海外キャッシング方法 実践レビュー【ドイツ・アイスランド】

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海外キャッシング方法 実践レビュー【ドイツ・アイスランド】
海外旅行で不安になるのが現地通貨の調達ではないでしょうか?

銀行での両替は手数料が高いと言われていたり、そもそも海外で現金を持ち歩くことに不安もあると思います。

そんな中、ここ数年で非常に便利になってきたのがクレジットカードを使って現地のATMで現地通貨を借入する「海外キャッシング」です。

海外キャッシングの王道の使い方は、少額の現地通貨をキャッシングしておいて、クレジットカードが使えるところはカードで払う、使えないところだけ借りた現地通貨を利用するというもの。

これなら借入金は最小限で済みますし、大量の日本円を持ち歩く必要もありません!

この記事では、私が実際にドイツとアイスランドで海外キャッシングをするために日本国内で行った準備・現地ATMの使い方を写真付きで解説・実際に支払った繰り上げ返済の金額などをレビュー形式でご紹介しています。

失敗例も載せていますので、ぜひご覧くださいね!


もくじ

海外キャッシングとは?便利なの?

海外キャッシングとは?便利なの?
海外キャッシングとは、クレジットカードのキャッシング枠を使って渡航先の現地ATMで現地の通貨を借りる方法です。

日本円からの両替ではなく現地通貨の借り入れになるので、日本円がなくても現地のお金を調達することができるんです。

海外で現地の通貨を作る方法はいくつかあります。

・懐かしのトラベラーズチェック!
以前はトラベラーズチェックという旅行小切手もありました。しかし、日本国内でのトラベラーズチェックの販売は2014年に終了していて、現在は利用することができません。

・日本円を現地通貨に両替
クレジットカードが今ほど広く普及する前は、日本円を持参して必要な金額を現地通貨に両替するのが普通でした。今でもこの方法で海外旅行を楽しんでいる方も多いでしょう。

でも・・・、旅行期間が長くなると日本円をたっぷり持ち歩くことになるので、スリにあったらどうしよう?無くしたらどうしよう?という不安が常にあるのではないでしょうか?

また、日本円を持参して現地通貨に両替する場合、空港の両替所や銀行が開いていないと換金できません。そして飛行機が到着したタイミングの空港の両替所は世界中の旅行者で大混雑していることもあります。

空港からホテルまでのバスなどを予約していると、この列に並んでいる時間もなく両替のタイミングを逃してしまうこともあるでしょう。そうなると、1万円札はいっぱいあるのにトイレのチップで払うための50セントがない・・・という状況になってしまうことも!

海外キャッシングならそこら中にあるATMを使ってとても簡単に現地の通貨を手にすることができます。クレジットカードの取り扱いには注意が必要ですが、日本円をたっぷり持ち歩いて現地通貨にするよりも気軽で安全です。

海外キャッシングは初めての人でも簡単!

海外のATMは日本のATMを利用する感覚で使うことができます。
海外旅行の際、私も以前は日本円⇔現地通貨の両替をやっていましたが、今回初めて海外キャッシングを利用してみて、こんなに便利なのか!と思い知りました。

初めて海外キャッシングを利用した私でも本当に簡単に現地通貨を調達できたので、今回のドイツ・アイスランド10日間の旅では日本円からの両替は1度も行いませんでした。それくらい便利なんです!

海外キャッシング 出発前の確認と設定

海外キャッシングを利用するには、お手持ちのクレジットカードが海外キャッシングに対応している必要があります。

クレジットカードが海外キャッシング対応なのか確認

対応状況はそれぞれのクレジットカードの公式サイトにも記載されていますが、不安な場合はクレジットカード発行会社に直接聞いてみて下さい。

同時に利用枠も確認しておきましょう。

海外キャッシングはあくまでも借金なので、何十万円も枠を設けておく必要はありませんが、屋台などクレカが使えない食事代やちょこっとしたお土産代などは、やはり現金があると便利です。

(この記事の最後の方で、ドイツとアイスランドで実際にクレジットカードが使えなかった例をご紹介しています。)

