不動産担保ローンとカードローンの大きな違いは金利と審査・融資スピード!銀行とノンバンクの比較も!

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不動産を担保とする「不動産担保ローン」と無担保でお金を借りられる「カードローン」の違いは、担保の有無以外に違いがあるのでしょうか?

金利は?審査基準は?即日融資は可能?リスクは?

不動産担保ローンやカードローンの特徴、銀行とノンバンクの不動産担保ローンの比較、メリット・デメリットなどを解説していきます。


もくじ

不動産担保ローンとは

不動産担保ローンとは、その名の通り「不動産を担保とするローン」のことで、土地や建物などを担保にして、銀行やノンバンクからお金を借りられます。

「担保とする」というのは、簡単にいうと「もしローンの返済が遅れてしまったときには、不動産の所有権を譲ります」という約束をすることをいいます。

お金を貸す側としてはもしあなたがお金を返さないという状況になったときには、担保になっている不動産を売却して、その売却代金からお金を回収することができます。

不動産担保ローンの審査では、担保として提供する土地や建物の担保価値や、あなたの返済能力などをチェックされることになります。

返済能力についての審査は、無担保のカードローンと同様に、不動産担保ローンもあなたの属性(年収、勤務先、雇用形態、勤続年数、他社借入件数など)、個人情報機関の情報(過去のローン返済の延滞や債務整理の有無など)をチェックして行います。

⇒カードローン【審査基準・融資までの流れ】スコアリング判定?年収や勤続年数の基準は?

<不動産担保ローンの具体例>
例えば、1,000万円の価値がある不動産を担保として、1,500万円を借りた場合、あなた自身の収入からは500万円だけ回収することに成功すれば、あとの1,000万円については担保不動産から回収することが可能になります。

不動産担保ローンは、お金を貸す側の立場では非常にリスクが小さいローンですから、カードローンと比べると非常に利息が低い特徴があります(利息の大きさは貸付側のリスクの大きさとイコールになるのが基本です)

不動産担保ローンの場合、実際には「抵当権」という法律上の権利を自分が所有している不動産に対して設定した上で、お金を借りる約束をすることになります(抵当権というのは担保権の一種です)

不動産担保ローンでお金借りるメリット

不動産担保ローンは金利が低い、限度額が高い

不動産担保ローンは、土地や建物を担保として差し出すので、無担保ローンに比べて資金回収リスクが低いので、金利が低くなる傾向があります。

また、差し出した担保の評価額によっては、高額融資も可能なので、借入限度額は高めに設定あり、不動産担保ローンによっては、限度額が1億円~2億円の商品もあります。

不動産担保ローンは返済期間を長くすることができる

カードローンと違って、不動産担保ローンは、担保もありますし、低金利で借入金額も大きくなる傾向があるので、月々の返済額を低くして返済期間を長くすることが可能です。

不動産担保ローンでお金借りるデメリット

不動産担保ローンでお金を借りる際は、次のような点に注意しておく必要があります。

①繰上げ返済時の違約金
②担保価値(不動産価値)の低下による影響
③不動産を手放すことになるリスク
④融資まで時間が掛る

以下ではこの3つの不動産担保ローンの注意点について順番に解説させていただきます。

①繰上げ返済時の違約金

不動産担保ローンの融資を受けた後には「借入総額÷返済期間」で計算した金額を毎月返済していくことになりますが、この返済期間を繰り上げて(短縮して)当初の返済期間よりも早く完済した場合、違約金が発生するケースがあります。

せっかく利息の負担を小さくするために不動産担保ローンの繰り上げ返済をしたのに、その分違約金を取られてしまうと全く意味がありませんよね。

不動産担保ローンの繰り上げ返済時の違約金については契約書に必ず記載されていますから、事前に確認しておくようにしましょう。

②担保価値(不動産価値)の低下による影響

不動産担保ローンの場合、担保を設定している不動産の評価額が下がった場合(これを担保価値の低下と言います)に追加の担保設定を要求されることがあります。

例えば、当初1,000万円の価値があった不動産を担保に入れて1,500万円を借りたけれど、その後この不動産の価値が500万円まで低下してしまったというような場合に追加の担保設定が必要になることがあります。

追加担保が用意されない時には最悪の場合は、不動産担保ローンの一括返済を求められることもありますから注意しておきましょう。

不動産の時価は常に変動する可能性がありますから、不動産担保ローンにはこのような変動リスクがあることも理解しておかなくてはなりません。

③不動産を手放すことになるリスク

不動産担保ローンには、最悪の場合には所有している不動産を手放すことになってしまうリスクがあるということも理解しておく必要があります。

上でも説明させていただいたように、不動産を担保にするということは「もし返済できない場合にはこの不動産の所有権を引き渡します」という約束をすることですから、もし返済が遅れてしまうようなことがあると不動産を手放さなくてはならない状況になってしまうことがあるのです。

