンの審査基準「家賃または住宅ローン負担額」
家賃や住宅ローン負担は少ないほど良いのですが、ある意味あって当たり前とも言える支払いです。

延滞せずに支払いを行っているようでしたら大きな問題にはなりませんが、収入に対して支払い負担が大きすぎると不利になってしまうこともあります。

審査項目11「運転免許証の有無と免許証番号」

カードローン審査で運転免許証をお持ちの場合に提出を求められるのは、確実な本人確認ができるからというところが大きいです。

運転免許証には本名(フルネーム)、顔写真、住所が記載されていますし、運転免許証番号が変わることがありません。

紛失によって再発行した場合は一部分だけ変わるのですが、個人に与えられた番号は変わらないので確実な本人確認ができるので信用されているのです。

信用情報機関の情報も審査されます

カードローンに申し込むと信用情報機関の情報も審査されます
ここまで見てきた項目はカードローン審査の「属性」と呼ばれるもので、申し込み時に自己申告する内容です。

もうひとつ、カードローン審査で重要なのが「信用情報」です。

信用情報は信用情報機関というところに保管されているもので、一定期間のカードローン、各種ローン、クレジットカードの利用履歴、返済履歴、延滞歴、債務整理歴などが記録されています。

申し込みを受けたカードローン業者は自社が加盟している信用情報機関に記録されている信用情報をチェックして、返済の滞納・延滞、自己破産などの債務整理歴、現在の借入件数・借入額などを調べるのです。

⇒指定信用情報機関(JICC・CIC・全銀協)とは?開示方法は?実際に開示をしてみた

延滞した人(延滞中の人)・過去に債務整理した「金融ブラック」

大手消費者金融と銀行カードローンは信用情報を非常に重要と考えていて、「金融ブラック」の状態の人に融資をすることはありません。

金融ブラックは「ブラックリスト」と言われている状態ですが、正確にはブラックリストという一覧表のようなものがあるわけではなく信用情報に金融事故情報が登録されている状態になります。

▼信用情報の状態

ホワイト 延滞・滞納・債務整理などのマイナスとなる履歴がない理想の状態
ブラック 滞納・延滞・代位弁済・債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)などのマイナスの履歴がある状態/td>
スーパーホワイト ローン、キャッシング、クレジットカード利用などの履歴が一切ない人

 

信用情報:ホワイト

もっとも良い信用情報の状態はホワイトです。
借り入れがあるからといって必ずしもマイナスにばかり働くことは限りません。

ホワイトの人は適度にローンを利用して延滞せずに返済を続けているので、金融機関にとっては優良顧客となるのです。

信用情報:スーパーホワイト

スーパーホワイトは、返済履歴も借り入れ履歴もないクレヒスがまっさらな状態です。
いちばん良い状態のように思えますが、そうではありません。

クレヒスがないということは、きちんと返済ができる人なのか判断する材料がないことになるので、貸金業者や銀行も慎重になってしまうんです。

借り入れがないのは良いことですが、クレジットカードも利用したことがないとなると、「この人は現金しか使えない理由があるのかな?」と思われてしまうこともあります。

20代の若い方ならクレジットカードを所持していなくても問題ありませんが、30代以降でスーパーホワイトとなると警戒されてしまう可能性もあります。

信用情報:ブラック

ブラックリスト入りしていると大手消費者金融と銀行カードローンの審査には通りませんので、ホワイトを目指して返済実績を積むことになります。

※中小消費者金融は、過去に延滞歴・債務整理歴があっても、現在、延滞・滞納がない方なら、お金を貸してくれる場合もあります。

⇒街金おすすめ一覧!即日OK!審査甘い?中小消費者金融

このより良い返済実績を積み上げることは「クレヒスを磨く」と呼ばれています。(クレヒスはクレジット ヒストリーの略)

なお、延滞には消費者金融や銀行カードローンの他に、クレジットカードの支払い遅延、奨学金返済の延滞、携帯電話・スマホ本体の分割払いの延滞も含まれますので注意してください。

⇒スマホ・携帯電話代を滞納するとカードローン審査に影響する?

延滞・滞納・遅延によるブラックリスト登録期間は、信用情報機関によって次のようになっています。

信用情報機関 延滞関係で登録される情報 登録機関
シー・アイ・シー(CIC) 異動(延滞・保証履行・破産)の有無、異動発生日、延滞解消日、終了状況等 契約期間中および契約終了後5年以内
日本信用情報機構(JICC) 入金日、入金予定日、残高金額、完済日、延滞等 契約継続中及び完済日から5年を超えない期間
債権回収、債務整理、保証履行、強制解約、破産申立、債権譲渡等 当該事実の発生日から5年を超えない期間
全国銀行個人信用情報センター ローンやクレジットカード等の契約内容とその返済状況(入金の有無、延滞、代位弁済、強制回収手続等)の履歴 契約期間中および契約終了日(完済されていない場合は完済日)から5年を超えない期間
官報に公告された破産・民事再生開始決定など 該当決定日から7年を超えない期間

