ドコモの信用スコア「ドコモスコアリング」とは?融資に影響も?

NTTドコモはドコモ回線の利用者を対象に「ドコモ レンディングプラットフォーム」というサービスを提供しています。

2019年から始まったこのサービスは、融資をサポートする仕組みとして「ドコモスコアリング」「レンディングマネージャー」「ドコモが提供する各種サービスとの連携」の3つを主軸に構成されています。

当ページではこのうちのひとつ「ドコモスコアリング」を中心に、サービスの全体像から信用スコアが融資サービスなどにどのような影響を及ぼすのかなどについてご紹介していきます。


もくじ

ドコモ レンディングプラットフォームとは?

まずは「ドコモ レンディングプラットフォーム」とはどんなものなのか、その概要からお話しすることにしましょう。

冒頭でもご紹介したとおり、「ドコモ レンディングプラットフォーム」は次の3つの特徴から成り立っています。

1.ドコモスコアリング
2.レンディングマネージャー
3.ドコモが提供する各種サービスとの連携

1.ドコモスコアリング

ドコモスコアリングをざっくり説明すると、NTTドコモやドコモと提携しているサービスの利用状況を点数化したもの、と言うことができます。

そのため、ドコモスコアリングを利用できるのはNTTドコモユーザーのみ。もっと言えばNTTドコモの回線を利用している方でなければドコモスコアリングは利用できません。

点数化されたもの、すなわち信用スコアはNTTドコモと提携する金融機関でお金を借りる際の審査に活用されます。

高スコアだとお金を借りるのに有利になりますし、低スコアだと不利になる可能性があるのですね。

現在、個人が銀行や貸金業者から融資を受ける際の審査には、信用情報機関に集められている信用情報(クレジットヒストリー)が用いられていますが、それに加えてNTTドコモが独自に算出する信用スコアも、新たな判断材料として活用できるようになるわけです。

審査の幅を広げるドコモスコアリング

ドコモスコアリングは従来の信用情報とは観点の異なる内容が多分に含まれています。

そのため、これまで信用情報がネックになって審査になかなか通らなかったという方には、クレジットカードを作ったりローンを利用できたりするチャンスが格段に広がります。

しかし逆にドコモスコアリングが低ければ、審査にはマイナス材料になってしまうかもしれません。

NTTドコモでは、利用者(申込者)の同意なく勝手にスコアを算出することはないとしています。

また、スコアやその内容が、審査時以外に金融機関等に提供されるようなこともないと明言しています。

そのため、ドコモスコアリングが加わることで審査上かえって不利になると考えられる場合には、ドコモスコアリングを利用しない選択肢も成り立つでしょう。

ドコモスコアリングの内容については、この後、もう少し詳しくお伝えします。

2.レンディングマネージャー

レンディングマネージャーは、融資サービスを利用するNTTドコモの回線ユーザー向けのスマートフォンアプリ(iOS / Android)です。このレンディングマネージャーアプリは個人や企業向けに金融系サービスを展開する株式会社マネーフォワードとの提携により提供されています。

レンディングマネージャーの特長は「家計の可視化」。具体的には次のような機能が搭載されています。

・融資を受けた場合の返済予定金額などのシミュレーション
・ローン契約の申し込み
・契約しているローンの各種手続き、残高照会
・ローン契約や返済計画などに関するアドバイス
・ドコモ口座開設
・ドコモ口座と提携金融機関の連携
・NTTドコモと提携金融機関からの通知受信

このように融資への申し込みの手続きはレンディングマネージャーひとつあれば事足りますし、契約後には各種手続きページまで誘導したり、返済計画に関するアドバイスを行ったりと幅広い役割をこなしてくれます。

誰もが頓着なくお金を借りているわけではないとはいえ、先が不透明なこの時代において、場合によっては当初見立てていた通りに状況が進まなかったというケースは少なくないことでしょう。そんなときにはこのレンディングマネージャーアプリが大いに役立ってくれるはずです。