利用枠が小さく感じたら増枠申請をすることで利用枠を上げてもらうことも可能です。増枠には審査が必要なので、早めに申し込むようにしましょう。

繰り上げ返済ができることを確認する

海外キャッシング対応のクレジットカードの中には繰り上げ返済ができないものもあります。こういったクレカは海外キャッシングに向いていません。

通常、海外キャッシングの利用分は、そのクレジットカードのショッピング枠と一緒に一括返済するか、リボ払いで返済することになります。

一括払いの返済例をご紹介します。

例えば利用しているクレジットカードが月末締めの翌月26日払いだとします。

利息は日割りでついていくので、このクレジットカードで1月1日に海外キャッシングをすると1月1日から2月26日までの利息がついてしまいます。

繰り上げ返済ができれば帰国後すぐに支払えるので利息を抑えることができますが、繰り上げ返済ができないと利息が無駄に増えていくことになるので、とてももったいないんです。

お手持ちのクレカが海外キャッシング対応でも繰り上げ返済ができない場合は、思い切って新しいカードを作るという方法もあります。

新しくクレカを作るなら1か月前から準備を始めよう!

私が普段使っているクレジットカードも海外キャッシングに対応していたのですが、これを機会にライフスタイルとクレカを見直して、海外キャッシング対応の「Amazon Mastercardクラシック」カードを新しく作ることにしました。
海外旅行に実際に持って行ったクレジットカードとお金

こちらは私が旅行に実際に持って行ったクレジットカードとお金です。2枚のカードと現金1万円だけをカードホルダーに収めて、小銭は持って行きませんでした。

2枚のカードのうち、下のJALカードSuicaは日本国内の移動のために持参しただけでキャッシングには使っていません。

現金は一応1万円だけ持っていきましたが、結局1度も使うことなくそのまま持ち帰りました。

今回は夫婦での旅行で、私が用意したクレカはMastercardブランド、主人のカードブランドはVISAだったので、2種類あればどちらかが使えなくてもなんとかなるだろうと話していたのですが、どのATMでも両ブランドとも利用することができました。

海外キャッシング対応のクレジットカードを新規で作る場合は出発日の1か月以上前から準備を始めると余裕を持って準備できます。

旅行前に実際に行う設定はこれだけなので、お手持ちのクレカが

・海外キャッシングに対応している
・利用枠が十分にある
・繰り上げ返済が可能

であれば、特にやることはないということになります。

海外キャッシングの利息はいくら?

海外キャッシングの利息は、利用するクレジットカードによっても違いますが、どのクレカでも大抵は借りた金額に対して実質年利18%に基づいた利息が日割り計算で加算されることになります。

金利は20%の場合もあるようですが、いずれの場合も帰国したら1日でも早く返済することが利息を節約する方法となります。

★利息の計算式

利息(円) = 借りた金額(円) × 金利(%) ÷ 365日 × 借りた日数

たとえば、金利18%で1万円を2週間借りた場合の利息は
1万円 × 18% ÷ 365日 × 2週間 = 69円
となります。

金利18%で5万円を3週間借りた場合は、
5万円 × 18% ÷ 365日 × 3週間なので、利息は517円ですね。

たったこれだけ??と思えてくるのではないでしょうか。

利息というとすごく大きな金額を想像するかもしれませんが、借りる金額はできるだけ小さくしてなるべく早めに返せば数百円で済みます。

このことを知っておくだけでもかなり安心して海外キャッシングができますよ。

海外キャッシングの手数料はいくら?