場合によっては担保に入れている不動産が先祖代々受け継いだ土地である、というようなケースもあるでしょう。

金融機関は返済が遅れた場合には容赦なく担保不動産の売却という措置をとってきますから、ローンの審査に通った後にはぜったいに返済が滞らないように注意しておく必要があります。

④融資まで時間が掛る

大手消費者金融などのカードローンは、最短1時間融資など、スピーディーにお金を借りることができますが、不動産担保ローンは、必要な書類を揃えたり、担保の評価など、審査に期間が掛るので、お金を借りるまで時間がかかってしまいます。

※即日融資希望の方、急いでお金を借りたい方はお金を借りる即日融資ガイド110番をご覧ください。

カードローンは無担保でお金を借りられる

一方で、消費者金融や銀行で利用することができるカードローンは「無担保」が基本になります。無担保というのは上で説明させていただいた担保を何も設定しないということです。

消費者金融や銀行は、あなたの毎月のお給料などの収入だけを頼りにお金を貸すことになりますから、不動産担保ローンと比べるとリスクの大きい貸付になります。

そのため、カードローンの審査では、あなたがどこの勤務先に勤めているのか?年収はいくらなのか?正社員なのか?過去に延滞など金融事故を起こしていないか?現在の借り入れ額は?など、不動産担保ローン以上に厳しくチェックが行われます(勤務先には実際に電話で在籍確認が行われます)

無担保のカードローンは貸付側のリスクが大きいローンですから、利息の負担も大きくなります。

消費者金融のカードローンの場合、貸付利息として設定されるのは15%~18%程度になるのが一般的です(銀行のカードローンの場合、利息は10%程度とやや低くなることが多いです)

もし支払い期限までに払えなかったときには遅延損害金として20%程度の利息が上乗せでかかりますから、注意しておきましょう。

<銀行カードローンの限度額・金利>

銀行 金利 限度額
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック 1.8%~14.6% 10万円~500万円
三井住友銀行カードローン 年1.5%~14.5% 10万円~800万円
みずほ銀行カードローン 2.0%~14.0% 10万円~800万円
千葉銀行 ちばぎんカードローン 1.7%~14.8% 10~800万円
横浜銀行(はまぎん)カードローン 1.9%~14.6% 10~1,000万円
楽天銀行カードローン 1.9%~14.5% 800万円
オリックス銀行カードローン 1.7%~17.8% 800万円
イオン銀行カードローン 3.80%~13.80% 10~800万円

 

<消費者金融カードローンの限度額・金利>

消費者金融 金利 限度額
プロミス 4.5%~17.8% 1万円~500万円
レイク 4.5%~18.0% 1万円~500万円
アイフル 3.0%~18.0% 1万円~800万円
アコム 3.0%~18.0% 1万円~800万円
SMBCモビット 3.0%~18.0% 1万円~800万円

 

カードローンでお金借りるメリット

即日でお金を借りられる

不動産担保ローンや、銀行カードローンは、現在、即日融資できませんが、消費者金融カードローンの場合は、最短30分審査、最短1時間融資など、急いでお金を借りたい方に対応しています。

カードローンの場合、必要書類も50万円以下の場合、運転免許証など本人確認書類だけで済みますし、申込みもインターネットから簡単にできます。

無利息期間サービスがある

アコムやプロミス、アイフル、レイクをはじめ、消費者金融カードローンや、銀行カードローンの一部で、無利息期間サービスを行っている所があります。

無利息期間サービスは、はじめてその貸金業者でお金を借りることが条件の場合が多いですが、不動産担保ローンには無利息サービスはありません。

借りたお金の使い道が原則自由

銀行のカードローンでも、消費者金融のカードローンでも、借りたお金の使い道は原則自由です。ただし、事業性資金には使えないカードローンもあります。

限度額内なら何度でも借入自由

不動産担保ローンと違って、カードローンの場合は、限度額内なら、何度でもお金を借りたり、返済することが可能で、急にお金が必要になった時でも、ローンカードを持っていれば、コンビニなどのATMで24時間365日借り入れが可能です。

不動産担保型のカードローンの場合は、同じように何度でも借入可能ですが、通常の不動産担保ローンの場合は、借り入れは1度だけです。

カードローンでお金借りるデメリット

カードローンは府相談担保ローンより金利が高い

カードローンの利息は、銀行の場合は15%前後、消費者金融の場合は18%前後で、不動産担保ローンより高い金利設定です。無担保ローンなので、貸す側のリスクが高いため、金利が高くなるのは仕方ありませんが、不動産担保ローンの場合は、かなり金利が低くなります。

お金を借りるのが癖になる

カードローンのメッリットの所で、限度額内なら何度でもお金を借りることができると説明しましたが、これはデメリットにもなります。

カードローンはいつでも手軽にお金を借りることができてしまうので、お金を借りるのが癖になって、借金が膨らんでしまう恐れがあります。

返済計画をしっかり立ててお金を借りましょう。

不動産担保ローン 銀行とノンバンクどっちで借りる?

