ショッピングローンとは?審査落ちのケースは?クレカやカードローンとの違いを解説

高価な商品を買うとき、よく利用される方法のひとつに「ショッピングローン」があります。

テレビショッピングなどで実演販売士が「金利・手数料は当社が負担します」と説明しているのを聞いたことはありませんか?

その分割払い(後払い)で買う方法がショッピングローンです。

当ページではショッピングローンとはどのようなローンのか?クレジットカードやカードローンを利用して購入するのとどこが違うのか?審査落ちのケースは?総量規制の対象になるのか?金利はどうなのか?などなど詳しく解説していきます。


もくじ

ショッピングローンとは?

ショッピングローンとは商品購入の際に信販会社と契約を結び、分割後払いで代金を支払う仕組みです。

ショッピングローンの契約が締結されると信販会社は商品の購入代金をショップに立て替え払いし、利用者はその代金を信販会社に支払っていくという形になります。

信販会社の中でもよく知られる大手にはオリコ(オリエントコーポレーション)、ジャックス、セディナなどがあり、トヨタファイナンスのように特定の分野に強い信販会社もあります。

ショッピングローンが使えるのは電化製品、パソコン、宝飾品、時計、車、バイク、楽器などといった主に一括払いでは買えない高価なものとなるのが一般的ですが、特に決まりはありません。

形のある商品ばかりではなく、エステや住宅リフォーム、学費など、サービスに対してショッピングローンが組まれることもあります。

ショッピングローンを利用すると、お客さん側としては一括払いではなかなか手を出しにくい高価なものでもすぐに手に入れることができますし、販売店側としてはお客さんに商品を勧めやすくなります。

もちろん後払いにした代金の回収を自分で行わなくても良いというメリットも大きいでしょう。

信販会社としてはショップと提携することで自分のところのサービスを広く紹介してもらえますし、利用してもらったら利用してもらった分、お客さんに支払ってもらう手数料(利息)が儲けとなるわけですね。

気になるショッピングローンの手数料ですが、これは同じ信販会社のサービスであっても状況によってまちまちです。また同じショップでも、キャンペーン期間中にはゼロ%になるなど、かなり変動があります。

一例として、ビックカメラ.comでのオリコのショッピングローンの場合、3回・6回・10回・12回・15回・20回・24回・30回・36回・42回・48回・54回・60回の分割払いが可能で、実質年率は9.5%。2020年1月現在、最長24回まで金利・手数料がかからないという条件になっています(合計の購入額が15,000円以上の場合に限ります。また、ビックカメラの実店舗は別条件となります)。

ショッピングローンと「クレジットカード・カードローン」との違い

信販会社の中にはクレジットカードの発行を行っているところも少なくありません。そのため、ショッピングローンはクレジットカードで買うのと何が違うのか、またカードローンとはどう違っているのかがよくわからないという方もいらっしゃることでしょう。

そこで、それぞれの購入方法の特徴を比較しながら、メリットやデメリット、どんなときにどの方法を選ぶのが良いのかを探っていくことにします。

ショッピングローンの特徴

ショッピングローンではさきほどもご紹介したように、信販会社が商品の購入代金を立て替え払いします。

契約が成立するとショップへは(信販会社から)代金が支払われるので、後は利用者(お客さん)と信販会社との取引関係のみが残ります。利用者は信販会社に立替えてもらった代金を、月々決められたとおりに信販会社に返済していくことになります。

ショッピングローンの特徴としては次のようなものが挙げられます。

・金利は低め、ゼロになることもある
・契約がスピーディー
・支払い方法の自由度が低い
・全てのショップや商品で利用できるわけではない

ショッピングローンは低金利!

さきほど例に挙げたビックカメラ.comでは金利9.5%でショッピングローンが利用できます。

これは、後ほどご紹介しますが、クレジットカードやカードローンを利用するよりもかなり低い金利です。

さらには「分割24回まで無金利」といったようなキャンペーンは多くのショップでよく目にするもので、こうしたキャンペーンを利用すればさらにお得に商品を購入することができます!

全てのショッピングローンがここまでお得な条件になるわけではありませんが、それでも金利の低さはショッピングローンの一番の魅力だと言えるでしょう。

ただ、オリコならオリコ、セディナならセディナのショッピングローンでも、ショップによって金利などの条件が違うなど一定のわかりにくさがあるのはデメリット。

特に実店舗で契約する場合には、その場で電卓をはじいてもらって、ショッピングローンの手数料がいくらになるのかがはじめてわかったということも珍しくないでしょう。

ショッピングローンはその場ですぐ契約が可能!