海外キャッシングには2つの手数料があります。

1.現地ATMの利用手数料
2.クレジットカード会社のATM利用手数料

1の現地ATM手数料は、かからない場合がほとんどと言われています。

2のクレジットカード会社のATM利用手数料は、引き出す金額によって変わります。多くの場合、

・1万円以下の場合:110円
・1万円以上の場合:220円

となっていますが、別途設定されている場合もありますし、無料の場合もあります。

ATM利用手数料はATMを利用するたびにかかってしまうので、あまりこまめに引き出さない方が節約になります。とはいえ、実際の旅行中は現金が足りなくなったタイミングでATMを利用するということを繰り返すことになるので、割り切りも必要だと思います。

手数料をもっと細かく言うと国際ブランドによって為替レートも関係してくるのですが、たまの海外旅行で数万円借りる程度ならそこまで気にする必要はないと思いますよ。

ATMでキャッシングをする方法・やり方

海外のATMでキャッシングをする流れはこうなります。

1.まずはATMを見つけよう!
2.クレジットカードをATMに挿入する
3.言語の選択
4.暗証番号(PIN)を入力
5.キャッシングを選択する
6.金額を選択または入力する
7.クレジットカードを取り出す
8.現金を受け取る

順番が入れ替わることもありますが、だいたいこんな感じです。

暗証番号と金額の入力など、日本国内のATMで現金を引き出す流れとほとんど一緒ですので、難しいことなく利用できると思います。

海外キャッシングでユーロを借りてみた ドイツ ミュンヘン空港内ATM

ドイツのミュンヘン空港内にあるATMで実際に海外キャッシングをする流れを写真付きでご紹介します。

1.ATMを見つける

海外ATM
これがATMです。銀行などのATMオーナーによって外見は違いますが、見ればイッパツでATMだとわかると思います!

ちなみにこちらはReiseBankという銀行のATMで、上に書いてある「Geldautomat」はそのまんまATMの意味になります。

2.クレジットカードをATMに挿入する


クレジットカードはATM本体右側にある挿入口から入れます。
このATMには、クレカをかざすようなアイコンもあったのですが、よくわからなかったので私は挿入することにしました。

クレジットカードを入れています。

3.言語の選択


クレジットカードを挿入すると、数秒で言語の選択画面になるのでわかりやすい言葉を選びます。わたしは「English」を選択しました。

4.暗証番号(PIN)を入力


文字がドイツ語から英語に変わりました。
暗証番号(PIN)の入力と確認ボタンを押すことを求められます。

この操作はタッチパネルではなく手元にあるボタンで行います。

暗証番号を入力したら上から3番目の確認ボタンを押します。
ボタンの文字はドイツ語ですが、画面では「Confirm」と書かれています。

5.キャッシングを選択する


このATMでは、「ユーロを引き出す」か「戻る」しか選べませんでした。

6.金額を選択または入力する


このATMでは金額は選択制でしたが、別のATMでは必要な金額を入力するパターンもありました。
とりあえず50ユーロを借りることにしました。金額の選択は、画面の横についているボタンを押します。


金額を決定してConfirmすると、最後の確認画面に変わります。
間違いがなければ「Agree」を押します。

画面が変わります!

7.クレジットカードを取り出す


画面にクレジットカードを取り出すように指示が出て、カードが出てくるので絶対に忘れずに取り出します。
その場でお財布などに収納して、いつまでも手に持っておかないようにしましょう。

8.現金を受け取る


画面に現金を受け取るように表示が出て・・・


現金取り出し口から、50ユーロができました!


確認したらすぐにお財布に入れてしまいましょう!

海外キャッシングでユーロを借りてみた ドイツ ローテンブルグ

ドイツのATMをもう1パターンご紹介します。

ローテンブルグでSparkasseという銀行行内のATMで海外キャッシングをした際の流れです。

ミュンヘン空港内のATMと基本的な方法は同じですが、ATMの表記や操作方法が若干異なりました。


Sparkasse ATMの基本画面です。

クレジットカードをATMに挿入する


このATMには、最初からドイツ語と英語でカードを挿入してねと表示されていました。


カードを入れると、お待ちくださいと表記が変わります。

言語の選択


言語の選択画面がでてきます。私はEnglishを選択しました。

キャッシングを選択する


希望のメニューを選択するように表示されるので「Cash out」を選択します。

暗証番号(PIN)を入力


他の人に見られないように手で隠すような写真付きで、暗証番号を入力してグリーンのボタンを押すように表示されました!


