銀行でお金を借りたい!ローンの種類を教えて

銀行では様々なローンを扱っていますので、あまりの種類の多さに、どのローンを選べばいいのかわからなくなっている人もいると思います。

銀行でお金を借りたい人のために、銀行がどんな種類のローンを扱っているのか、どのローンを選べば賢くお金を借りられるのかをご紹介します。


もくじ

銀行のローンの種類

多種多様な商品がある銀行のローンですが、まずは全体像をざっくり掴んだうえで個々のローンについて詳しく説明したほうが理解しやすいと思うので、この章では銀行のローンの種類の全体像をつかんでいきましょう。

それではさっそく、銀行が扱うローンの種類を「お金の使いみち(目的)」と「借り入れ・返済の方法」というそれぞれの視点で銀行のローンを紹介していきます。

「お金の使いみち(目的)」で考える銀行ローンの種類

まず、「お金の使いみち(目的)」に焦点を当てて説明していきます。

銀行のローンには、自由な使いみちに利用できるローンと、限られた目的にしか利用できないローンとがあります。

自由な使いみちの「フリーローン」「カードローン」

自由な使いみちに使えるローンは、一般的に「フリーローン」と呼ばれるローンや「カードローン」というローンがあります。

自由な使いみちといっても、投資のための資金や事業性資金には利用できないことがほどんどなので、その点については理解しておいてください。

使いみちが決まっている「目的ローン」

一方、限られた目的にしか利用できないローンは「目的ローン」といいます。

たとえば、車を購入したり車の免許を取るなど車関連の費用を目的に借りるローンには「マイカーローン」があったり、教育費用を借りるローンには「<教育ローン」があったり、家を購入するために借りる「住宅ローン」も目的ローンのひとつです。 医療用ローンやブライダルローンなどもあります。

また、フリーローンで借りることができない事業のための資金を借りられる事業資金用のローンや、不動産投資のための不動産購入に利用できるローンもあります。

取り扱っている目的ローンの種類や数、内容は銀行によって様々です。

例えば、A銀行とC銀行では医療用ローンを扱っているけれど、B銀行では扱っていないということもありますし、A銀行の医療ローンは美容医療にも利用できるけれど、C銀行の医療ローンはがん治療にしか利用できないということもあります。

「借り入れ・返済方法」で考える銀行ローンの種類

次に、「借り入れ・返済の方法」という視点で銀行のローンの種類をみていきます。

自由な使いみちに利用できるローンの中には、「フリーローン」や「カードローン」があるということは先程ご説明しました。

しかし、フリーローンとカードローンとでは、借り入れの方法や返済の方法が全く異なるのです。

この違いを理解しておかないと、返済の計画がうまく立てられなかったり、実際にお金を借りてみたら使い勝手が悪くて後悔したり…といった不都合が出てくる可能性が高いです。

そこで、「証書貸付方式」「極度貸付(当座貸越)方式」といった借り入れの方式(銀行側からすると貸付の方式なので〇〇貸付方式となっています)や、「元利均等返済」「残高スライド方式」といった返済方法について理解しておきましょう。

証書貸付方式と元利均等返済

まず、証書貸付方式と元利均等返済について説明します。

証書貸付方式は、フリーローンや目的ローンで多く採用されている借入方法です。

最初に決まった金額を一括で借ります。もし、追加でお金を借りたくなったら、再び申し込みや審査などの手続きを経る必要があります。

証書貸付方式で借りるローンの返済方法は、元利均等返済であることがほとんどです。

証書貸付方式と元利均等返済は、ほぼセットといってもよいくらい定番のパターンになっています。

元利均等返済は、返済開始から返済終了まで(厳密に言えば、最後の返済時は端数のみになることが多いので最終返済のひとつ前の回まで)毎月の返済額が一定となる返済方法です。