ショッピングローンのもうひとつの利点に、契約が簡単できわめてスピーディーであることが挙げられます。

ショッピングローンの契約の手続きはショップのスタッフがほとんどやってくれますし、審査にかかる時間は数分から数十分程度。

スタッフと話をしていたり、店内を見て回っている間にショッピングローンの審査が終わり、契約完了となるケースがほとんどです。

クレジットカードを作ったりカードローンの契約をしたりも即日可能なところはありますが、スピードでは断然ショッピングローンが勝っています。

ショッピングローンの利用には条件がある

まず大前提として、全てのショップがショッピングローンを扱っているわけではありません。

ショッピングローンを扱っていないところで分割払いにしたければ、クレジットカードで決済するなどの方法を取る必要があります。

また、ショッピングローンを扱っているショップであっても、全ての商品に対してショッピングローンが利用できるわけではないという点に注意が必要です。

例えばさきほどのビックカメラ.comでは、買物金額が15,000円以上でなければショッピングローンは利用できませんでした。

これは仮に100円の買い物であっても支払いが可能なクレジットカードとの大きな違いだと言えるでしょう。

ショッピングローンは支払い方法の自由度が低い

ショッピングローンを取り扱っているショップはあらかじめ特定の信販会社と提携しているため、客側が「◯◯会社のショッピングローンを利用したい」などと選べるわけではありません。

あくまでもショップが提示した信販会社のショッピングローンを利用することになります(まれにショップが複数の信販会社と提携していて、客側がその中から好きな方を選べるというケースもありますが)。

また、客側が選べるのはせいぜい何回払いにするか、ボーナス払いを利用するか程度で、「◯日に指定口座から△△円が自動引落されます」といった形で支払い方法が決定します。

そういった意味ではショッピングローンには利用者側の自由度はほとんどないと言えるでしょう。

後日、残金の一括払いなど支払い方法が変更できるショッピングローンもありますが、信販会社に自分で電話して依頼しなければならないなど、大抵は面倒な手続きが必要になります。

また、ショッピングローンの契約は1回の購入に対して1つずつ結ぶ必要があります。

ある商品の購入でショッピングローンを結び、その後買い忘れに気づいて追加購入したような場合には、再度契約を結ぶ格好となります。

このようにショッピングローンでは、あらかじめ決められたパターンに沿って契約が進んでいきます。

このような融通のきかない契約方法はデメリットではありますが、商品を購入しない限り契約を結ぶこともないので、ショッピングローンは無駄な出費を抑えられるメリットを併せ持っています。

支払いが終わればその信販会社とのショッピングローン契約は終了しますので、カードの発行などはありません。

クレジットカードの特徴とショッピングローンとの違い

クレジットカードで購入する場合も、カード会社がショップに立て替え払いする点はショッピングローンと変わりありません。

ですが、ショッピングローンのように商品を購入する際に個別に契約するのではなく、最初に限度額が決められ、その額までであればいちいち契約を結び直す必要なく利用できるという違いがあります。

契約を結んだ際にクレジットカードが発行され、利用者はショップにカードを提示することで買い物が可能になります。

クレジットカードは限度額いっぱいまで利用すると買い物はできなくなりますが、支払えばその分は枠が戻るので、実際には繰り返し何度でも利用が可能です。

クレジットカードの特徴をまとめると次のようなものが考えられます。

・支払いの自由度は高め
・利用できるシーンが多い
・ポイント、キャッシングなど付加サービスがある
・金利は比較的高め
・契約までにハードルがある
・持ち歩きや使いすぎにリスクがある

クレジットカードは支払いの自由度が高い

クレジットカードはショッピングローンとは異なり、一括払いが基本となります。

ですが都合に合わせて分割払いやリボ払いにすることも簡単。「この商品は一括で、こちらは分割で」としたり、「全てまとめてリボ払いで」とすることも可能です。

いずれも決済の際に一括払いにする、リボ払いにするなどと指定するだけでOKです(カードによってはリボ払い専用となるものもあります)。買い物ごとにいちいち審査されるようなこともないので、支払いはスムーズです。

また、一括払いに指定したものを後日リボ払いに変更したり、月々の支払額を増やしたりなどといった変更も容易で、インターネット上の会員ページで操作すれば手続完了となるカード会社も少なくありません。

