カードローンの一括返済方法 どのくらい利息がお得になる?

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カードローンの返済を、毎月の口座引き落とし(約定返済)だけに任せていませんか?

もしお財布に余裕があるならぜひ一括返済を考えてみてください。

ここでは、カードローンを一括返済するとどんなメリット・デメリットがあるのか、実際いくら利息が節約できるのか、カードローン業者別の一括返済の方法などを詳しく解説しています。

これからカードローンでお金を借りようとしている人も、一括返済という返済方法がお得であることは覚えておいてくださいね!


もくじ

カードローンを一括返済すると本当にお得?

そもそもカードローンを一括返済するとお得になるかどうかですが、利息の節約につながるので基本的には得になります。

ただし、例えば1年間で完済する返済計画を立てていた場合、11ヶ月目で一括返済をするよりももっと早く一括返済した方が利息節約対策になるので、タイミングが非常に重要になります。

どちらにもして一括返済をしないよりはした方が良いので、今からカードローンの申し込みを考えている人も、すでにお金を借りている人も一括返済の仕組みを知っておいて損はありません。

一括返済するとどれくらい利息の節約になるの?

金利18.0%で30万円を借りた例でシミュレーションしてみましょう。

カードローンの利息は日割りで増えていくので、1日でも早く一括返済した方が支払う利息が少なくて済みます。

これはカードローン全社共通ですが、実際に支払う利息は各カードローン会社が採用している返済方式によってかなり変わってきます。

消費者金融の返済方式

アコム 定率リボルビング方式
プロミス 残高スライド元利定額返済方式
SMBCモビット 借入後残高スライド元利定額返済方式
レイク 残高スライドリボルビング方式 ※1
ノーローン 借入金額スライドリボルビング方式
アイフル 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式

 ※1 レイクには「元利定額リボルビング方式」も用意されているのですが、どちらか選べる仕組みではなく、かなり多くの場合「残高スライドリボルビング方式」が設定されることになります。

消費者金融の返済方式は呼び方が様々異なりますが、基本的には「最終借入時の借入残高によって毎月の返済額が決まる」返済方法になります。

ここでは詳細は省きますが、例えばアコムなら金利18.0%で10万円を借りて5年以内(36回)で返済をする場合、毎月の返済額は3,000円になります。

「最終借入時の借入残高」が変わらない限り毎月の返済額も変わらないため、1度も追加融資を受けなければ最初から最後まで返済額は3,000円から変わることはありません。

銀行カードローンの返済方式

銀行カードローンは「残高スライド方式」とか「残高スライドリボルビング方式」という返済方式が採用されているケースが多いです。

これは「借入残高が一定額になったら返済額が変動する」返済方式になります。

例えば、三菱UFJ銀行カードローン バンクイックの場合、「毎月の返済日時点の借入残高」によって以下のように返済額が決まっています。

借入残高 返済額
10万円以下 2,000円
10万円超20万円以下 4,000円
20万円超30万円以下 6,000円
30万円超40万円以下 8,000円
40万円超 借入残高が10万円増すごとに2,000円を追加

 (金利8.1%超~15.0%未満の場合)

少し例をあげて返済額を比較してみましょう。

アコムと三菱UFJ銀行カードローン バンクイックの上限金利でそれぞれ30万円を借りて、1度も追加融資を受けずに約定返済だけで完済するとこうなります。

アコム 三菱UFJ銀行カードローン バンクイック
金利 3.0%~18.0% 年1.8%~年14.6%
借入額 30万円 30万円
毎月の返済額(約定返済額) 9,000円 初回~35回:6,000円
36回~82回:4,000円
83回~157回:2,000円
最終回:478円
返済回数 47回 158回
返済期間 3年11ヶ月 13年2ヶ月
返済総額 418,982円 548,478円
利息の合計 118,982円 248,478円

 

最終的な利息が高いのは銀行カードローンのバンクイックになってしまいました。

借りた金額は同じだし金利が低いはバンクイックなのに、なぜこうなるのかというと、これこそが返済方式の違いなんです。

銀行カードローンは借入残高が少なくなると、返済額も自動的に減るケースが多いので、約定返済額だけを返しているとなかなか返済が終わらない・・・ということになってしまうんです。

カードローンでお金を借りたら、約定返済額だけではなく毎月できるだけたくさんの金額を返済することをオススメします。

一括返済すると利息はどうなるの?

返済方式の話が長くなってしまいましたが、本題はここからです!