3.ドコモが提供する各種サービスとの連携

ドコモ レンディングプラットフォームは、同じくNTTドコモが提供する「dアカウント」や「ドコモ口座」と連携させることによって、各サービスがより便利に利用可能となります。

特に、インターネットを介して簡単に決済や送信ができる“バーチャルなお財布”ドコモ口座と連携させると、次のようなサービスを利用できるようになります。

・利用する金融機関からドコモ口座に、365日、24時間いつでも入金が可能
・ドコモ口座に入金されたお金をセブン銀行ATMから365日、24時間いつでも出金可能

つまり、借入先とドコモ口座とを情報連結させておくことで、祝祭日でも夜間でもセブン銀行ATMからいつでも現金を入手することができるようになるわけです。(※ドコモ口座アプリをインストールしたスマートフォンが必要です。)

このようにドコモ レンディングプラットフォームは、ドコモスコアリングの活用によって単に融資が受けやすくなるだけでなく、レンディングマネージャー、連携サービスが組み合わさることによってより安心して借りられ、より便利に返済できるシステムになっているのです。

ドコモスコアリングとは?

ここからはドコモ レンディングプラットフォームの根幹ともいえる「ドコモスコアリング」についてもう少し掘り下げ、融資のための審査にどのように関わってくるのかをご紹介していくことにしましょう。

一般的な審査で重視されるもの

ローンやクレジットカードに申し込んだ際の審査では、本人が申込書に記載した内容とともに信用情報が重要視されています。

信用情報とはこれまでに利用してきたローンやクレジットカードなどの履歴などを含む個人情報のことで、「クレジットヒストリー」「クレヒス」などとも呼ばれています。

この信用情報は日本に3社ある指定信用情報機関(シー・アイ・シー、日本信用情報機構、全国銀行個人信用情報センター)によって取りまとめられており、これら3社は審査など必要な状況に応じて加盟している金融業者等に情報を提供しています。

⇒指定信用情報機関(JICC・CIC・全銀協)とは?開示方法は?

信用情報に記載されているどんな内容がどの程度審査に影響してくるのかは、融資(審査)をする側の考え方によって大きく異なりますが、概ね次のような項目が審査の合否を左右するものと考えられています。

・年齢
・就業状況(勤務先、有職か無職かなど)
・就業形態(正社員、パート、アルバイト、フリーランス、自営業など)
・勤務年数(現在の職に就いている年数)
・年収(本人または世帯の年収)
・クレジットカード、ローンなどの契約履歴
・クレジットカード、ローンなどの返済状況(延滞の有無など)
・借入総額、件数
・債務整理(任意整理、自己破産など)の有無 ・・・など

そのため、年齢や就業状況などが業者からみて好ましくないと考えられる“属性”の方や、かつて金融トラブルを1度でも起こしたことのある方は、現在の年収や家庭の収支状況などに関わらず、審査に通りにくい実情がありました。

⇒カードローン【審査基準・融資までの流れ】スコアリング判定?年収や勤続年数の基準は?

ドコモスコアリングは審査にどう影響する?

一方、ドコモスコアリングはNTTドコモ独自の信用情報であるだけでなく、従来の信用情報とは全く異なる視点によって算出されたものになっています。

NTTドコモのユーザーがドコモスコアリングに対応している融資サービスに申し込む際、ドコモ関連のサービスの利用状況に応じて信用スコアが自動的にはじき出され、そのスコアが審査を行う金融業者に提供される仕組みです。

スコアリング算出の情報は、今のところ「ドコモ回線の利用期間」「契約内容」「携帯料金支払履歴」「金融サービス利用状況」「コンテンツサービス利用状況」の5項目からなることが明らかになっています。

ドコモ回線の利用期間

NTTドコモ回線を長い期間、継続的に利用している方のほうがスコア算出上、優遇されるのは想像に難くないところです。

ただ、それだけではなく、利用期間が長ければ長いほど収集データはより充実したものになるでしょうから、それだけスコアの信頼性が増すであろう点も間接的に影響してくるのかもしれません。