支払い方法は通常は自動引落ですが、クレジットカードによっては提携ATMや振り込みによる支払いも受け付けています。

これらのことから、クレジットカードはショッピングローンと比べて、支払いの自由度が高いと言えるでしょう。

利用可能なシーンの多いクレジットカード

ショッピングローンもクレジットカードもそのショップが提携店でなければ利用できないのは同じですが、日本でも徐々にキャッシュレス決済が定着してきて、クレジットカードの使えるショップがかなり増えてきています。

ただ、クレジットカード取扱店であればどのカードでも使えるわけではなく、利用したいショップがお手持ちのカードと同じ国際ブランド(VISA、Mastercard、JCB、AmericanExpress、銀聯など)の加盟店でなければいけません。

クレジットカードが利用できるショップであれば、購入するものや金額に関わらずクレジット決済が可能です。

ショッピングローンのように特定の商品しかクレジット決済できなかったり、いくら以上の買い物でなければ受け付けないといったことはありません。

そのため、クレジットカードを利用できるシーンはショッピングローン以上に多いと考えられます。

ショッピングローンが利用できない商品を分割で購入する際にもクレジットカードが活躍します。

また、クレジットカードはネットショッピングと相性抜群。ショッピングローンが利用できるネットショップも多いのですが、何よりクレジットカード払いは手続きが簡単なところに利点があります。

付加サービスの多いクレジットカード

ショッピングローンとクレジットカードの大きな違いに、クレジットカードには様々な付加サービスがある点が挙げられます。

例えば利用額によってポイントが貯まるサービス。貯まったポイントを好きな金券や商品、他社のポイントと交換したり、請求額から値引きしたりといったサービスを各社が行っています。

ポイント還元率が利用額の1%に上るようなカードも少なくありません。

また、カードによっては旅行保険やショッピング保険がついています。ゴールドカードだと空港のラウンジが利用できたり優待サービスがあったりもします。

本人の契約だけでなく家族カードが発行できてメリットを共有できたりするところも、ショッピングローンと大きく違っています。

さらに、契約によってはキャッシングが利用できるクレジットカードもあります。

⇒クレジットカードのキャッシング枠でお金借りる方法

クレジットカードでのキャッシングは急いでお金を用意しなければならないときや海外で現地通貨が必要になったときに大変便利なものです。

ショッピングローンには、クレジットカードのようなお得なサービスは、もちろんついていません。

金利はショッピングローンより高め

クレジットカード決済の場合、一括払いや2回払い、ボーナス一括払いを選べば金利がかかりません。しかし3回以上の分割払いやリボ払いにすると、支払利息が発生することになります。

ショッピングローンの金利は取扱ショップによって異なるため一概に言えませんが、クレジットカードでの分割払いやリボ払いは、ショッピングローンよりも利息が高くなるケースが多いようです。

三井住友カードでの分割払いの例を見てみましょう。こちらでは分割回数によって12.0%~14.75%の手数料の支払いが必要となっています。

支払回数 実質年率(%) 100円あたりの手数料
3回 12.00 2.01
5回 13.25 3.35
6回 13.75 4.02
10回 14.25 6.70
12回 14.50 8.04
15回 14.75 10.05
18回 14.75 12.06
20回 14.75 13.40
24回 14.75 16.08

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ショッピングローンではキャンペーンで分割手数料が0円になるようなケースもありますし、購入したものが高価であればあるほど総支払額の差が大きくなる可能性があります。

これらのことから、比較的安価なものを購入した場合や、分割払い・リボ払いを利用しない場合にはクレジットカード払いが有利。

高価なものや支払回数が多くなるものであればショッピングローンのほうが有利であると言えるでしょう。

発行までに時間がかかるクレジットカード

わずかな時間で契約できるショッピングローンと比べて、クレジットカードを手に入れるまでには時間がかかります。

もちろんクレジットカードでも即日利用可能になるものはありますが、本カードが手元に届くまでにはどうしても時間がかかってしまいます。

また、クレジットカードの場合、しばらく待った挙げ句、結局審査落ちしてしまったというケースも考えられるでしょう。

すでに手元にクレジットカードをお持ちであれば決済自体はとてもスピーディーなのですが、申し込みから始めなければならないのであれば、クレジットカードは向いていませんので、急いでいるならショッピングローンがお勧めです。

