申し込みブラックだとカードローン審査に影響が?解除期間は?確認方法も解説

いきなり脅すわけではないのですが、カードローンやクレジットカードの申し込み方法を間違うと、「申し込みブラック」 という状態になってしまい審査に落ちることもあるんです。
申し込みだけで審査に落ちるなんて何がいけないの?という感じですが、何社申し込みをしてもカードローンの審査に通らないとしたら、この申し込みブラックが原因かもしれませんよ!
ここでは、申し込みブラックとはどのような状態なのか?申し込みブラックになる目安、解除までの期間は?短期間の多重申し込み状態の確認方法、申し込みブラックになるとカードローンの審査に通ることはできないのか?申込ブラックでも融資してもらう方法などを解説していきます。
申し込みブラックとは?
申し込みブラックは、複数の消費者金融や銀行カードローンなどに短期間に申し込みをしたことによって審査に通りにくい状態になっていることを指します。
<ブラックリストと申込ブラックの違い>
ブラックリスト | 延滞や債務整理など金融事故を起こした記録 |
申込ブラック | 短期間に多重申し込みした記録 |
クレジットカードやカードローンに申し込みをした履歴は、日本に3社ある信用情報機関のいずれかに記録されます。
⇒指定信用情報機関(JICC・CIC・全銀協)とは?開示方法は?実際に開示をしてみた
●信用情報機関
信用情報機関名 | 主な加盟業社 |
JICC(日本信用情報機構) | 消費者金融 クレジットカード会社(信販会社) など |
CIC | 消費者金融 クレジットカード会社(信販会社) など |
全銀協 | 銀行 信用金庫など |
例えば、アコムはJICCとCICに加盟していますので、アコムのカードローンに申し込みをした記録は一定期間JICCとCICに残ります。
この申し込み情報は、JICCとCICに加盟している別の貸金業者も参照することができますし、必ず確認されることでもあります。
この信用情報の照会で短期間に複数社に申し込みをしていることがわかると、申し込みブラックとなり審査に通りにくくなってしまうんです。
審査に申し込みをしただけでブラック?お金を借りてなくても?と思われるかもしれませんが、短期間に複数の貸金業者に申し込みをするということは以下のようなケースが疑われてしまいます。
申し込みブラックが審査に通りづらくなる理由
申し込みブラックだと返済不能になるリスクが高いと疑われる
申し込みブラックが警戒される最も大きな理由は「返済不能になるリスクが高い」と判断されることです。
申し込みブラックになってしまう人というのは、ごく短期間に様々なカードローン業者やクレジットカードなどに申し込んだ記録がある人です。
カードローン業者はこういう人を「とてもお金に困っているのでは?お金を貸したとしても返済してもらえないかも・・・」と判断します。
実際、すでに借り入れをしている消費者金融の返済に追われて他の消費者金融に手を出してしまう多重債務者はいます。
こういう自転車操業はいつか必ず破綻してしまうので、申し込みブラックはカードローン業者にも警戒されてしまい、お金を貸してもらえないパターンが多いのです。
申し込みブラックだと犯罪に利用されるかも?と思われる
申し込みブラックになってしまうくらいお金が必要ということは、何か悪いことをしようとしているのではないか?と疑われてしまうこともあります。
例えば、複数のクレジットカード会社に申し込みをしてしまうと、「クレジットカードの現金化」を疑われることがあります。
クレジットカードの現金化とはクレジットショッピング枠を使って不正にお金を得る方法で、クレジットカード会社の規約では禁止行為となっています。
普通に考えて、個人間でも手当たり次第に「お金貸して!」と言っている人は周囲に信用されなくなりますよね。
申し込みブラックも、カードローン業者やクレジットカード会社、銀行などから信用を落とす行為になるのです。
いつ解除される?申し込みブラックの登録期間
カードローンやクレジットカードの申し込み情報が記録される期間は、信用情報機関ごとに決まっています。
信用情報機関名 | 申し込み情報が記録される期間 |
JICC(日本信用情報機構) | 6ヶ月間 |
CIC | 6ヶ月間 |
全銀協 | 1年間 |
例えばアコムのカードローンの審査に申し込むと、申し込み記録はJICCとCICに6ヶ月間残ることになるわけですね。
申し込みブラックになってしまう目安はあるの?
どのカードローン会社も申し込みブラックとする目安は公開していませんが、一般的には「1ヶ月~3ヶ月間に3社以上」申し込みをすると申し込みブラックになると言われています。
しかし審査に通過できるかどうかはその人のこれまでのお金の使い方や職業、年収、経済状況など多方面から判断されることになるので、「3ヶ月に2社までなら申し込みブラックにはならない」などと判断することはできません。
あくまでも1ヶ月間に3回といった短期間に多数の申し込みをしてしまうと「申し込みブラック状態」になり、カードローンの審査に通りにくくなると思っておきましょう。
申し込みブラックが解除されるのはいつ?
信用情報機関名 | 申し込み情報が記録される期間 |
JICC(日本信用情報機構) | 6ヶ月間 |
CIC | 6ヶ月間 |
全銀協 | 1年間 |
申し込みブラックは、「申し込みの記録が残っている期間」となるので、JICCとCICなら6ヶ月間、全国銀行個人信用情報センターなら1年間が申し込みブラック期間となります。
申し込みブラック状態が解除されるのも6ヶ月~1年と考えておきましょう。
申し込みブラックを確認する方法はある?
