キャレントは個人融資をしない貸金業者?法人の貸付けのみ?審査の流れ
キャレントは、ネット受付専門の貸金業者で、即日融資も可能で限度額は500万円と高額なのですが、キャレント公式サイトには「要慎重審査」との記載もあるくらい審査は慎重に行われます。
その理由は消費者金融キャレントが今現在取り扱っているのが法人向けの貸付(事業資金専用)のみで、個人融資を行っていないから。
キャレントでは、アコムやプロミスのような個人を対象としているカードローンは停止しているので、本記事は法人向けの融資が気になる方向けのコンテンツとなります。
ここでは、キャレントはどんな貸金業者なのか?「キャレント スーパーローン」の審査の流れ、お金借りる方法、返済方法、金利、限度額、即日融資可能なのか?など詳しく解説します。

キャレントってどんな貸金業者?
利用対象者 | ・20歳~65歳までの方 ・設立1年以上の法人の方 |
利用限度額 | 1万円~500万円 |
貸付利率(年率) | 100万円未満:13%~18% 100万円以上:7.8%~15% |
資金使途 | 事業性資金 事業資金の範囲内で自由 |
返済方式 | 元金均等返済方式 |
返済回数・期間 | 1回~120回・最長120ヶ月 |
遅延損害金(年率) | 20.0% |
審査にかかる時間 | 最短即日 |
借り入れ方法 | 口座振り込み |
返済方法 | 口座振り込み・自動引き落とし |
返済日 | 毎月1回、任意で決められます |
担保・保証人 | 原則不要 |
無利息サービス | なし |
借入可能時間 | 平日9:00~14:00 |
即日融資は? | 平日14時までに振込手続きが完了すれば可能 |
★消費者金融キャレント企業情報
商号 | IPGフィナンシャルソリューションズ(キャレント) |
登録番号 | 東京都知事(3)第31399号 |
日本貸金業協会会員番号 | 第006016号 |
本社住所 | 東京都品川区西五反田7-13-5 DK五反田ビル6F |
設立 | 平成15年11月13日 |
注意!キャレントの利用対象者
キャレントの貸付けは、「事業資金専用」となっています。
以前はフリーローンやレディースローンでお金を借りることができたのですが、現在は「キャレント スーパーローン」という事業資金専用の貸付けのみに絞られています。
そのため利用対象者は20歳~65歳までの設立1年以上の法人の方で、貸付け条件も以下の通り厳しくなっています。
・決算書およびキャレント所定の事業計画・収支計画・資金計画を提出できること
・借入金額が返済能力を超えない範囲であると認められること
大手消費者金融のように限度額の範囲内なら何度でもお金を借りられるという形ではありませんので、会社員、パート、アルバイトの方は別の消費者金融を検討してみて下さい。
キャレントの金利はどうなってる?
利用限度額は貸付額によって決められています。
利用限度額 | 金利(実質年利) |
100万円未満 | 13%~18% |
100万円以上 | 7.8%~15% |
初めて利用する消費者金融の場合、通常は限度額は低め、金利は上限金利またはそれに近い数字が適用されるのですが、キャレントは法人向けということで利用限度額に見合った金利になることが予想されます。
キャレントの金利は消費者金融としては一般的で、アコムなどの大手も上限金利は18%としている場合がほとんどなので金利の面で損をすることはないでしょう。
キャレントの限度額は500万円 総量規制は対象外
貸付け限度額は500万円となっています。
申し分ない設定額ですし、キャレントは現在法人向けの貸付しか行っていないので総量規制の対象外となります。
貸金業法において総量規制の対象となるのは「個人向けの貸付け」のみとなるので、法人向けの貸付は対象とならないんです。そのため、年収の3分の1までしかお金を借りられないという規制は適用されません。
キャレントの融資申し込み方法はネットのみ
キャレントは店舗を持たない消費者金融で、融資申し込み方法は完全にインターネットのみとなっています。
電話番号も用意されているのですが、電話での融資申し込みは不可となっています。
★消費者金融キャレント 申し込みの流れ
専用の申し込みフォームに入力して手続きを進めます。
2.審査
入力内容を元に審査を行います。審査結果は登録したメールアドレスあてに届きます。
3.契約・融資
必要書類をFAXか郵送で送ります。
平日の14時までに手続きが完了すれば口座振り込みで即日融資も可能です。
申し込み方法がネット限定でありながら、必要書類の提出がFAXまたは郵送という点がやや残念に感じます。
申し込みに必要な書類は?