 

どの信用情報機関も延滞・滞納・遅延の登録期間は約5年間になります。

スマホの分割払いの支払い遅延の場合は、2か月(61日以上)遅れてしまうと延滞者としてブラックリスト入りする可能性が非常に高くなります。

数千円の支払いを2か月遅れるだけで5年間もブラックリストになってしまったら大変です。
延滞には気をつけるようにしましょう。

審査申し込み履歴・申込ブラック

申し込みブラックはキャッシング申し込みの記録がありすぎて、審査に通過できない状態です。

申し込みをした記録は6か月間信用情報機関に記録が残るのですが、1か月で3社に申し込みをしているなど、ごく短期間に複数のキャッシングに申し込みをしてしまうと「この人はよほどお金が必要な理由があるのではないか・・・」と思われて、審査にマイナスになってしまいます。

申し込みブラックも審査に落ちる原因になりますので、立て続けに申し込みをするのはやめておきましょう。

⇒申し込みブラックだとカードローン審査に影響が?解除期間は?確認方法も解説

他社借入件数・他社借入額

信用情報では他社借入件数と借入額もわかります。

申し込み時に自己申告をした内容と、信用情報に記録してある情報を照会して、他社借入件数・借入額が正しいことをチェックするのです。

虚偽の申告はすぐにバレるということですね。

⇒消費者金融や銀行カードローン 2社目の審査通過は難しい?

消費者金融から借りる場合

消費者金融などの貸金業者は総量規制により年収の3分の1を超える貸付はできません。

借入額と今回申込額の合計が年収の3分の1を超えないことを確認します。超えてしまうようであれば限度額を減らされることになります。

借り入れ件数が多すぎる場合は審査に落ちてしまうこともあります。

銀行カードローンから借りる場合

銀行カードローンには総量規制はありません。ただし、他社借入件数・借入額が多いと返済してもらえる見込みが少なくなってしまいますので審査通過は難しいでしょう。

消費者金融も銀行も明確に他社の借入金額・借入件数について公表はしていません。
年収とのバランスが大切ですが、目安としては3社以上の借入件数があると審査は難しくなると言われています。

カードローンの審査 スコアリング判定

カードローンの審査 スコアリング判定
ここまで見てきた属性と信用情報を、人が目で確認しながら審査をするわけではありません。

現在のカードローン審査ではスコアリング判定という方法で機械化された審査を行っています。

まず信用情報機関で事故情報(ブラックリスト)ではないことを確認します。ブラックリストに該当しているようであれば、この段階で審査は否決となります(銀行や大手消費者金融などの場合)。

次に各金融機関が定めている「スコアリングテーブル」を使った審査に入ります。

スコアリングテーブルでは審査項目ごとに細かく点数がつけられています。

たとえば勤続年数であれば、期間ごとに次のように定めます。

<勤続年数のスコアリングテーブルの例>
6か月未満:1点
6か月~1年:3点
1年~2年:10店
2年~3年:20点
3年~4年:27点
4年~5年:37点
5年~10年:50点
10年以上:65点
※点数の配点は各社で異なります。

勤続年数1年の人なら3点、6年の人なら50点となります。

審査項目ごとに加点していき、総合点数が審査基準を超えていたら審査通過ということになります。

最近の大手消費者金融の審査スピードは最短30分程度です。

昔と違って、こんなに早く審査・融資を行うことができる理由の1つが「スコアリング判定」なのかもしれませんね。

「スコアリング判定」は、各消費者金融、銀行、銀行カードローンの審査を行う保証会社によって違ってきますが、上記で挙げた審査項目はどの金融機関も重要視しているポイントなので、申込み前に把握しておくようにしてください。

中小規模の消費者金融はスコアリング審査だけではない

銀行カードローンと大手消費者金融は、このスコアリング審査を重要視しているため、人の感情や気持ちが審査に入る余地はありません。

そのため、ブラックリストの場合は審査に通ることはまずありません。

延滞が理由でブラックリストになったなら、約5年間は審査に通過できないことになるわけです。

しかし、過去には上手に返済ができずにブラックリストになってしまったけど、今は安定した収入があって返済能力がしっかりある人もたくさんいます。

また、自己破産をしたことでブラックリストになったけど、支払い義務がなくなったことで生活再建ができたという人もいます。

こういう、「返済能力はあるけど、ブラックのために大手消費者金融や銀行カードローンの審査には通らない」という人に柔軟な審査を行っているのが中小規模の消費者金融です。

⇒街金おすすめ一覧!即日OK!審査甘い?中小消費者金融

規模が小さい消費者金融でも属性と信用情報は必ず調べるのですが、「なぜブラックになってしまったのか」「現在の生活状況はどうなのか」という、現在の状況と人柄についてもじっくりと聞いてくれて、その上で融資可能かどうかを判断してくれるのです。