返済を重ねるごとに、毎月の返済額のうちの元金部分の返済額が増えて、利息部分の返済額が減っていきます。

フリーローンや目的ローンは、ほぼ証書貸付方式と元利均等返済の組み合わせになっていますが、たまに「元金均等返済」という返済方式が選べる場合もあります。

とくに、住宅ローンやマイカーローンにおいて「元利均等返済or元金均等返済」となっているパターンが時々みられます。

元金均等返済は、毎月の返済額のうち、元金部分が一定になる支払い方法です。元金部分(毎月一定額)+利息で月々の返済額が決まるため、返済を重ねれば重ねるほど利息部分が減り、月の返済額が減っていきます。

極度貸付(当座貸越)方式と残高スライド方式

極度貸付(当座貸越)方式や残高スライド方式は、カードローンでよく採用されている借入方法と返済方法です。

目的ローンでもたまに当座貸越方式になっていることがあり、教育ローンで採用されていることがあります。(教育ローンは目的ローンの中でも少し特殊な返済方法になることもあるので、詳しくは後ほど説明します。)

極度貸付方式は、最初に決められた極度額の範囲内なら、再申し込みや再審査なしで何度でも借り入れができます。

例としては…100万円の極度額のカードローンの場合、1回目に50万円を借りたとします。またお金を借りる必要が出てきて30万円を借ります。ここまでで80万円を借りていますが、極度額が100万円なので、またお金が必要になったら20万円を借りることができます。…これが極度貸付方式でのお金の借り方です。

そして、極度貸付方式で借りた場合の返済方法は、ほぼ残高スライド方式(厳密に言えば、残高スライド元利定額返済方式)になっています(カードタイプでない教育ローンは除く)。

銀行のカードローンでも、消費者金融のカードローンでも、筆者の知る限りカードローン商品の貸付方法と返済方法は極度貸付方式・残高スライド方式の組み合わせになっています。

残高スライド方式には様々な呼び方があり、「借入後残高スライド定額リボルビング方式」や「残高スライド元利定額リボルビング方式」などと書かれていることもあります。

実際に借り入れをする前には返済方法について銀行担当者に確認をしていただきたいですが、ここではカードローンで使われる残高スライド方式がどんな返済方法なのかについてまずは理解をしておきましょう。

残高スライド方式は、借入残高によって月々の最低返済額(ミニマムペイメント)が決まります。

たとえば、借入残高が10万円以下なら最低返済額は2,000円、10万1円以上20万円以下なら4,000円…といったぐあいに借入残高が減ると、最低返済額も減ります。

残高スライド方式には、借入残高が減ると月々の返済負担が抑えられるというメリットがあります。

その反面、返済額が減ることによって元金部分の返済に充てられる額も減って返済期間が長引いてしまい、利息の支払額、ひいては総支払額が増えてしまうというデメリットもあります。

銀行で使いみちが自由なカードローンを選ぼうと思ったときには、こちらの借り入れ方法や返済方法になっていることが多いと思うのでチェックしてみてください。

銀行の目的ローンの種類と内容

銀行のローンの全体像をつかんだところで、銀行で扱っているローンの種類についてさらに詳しく掘り下げていきましょう。

この章では目的ローンの種類や内容について解説していきます。

銀行でお金を借りるときに、もしもお金を借りたい理由と目的ローンの使いみちとがマッチするのであればフリーローンやカードローンよりも先に検討することをおすすめします。

理由は、目的ローンのほうがフリーローンやカードローンよりも低い金利でお金を借りることができるからです。

審査が厳しめなのは確かですが、仮審査で借りれそうかどうかをチェックすることができます。

なぜフリーローンやカードローンよりも低い金利でお金を借りることができるのでしょうか?