現在のところ消費者金融キャレントの申し込みは法人の方に限られるので、必要書類も他社とは異なります。
・本人確認書類(免許書・保険証)
・登記事項証明書など
・キャレント所定の事業計画・収支計画・資金計画書
ちなみに、大手消費者金融のアコムにも業歴1年以上の個人事業主の方が利用できる「ビジネスサポートカードローン」という商品があるのですが、必要書類は本人確認書類と直近1年分の確定申告書B(第一表)(写し)のみとなっています。
法人と個人という違いはあるものの、事業計画・収支計画・資金計画書などは不要なので、そういった柔軟な対応をしている消費者金融と比べるとキャレントの必要書類はハードルが高いように感じます。
キャレント 審査にかかる時間は?在籍確認もある?
キャレントの審査はスピーディに行われるので、即日融資も可能です。
審査結果もメールで届くので、法人を設立しているくらい多忙な方が電話をじーっと待っている必要はありません。
在籍確認は通常勤めている勤務先に電話がかかってくるものですが、キャレントでの借入の場合も実施されます。
プライバシーには配慮があり、電話は個人名でかかってきます。
キャレント お金の借り方は?
キャレントの借入方法は振り込み融資となります。
ネットの会員ページ、または電話で振り込み依頼をすると、指定の口座に入金してもらうことができます。
平日14時までに手続きが完了すれば即日入金に対応してもらえます。
キャレントの返済方法は?
返済方法はキャレントが指定する口座への入金、またはお使いの口座からの自動引き落としとなります。
口座振り込みでの返済
毎月、返済期日までに消費者金融キャレント指定口座へ入金します。振込手数料などは利用者負担となります。
自動引き落とし(口座振替)で返済
こちらは三菱UFJ銀行に口座がある方限定の返済方法です。三菱UFJ銀行の預金口座から手数料無料で自動引き落としで返済できるので大変便利です。
自動引き落としは手数料がかかりませんし、なんといっても返済忘れがなくなるという大きなメリットがあります。銀行が指定されるとはいえ、中小規模の消費者金融としてはめずらしいサービスです。
キャレントの返済日
返済日は、毎月一定の都合の良い日を指定することができます。指定した日が約定日となり、その10日前から約定日までの11日間が返済期間となります。
・毎月15日から25日の間に返済をします。
・自動引き落としの場合は約定日に引き落とされます。
・約定日が土日祝日の場合、翌営業日が支払い期限日となります。
キャレントの毎月の返済額は?