クレジットカードのリスク

クレジットカードは持ち歩いて使用するものだけに、紛失等のリスクがあることは考えなければいけません。

また利便性は高いのは良いのですが、カードを持っていることでつい衝動買してしまったり、安易にリボ払いを重ねてしまうということが起こりがちです。

これらはショッピングローンにはないデメリットだと言えるでしょう。

カードローンの特徴とショッピングローンとの違い

分割払い、後払いで商品を購入する方法には、カードローンを利用するという選択肢もあります。

ただ、カードローンはショッピングローンやクレジットカードを利用するのと事情が異なり、事前に借りたお金で商品を買って、その後カードローン会社に分割返済していくという形になります。

契約があるのはあくまでもカードローン会社と利用者との間だけで、ショップとカードローンを扱う業者の間に提携関係などはありません。

カードローンを扱っている業者には銀行や信販会社、消費者金融などがありますが、いずれも利用限度額が決められ、その限度額を上限として、提携ATMなどから自由にお金を引き出すことができます。

また、カードローンは銀行口座に振込融資を受けることも可能です。

※なお、消費者金融でカードローンを扱っているのはプロミス、アコム、アイフルといった有名大手や銀行系業者がほとんど。中小規模のいわゆる街金だとその都度審査を受け、必要な額の振込を受けたり店舗で現金を受け取ったりといった形になります。お金を借りるという意味では同じですが、利便性ではかなりの差があります。ここでは大手などが扱っているカードローンについて主にご紹介します。

カードローンの特徴としては次のようなものが挙げられます。

・契約までのハードルは低め
・利用できるシーンに制限がない
・返済の自由度は比較的高め
・金利は高いが無利息で利用できることも

契約までのハードルは低いカードローン

先ほども言った通り、カードローンといっても取り扱っている業者は様々、銀行もあれば消費者金融もあります。

そしてカードローンをどこに申し込むかによって、契約の難易度やお金を借りるまでのスピードに差が出てきます。

審査の難易度が高い、用意すべき必要書類が多い、カードが届くまでに時間がかかるなど契約までのハードルが高いのは銀行のカードローン。

逆に消費者金融のカードローン(キャッシングローン、フリーキャッシングなど様々な商品名があります)だと用意するのは運転免許証のみ、審査は30分程度で即日融資可能というところが少なくありません。

⇒消費者金融と銀行カードローンの違いは【審査基準・総量規制(借入限度額)・融資スピード・金利設定】

銀行のカードローンのほうが心理的に安心感があるでしょうが、手っ取り早くカードローンを契約したいなら消費者金融が有利です。

カードローンは利用できるシーンに制限がない

カードローンは、ショッピングローンと違い、ATMから現金を引き出したり口座に入金してもらったりといった形で融資を受けます。

現金決済も振込での支払いも受け付けないショップはほとんどないでしょうから、実際のショッピングで制限を受けることはまずないと考えて良いでしょう。

分割払いにしたい、でもショッピングローンもクレジットカード払いも扱っていないという場合なら、カードローンが便利です。

カードローンは返済の自由度が比較的高い

カードローンの返済も口座からの自動引落になることが多いのですが、ATMや振込で期日前に返済したりまとめ払いしたりも可能です。

そもそもカードローンは利用した日数分の利息を支払う形になるため、前倒して返済すれば利息をほとんど支払うことなく利用することもできてしまいます。

一般的にカードローンの多くは最少返済額が低めに設定されていることが多く、返済が苦しい月には最少返済額のみを返し、余裕があるときには追加して返済するという形で、状況に合わせてコントロールしやすくなっています。

このようにカードローンの返済は、ショッピングローンと違って自由度が高いのですが、少額しか返さない月が多くなればそれだけ完済までに長くかかるため、支払わなければならなくなる利息が増えるデメリットはある点を理解しておくべきでしょう。

金利は高いが無利息で利用できることも

ショッピングローン、クレジットカード、カードローンの中で最も金利が高くつくのがカードローンです。

特に消費者金融のカードローンは法定金利の上限かそれに近い金利設定になっているため、高額を借りて返済が長期にわたるような場合にはお勧めできません。

ただ、大手消費者金融のカードローンの中には、初回利用に限り最大30日間程度の無利息期間を設けているところが少なくありません。早めに返せるのなら利息が(ほとんど)発生しない可能性があります。

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銀行のカードローンは金利が低めですが、審査が厳しい、契約に時間がかかるなどのデメリットがあります。無利息期間も設けられていないため、十分に考えて申し込んだほうが良いでしょう。

カードローンの金利と無利息期間について一例をご紹介します。

金利(※) 無利息期間
アコム 3.0%~18.0% 契約日の翌日から30日間
アイフル 3.0%~18.0% 契約日の翌日から30日間
プロミス 4.5%~17.8% 初回出金の翌日から30日間
オリコ(CREST) 4.5%~18.0% なし
楽天銀行スーパーローン 1.9%~14.5% なし
三菱UFJ銀行バンクイック 1.8%~14.6% なし

(※)初回利用時(融資額100万円未満)では最も高い金利での契約になることがほとんどです。アコムなら18.0%、楽天銀行なら14.5%になると考えてシミュレーションしてみてください。

ショッピングローンは総量規制の対象になる?