入力は手元のボタンで行います。グリーンのボタンは右の列の上から3番目ですよ。

金額を入力する


このATMは金額は手入力するタイプでした。私は50ユーロを引き出したかったのですが、最初間違えて5000ユーロと入力してしまいました。ボケッとしていて日本円の感覚だったのだと思います。ちなみに5000ユーロは本日の為替で約66万円です!

金額を間違えても慌てずに黄色いボタンを押せば大丈夫です。


正しい金額を入力して手元の緑色のボタンを押すと、確認画面が表示されます。これで間違いなければ再度緑色のボタンを押しましょう!

クレジットカードを取り出す


リクエストを進めてますよーと表示されて、最初のATMと同じようにまずクレジットカードがでてきます。


取り出したら、念のためにすぐに収納してくださいね。

現金を受け取る


ATMの左下から現金がでてきました!

ATMによって出てくる紙幣が違った!

ミュンヘン空港内のReiseBank ATMでは、50ユーロが

5ユーロ紙幣×2
10ユーロ×2
20ユーロ×1

に分かれてでてきてくれて大変便利だったのですが、ローテンブルグのSparkasse ATMでは50ユーロそのものが出てきました。

現金はクレジットカードが使えないような少額の買い物で使いたかったので、個人的には小さい金額の紙幣ででてきてくれるReiseBank ATMがかなり便利だと感じました。

海外キャッシングでアイスランドクローナを借りてみた

次は、アイスランドのケプラヴィーク国際空港内のATMで海外キャッシングをした際の流れをご紹介したいのですが、その前にすごく大事なことをお知らせしておきます。

アイスランドでは海外キャッシングをする必要はない!

旅の豆知識みたいになってしまいますが、アイスランドのお金の単位はアイスランドクローナ(ISK)になります。

日本円をアイスランドクローナに両替したい場合、アイスランド国内なら可能ですが、今現在日本国内でアイスランドクローナに両替できるところはありません。

ですので、アイスランドについてから日本円→ISKにするか、海外キャッシングを利用するのが一般的な現地通貨を調達する方法なのですが、結論から言いますと両替する必要もないですし、これからご紹介する海外キャッシングをする必要もありません。

なぜかというと、アイスランドは日本人が想像する以上にクレジットカード文化が発達していて、私たちが観光で行くような場所はほぼ100%クレジットカードが使えるんです。逆に、クレジットカードがないとすごく不便だと思います。

どれくらいクレカが使えるのかというと、私たちの場合はアイスランドの首都レイキャビークでは100%使えました。それからブルーラグーンに浸かりながら飲むビール代も後でカード払いになるので小銭もいりません。バスツアーで行った先の大自然の中のトイレのチップすらクレジットカードで払えてしまうくらいでした!

私もアイスランドに到着してすぐに1万アイスランドクローナを海外キャッシングしたのですが、帰国前に無理やり使い切った感じで、結果的には海外キャッシングしなくても全く困ることはなかったです。

どうしてもアイスランドクローナがないと不安・・・という場合は、ケプラヴィーク国際空港内の到着エリア内に免税店があって、ここでユーロや円などの海外通貨で買い物をするとアイスランドクローナでお釣りをもらえるという裏技もあります。

飛行機到着時は大混雑していますが、日本円も直接使えますし手数料無料でアイスランドクローナを作る方法になります!

ATMの操作方法を写真付きで解説

海外キャッシングができるATMはケプラヴィーク国際空港内ですぐ見つかります。

ATMを見つける


こちらがATMです。クレジットカードの挿入口やボタンはドイツで見たATMと似ていますが、Confirmボタンなどの配列が微妙に違います。

クレジットカードをATMに挿入する


クレジットカード挿入口がピカピカ光っているのでカードを入れてみると、謎のアイスランド語と砂時計のマークがでてきました。何と書いてあるのか全くわかりませんが、少々お待ち下さいということでしょう。

ちなみにアイスランド語は欧州の中でも難解と言われています。2010年にアイスランドの火山が噴火した際に、その火山の名前の難しさも一緒に話題になったことを覚えている方もいるのではないでしょうか。

言語の選択


言語の選択画面になりました。「Choose language」を選ぶと英語表記に変わります。

暗証番号(PIN)を入力


暗証番号を入力して、手元のボタンの「ENTER」を押します。


ボタンはこんな感じです。EntetとかClearと書いてあるので、ドイツのATMよりわかりやすかったです。

金額を選択する


借りたい金額を選びます。

この時の為替レートでは1ISKが約1円だったので、10,000ISKが約1万円となり、非常にわかりやすかったです。

このATMで借りられる最小額が10,000ISKだったのでとりあえず借りたのですが、ホントにこんなに借りなくても良かったという結果となりました!