前項目の続きとしてお話ししますが、30万円借りて約定返済だけで完済するとアコムなら約12万円、三菱UFJ銀行カードローン バンクイックなら約25万円の利息の支払いが必要になるのですが、どこかのタイミングで一括返済をすると利息は以下のようになります。

●30万円を一括返済した場合の利息の合計

借入期間 アコム 三菱UFJ銀行カードローン バンクイック
6ヶ月 26,630円 21,600円
12ヶ月(1年) 54,000円 43,800円
24ヶ月(2年) 108,000円 87,600円
36ヶ月(3年) - 131,400円

 ※金額は借入期間ごとの利息の総額となるので、期間内にいくら返済できるかによって実際の利息は異なります。期間内にかかる最大利息と考えるとわかりやすいと思います。

例えばアコムから借りて1年目で一括返済をするなら支払う利息は54,000円になるので、66,000円も利息を節約できることになります。

約定返済額だけで返済した時と比べると大幅に利息が減っていますよね。

この「支払う利息を大幅に減らせる」というところがカードローン一括返済の最大のメリットになります。

ちなみにここでは比較のために銀行カードローンを代表するバンクイックの利息をお伝えしましたが、バンクイックだけが利息が高いということでは決してありません。

むしろ数ある銀行カードローンの中でもバンクイックは非常にオススメ度が高いですよ!

一括返済には利息以外のメリットもある!

カードローン一括返済には、利息の節約以外のメリットもあります。

信用情報に完済履歴が残る

カードローンの利用履歴は、信用情報機関に全て記録されています。

延滞すればマイナス情報として記録されますが、完済すれば「借りたお金をきちんと完済した人」という記録が残りプラス情報になります。

将来マイカーローンや住宅ローンなどの大型ローンを組むときに有利な情報になってくるでしょう。

カードローン利用枠が増える

消費者金融などの貸金業者から借りられる金額は、総量規制により「年収の3分の1」と決められています。

年収300万円の人であれば、100万円までしか借りることができません。

この人が50万円を一括返済したとすると、改めて借りられる金額が一気に50万円増えることになります。

カードローンの一括返済方法

一括返済の方法は借入先によって異なるのですが、まずは返済総額を知る必要があります。

一括返済の金額はどうやって確認するの?

一括返済で支払うお金は「元金」と「前回返済日から一括返済日までの利息」になります。

カードローンの利息は日割りで増えていくので、「一括返済をする日の返済総額」を確認しなければいけません。

一括返済する総額は、計算するよりも各カードローン会社の会員ページや電話などで確認した方が簡単だし正確です。

一括返済額の問い合わせ先

・消費者金融カードローン

アコム ・「0120-629-215」に問い合わせ
・会員ページで確認
プロミス ・「0120-24-0365」に問い合わせ
・会員ページで確認
レイク ・「0120-09-09-24」に問い合わせ
・会員ページで確認
※返済方法を口座引き落としにしている場合は、電話問い合わせが必須です
SMBCモビット ・「0120-03-5000」に問い合わせ
・会員ページ「Myモビ」で確認
ノーローン ・「0120-170024」に問い合わせ
アイフル ・「0120-109-437」に問い合わせ
※一括返済をするには電話問い合わせが必須となります

 

・銀行カードローン

三菱UFJ銀行カードローン バンクイック ・会員ページで確認
・第二リテールアカウント支店専用ダイヤル「0120-76-5919」に問い合わせ
三井住友銀行カードローン ・「0120-923-923」に問い合わせ
みずほ銀行カードローン ・「120-324-555」に問い合わせ
・インターネット支店を利用中の方は「0120-3242-99」に問い合わせ
※一括返済の際には、みずほ銀行への来店が必要
りそな銀行カードローン ・契約支店に問い合わせのうえ、りそな銀行窓口での返済手続きが必要
イオン銀行カードローン ・「0120-48-1258」に問い合わせ
セブン銀行カードローン ・会員ページで確認
楽天銀行カードローン スーパーローン ・「0120-730-115」に問い合わせ
・会員ページでも確認可能
じぶん銀行カードローン じぶんローン ・会員ページで確認
※一括返済にはローンセンターへの問い合わせが必要。「0120-926-222」に電話をして、メニュー番号「4」をプッシュ
PayPay銀行 カードローン ・会員ページで確認
ソニー銀行カードローン ・会員ページで確認
住信SBIネット銀行カードローン ・会員ページで確認
※ATMによる一括返済は不可

 

一括返済をする際は、基本的に利息を含めて1円単位まで返済を行います。

そのため返済総額は確実に把握しておく必要がありますし、小銭が使えないATMからの返済はどうなるのか、おつりの扱いはどうなるのかなど気になる点もあると思います。

正直なところ、カードローン会社は一括返済にあまり積極的ではありません。

その理由はカードローン会社からすると、コツコツとリボ返済してもらった方が利息が増えて儲けにつながるから。

一部のカードローン会社では、公式サイトに一括返済についての詳細を載せていない(あるいはとても探しにくい)ケースもあるくらいです。

会員サイトで確認しても良いのですが、せっかくATMに行っても一括返済に対応してなかった・・・なんてことがあるともったいないので、不安な場合は電話で確認した方が確実でしょう。

一括返済額は日ごとに変わることにも注意を!