貸金業法という法律により、貸金業者は利用者の年収の3分の1までしかお金を貸すことはできません。

これは返済能力を超える過度な借入から利用者を守るためのもので、2010年より施行されています。

例えば年収が600万の方であれば、貸金業者から受けられる融資の上限は各社の合計が200万円まで。借入残高が200万円に達していると、新たな借入はできなくなります。

総量規制を超えてお金を貸すと、貸金業者には罰則が課せられます。カードローンやキャッシングの申込金額が50万円以上になる場合、もしくは複数の貸金業者からの融資額が100万円を超えるような場合、年収を確認できる書類の提出を求められる理由にはこの総量規制が大きく関係しているのです。

ショッピングローンの利用で大きな買い物を考えている方にとっては、この総量規制は大いに気になるところかもしれません。

「ショッピングローンで車を買ったらもうキャッシングは利用できないの?」「カードローンを契約していたらショッピングローンには通らないの?」という疑問を抱く方もいらっしゃるでしょう。

実はショッピングローンは総量規制の対象にはなりません。なぜかと言えば、ショッピングローンは貸金業法の適用外で、カードローンなどとは異なる「割賦販売法」が適用されるからです。

ちなみにショッピングローンだけでなく、クレジットカードでの分割払いやリボ払いも割賦販売法の適用となります。

ただしクレジットカードのキャッシング枠利用については貸金業法が適用されるので、総量規制の対象に入ります。

ショッピングローンの審査基準は?審査落ちのケースは?

ショッピングローンを利用するためには審査を受け、それに通らなければなりません。

ショッピングローンではどのように審査が行われているのでしょうか。また審査の合否を分けるポイントはどのような点にあるのでしょうか。

ショッピングローンの審査にはどれくらいの時間がかかる?

ショッピングローンの審査にかかる時間は、各社が独自に設けている基準に達しているかどうかで大きく異なります。

基本的にショッピングローンの審査はスピーディーで、審査の早いオリコやジャックスなどの場合、特に問題がなければ夜間の申し込みでも3分程度で返答がある可能性すらあります。

審査の混み具合にも左右されますが、通常はショップでそのまま待っている間にショッピングローンの審査回答が来るケースが少なくないでしょう。長くてもショッピングローンのの審査は1~2日といったところです。

逆にそれ以上経っても返答がないようであれば、何かしら基準に達していないところがあり、ショッピングローンのの審査が難航していると考えられるわけです。

ショッピングローンの審査を左右する「信用情報」

ショッピングローンの審査で大きなウェイトを占めるもののひとつに信用情報があります。

信用情報とはこれまでのショッピングローンやクレジットカードの申し込み情報、利用状況などの記録で、クレジットヒストリー、クレヒスなどとも呼んでいます。

現在日本には、個人の信用情報を取りまとめる信用情報機関が3社あります。

【日本の信用情報機関】
株式会社シー・アイ・シー(CIC)
株式会社日本信用情報機構(JICC)
全国銀行個人信用情報センター(KSC)

信販会社の他、全ての金融機関や貸金業者は上記信用情報機関のいずれか1社、または複数に加盟しています。

ショッピングローンなどを申し込むと、業者は加盟している信用情報機関に情報を照会し、申込者が過去に金融事故を起こしていないか、現在ショッピングローンを利用した場合に支払っていける状況にあるのかをチェックし、審査の判断材料とします。

ただ各信用情報機関間にもネットワークがあることから、大きな金融事故の情報に関しては加盟していない信用情報機関の情報も入ってくることになります。

A社への滞納が原因となって、A社と全く関連のないB社で審査落ちするなどといったことが起こるのはこのためです。

信用情報に記載されるもので、審査にネガティブな影響を与えると考えられる情報には次のようなものがあります。

・61日以上(または3ヶ月以上)の長期延滞やカードの強制解約の記録がある
・債務整理(任意整理・特定調停・個人再生・自己破産)している
・収入に対する借入金額や借入件数が多すぎる
・本人申告の借入残高と記録されている借入残高が大きく異なる
・クレジットカードやローンなどの申し込み集中(申し込みブラック)
・(30代以上の方で)クレジットヒストリーが全くない(スーパーホワイト)