しばらくすると画面が変わって、260ISKが徴収されますが続けます?と表示されるのでYesを選びます。

レシートの有無を確認します


画面が変わり・・・


「レシートは要りますか?」と聞かれるので、YesかNoを選びます。


Yesを選ぶと画面の左下の取り出し口からレシートが出てきます。

クレジットカードを取り出す


画面が変わって、クレジットカードが出てくるので取り出します。

現金を受け取る


最後に現金がでてきます。受け取ったら完了です!

海外キャッシング利用分を繰り上げ返済してみた

繰り上げ返済の方法は、カード会社によっても違います。私はクレジットカード会社に連絡をして正確な金額と振込先を確認しました。

こちらは私が実際に海外キャッシングを利用した金額のweb明細です。

9/26と9/27の略称が日本円(JPY)になっていて、現地通貨額も日本円で表記されているのですが、これもドイツでユーロをキャッシングした分になります。
オペレーターさんになぜJPYになっているのか確認したところ、この部分は利用した金融機関やATMによって変わるのだそうです。

ご利用店名が「海外キャッシュサービス」となっているのが借り入れ分で、すぐ下の「ATM利用手数料 海外キャッシング」はクレジットカード会社にその都度支払ったATM利用手数料になります。

やはり、1万円以下では110円、1万円を超えると220円かかっていますね。

右側の細かい部分の見方がよくわからなかったので、クレジットカード会社に電話で問い合わせて正しい見方を教えてもらいました。


この場合、「海外キャッシュサービス」の「ご利用金額」である10,218円が10,000ISKを日本円にした金額、「(内手数料)」の130円が利息となります。

・手数料はどこに行った?
アイスランドのATMを利用した際に260ISKが徴収されると思っていたのですが、実際に出てきた現金はピッタリ10,000ISKでした。

ですので、手数料として別途徴収されているのかな?と思っていたのですが、明細には記載されていません。

この点もクレジットカード会社さんに確認したところ、もし手数料がかかるなら、手数料が引かれた金額が現金としてでてくるはずですが、クレジットカード会社の方ではこれ以上のことはわからないので、正確に知りたい場合は利用したATMのオーナー(銀行など)に問い合わせるしかないとのことでした。

キャッシングした金額と利息をまとめるとこうなります。

日付 借りた金額(日本円) 利息(日本円)
9/26 6,945円 102円
9/27 7,368円 104円
9/29 6,588円 86円
9/30 10,218円 130円
合計 31,119円 422円

(※10月8日に確認)

ここで注目すべきなのが利息です。

利息は日割りでついていくのですが、記載されている利息はクレジットカードそのものの支払日である10月26日付けのものになるので、繰り上げ返済すると利息はもっと安くなるんです。

表に記載してある借りた金額と利息を合計すると31,541円ですが、10/8に問い合わせをしたら最短で繰り上げ返済できる日は翌日の10/9になり、10/9の15時までであれば返済額は31,283円になるとのことでした。

その差は258円。このくらいであれば繰り上げ返済しなくても良いかな?と思えますが、繰り上げ返済手数料は一切無料だったので、完済することにしました。

繰り上げ返済の方法は?

私の場合は、クレジットカード会社指定の三井住友銀行口座に電信扱いで入金すればOKということでしたので、電話で金額を聞いたあとすぐにネットバンキングで入金してしまいました。これでスッキリ!