返済額は、借入額・返済期間によって異なります。契約の際に正確な金額がわかりますが、利用中にわからなくなった場合は電話・メールで問い合わせると回答してもらえます。
キャレントの返済シミュレーション
キャレント公式サイトの返済シミュレーターを使って、借入金額ごとの毎月の返済額と返済期間を計算してみました。
毎月の返済額と返済総額
★借入金額10万円の場合(金利18%)
返済月数 | 毎月の返済額 | 返済総額 |
5回 | 20,888円 | 104,440円 |
10回 | 10,814円 | 108,140円 |
12回 | 9,136円 | 109,632円 |
★借入金額20万円の場合(金利18%)
返済月数 | 毎月の返済額 | 返済総額 |
10回 | 21,628円 | 216,280円 |
20回 | 11,554円 | 231,080円 |
30回 | 8,196円 | 245,880円 |
40回 | 6,517円 | 260,680円 |
★借入金額50万円の場合(金利18%)
返済月数 | 毎月の返済額 | 返済総額 |
10回 | 54,069円 | 540,690円 |
30回 | 20,489円 | 614,670円 |
40回 | 16,292円 | 651,680円 |
50回 | 13,773円 | 688,650円 |
★借入金額100万円の場合(金利15%)
返済月数 | 毎月の返済額 | 返済総額 |
20回 | 56,473円 | 1,129,460円 |
30回 | 39,704円 | 1,191,120円 |
40回 | 31,319円 | 1,252,760円 |
50回 | 26,288円 | 1,314,400円 |
※シミュレーターの結果ですので、参考値としてお考え下さい。
毎月の返済額に対する返済期間の目安
★借入金額10万円の場合(金利18%)
毎月の返済額 | 返済期間 | 返済総額 |
3,000円 | 3年7か月 | 129,000円 |
5,000円 | 2年 | 120,000円 |
10,000円 | 11ヵ月 | 110,000円 |
★借入金額20万円の場合(金利18%)
毎月の返済額 | 返済期間 | 返済総額 |
8,000円 | 2年7か月 | 248,000円 |
10,000円 | 2年 | 240,000円 |
20,000円 | 11ヵ月 | 220,000円 |
★借入金額50万円の場合(金利18%)
毎月の返済額 | 返済期間 | 返済総額 |
10,000円 | 5年10か月 | 700,000円 |
15,000円 | 3年7か月 | 645,000円 |
20,000円 | 2年7か月 | 620,000円 |
★借入金額100万円の場合(金利15%)
毎月の返済額 | 返済期間 | 返済総額 |
20,000円 | 5年7か月 | 1,340,000円 |
30,000円 | 3年5か月 | 1,230,000円 |
50,000円 | 1年11か月 | 1,150,000円 |
※シミュレーターの結果ですので、参考値としてお考え下さい。
まとめ:キャレントはやっぱり法人向けの貸付けのみ
消費者金融キャレントは法人を対象としている貸付けになるので、個人が急な出費でお金を借りたいときに気軽に利用できる消費者金融ではありません。
この点についてキャレントに直接問い合わせたところ、やはり
・個人事業主も不可
とのことでした。
正直なところ電話の印象は良いとは言えませんでした。
対応してくれたのはハキハキした女性スタッフ。筆者の「法人向けの貸付ということは総量規制は対象外になるのでしょうか?」という質問に対して、その場で回答してもらえず一旦保留にされ別の女性スタッフに代わりました。
電話を代わって別の方に聞かれたことは「お客様は個人事業主の方でしょうか?」だったので、キャレントの貸付けが総量規制対象になるのか・ならないのかを確認したいと再度伝えたところ、また保留となりました。
電話口の方が最初のスタッフさん(恐らく)に戻って、「個人向けの融資は行っていないので、総量規制とはどういうことでしょうか?」となぜか聞かれてしまいました。
この質問の意味もよくわかりませんが、これらのやり取りもスムーズではなく、最初はハキハキしている印象だったスタッフさんが、最後の方ではイライラしているご様子でした。(個人的に受けた印象です)
最終的には総量規制には当てはまらないことを確認できましたが、この対応では事業資金を安心して借りられそうとは感じられません。
ちなみに、法人向けの貸付が総量規制の対象外となる点については、日本貸金業協会の公式サイトに記載があることですので間違いありません。
貸付けの契約には「個人向け貸付け」「個人向け保証」「法人向け貸付け」「法人向け保証」の4種類があります。その中で、総量規制の対象となるのは、「個人向け貸付け」のみであって、法人向けの貸付けと保証、また個人向けであっても個人向け保証については総量規制の対象にはなりません。
キャレントは法人向けに特化しているからかもしれませんが、それにしても大手消費者金融と比べるとやはり劣る点が目立つと感じました。
法人を設立なさっている方でしたら、事業資金の借入先は慎重に選ばれることと思いますが、ぜひ大手銀行や地銀、知名度が高い消費者金融も一緒にご検討下さい。
この記事の監修者・専門家