会員サイトで一括返済額を確認する場合に気をつけないといけないのが、一括返済額と次回返済予定の金額や利息は無関係というというところです。

利息は日割りになるので、いつ一括返済するかによって金額が変わるため、今日と明日で返済総額が変わってくることになるんです。

会員サイトで確認するときは、必ず「一括返済を行う日の返済総額」を確認してください。

電話で金額を確認する場合は「○月○日に一括返済したいので、返済が必要な総額を教えてください」と日付を指定して確認すると正確な金額を教えてもらえます。

カードローン一括返済の流れ

一括返済の流れは、単純に必要な金額を入金すればOKというところもあれば、事前連絡が必要なケースもありますので、各カードローン会社が指定している方法で返済する必要があります。

●主な一括返済方法

インターネット返済 決済システムのPay-easyを使って返済します。カードローン会社の会員ページから手続き可能。
店頭窓口で返済 店頭や銀行など借入先店舗に行って現金で返済します。
ATMで返済 カードローン会社の自社ATMまたは提携ATMで返済します。ローンカードが必要です。
口座振込で返済 カードローン会社が指定する銀行口座に振込返済します。
インターネットバンキングで返済 自分が利用している銀行のインターネットバンキングシステムで返済します。振込先の口座情報が必要となります。

 

一括返済はカードローン会社が指定する方法で行わないといけません。手続きを間違えてしまうと、一括返済したつもりだったのに利息が返済されていなかった・・・ということもあります。

また、ATMで一括返済するならローンカードが必要ですし、銀行に来店して一括返済する場合は通帳と印鑑と本人確認書類が必要になるケースもあります。

せっかく一括返済をしようと思って来店したのに提出物が足りなかったろすると、また返済総額を確認するところからやり直しになってしまいます。

やはり一括返済をする前に、電話で金融機関に確認することをオススメします。

1,000円未満の端数返済・おつりはどうなるの?

小銭が利用できないATMから一括返済するとおつり(返還金)が発生することになります。

この場合、1,000円未満の端数を繰り上げるケースと切り捨てて返済となるケースに分かれます。

端数を繰り上げて一括返済

例えば返済額が12,345円の場合、1,000円未満は繰り上げて13,000円の返済を行います。

おつりは、
・次回借入時の返済時に相殺する
・口座振込で返済

となります。(カードローン業者ごとに異なります)

端数を切り捨てて一括返済

返済額が12,345円の場合、345円を切り捨てて12,000円の返済を行います。

端数は「無利息残高」という利息がかからない借入残高になり、返済は次回借入時に一緒に返済することになります。

返済しなくても延滞扱いになることはありませんが、「いつか追加融資してね」という感じです。

端数が出てしまう返済方法は硬貨が使えないATM返済のみですが、ATMによる一括返済はやや複雑になります。

例えば三菱UFJ銀行カードローン バンクイックの場合、三菱UFJ銀行ATMなら平日8:45~18:00までは硬貨の取り扱いができますがそれ以外は不可。また一部の三菱UFJ銀行ATM ではそもそも硬貨が使えません。

面倒な場合は、ATM以外の方法で返済した方が良いでしょう。

カードローン一括返済 Q&A

ここからは、カードローン一括返済の疑問をQ&Aでまとめます。

一括返済の振込手数料はいくら?

手数料がかかる返済方法は、
・口座振込
・提携ATM
・インターネットバンキング
になります。

●提携ATMの手数料
1万円未満の返済なら110円、1万円超は220円です。

●口座振込(ATM)・インターネットバンキング
お使いの金融機関によって異なり、基本的には他行あてで振込額が高くなるほど手数料も高くなります。

口座振込(ATM) インターネットバンキング
三菱UFJ銀行 220円~660円 無料~330円
三井住友銀行 220円~880円 無料~440円
りそな銀行 330円~660円 無料~660円
みずほ銀行 110円~660円 無料~440円

 

一括返済するときはカードローン会社に連絡が必要?