契約内容

単にNTTドコモ回線を契約してさえいれば良いわけでなく、利用しているプランの内容も考慮するわけですね。恐らく、上位プランを選択している方がスコア上より有利になるのでしょう。

これについてはお得意様を優遇する(あるいは逆にスコアリング上昇を売りに回線契約につなげる)という目的もあるかもしれませんが、月々必ず出費されることになるプラン代金にお金を掛けられる=生活に余裕があると判断できるのが大きいのではないでしょうか。

携帯料金支払履歴

携帯料金を延滞なくきちんと支払いしているかどうかが大きな鍵になります。

この項目についてはダイレクトな分、かなり大きなポイントになるでしょうから、逆に言えばこれまでに料金を延滞したことのある方は、ドコモスコアリングの利用は控えたほうが良いかもしれません。

金融サービス利用状況

ここでいう「金融サービス」は、dカード、iD、d払い、dポイントなどNTTドコモが展開するマネー系サービスを指すものと考えられます。

これらのサービスを問題なくよく利用している方には、スコア上プラス評価があるということでしょう。

コンテンツサービス利用状況

「コンテンツサービス」にはdTV、dショッピング、dヒッツ、dマガジン、dアニメストア、dトラベルなどのドコモ関連のサービスや、その他ドコモに関連した他社サービスの課金利用分が挙げられるでしょう。

こちらも問題を起こすことなく継続的に利用していると、何らかのプラス評価があると見られます。

詳細は明らかにされていない

上記の5つの項目について、良質なもの(高額プラン)を契約したり数多く利用することがスコアを上げる方法なのだろうというところまでは推測できますが、各項目の配分や何をどうすればどの程度スコアが上がるのか(下がるのか)など具体的な内容については、利用者には明らかにされていません。

わかっているのは「ユーザーの同意に基づいて、利用状況から自動的に算出される」「あくまでも融資のための審査のみに使用される」ことのみで、現状ではユーザーが自分のスコアや状況などを知ることはできなくなっています。

また、ドコモスコアリングが今後長く続いていくことで、データの処理方法が変更になったり別の要素が加わったりなどといったことも十分あり得そうです。

ドコモスコアリングが有利に働くのはどんな人?

従来の審査では信用情報がとても大きなウェイトを占めていたため、特に

・就職、転職したばかりの方
・フリーランスや自営業の方
・金融トラブルを1度でも起こしたことのある方

は、現在の年収や本人・世帯全体の収支状況などに関係なく、審査には通りにくくなっていました。

さらには現金主義などの理由でクレジットカードを持っていない方やローンを一度も利用したことのない方には、そもそも信用情報自体が存在しません。「スーパーホワイト」とも呼ばれるこうした方々には、「これまで一度も遅延なく返済してきた人である」などといった信用を裏付けられる実績がないことになり、やはり審査には通りにくい状況がありました。

しかしドコモスコアリングは従来の信用情報よりもさらに身近な情報の蓄積に基づいて算出されています。

スマートフォンを介してNTTドコモのサービスの利用状況がつぶさに反映されているわけですから、従来の信用情報よりさらにリアリティを持った判断材料になり得るのです。

また就業状況について言えば、現代はかつてのように終身雇用の時代ではなくなっているのにも関わらず、審査ではいつまでも前時代的な価値観が維持されているため、これを疑問視する声も少なからずありました。この点、ドコモスコアリングに就業状況は一切含まれていないところも注目されます。

つまりは従来の信用情報ではマイナス要素の多かった方こそドコモスコアリングを利用する価値があります。ドコモの信用スコアが良ければ、信用情報のマイナス部分を補うことができるからです。