長期延滞の落とし穴

「ショッピングローンで審査落ちしてしまった、でも何が悪かったのか思い当たらない」。こんな場合でありがちなのが、自分の気づいていない延滞が信用情報に記録されているケースです。

特にここ数年で多くなっているのが、分割で購入したスマートフォンや携帯電話の端末代金の滞納と、奨学金返済の滞納です。

端末代金の支払いは通話代金などと一緒に請求されること、奨学金は借金であるという意識が薄いことがその原因です。

また意外なところでは、家賃の滞納が信用情報に記録されるケースもあり、これは支払いに保証会社を利用している場合に起こります。

延滞の記録があれば、「当社への支払いもこうなるのでは」「信頼のおけない人物だ」と思われてしまい、かなり印象が悪くなります。延滞があればまずはそれを解消するところから始めてください。

信用情報のキズは5年間残る

ただ、長期延滞などのネガティブな信用情報は、解消したからと言ってすぐに消えるわけではありません。

ショッピングローンやクレジットカード、キャッシングなどへの申込情報は6ヶ月間、延滞情報や強制解約、任意整理などは解消から5年間(KSCにおける破産・民事再生手続情報のみ10年間)、各信用情報機関で保持されることになります

こうした信用情報の「キズ」がどの程度審査に影響を与えるのかは各業者の考え方によりますが、ショッピングローンの場合には極めて審査に通りにくくなると考えて間違いないでしょう。

キャッシングを利用すると審査落ちする?

信用情報に記載されるのはあくまでも延滞があったケースなので、キャッシングを利用してもきちんと返済しているなら信用情報にキズはつきません。

ただ、延滞が61日以上になれば信用情報に記録されてしまいます。この記録は延滞を解消してからも最高5年間残り、その間はショッピングローンだけでなく、全ての審査に通りにくくなってしまいます。

キャッシングは利用しても大丈夫ですが、くれぐれも延滞しないように気をつけてください。

申し込みブラック

クレジットカードやキャッシング、ショッピングローンなどへの申し込みが短期間に集中していると、「申し込みブラック」と呼ばれる審査に非常に通りにくくなる状況になります。

⇒申し込みブラックだとカードローン審査に影響が?解除されるのはいつ?確認方法も解説

クレジットカードの利用やキャッシングなどは借金に他なりません。そのため、申し込みが何度も繰り返されていると、いかにもお金に困っている印象を与えてしまいます。

貸金業者側としては「貸しても貸し倒れになってしまう可能性が高いのでは?」「他社に断られたから再度申し込んでいるのかもしれない」と判断せざるを得なくなり、ますます審査に通りにくくなってしまうのです。

どのくらいの期間に何件の申し込みがあればブラック判定されてしまうのかは業者によりますが、一般的には1ヶ月間に3件程度であることが多いようです。

申し込みブラックにならないためには前回の申し込みから間を開けるのがベスト。しかし、もしも申し込みブラックになってしまったのなら、信用情報から申し込みの記録が抹消される半年を待ってから新たに申し込むようにしてください。

スーパーホワイト

これまでクレジットカードを作ったことがない、分割払いも利用したことがないという方は信用情報が全く残っていません。これをスーパーホワイトと呼びます。

⇒クレヒスなし「スーパーホワイト」だとクレカの審査に落ちる?

情報が全くないということはネガティブな情報もないのだから、審査には有利に働くのではないかと思いきや、必ずしもそうとは言えません。

特に30代以降の方に全く履歴がないのは審査する側の目には不自然に映るようで、「金融事故を起こしたためにしばらくクレジットが利用できなかった。

現在は事故記録が抹消された直後なので全く履歴が残っていないのでは?」と疑われてしまうからです。

しかし社会人になってまだ間もない20代の方ならスーパーホワイトであっても全く問題はありません。

スーパーホワイトによる審査落ちを避けるには、20代のうちにスマートフォンなどの購入を分割払いにするなどして、クレジットヒストリーを作っておくと良いでしょう。

属性が問題でショッピングローンの審査に落ちるケースも

信用情報自体には何ら問題がなくても、申込者本人の属性がショッピングローンの審査を左右するケースもあります。

例えば安定した収入のない職業の方は審査には不利。同程度の収入であっても正社員とアルバイトでは、やはり安定している正社員のほうがショッピングローンの審査が有利になります。