それは、使いみちが限られているというところがポイントです。

使いみちを証明する書類(見積書や契約書、領収証など)を提出したり、銀行から購入先へ直接振り込んで支払うという条件付きであったりする場合もありますが、そのぶん低い金利でお金を借りることができるのです。

それでは、どんな目的ローンがあるのか、どのような利用目的なら目的ローンが利用できるのか…一般的な目的ローンの種類と内容ご紹介していきます。

住宅ローン

住宅を建てたり購入したりするために利用するローンです。リフォームをするためにも利用できる場合もあります。

住宅ローンは、土地や建物を担保にして多額のお金を低金利で借りることができ、返済期間も長く設けられているのが特徴です。

ただし、審査は他のローンに比べて厳しく、手続きも他のローンと比べると煩雑です。借り入れまでに時間がかかるという点にも注意しておきましょう。

各銀行が独自で提供している住宅ローンだけでなく、住宅金融支援機構と銀行が協働で提供するフラット35も銀行が窓口となっています。

リフォームローン

リフォームローンは、リフォーム専用のローンです。担保の有り/無しを選べることも多く、担保なしのリフォームローンであれば借入可能額は低くなりますが、有担保のリフォームローンや住宅ローンを使うよりも手続きが簡単に済むというメリットがあります。

リフォームというとトイレやお風呂などの改装をイメージされるかもしれませんが、太陽光発電システムの導入やバリアフリー化などにも使えることもあります。

特に太陽光発電システム導入やバリアフリー化のために借りる場合は、通常のリフォームローンの金利よりも優遇される場合もあります。

マイカーローン

マイカーローンは、車や車のアクセサリや部品類の購入、車検・修理、運転免許など「車」に関することに幅広く使えるローンです。

なかには自転車関連の費用に使えるマイカーローンもあります。ディーラーでもマイカーローンが提供されていますが、銀行のマイカーローンのほうが低金利な傾向があります。

そのぶん、審査もディーラーより厳しいですが、銀行でマイカーローンを借りると車の所有権(名義)が自分に設定できるというメリットもあります。

ディーラーのマイカーローンの場合は、車の所有権がディーラーや信販会社になり、自由に車を売却したりすることができないこともあるので、車の所有権を自分に設定するという観点からも銀行のマイカーローンはおすすめです。

教育ローン

子どもの教育資金の調達を検討するときは奨学金国の教育ローンのほうが低金利なのでまずはそちらを検討したほうが良いのですが、

銀行の教育ローンについても知っておいて損はありません。

教育ローンは、保護者が子どもの教育資金を得るために借りるという商品がほとんどです。

そのなかでも、保育園や幼稚園児の教育費用に使えるものや、中学生以上または高校生以上の教育費用に使えるもの、下宿代に使えるか使えないか…など細かな条件が銀行によって様々です。

ときどき、本人や配偶者など大人の教育に使える教育ローンもあります。例えば、社会人で大学院に通う場合や、習い事に使えるといったようなものです。

先にも少し触れましたが、教育ローンでは「証書貸付方式・元利均等返済タイプ」だけでなく「当座貸越方式」が選べる場合もあります。

また、元金を卒業まで据置いて卒業後に元利均等返済で返していくという元金据置が認められている場合も少なくありません。

在学期間中や卒業後○ヶ月までといった決まった期間までは元金の返済を行わずに利息の部分だけを返済し、据置期間終了後に元金と利息部分を合わせた元利均等返済をしていくというプランを選べることもあります。

先に紹介した住宅ローン・マイカーローン・教育ローンは、多くの銀行で扱われていますが、これ以降の目的ローンは扱っていない銀行も多くあります。こういう目的ローンもあるんだなぁという参考にしてください。

おまとめローン

借り換えローンと呼ばれることもあるローンです。他社からの借り入れを一本にまとめることができます。複数ある借入先を一つにまとめることで、返済の管理がしやすくなったり、金利が下がったりすることもあります。

医療ローン

メディカルローンと言われることもあります。病気や怪我などで入院したり手術をしたり…となると多額のお金が必要になります。

医療保険やがん保険などで備えができていればベストですが、保険に入っていなかったり、保険ではまかなえない出費があったりしたときにお世話になるかもしれないローンです。