一括返済する前に連絡が必要なケースもあります。

現在確認できる限りでは、「アイフル」「レイク」「じぶん銀行じぶんローン」は、一括返済する前に事前連絡が必要となっています。

ただ、基本的には電話で金額を確認するための事前連絡することをオススメします。

連絡なしで入金してしまうと、「このやり方で本当にあっていたのか」「金額が多すぎたり少なすぎたりしてないかな?」など、不安材料が残ることがあるんです。

特に一括返済後にカードローンを解約しようと思っている方は、事前連絡を行い、その際に解約方法も確認することをオススメします。

一括返済で完済した後のカードローン契約はどうなるの?

一括返済をしてもカードローン会社との契約は残っている状態です。基本的にはまたいつでもお金を借りられることになります。

いざという時には安心かもしれませんが、もうお金を借りたくないなら、一括返済後に思い切ってカードローンの解約も行ってスッキリしましょう!

カードローンの解約方法一覧

・消費者金融カードローン

アコム ・アコム総合カードローンデスク「0120-629-215」に電話して手続きをする
・自動契約機に来店する
プロミス ・プロミスコール「0120-24-0365」に電話して手続きをする
SMBCモビット ・モビットコールセンター「0120-24-7217」に電話して手続きをする
レイク ・「0120-09-09-09」に電話して手続きをする
ノーローン ・「0120-170024」に電話をして手続きする
アイフル ・「0120-109-437」に電話して確認する

 

・銀行カードローン

三菱UFJ銀行カードローン バンクイック ・第二リテールアカウント支店専用ダイヤル「0120-76-5919」に問い合わせ
三井住友銀行カードローン ・「0120-923-923」に問い合わせ
みずほ銀行カードローン ・みずほ銀行に来店する
※「ローンカード・返済用普通預金口座の取引印鑑・本人確認書類」が必要
りそな銀行カードローン ・契約支店に問い合わせ
イオン銀行カードローン ・「0120-48-1258」に問い合わせ
セブン銀行カードローン ・テレホンセンター「0088-21-1189」に問い合わせ
楽天銀行カードローン スーパーローン ・「0120-730-115」に問い合わせ
じぶん銀行カードローン じぶんローン ・ローンセンター「0120-926-222」に問い合わせ
PayPay銀行カードローン ・会員ページから手続き可能
ソニー銀行カードローン ・会員ページから手続き可能
住信SBIネット銀行カードローン ・会員ページから手続き可能

 

いずれの場合も解約できるのは全額返済した後になりますので、一括返済額を間違ってしまうと解約できないことになります。ご注意ください。

一括返済にはデメリットもあるの?

一括返済にもデメリットがひとつだけあります。それはやはり手持ちの現金が一時的に少なくなってしまうことでしょう。

例えばお給料日に10万円を一括返済して、カードローンそのものを解約した場合、次のお給料日までいつもりよ10万円少ない金額で過ごさなければいけません。

しかし、一時的に手持ちのお金が少なくなってでも、一括返済を行うメリットは大きいですよ。

●一括返済しない方が良い時は?
・お正月、GWなどのお金を使う予定がある連休前
・友達の結婚式など出費の予定があるとき
・クレジットカードの返済額がいつもより大きいとき
など

一括返済は一時的に家計を圧迫する可能性があることは覚えておきましょう!

一括返済をカードローン会社に断られることがあるって本当?

銀行カードローン、大手消費者金融なら一括返済を断られることは絶対にありません。

ただし、街金と言われているような小規模の消費者金融の場合、一括返済を渋られたという口コミも少数ながらあります。

なぜそんなことをするのかというと、やはり長く返済してもらうことが貸金業者の儲けにつながるからでしょう。

こういったトラブルを未然に防ぐためにも、借入先は吟味するようにしましょう(できれば銀行カードローン、大手消費者金融)。

全額返済したことを証拠として残しておける?

全額返済したことを証明する「完済証明書」というものがあるのですが、発行してもらえるかどうかはカードローン業者次第です。

例えば、アコムは「残高証明書」という形で借り入れが0円であることを証明する書類を発行してくれますが、セブン銀行カードローンは完済証明書も解約証明書も発行してもらうことができません。

また、アイフルでは契約を書面で交わしている場合、契約書を返却してもらうこともできます。


 
 

このサイトの監修者・専門家

この記事の監修者 このサイトの監修者は、株式会社タンタカの代表取締役「丹野貴浩(⇒プロフィールはこちら)」で、簿記1級の資格を持ち、10年以上、クレジットカードやローンなど金融系のWEBメディアを運営・管理している金融メディア運営の専門家。
   

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