自分の信用情報は開示してもらうことができますので、気になる場合は各信用情報機関に開示請求をしてみてください。
以下のページに信用情報機関の開示手続き方法を詳しく記載しましたので、ご自身が申し込みブラックではないか?(申し込み状況)を確認したい方はご覧になってください。
⇒指定信用情報機関(JICC・CIC・全銀協)とは?開示方法は?実際に開示をしてみた
申し込みブラックを取り消してもらう方法はある?
残念ながら申し込みブラックを取り消してもらう方法はありません。
記録が自然に消える期間(6ヶ月~1年間)を待つ以外に方法はないので、申し込みブラックにならないように注意することが大切です。
申し込みブラックとカードローン審査
ここからは申し込みブラックがカードローン審査にどのような影響を与えるのかを具体的に見ていきましょう。
申し込みブラックが解除されないとカードローン審査には通らない?
申し込みブラックだからといって絶対に審査に通らないとは限りません。
アルバイト収入で年収100万円のAさん、正社員で年収500万円のBさんと、2人の申し込みブラックの方がいるとします。
Aさんの場合、年収や働き方などの属性があまり良くない上に申し込みブラックということで、審査通過はかなり難しくなります。
一方、Bさんは正社員で収入が毎月安定していて年収も高額なので、申し込みブラックだとしても、カードローン会社によっては審査に通る可能性も低くはありません。
カードローンの審査は総合的な判断で行われるので、申し込みブラックだから必ず審査に落ちるということはないのです。
ただし、非常にカードローン審査が不利な状況であることは間違いありませんので、申し込みブラックに陥らないように対策を立てることは重要なことです。
申し込みブラックにならないための対策
申し込みブラックを回避するためには短期間に複数のカードローン・クレジットカード・割賦販売(分割払いのお買い物)に申し込みをしないことが大切!
これらは全て信用情報機関に記録が残るものなので、申し込みブラックの対象になります。
例えば1社目に申し込みをするときに「ここの審査に落ちてお金を借りられなかったら困るから、保険としてもう1社申し込みをしておこう」と考えるのはおかしくないように感じられますが、こういった多重申し込みも申し込みブラックの対象になります。
1回に申し込みをするのはあくまでも本命とする1社だけにして、万が一審査に落ちてしまっても次々と申し込みをするのは控えましょう。
申し込みブラックになってしまったら?
申し込みブラックに心当たりがある場合、そこから6ヶ月間はカードローンなどの申し込みを控えて、申込ブラック明けを待ったほうが良いでしょう。
最後に申し込みをしたカードローン・クレジットカードなどの日付がわかっている場合は、その日から6ヶ月間(銀行カードローンは1年間)でも大丈夫。
申し込みブラックは時間が経てば解消されるので、待てば必ず解消されます。
審査に通過しやすいカードローンに申し込む
申し込みブラックを絶対に避けたい場合は審査に落ちてから6ヶ月以上待ってから次のカードローンに申し込みをした方が良いのですが、本当にお金が必要なときに現実問題としてそんなことは言っていられないですよね。
そういう場合は、最初からできるだけ審査に通りやすいカードローンに申し込みをすると良いでしょう。
初めはアコムなどの大手消費者金融に申し込みをして、それでも審査に通過しなかった場合は時間を空けて中規模消費者金融や街金と言われている地域密着型の消費者金融を検討します。
※ただし、できる限り知名度の高い信用できる業者を選んでくださいね!
次の申し込みまでに空ける期間は少なくとも1ヶ月待った方が良いのですが、中小企業の消費者金融の場合、申し込みブラックやブラックリスト入りしている人でも、収入が安定していて「返済は確実にできる」と判断されればお金を借りられるケースも珍しくありません。
ただし、こういう少々怪しい人にもお金を貸すような業者は、サービス面では期待できないと思っておいてください。
また、大手のカードローン業社と違って、限度額の範囲内で何度でもお金を借りられるのではなく一括借入型になることも多いです。
この場合は、追加融資が必要な場合は再度申し込みをして審査を受けることになります。
申し込みブラック情報は共有されるの?
大手消費者金融のアコム・プロミス・SMBCモビット・アイフルは、JICCとCICの両方に加盟していて、非常に多くの銀行が全国銀行個人信用情報センターに加盟しています。
ただし、銀行カードローンの保証会社を担っているのは信販会社や消費者金融であるケースが非常に多いので、消費者金融カードローンに申し込みをするならJICCとCIC、銀行カードローンならJICC・CIC・全国銀行個人信用情報センターのいずれの記録も重要視されると思っておきましょう。
申し込みブラックとカードローン審査のまとめ
・1ヶ月~3ヶ月間に3社以上申し込みをすると申し込みブラックになりやすい
・申し込みブラック情報は3社の信用情報機関(JICC・CIC・全国銀行個人信用情報センター)に記録される。
・JICCとCICは6ヶ月間、全国銀行個人信用情報センターは1年間は解除されない
・申し込みブラックを防ぐには1社ずつ申し込むことが大切!
・申し込みブラックの解消方法は時間の経過を待つのみ
・申し込みブラックでも中小規模の消費者金融、街金ならお金を借りることも可能(ただしサービスが悪いことも・・・)
申し込み方法を間違うだけでもブラック入りすることがあるなんて知らないと怖いですが、短期間に複数社に申し込むことをしなければ大丈夫!
また、申し込みブラックも一生続くわけではありません。
最低でも半年待てば必ず申し込みブラックは解消されるので、焦って次々カードローンの審査に申し込みをすることだけはやめておきましょうね。
また、申し込みブラックでクレジットカードの審査に通らない方は、デビットカードを作るという手もありますのでご検討下さい。デビットカードについて詳しくは以下をご覧ください。
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