病気や怪我だけでなく、美容整形や脱毛、審美歯科(ホワイトニングや歯列矯正など)、インプラント治療などにも利用できる医療ローンもあります。

ブライダルローン

結婚式や新婚旅行、婚約指輪や結婚指輪の購入など、結婚に関連する費用を借りることができるローンです。扱っている銀行は多くありません。

ペットローン

ペットの購入費用やペットにかかる費用に使うことができるローンです。とくに、ペットが怪我をしたり病気になったりしたときに、ペットの医療費として利用する人も多いようです。

事業ローン

オーナーズローンと呼ばれることもあります。個人事業主の方やこれから創業したいという方向けのローンです。

証書貸付方式のものもあれば、極度貸付方式のものもあります。

扱っている銀行は少ないです。事業資金のためにお金を借りる場合は、日本政策金融公庫が国民生活事業としてビジネス資金の融資を行っていますので、まだ検討したことがないという方はこちらも参考にしてみてください。

上記に挙げたのは、一般的な目的ローンです。扱っている銀行もあれば、扱っていない銀行もあります。また、ここに挙げていない目的ローンを取り扱っている銀行もあります。

銀行の多目的ローンってどんなローン?

銀行のローン商品で「多目的ローン」というローンを目にすることがあるかもしれません。

筆者もフリーローンのくくりで紹介するべきか、目的ローンのくくりで紹介するべきか、正直迷うようなローンです。

ざっくり言ってしまえば「フリーローンと目的ローンの中間的なローン」なのですが、もう少し詳しく解説していこうと思います。

多目的ローンの使いみちは「ほぼ自由」といってよい内容になっていますが、なぜ「自由」ではなく「ほぼ」自由なのか、目的ローンやフリーローンとの違いは何なのかをみていきましょう。

まず、目的ローンはごく限られた使いみちにしかお金を使うことができないローンであることは前述の部分でおわかりいただけたと思います。

一方、多目的ローンは、使いみちはさほど限られておらず、たいていのことには利用できます。

フリーローンと同じく、事業性資金や投資資金にはお金を使えないことが多いですが、車の購入にも、結婚費用にも、教育費用にも、レジャー費用にも、ほとんどの使いみちに使うことができます。

しかし、目的ローンのように使いみちの証明が必要であったり、支払先へ銀行が直接振り込むことによって融資する場合もあるというような制約がある点でフリーローンとは異なるのです。

フリーローンの場合は、使いみちの証明の提出は不要であったり、融資方法も自分の口座にお金が振り込まれるようになっていることが多いです。

多目的ローンの借り入れや返済の方法は、目的ローンやフリーローンと同じく証書貸付方式と元利均等返済で、金利は目的ローンと同等かやや高くフリーローンよりは低く設定されているのが一般的です。

例えば、結婚のためのローンを借りたい場合、利用したい銀行でブライダルローンは扱っていないけれど多目的ローンは取り扱いがあるなら、フリーローンを使うよりも多目的ローンを先に検討した方がお得にお金を借りられる可能性が高いので、フリーローンを検討する前に多目的ローンを検討してみるのはおすすめです。