従来の信用情報が過去を表すものだとしたら、ドコモの信用スコアは現在と未来の可能性を表すものだと言えるかもしれません。

ドコモスコアリングが全てにはならない

ただし、信用情報やドコモスコアリングが具体的にどう審査に活かされるのかは、あくまでも融資する側の判断次第です。

また、NTTドコモと提携しているサービスだからといって、従来の信用情報を全く無視してドコモスコアリングだけで合否を出すということでもありません。

銀行や貸金業者は、ローン等の契約を結ぶにあたって、申込者の信用情報を必ず確認しなければならないと法律で定められているからです。

審査は申込者をふるいにかけるためだけにあるのではなく、お金を借りる方を過剰貸付や多重債務などから守るために行われるものでもあるのです。

そのため、信用情報にあまりにも大きな問題があれば、いくらドコモスコアリングが高スコアであっても補いきれない状況は十分に考えられるところです。信用情報とドコモスコアリングのどちらをどの程度重視するのかは、利用者側にはわからないのです。

ドコモスコアリングは安全?

従来の信用情報を補うものとしてのメリットを持つドコモスコアリングですが、個人情報が他社に提供されることに強い拒否感を持つ方も少なくないのではないでしょうか。

スマートフォンは常に持ち歩くものですから、いつどこに行った、誰とコンタクトした、何を見た、買ったなど、ともすれば他人には知られたくない情報がNTTドコモ側に筒抜けになっている可能性があります。

ましてやドコモスコアリングの中身や、提携する業者にどんな情報が提供されるのかは利用者側から確認することはできません。プライバシーが果たしてどこまで守られているのかはどうしても気になるところでしょう。

心配なら利用しない選択肢も

NTTドコモは「利用者(申込者)が同意しない限りはスコアを算出しない」「個人情報を審査時以外に金融機関などに提供はしない」と明言しています。

ですので、もし個人情報の保護に心配があるのであれば、ドコモスコアリングの算出に同意しない(=拒否する)という選択も視野に入れるべきでしょう。

もちろんその場合、ドコモスコアリングの作成が必須のサービスは利用できなくなりますし、審査ではドコモスコアリングが参照されることによるプラス要素はなくなってしまいます。しかしどちらを取るのかは利用する側に選ぶ権利があるのです。

ただ、ドコモスコアリングはまだスタートしたばかりですし、現状では利用できるサービスもわずかです。今後内容が改善されていくことも大いに期待できるので、それまでもうしばらく様子見するのもひとつの方法かもしれません。

実例:新生銀行のレンディングサービスの内容

ここからは具体例として、ドコモスコアリングを実際に取り入れている新生銀行のレンディング(融資)サービスの内容を見てみることにしましょう。

新生銀行の「スマートマネーレンディング」はNTTドコモ回線ユーザーかつドコモ口座をお持ちの方のみが利用できる個人向け融資サービスです(ドコモ口座はスマートマネーレンディングへの申し込みと同時に開設可能です)。

新生銀行スマートマネーレンディングには次のような特長があります。

・借入は最大100万円まで、借入利率は年5.7%~14.8%と低金利
・ドコモ回線の契約年数に応じ、最大1.2%の金利優遇がある
・借入金は銀行口座かドコモ口座に振込
・申し込みから契約、借入、返済はWEBで完結
・担保、保証人は不要
・返済は残高スライドリボルビング方式
・条件を満たせば月5回まで振込手数料無料

このように、新生銀行スマートマネーレンディングはドコモスコアリングの一部が目に見える形で融資内容に影響を与える商品となっています。NTTドコモに関連するものを含め、商品の内容についてもう少し詳しく見てみましょう。

契約額・金利

新生銀行スマートマネーレンディングは、ドコモスコアリングを活用した審査によって契約額(極度額)、借入利率が決定されます。

借入利率(実質年率) 5.7%~14.8%
契約額(極度額) 10万円~100万円(10万円単位)

 

銀行が提供するキャッシングサービスらしく、金利が低く設定されているのが目を引きます。

契約額は(審査によりますが)最大100万円までを利用可能。大きな額が必要なときには足らないかもしれませんが、個人がちょっとお金を借りたいといったときには十分な額と言えそうです。