また大きな買い物をしようとしているのに年収の少ない方はショッピングローンの審査に通らない可能性があります(詳しくはこの後の「支払可能見込額を超える契約は不可」の項もご覧ください)。

専業主婦の方、学生や未成年の方、収入が年金のみの方などの可否については信販会社や取扱店によって異なりますが、連帯保証人をつけることでショッピングローンが利用可能になるケースもあります。

支払可能見込額を超えるショッピングローン契約は不可

割賦販売法により、1年間の支払額が「支払可能見込額」を超えるショッピングローンなどは原則として契約できないことになっています。支払可能見込額とは次の計算式で求められる金額です。

支払可能見込額=年収-生活維持費-クレジット債務

【年収】
申し込みの際に自己申告する数字です。

【生活維持費】
生活維持費は法律により、以下のように決められています。

【クレジット債務】
1年間に支払いが予定される割賦金額。信販会社は自社での調査の他、信用情報機関を通じて申込者の他社利用額も確認することが義務付けられています。

利用者と生計を同一とする方の合計人数 1人 2人 3人 4人以上
持家有かつ住宅ローン無/持家無かつ賃貸負担無 90万円 136万円 169万円 200万円
持家有かつ住宅ローン有/持家無かつ賃貸負担有 116万円 177万円 209万円 240万円

 

例を挙げてみましょう。

Aさんは3人家族で年収は500万円です。自宅は持ち家で住宅ローンを返済中、その他に年間30万円のローンを組んでいます。Aさんが新たにショッピングローンを利用しようとした場合、計算上ではいくらまで可能なのかというと……

500万円-209万円-30万円=261万円

となり、年間の支払額が261万円以内であれば契約できることになります。逆に言えば、この数字を超えるショッピングローンを申し込んでも、審査に通ることはありません。

主なショッピングローンはこんな内容!

わたしたちが目にする機会の多い大手信販会社(オリコ、ジャックス、セディナ)はどんな会社で、そのショッピングローンはどんな内容になっているのかを見てみることにしましょう。

オリコのショッピングローン

オリコは信販業界最大手となるオリエントコーポレーションの略称で、同社が展開するブランド名でもあります。オリコが設立されたのは1951年のことで、非常に長い歴史があります。

オリコのショッピングローンを扱っている業者は非常に多く、有名なところではApple Storeや、ビックカメラ、コジマといった家電量販店など。

車のローンや学校関連のローンでも、オリコのショッピングローンは高いシェアを誇っています。またインターネットから申し込めるショッピングローン(Orico Webクレジット)にも力を入れています。

ショッピングローンの中には満20歳以上でなければ利用できないところもありますが、オリコのオリコのショッピングローンは満18歳以上であれば誰でも申し込みが可能です(ただし高校生を除く)。無職の方でも年金、不動産収入があれば申し込むことができます。

オリコのショッピングローンの審査にかかる時間は最短3分と非常にスピーディー(9:00~20:45までに申し込みが完了した場合)、それ以上かかる場合でも1~2日程度で完了します。

オリコのショッピングローンの内容については取り扱いショップによって大きく異なる可能性がありますが、ここではその一例として、ビックカメラ.comでのOrico Webクレジットについてご紹介します。

【オリコ ショッピングローン(ビックカメラ.com)】

利用可能額 15,000円(税込)以上から
月々の支払額 3,000円以上が目安
支払回数 分割払い(3・6・10・12・15・20・24・30・36・42・48・54・60回)、ボーナス一括払い、ボーナス2回払い
支払方法 27日に引き落とし
手数料 24回払いまでは無料/30回以上は実質年率9.5%

 

ジャックスのショッピングローン

業界第2位のシェアを誇るジャックスは1954年、函館市にて創業された大手信販会社です。

ジャックスのショッピングローンはショッピングクレジットとも呼ばれ、ヤマダ電機など非常に幅広く利用されています。カメラのキタムラのネットショップでは、ジャックスとオリコからショッピングローンを選択できるようになっています。

ジャックスのショッピングクレジットを利用できるのは国内在住の成人の方で、未成年の方は残念ながら利用できません。

ジャックスのショッピングローンの審査にかかる時間は最短3分程度(9:00~20:30までに申し込みが完了した場合)で、最長でも24時間以内に回答があり、これは業界最速とのこと。