なお、繰り上げ返済をしてもweb明細から表記が消えることはありません。
私もオペレーターさんから繰り上げ返済分を除いた10/26に引き落とされる金額をお伝えするので、次回引き落としの際に必ず確認してくださいと言われました。

海外キャッシングの注意とQ&A

実際に海外キャッシングをしてみて、良かったことや逆に悪かったことをQ&Aでまとめます。

海外キャッシングが可能なクレジットカードはどれ?

私は「Amazon Mastercardクラシック」で実際に海外キャッシングしましたが、このカードはクレジットカード会社が徴収するATM利用手数料が発生するので、特にオススメというわけではありません。

今回は4回の海外キャッシングで540円のATM利用手数料が発生しています。頻繁にキャッシングするなら手数料不要の別のカードが良いかもしれませんね。

海外キャッシングをしたのに反映されない?

海外キャッシング利用分が利用明細に反映されていなかったり、問い合わせても記録がないと言われた場合は、現地からの利用履歴が届いていないということになります。

私の場合も返済額を問い合わせた際に「明細に記載されている以外の借り入れはありますか?」と聞かれたので、どういうことなのか確認したところ、借入先から利用状況が届いていない分はクレジットカード会社では把握できないから、念のため確認して欲しいと言われました。

借入を行った日付と金額はスマホにでも記録しておくと安心だと思います!

海外キャッシング利用分の引き落とし日はいつ?

海外キャッシングの返済は、繰り上げ返済をしない場合はクレジットカード利用分の引き落とし日に一括返済になるか、毎月一定額をリボ払いで返済することになります。どちらになるのかは、利用しているカードによって変わります。

海外キャッシングは銀行の方が安全?

ドイツでもアイスランドでも、日本人からすると「こんなところにATMがある!」とちょっとビックリするようなところにATMが存在します。


こちらはアイスランドのストロックル間欠泉があるところの建物の外壁に埋まってるATMです。かつて世界の果てまでイッテQ!で出川哲朗さんがしゃぶしゃぶに挑戦したところですね。あんな大自然の中にもATMがあるんです。


こちらは、同じくアイスランドのレイキャビーク市内にある壁に埋まっているATMです。

日本のようにATMがブースになっているのではなく、こんな風にむき出しになっている場合も多かったのですが、眺めているといかにも旅行者という感じの人も普通に利用していました。

個人的には夜の裏路地ではこういったタイプのATMは怖くて使いたくないと感じましたが、日中の明るい場所なら比較的安全に利用できるのでは?と思いました。

ただし、ATM付近ではスリに気を付けるべきと言われています。

悪質な手口としてはATM付近にいる人に近づいてきて「小銭を貸して欲しい」とか「ATMの利用方法がわからないから教えて欲しい」などと言うのだそうです。こちらがお財布を手にしたとたん奪って逃走するというパターンだそうですよ。

海外キャッシングした現金が余ったらどうすればいい?

余った分はすぐに返したいところですが、外貨をそのまま返済に充てることはできません。

たくさん余ってしまった場合は日本円に両替すると無駄がないですが、小銭も全て両替するということはできません。

空港内では現金とクレジットカードを一緒に使えることもあるので、残った小銭を全部使って足りない分はクレジットカードで払ってしまうと使い切ることができますよ。

アイスランドのケプラヴィーク国際空港と、ヨーロッパへのトランスファーによく使われるヘルシンキ国際空港では、現金+クレジットカードの利用が可能です。

私も実際にやりましたが、こまかい小銭を出しても嫌な顔はされませんでしたよ。

海外キャッシングで本気で注意した方が良いことはある?

クレジットカードと引き出した現金の取り扱いに気を付けることは当然ですが、あとは借りすぎないことくらいです。

ATMからホントに簡単に現地通貨が手に入ってしまうので、常に日本円でいくら借金したかを記録しておかないと帰国してから借り入れ額にビックリしてしまうかもしれません。

利用金額だけはきっちりメモしておきましょう。

できれば海外キャッシングしたくない!絶対に現金が必要なシーンは?