ドコモ回線契約年数で金利優遇

スマートマネーレンディングの大きな特徴のひとつに、契約時に決定された金利からNTTドコモ携帯回線の契約期間に応じて決められている金利の優遇があります。

NTTドコモ携帯回線契約期間 金利優遇(年)
15年以上 1.0%
10年以上15年未満 0.8%
8年以上10年未満 0.6%
4年以上8年未満 0.4%
4年未満 0.2%

 

優遇金利は新規契約時と毎月の月末時点で判定され、変更がある場合には翌月の返済日より再適用となります。

もしも途中でドコモ回線を解約したり支払いに遅延が生じた場合には、金利の優遇は受けられなくなるため、注意したいところです。

なお、新生銀行が提供するレンディングマネージャーアプリで、以下の口座についてマネーフォワード連携を行うと、さらに次の金利優遇が受けられます。

マネーフォワード連携 金利優遇(年)
給与口座の登録 0.1%
返済口座の登録 0.1%

 

スマートマネーレンディングはもともと低金利商品ですが、この2つの条件により、さらに最大1.2%も金利が引き下げられることになるのですね。

スマートマネーレンディングの通常の最高金利は14.8%ですので、そこから1.2%差し引かれると、13.6%で融資を受けられる計算になります。

消費者金融で借りると18%程度の金利が発生するわけですから、それと比べるとスマートマネーレンディングがいかに低金利であるのかわかるのではないでしょうか。

銀行口座かドコモ口座に振込

スマートレンディングはカード発行のないタイプの融資サービスです。融資を受けたお金は、登録している本人名義の銀行口座かドコモ口座に振り込まれます。

どちらに振り込まれるのかは融資を受けるたびに選べるので、ご自身の都合に合わせて選択しましょう。

ドコモ口座への振込には、24時間365日対応しています。

振込があった後、セブン銀行ATMからスマートフォンを使ってお金を引き出す形になるわけですが、セブン銀行ATMもほぼ24時間稼働しているので、深夜でも休日でもお金を受け取れることになります。

※いずれの場合も引き出しにかかる手数料は利用者負担になります。
※セブン銀行ATMは平日、土日祝日ともに7:00~19:00の間の引き出しは手数料無料です。

手続きはWEBで完結

スマートマネーレンディングへの申し込み、契約は全てドコモ回線のスマートフォンやパソコンで行えます(店舗や郵送での契約手続きはありません)。

銀行のローンの申込みは手続きが煩雑だったり契約までに時間を要したりと手間のかかるイメージがありますが、新生銀行のスマートマネーレンディングはそうした面倒な部分がすっきり排除されています。

また、借入、返済についても同様です。普段の手続きは全てWEBで完結するので、利便性は抜群です。

※ドコモ回線で通信できない環境でも、dアカウントとパスワードがあれば利用可能です。

担保・保証人は不要

新生銀行スマートマネーレンディングへの申し込みには担保や保証人は必要ありません。ただし申し込む際、NTTドコモに対して保証委託の申し込みを行うことになります。

これはNTTドコモが保証人の代わりをしてくれるためにこちらで保証人を用意する必要がないことを意味します。もし支払いが滞った場合にはNTTドコモが利用者の代わりに支払いを行うことになり、利用者側はNTTドコモに負債分を返済していく形になるわけです。

返済は残高スライドリボルビング方式

スマートマネーレンディングの返済は、あらかじめ指定しておいた本人名義の銀行口座からの自動振替になります。

返済方式は残高スライドリボルビング方式、いわゆるリボ払いです。月々の返済額は以下の通りで、新たな借入があればその時の残高によって返済額がリセットされます。

基準残高 毎月の返済額
1~10万円 2,000円
10万円超~20万円 4,000円
20万円超~30万円 6,000円
30万円超~40万円 8,000円
40万円超~50万円 10,000円
50万円超~60万円 12,000円
60万円超~70万円 14,000円
70万円超~80万円 16,000円
80万円超~90万円 18,000円
90万円超~100万円 20,000円