銀行カードローンと銀行フリーローン

カードローン=消費者金融というイメージのある方もいるかもしれませんが、銀行でもカードローンを扱っているところは多数あります。

カードローンとフリーローンの違いは、これまでに借り入れの方法や返済方法が異なると説明しましたが、もう一度おさらいのために簡単に説明すると次のようになります。

カードローン:極度貸付方式で、極度額の範囲内で何度でも借りられる。返済方法は残高スライド方式になっていることが多い。

フリーローン:証書貸付方式で、はじめに一括でお金を借りる。追加融資には再度申し込みが必要。返済方法は元利均等返済が一般的。

この章では、借り入れ方法や返済方法以外の、カードローンとフリーローンの違いや特徴について説明していきます。

各商品によって異なるので例外もたくさんありますが、だいたいの傾向として理解していただければと思います。

まず、金利についてはカードローンよりもフリーローンのほうが若干低く設定されている事が多いです。

カードローンの金利は、極度額によって明示されている場合もあれば、審査後までわからない場合もあります。

フリーローンの場合も同様ですが、審査後でないとわからないパターンのほうが多いように思います。

金利がはっきりしないときは、最高金利が適用されると考えて返済計画を立てるようにするのが定石です。

カードローンとフリーローンの最高金利を比べて、たとえ0.5%ほどであっても、金利が低いのはフリーローンというパターンが多いと思います。

また、お金を借りるための手間はカードローンのほうがかからないのが一般的です。

例えば、カードローンは利用する銀行の口座を持っていなくても利用できるのに、フリーローンの場合はその銀行の口座を持っていないとお金を借りられないといったこともあります。

ほかにも、カードローンはWEBで申し込みから契約までを完結させるタイプがフリーローンに比べて多く提供されている印象がありますが、フリーローンは基本的には来店する必要がある商品の方が多いです。

申し込みや契約までの手軽さやちょこちょこと複数回に分けてお金を借りたい方にはカードローンが向いているといえますが、必要な金額が決まっていて少しでも低い金利でお金を借りたい方にはフリーローンの方が向いているといえます。

銀行でお金を借りるときの申し込み条件や審査

当たり前ですが誰でも銀行でお金を借りられるわけではありません。

銀行でお金を借りるには、ローンへの申し込み条件を満たしていることと審査に通過することが求められます。

銀行ローンの申し込み条件

申し込みの条件=審査通過条件ではありません。 あくまで、申し込みができるという条件なので、申し込み条件を満たしていても、その後の審査に通過しなければお金を借りることはできません。

ローンの申込み条件は、ローンの種類や銀行によっても様々ですが、

・借入時の年齢が満20歳以上かつ返済完了時の年齢が65歳以下までの方
・安定継続的な収入のある方
・銀行が指定する保証会社の保証を受けられる方

といった条件はたいていどの銀行ローンであっても申し込みできる人の条件として記載されています。

年齢については完済時の年齢制限が70歳以下など年齢については多少やさしくなったりすることもありますし、住宅ローンでは「団体信用生命保険に加入できる方」といった条件が加えられたり、地方銀行なら「当行の営業エリアにお住まいまたはお勤めの方」といった条件がつくことも多く、ローン商品の特色や銀行の特色によって申し込み条件が異なってきます。

安定継続的な収入があるということが条件に加えられているのは当然ですが、何を安定継続的な収入とみなしてくれるのかは銀行やローン商品によって異なります。

たとえば、正社員としての収入しか安定継続的な収入とみなさない場合もありますし、パートやアルバイトとの収入も安定継続的な収入とみなしてくれる場合もあります。

易しい銀行ローンでは、専業主婦(主夫)でも配偶者に安定継続的な収入があればOKなことや、年金も安定継続的な収入とみなすこともあります。

銀行ローンは、消費者金融とは違い、貸金業法の総量規制対象外なので、年収の3分の1以上のお金を借りることができます。

安定継続的な収入としてみなされにくいのは、意外かもしれませんが芸能人や作家などの収入の上下が激しい方の収入や、株式などの配当金、ギャンブルでの収入です。

さらに、審査の厳しいローンでは安定継続的な収入があるという裏付けとして一定年数以上の勤続年数があることも申し込みの条件に入れられることがあります。

保証会社の保証が受けられる方というのは、審査に通過する方という意味とほぼ同義です。

保証会社はいわゆる連帯保証人のようなもので、もし返済ができなくなった場合に代わりに返済を行ってくれるところです。

保証会社が、この人ならちゃんと完済できるだろうと判断すれば保証を引き受けてくれますが、返せなくなりそうな人の保証は引き受けてくれません。

保証会社の保証が受けられない(引き受けてもらえない)のがいわゆる審査落ちです。

銀行ローンの審査項目と通過しやすくするポイント

銀行のローンは審査が厳しいイメージがあるかもしれません。一般的に、金利が低ければ低いほど審査は厳しく、金利が高ければ審査も易しいという傾向があります。

たしかに、銀行の目的ローンは金利が低いので、審査が厳しい傾向にあることは確かです。

目的ローンでは審査に落ちてしまったけれど、フリーローンなら借りられるというパターンもあります。

審査の内容は極秘事項になっており、私たちが知ることはできませんが、年齢、年収、勤続年数、雇用形態、職種、勤務先、家族構成、住居形態、他での借入状況、年間返済額などの審査項目を総合的にチェックされているようです。