ネットで「ブラックだけど〇〇金融なら借りられた」「〇〇は審査が甘い」「大手はダメだったけど〇〇で借りられた」「〇〇は神金融」などと言われている街金は、審査が甘いというよりも審査基準が大手とは違う、スコアリング判定だけに頼ってはいないということになります。

カードローン審査申込み~融資までの流れ

カードローン審査申込み~融資までの流れ
カードローンの申し込みから借り入れまでの一般的な流れを確認しておきましょう。

1.借り入れ診断
ほとんどの大手消費者金融や銀行カードローンでは、公式サイトに簡単な借り入れ診断を用意しています。

借り入れ希望額・年収・他社借り入れ額などを入力すると融資可能かどうかを瞬時に判断してくれるものです。

簡易的なものになりますが、申し込み記録は一切残らないので気軽に試すことができます。

2.カードローン審査申し込み
カードローンの審査申し込みを行います。申し込み方法はインターネット、スマホアプリ、電話、FAX、郵送、来店などが用意されています。

申告する内容は「カードローン審査で確認される項目」でご紹介した項目になります。

3.必要書類の提出
申し込みが終了したら必要書類の提出に進みます。
必ず提出する書類が運転免許証などの本人確認書類です。
50万円以上の借り入れを希望する場合と、他社借り入れ額と希望額の合計が100万円を超えるときには収入確認書類が必要になります。

提出方法は、
・スマホカメラで撮影して、ウェブアップロードする
・スマホカメラで撮影してメールに添付する
・FAXで送る
・郵送で送る
などの方法がありますが、大手消費者金融と銀行カードローンでは、スマホカメラで撮影して専用のウェブアップロードで送る方法が主流になっています。

4-1.審査:スコアリング判定・信用情報の確認
カードローンの審査が行われます。信用情報の照会が行われ、クレジットカードの利用状況、他社借り入れ状況、ブラックリストに該当していないことなどをチェックされます。

申し込み時に申告した内容を元にスコアリング判定が行われ、審査基準をクリアしていることを確認します。

4-2.審査:在籍確認
審査の最終段階では在籍確認も行われます。
在籍確認では、「2.カードローン申し込み」で申告した勤務先に本当に勤務していることを確認します。

在籍確認の方法は電話で行われることが一般的です。
勤務先電話番号に審査担当者が電話をかけて、「〇〇さん(あなた)はいらっしゃいますか?」と聞きます。

電話に申込者本人が出たり、「〇〇は席を外しております」「〇〇はお休みしています」などと回答すれば在籍していることを確認できることになるので、在籍確認を通過できます。

「〇〇という者はおりませんが・・・」とか「個人情報ですのでお答えできません」などと回答されてしまった場合は、在籍の確認が取れないので別の方法で確認が行われるか、審査否決ということになってしまいます。

なお、在籍確認はプライバシーに配慮して行われるので、金融機関名を名乗ることはありません。

どうしても勤務先に電話があると困る場合や、在宅ワークで会社にいないときなどは、電話以外の方法で在籍確認をとってもらえることもありますので相談してみると良いでしょう。

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5.審査結果のお知らせ
審査結果はメールや電話でお知らせがあります。金利・限度額、返済についての案内もありますのでしっかり確認しておきましょう。

6.カードローンの契約手続き
契約手続きもインターネットでできることがほとんどです。
中小規模の消費者金融の場合は郵送契約になることもあります。契約書が郵送されてくるので署名捺印して返送してください。
契約が終了したらすぐにお金を借りることができます。

7.ローンカードの受け取り
ローンカードはATMから借り入れ・返済をする場合に使用します。

受取り方法は郵送してもらうこともできるのですが、自宅にカードローン業者からの郵便物が送られてくるのは困る・・・という場合は無人契約機・自動契約機に行って発行すれば郵送されてくることがありません。

また、最近は「スマホATM取引」という機能を使ってカードレスでセブン銀行ATMとローソン銀行ATMから借り入れ・返済ができる消費者金融も増えています。

スマホATMではスマホひとつで現金を借りられるので、ローンカードそのものが不要になりますので、ローンカードの発行をなしにすることができます。

カードローン審査にかかる時間は?

大手消費者金融なら早ければ審査時間は30分程度で、1時間以内に融資を受けられることもあります。

即日融資が必須の方、スピード重視の方には断然大手消費者金融をおすすめします。

中小規模の消費者金融はスコアリング判定よりもより深い審査をしますので、即日融資はできず、数日かかることもあると思っておきましょう。

銀行カードローンは最短で翌日融資になります。ただ、実際には早くても2~3日かかる場合が多く、銀行口座を開設しないと申し込みができないこともあります。


 
 

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この記事の監修者 このサイトの監修者は、株式会社タンタカの代表取締役「丹野貴浩(⇒プロフィールはこちら)」で、簿記1級の資格を持ち、10年以上、クレジットカードやローンなど金融系のWEBメディアを運営・管理している金融メディア運営の専門家。
   

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