 

月々の返済額を勝手に変更することはできませんが、いつもの返済に追加しての臨時返済(新生銀行指定口座への振込、またはドコモ口座からの引き落としが選択可能)は自由に行えます。余裕があるときにどんどん前倒して返済すれば、支払利息を予定より少なく抑えることが可能です。

振込手数料無料

引落口座として新生総合口座パワーフレックスを指定し、毎月20日時点の借入残高が1円以上ある場合には、新生銀行が行うサービス「新生ステップアッププログラム」のステージが翌々月より「新生ゴールド」判定となります。

これにより、

・提携金融機関のATM出金手数料が無料
・インターネットによる他行宛振込手数料が月5回まで無料

など、嬉しい特典が受けられます。

このように新生銀行のスマートマネーレンディングは低金利であるだけでなく、契約から借入、返済に至るまでかなり利便性の高い商品となっています。NTTドコモ回線ユーザーで融資を希望する方なら一考の価値があります。

ドコモの信用スコア「活用の可能性」

ドコモスコアリングが審査に活用される例は今のところはそれほど多くありません。が、シェアNo.1のドコモ回線をベースにした内容であれば得られるデータの信頼性もかなり高いはずで、導入を検討している業者はかなり多いでしょう。

近い将来、サービスの広がりもさらに大きなものになっていくことが予想されます。

ドコモスコアリングの未来像として、国内の他の同様のサービスの様子や、信用スコアがすでに生活に定着している中国の事情についても簡単に触れておきましょう。

スコアレンディングの先駆け「J.Score」

みずほ銀行とソフトバンクがタッグを組み、ドコモスコアリングよりもひと足先に誕生した「J.Score」。

そのサービスの根幹となる「AIスコア」も新生銀行のスマートマネーレンディング同様、独自のスコアを審査に取り入れ、融資の可否や融資額、金利を決定するのに利用されています。

ドコモスコアリングとの違いは、スコア算出のための材料が利用者に公開されているところにあります。

J.Scoreの場合、スコアを算出するために利用者がアンケートに回答したり情報(みずほ銀行、ソフトバンクまたはワイモバイル、Yahoo! Japan)を連携させたりするわけですが、百数十問ある設問のどれにどう答えるか、どの情報を登録するかは全て利用者に委ねられています。

アンケートの内容は性格診断のようなものから持っているスキル、お金についての考え方など多岐にわたりますが、ほとんどがごく簡単に回答できるもので構成されています。

そして回答の有無やどのように答えるのかによってスコアが上下していく仕組みとなっています。

ただ、後から回答を変更することも可能なので、例えば「転職した」「英会話を習い始めた」など生活に変動があったときに返答し直すと、スコアが大幅アップする可能性もあります。これがJ.Scoreの特長のひとつで、スコアアップさせるための目標ができるのは面白いところです。

情報の連結に至っては、スコアがアップするだけでなく直接金利が引き下げられるといった特典もありますが、情報を提供したくないと思うのなら連結させる必要は全くありません。

なお、算出されたスコアに応じて受けられるのは融資だけにとどまらず、様々な特典も受けられるサービス「AIスコア・リワード」もすでにスタートしています。例えばAmazon商品券や提携するサービスの優待券がもらえたり、割引が受けられたりと、高スコアであればあるほど受けられる特典が増えていく内容となっています。

⇒J.Score(ジェイスコア)【借り方】審査方法は?AIスコアとは?申込の流れ

LINEスコア

日本国内の同種サービスとしては、J.Score以外にもLINE Credit(LINEグループ)の「LINEスコア」やメルペイ(メルカリ)の「メルペイスマート払い(旧 メルペイ後払い)」などが挙げられます。

LINEスコアはライフスタイルに関するアンケートへの回答やLINE関連サービスの利用状況に応じてAIがスコアを算出。個人向け融資サービスの「LINE ポケットマネー」では、算出されたスコアに応じて融資条件が決定されます。