また、審査時には信用情報機関へ信用情報の照会が行われ、過去や現在の借入状況や返済状況についても調べられます。

信用情報には、お金を借りた情報だけでなく、クレジットカードの利用状況や家電やスマホ、テレビショッピングなどで分割払いをしている場合にはその情報も載っています。

返済や支払いの延滞があったり、過去に債務整理を行ったことがあればその情報も記載されていますし、他社へのローンの申し込み状況や審査落ちの情報も記載されています。

もし、信用情報に傷があると高い確率で審査には落ちてしまいます。

反対に、順調に返済や支払いをしていたり、完済の履歴は、返済能力があるという証明になることもありますので、信用情報の照会をむやみやたらに恐れる必要はありません。

自分の信用情報を照会したい場合は手数料が必要になりますが、次の3つの信用情報機関で可能になっています。

この3つはシステムを共有しており、加盟している金融機関等は3つのうち1つでも信用情報が登録されていれば照会できるようになっていますが、自分がどこの信用情報機関に登録されているかはわからないので信用情報を登録されている側が照会をする場合は3つとも照会をかける必要があります。

複数の指定信用情報機関に登録されている場合ももちろんあります。

<指定信用情報機関>

スムーズに銀行の審査を通過するためのポイント

審査に通過するためには、年収が高かったり雇用形態が正社員のほうが通りやすかったりなどあるものの、年収や雇用形態を簡単に自由に変えられるわけではありません。

ここでは審査に落ちにくくするために自分で気をつけられるポイントを紹介します。

・借金や分割払いの利用があれば完済しておく
完済できなくても延滞は必ず解消しておきましょう。

・必要以上のお金を借りようとしない
年収に占める返済額が多くなると審査に落ちやすくなってしまいます。

・嘘をつかない
勤続年数や年収を多めに書くのはもってのほかです。必ずバレます。嘘をつくつもりがなく「このくらいの年収だったかな…」と書いた年収が実際の年収よりも多かったら、嘘をついたとみなされてしまうのでどの事項も正確に記入するように心がけてください。

・在籍確認がスムーズにできるようにしておく
在籍確認といって本当に職場で勤務しているのか確認の電話がかかってくることがあります。銀行のローンの在籍確認とは言わず「○○(個人名)と申しますが、○○(申込者)さんはいらっしゃいますか?」というようにかかってきます。

ここで、電話に出た人が「そのような者は居りません」「在籍しているかいないか含めお答えできません」といった返答をすると在籍確認ができず、審査に通りにくくなってしまいます。

最近では個人情報保護の観点から在籍しているかしていないかについても一切答えない方針の会社もあります。

職場にはクレジットカードを作るから在籍確認があるかもしれないと伝えておき、銀行には銀行名を名乗ってもらったり、社員証や給与明細などの書類で在籍確認としてもらえないか銀行に相談するのも方法です。

銀行ローンでお金を借りる前にチェックしたいポイント

銀行に限ったことではありませんが、ローン商品について理解を深めるために確実に抑えておきたい項目を挙げていきます。

これらの項目は、商品概要説明書に記載されていたり、銀行に問い合わせれば答えてくれます。

気になるローンは商品概要説明書を必ず読み、不明点があれば銀行の窓口やコールセンターに確認することをおすすめします。

・申し込み条件や利用可能使途(目的ローンの場合)
まずは該当するかどうかをチェックしましょう。該当しなければ他でお金を借りる必要があります。目的ローンの場合は、認められる使途をしっかり確認してください。