10日間のドイツ・アイスランドの旅で、どうしても現金が必要だった場面は以下のとおりです。

ドイツ編

ドイツはチップの文化もあるので、現金は必須です。小銭がないとトイレにも行けないという状況になるので、海外キャッシングが大いに役立ちました。

飲食店などのチップ:利用金額の5~10%

飲食店のチップは必須ではありませんが、良いサービスを受けたと感じたときは現金でわたします。
支払いをクレジットカードで行う場合もチップは現金で払うとスムーズでした。

現地発オプショナルツアーの入場料:ひとり25ユーロ

ミュンヘンからノイシュバンシュタイン城とリンダーホフ城を巡る現地バスツアーに参加したのですが、参加費とお城の入場料金はバス車内で現金を徴収されました。

カード払いができるか確認したところダメと言われました。

それから、このバスツアーではバス車内で飲み物やちょっとしたおやつの販売があったのですが、それらも現金払いのみでした。

オクトーバーフェストの支払い

ミュンヘンのオクトーバーフェスト会場内では、クレジットカードは使えませんでした。

大テント内の支払いは、ビールや料理が運ばれてくるたびにその都度現金で払います。ドイツ人いわく「おねえさんが運んで来てくれるたびにチップも払わないと、次に運ばれてくるタイミングがものっすごく遅くなるよ」とのことだったので、代金+チップをその都度現金で支払いました。

ビール代が11ユーロの場合、チップを含めて12ユーロ払うという感じです。

会場内の全部のブースはとても回りきれないので、クレカが使えるところもあったのかもしれませんがわかりませ。大テントではなく小さなスタンドでの飲み食いも現金払いのみでした。

必要な金額は飲み食いした分+チップ、買い物した分だけです。入場料は不要です。

各トイレのチップ:50セント~2ユーロ

お手洗いのチップは、チップの機械にお金を入れないと通れないところ、お皿が置いてあるだけのところ、貫禄のあるおばちゃんが待ち構えていてるところなどがあります。

ほんのちょっとした買い物

1ユーロもしないペットボトルの水1本とか小腹が空いたときにスタンドで買い食いするときなどは、スピーディに支払った方が何かと都合が良いので、こういった本当にちょっとした買い物の際はクレジットカードよりも現金が便利でした。

これらの買い物でもらうお釣りは、細かく使わないでトイレのチップのために備えておくと重宝します。

アイスランド編

アイスランドにはチップの文化はありません。
トイレチップが必要だったのは旅の間たったの1回だけだったのですが、その際の支払いはクレジットカードが使えました。金額は200ISKでした。

日本やドイツの何倍もクレジットカードが浸透していて、お菓子1個からクレジットカードで買えるので、借りた10,000ISKを本当に持て余してしまいました。

公共バスに1回だけ乗るときにはアイスランド通貨が必要とも言われていますが、試していないので正確なところは不明です。

今回は現金がなくても困ることはなかったので、海外キャッシングの失敗例となってしまいました!

HORSE CANDY!:200ISK


アイスランドで唯一現金が必要だったのがHORSE CANDYです。
HORSE CANDYが何かといういうと、コレでーす!


お馬ちゃんのおやつ!
良かったら200ISKでお馬ちゃんにおやつをあげてね、という趣向です。


もちろんあげなくても良いのですが、ここではクレジットカードが使えなかったので、海外キャッシングしたアイスランドクローナが初めて役に立ちました!

ちなみにレイキャビークには宇宙でいちばんおいしいと言われているとっても有名なホットドッグ屋があります。こちらは以前クレジットカードが利用できなかったそうですが2018年10月では利用可能でした!

海外キャッシングを利用すると、持参した日本円の取り扱いに気を遣わなくて良いので旅が快適になります。

みなさんもぜひ賢く海外キャッシングを活用してくださいね!


 
 

このサイトの監修者・専門家

この記事の監修者 このサイトの監修者は、株式会社タンタカの代表取締役「丹野貴浩(⇒プロフィールはこちら)」で、簿記1級の資格を持ち、10年以上、クレジットカードやローンなど金融系のWEBメディアを運営・管理している金融メディア運営の専門家。
   

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