また融資サービスの他、スコア次第でキャンペーンに参加できたり特典が受けられたりするサービスも展開しています。

⇒LINE Pocket Money【LINEスコアで審査?】ライン個人ローンサービスの金利や返済方法

メルペイスマート払い

またメルカリでおなじみのメルペイが提供するメルペイスマート払いでも、自社サービスの利用実績を審査に取り入れ、利用の可否や利用上限額が決定されています。

メルペイスマート払いについては2020年にリボ払いに相当する「定額払い」も登場し、クレジットカードの代わりになるものとしての位置づけも見えてきている状況です。

LINE ポケットマネーにしてもメルペイにしても、今後はさらにサービスを拡充し、他社との連携も強めていく勢いですが、その一方でローンチに失敗したサービスもあります。「Yahoo! スコア」です。

Yahoo! スコアはサービスを開始できず

独自の信用スコアを融資等に活用しようというYahoo! スコアの目的は他社と変わらないものだったのですが、こちらは発表があるや否やYahoo!利用者から「個人情報を勝手に流用するのではないか」との激しい反発を受けることとなり、炎上に至りました。

結局、Yahoo! スコアはサービスが開始されることなく終了の憂き目を見たのですが、個人情報が他社に提供されることに対しての日本人の拒否反応が窺い知れる結果となったのでした。

信用スコアが生活に密着する中国

その一方で信用スコアがすでに生活に密着している国もあります。中国がそのひとつで、特にアリババグループの芝麻信用(セサミ・クレジット)が展開する信用スコアは中国ではかなり定着したものになっています。

中国では支払いに際してクレジットカードが利用されることは日本ほど多くなく、スマートフォンでの支払いが中心になっているのはニュース等でもよく報道されているとおりです。

スマートフォンへの生活依存度は日本を上回る勢いの中国ですが、芝麻信用のスコアもやはりスマートフォンのアプリを利用して情報を収集し算出される仕組みとなっています。

スコア算出の考え方自体はドコモスコアリングとも似ていますが、アプリが収集する情報は量、幅ともにドコモのそれとは桁違いで、「属性」「消費行動」「支払い能力」「クレジットヒストリー」「人脈」などをもとにスコアがはじき出されます。

信用スコアが高ければ個人融資を受ける際に金利で優遇が受けられますし、各種サービス利用時に保証金の支払いが免除されたり、料金が安くなったりといったメリットがあります。ただ、その優遇幅が非常に大きなものになっていることから、高スコアがもたらす恩恵は計り知れません。

そのような事情から、中国では信用スコアをアップさせるために大衆のマナーが良くなったとの話もあるほどです。

ドコモの信用スコアのこれからは?

中国と日本とでは個人情報保護の意識や社会の仕組み、お金に関する考え方などに大きな隔たりがありますので、中国の現状がそのまま日本の未来になるとは考えにくいでしょう。

しかし日本でも、J.Scoreが当初の予測よりユーザー数を伸ばしている事実があります。

NTTドコモやJ.Scoreが収集している個人情報の量、精度が芝麻信用のそれと比較してどうなのかという点は考慮すべきですし、Yahoo! スコアの事例があるとはいえ、日本でも「リターンの内容次第では多少の個人情報の提供も受け入れられる」と考える層は少なくないとも取れます。

NTTドコモでは、算出した信用スコアを個人向け融資だけでなく、将来的にはレンタルサービスなどにも活用していく構想を、サービスのプレス発表時に明らかにしています。

今後後続していく融資商品への関わりとともに、どういった種類のサービス展開があるのかにも注目したいところです。


 
 

この記事の監修者・専門家

この記事の監修者 この記事の監修者は、株式会社タンタカの代表取締役「丹野貴浩(⇒プロフィールはこちら)」で、簿記1級の資格を持ち、10年以上、クレジットカードやローンなど金融系のWEBメディアを運営・管理している金融メディア運営の専門家。

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