ジャックスでは書類の手続きなしで契約できるショッピングローンを扱っています。「WeBBy(ウェビー)」というサービスがそれで、Web完結型と電話完結型の2つがあります。

Web完結型のWeBByを利用すれば、ネットショッピングがとても簡単で、まるでカード払いのような感覚で買い物することができます。また、電話完結型はテレビショッピングでよく利用されています。

ちょっと珍しいところでは、高額商品の購入時に嬉しい保険付帯クレジットなども扱っています。

ジャックスのショッピングローンの例として、カメラのキタムラのネットショップでの内容をご紹介しましょう。

【ジャックス ショッピングクレジット(カメラのキタムラ)】

利用可能額 30,000円(税込)以上から
月々の支払額 3,000円以上が目安
支払回数 分割払い(3・6・10・12・15・20・24・30・36・42・48・54・60・72・84回)、ボーナス一括払い、ボーナス2回払い
支払方法 27日に引き落とし
手数料 48回払いまで0%/54回以上は実質年率7.0%

 

セディナのショッピングローン

セディナは三井住友フィナンシャルグループの信販会社で、設立は1950年(株式会社丸興)とこちらも古く、現在のセディナの前身は、こちらもよく名前の知られているオーエムシーカードでした。

セディナのショッピングローンには学校などで扱われる学費ローン、リフォームや太陽光発電システムの購入時に利用されるリビングローン、車の購入や車検などの際に利用できるオートローン、運転免許取得のための運転免許クレジットなどがあります。

セディナのショッピングローン(ショッピングクレジット)は満18歳以上であれば利用可能ですが、保証人が必要になることがあります。また未成年の方の契約には電話での申し込みが必要になります。

テレビショッピングで有名なジャパネットたかたもセディナと提携しており、ショッピングクレジットが利用可能です。

【セディナ ショッピングクレジット(ジャパネットたかた)】

利用可能額 30,000円(税込)以上から
月々の支払額 3,000円以上が目安
支払回数 分割払い(1・3・6・8・10・12・15・20・24・30・36回)、ボーナス一括払い
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ショッピングローンの審査に落ちたときの選択肢

ショッピングローンの審査基準は信販会社によって異なりますが、極端に厳しいわけではありません。

学生や未成年の方でも利用可能なショッピングローンがあったり、審査時間が非常に短かったりと、むしろショッピングローンの審査は柔軟なほうなのではないかと判断できる要素も少なくないのです。

しかし残念ながら何らかの基準を満たさず、ショッピングローンの審査に通らなかった場合には次のような選択肢が考えられます。

・クレジットカードで購入する
・カードローンやキャッシングでお金を借りて購入する
・銀行や消費者金融などの目的ローンを利用する

クレジットカードやカードローンなどを新たに契約しなければならない場合、業者によっては審査の難易度がショッピングローンよりも高くなる可能性があります。

ただ、ショッピングローンとカードローン、キャッシングとでは審査基準が異なるため、比較的審査が厳しいと言われる銀行のカードローンでもクリアできるかもしれません。

ただ、クレジットカードの分割払いやカードローンなどで購入すると、ショッピングローンよりも利息が高くつくことが多いのが難点です。

事前によくシミュレーションを行ってから審査に申し込むようにしてください。

また目的ローンについては、カードローンのようにフリーでお金を借りるのではなく、あらかじめ購入商品が決まっているようなときにその額のみを借りる形の商品で、通常のカードローンやキャッシングよりも低金利になっていることが少なくありませんので、検討の余地は十分にあります。

⇒目的ローンとは?金利は?審査は厳しい?カードローンとの違いも解説

逆に、一度審査落ちした業者には、何度申し込んでも審査に通らない可能性があります。

特にその業者で長期延滞などの金融事故を起こしたことがある場合、5年が経過して信用情報から該当事故の記録が消えても、社内ではその際の利用記録が保持されているからです。

審査落ちの記録を増やすとさらに審査に通りにくくなってしまいます。まずは審査落ちにつながる要素をできるだけ減らしたうえでローンの申し込みを行うことをお勧めします。


 
 

この記事の監修者

この記事の監修者 この記事の監修者は、株式会社タンタカの代表取締役「丹野貴浩(⇒プロフィールはこちら)」で、簿記1級の資格を持ち、10年以上、クレジットカードやローンなど金融系のWEBメディアを運営・管理している実績があります。

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