不動産担保ローンを使う場合、「どこからお金を借りるか?」によって次の2つの選択肢があります。

①銀行の不動産担保ローン
②ノンバンクの不動産担保ローン

銀行のローンは馴染みがあると思いますが、「ノンバンク」というのはあまり聞きなれませんよね。

ノンバンクというのは簡単にいうと「預金ができない金融機関」のことで、具体的にはクレジットカード会社や不動産ローン専門会社、消費者金融などが該当します。

不動産担保ローンを扱っているノンバンクとしては日宝やつばさコーポレーション、ビジネクストなどが有名どころですね。

銀行の不動産担保ローンと、ノンバンクの不動産担保ローンとを比較すると、以下のような違いがあります。

①金利の違い

金利で比較すると、ノンバンクよりも銀行の不動産担保ローンの方が低くなることが多いです。

<銀行の不動産担保ローン>

銀行 金利 借入限度額
三井住友銀行フリーローン(有担保型) 年 2.775%(保証料外枠方式) 50万円以上1億円以内
みずほプレジャーエイジ 変動:2.975% 100万円以上1,000万円以内
楽天銀行 不動産担保ローン 年2.89%~年9.49% 100万円以上1億円未満
オリックス銀行 不動産担保ローン 年3.675%(変動金利型) 1,000万円以上、2億円以下
住信SBIネット銀行 不動産担保ローン 年2.95%~8.9% 300万円以上1億円以下
東京スター銀行 不動産担保ローン 年0.85%~8.35% 100万円以上1億円以内

 

<ノンバンクの不動産担保ローン>

金融会社 金利 借入限度額
アイフル 不動産担保ローン 事業サポートプラン 3.0%~12.0% 100万円~1億円
いつも 不動産担保ローン 4.8%~15.0% 1万円~1億円
エニー 不動産担保ローン 5.0%~12.8% 200万円~1億円
アサックス 不動産担保ローン 300万円~10億円 2.60%~7.80%
出光クレジット 不動産担保ローン 2.6%~9.8% 100万円~1億円未満
セゾンファンデックス 不動産担保ローン 3.65%~9.9% 100万円~1億円未満
ビジネクスト 不動産担保ローン 5.0%~14.8% 100万円~5,000万円 ※個人事業主は2,000万円以下
つばさコーポレーション 不動産スーパーサポートローン 3.8%~7.8% -
日宝 不動産活用ローン 4.0%~9.9% 50万円~5億円

 
※金利や限度額は2019.3現在の情報です。

すでに住宅ローンを組んでいる銀行の場合、信用実績が積み上がっていますから、不動産担保ローンの利息の扱いもより有利な設定をしてもらえる可能性があります。

ただし、銀行の場合保証会社に対して保証料が発生することがありますから、保証料の負担もトータルで考えて利息の比較をする必要があります。

保証料は融資金が振り込まれるときに天引きの形で支払うことが多いです。

ですので、保証協会の保証が必要になる不動産担保ローンの場合、実際に振り込まれる金額は「融資金額-保証料」ということになります。

この金額がローンで購入したいものの価格に届かない場合には、別の資金調達方法を探さなくてはならない…というようなケースも考えられますから注意しておきましょう。

②審査と融資スピードの違い

審査が銀行に比べて緩い・甘いのがノンバンクの不動産担保ローンです。

銀行の不動産担保ローンの場合、保証会社の保証を受けなくてはならないという条件がつくのが普通ですから、銀行と保証会社の2つで審査を受けることになり、その分時間がかかります。

ノンバンクの不動産担保ローンの場合は保証会社の保証が必要な場合と不要な場合がありますが、不要な場合にはノンバンク独自の審査基準によって審査が行われます。

そのため「銀行の不動産担保ローンには審査落ちになったけれど、ノンバンクの不動産担保ローンの審査には通った」というケースはよくあることです。

銀行の不動産担保ローンに挑戦して審査落ちになってしまったという方は、落ち込まずにノンバンク系の不動産担保ローンの審査にもチャレンジしてみることをおすすめします。


 
 

このサイトの監修者・専門家

この記事の監修者 このサイトの監修者は、株式会社タンタカの代表取締役「丹野貴浩(⇒プロフィールはこちら)」で、簿記1級の資格を持ち、10年以上、クレジットカードやローンなど金融系のWEBメディアを運営・管理している金融メディア運営の専門家。
   

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