・借入方法
証書貸付方式なのか、極度貸付(当座貸越)方式なのかはもちろん、融資金はどうやって受け取るのか、あるいは支払先へ直接振り込みなのかまで確認しておきましょう。

・返済方法
毎月の返済方法はもちろん、繰り上げ返済の可否や方法や手数料まで調べましょう。

ボーナス払いを考えている方は、ボーナス払いができるのかも確認したいところです。カードローンの場合、返済用口座からの引き落としか自分でATMや振込などで返済するのかもチェックしましょう。

・返済期間
元利均等返済の場合、返済期間をどのくらいとることができるのか確認しましょう。また、元金据置ができるローンであれば、据置期間の期限や、据置期間は返済期間に入るのか入らないのかといった点についても見ておきましょう。

・返済日
返済日がいつなのか、お給料日も考慮して無理がないかチェックしてください。

・返済額
事前にシミュレーターなどでシミュレーションをしたり、銀行担当者に相談すると返済計画表を作ってもらうことができるかもしれません。

・金利
変動金利なのか固定金利なのか確認しましょう。住宅ローンの場合は、一定期間だけ固定金利にするタイプもあります。

金利が高いか低いかについては、複数の銀行の金利を比べてみましょう。

ローンの比較サイトを使うとたくさんの銀行のローンの金利を一気に見ることができますし、大手銀行、ネット銀行、地方銀行2~3社と自分が借りる可能性のある銀行をある程度絞って金利を比較するのもおすすめです。

極端に金利が低い場合は、保証会社への保証料が別で必要になる場合もありますので、金利に保証料が組み込まれているかどうかのチェックも必要です。

また、金利が優遇される条件があることもありますので、気になる銀行ローンがあればその点も調べてみましょう。

・担保や連帯保証人の有無
住宅ローンなど借入可能な金額が大きなローンは、不動産を担保にする必要があることが多いです。それに伴い、不動産を一緒に所有している人が連帯保証人になる必要があることもあります。

また、連帯保証人が「原則として不要」と書いてある場合は、審査の結果、連帯保証人をつければ審査に通過できるといったような状況になることもあります。

・事務手数料や契約手数料
事務手数料や契約手数料、その他の手数料については前もって調べておきましょう。

・必要書類
銀行のフリーローンや銀行カードローンは本人確認書類のみでお金を借りられることもあります。

本人確認書類は運転免許証があれば問題ありませんが、運転免許証を持っていない場合はパスポートなど顔写真付きの本人確認資料が必要になることが多いです。

借入額が大きくなると源泉徴収票や確定申告書など収入を証明する書類が必要であったり、目的ローンの場合は使途の証明書類が必要になります。

特に、住宅ローンでは不動産に関する書類も多く提出しなくてはいけなかったり、教育ローンでは親子の関係を証明できるような書類が必要になったりと、すぐに用意するのが難しい書類もあります。事前にどんな書類が必要なのか調べ、申し込みと並行して用意しておけば手続きがスムーズに進みます。

銀行でお金を借りたい!ローンの種類教えて「まとめ」

銀行のローンは、使い道や借り方、返済方法などによって様々な種類があることをおわかりいただけたと思います。

目的ローンを利用すれば、フリーローンやカードローンよりもお得な金利でお金を借りることができるので、明確な利用目的があって資金使途に合致する目的ローンがあれば優先的に検討してみることをおすすめします。

ただ、金利が低ければいいというわけではなく、生活費の補填など、必要な金額や必要な時期が明確にできない場合は、カードローンを利用したほうが利便性がよいときもあります。

細かな点については銀行や商品ごとに異なるので、一概にどれが良くてどれが良くないというのは難しいのですが、自分に合う銀行ローンを見つけるためには、いつ何のためにどれくらいのお金が必要なのか、お金を借りるにあたって優先したい事項を明確にし、最後の章で挙げたポイントをしっかりとチェックして内容を理解することが大切だと思います。

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