ワーキングホリデーの費用はどれくらい?借りることは可能?

ワーキングホリデーの費用はどれくらい?借りることは可能?
ワーキングホリデーには渡航先で勉強しながら働くこともできるというメリットがあります。

でも、現地で仕事が見つかる保証はなく、思ったよりも語学力が足りなかったら?

ネガティブなことを考えるとキリがないのですが、海外に住むのであれば資金は多ければ多いほど安心であることはまちがいありません。

ここではワーキングホリデーにかかる費用、お金の借り方、稼ぎ方など、「ワーホリのお金」にスポットを当てて解説しています。

今現在貯金がないからといってあきらめないでくださいね!


もくじ

ワーキングホリデーってなんだっけ?

ワーキングホリデーという言葉は聞いたことがあっても、興味を持って調べなければ実態を知らなかったりしますよね。まずはワーホリの概要についてまとめます。

ワーキングホリデー(ワーホリ)とは?

外務省が定めるワーキングホリデーの定義はこちらになります。

ワーキング・ホリデー制度とは,二国・地域間の取決め等に基づき,各々が,相手国・地域の青少年に対し,休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度です。各々の国・地域が,その文化や一般的な生活様式を理解する機会を相手国・地域の青少年に対して提供し,二国・地域間の相互理解を深めることを趣旨とします。

外務省 ワーキング・ホリデー制度より引用

長期滞在可能なオールマイティビザに注目が集まることが多いワーキングホリデーですが、相互理解も大きな趣旨なんですね。

ワーキングホリデーの魅力は?

ワーキングホリデービザがあれば、海外で働いてみることもできるし、もちろん学校に通うこともできますし観光だってできます。ひとつのビザでこういったことができることがワーキングホリデー最大の魅力になります。

現地で培った語学力を現地で使うことで、会話能力を格段にあげることだって夢ではありません。

昔はワーキングホリデーに行く人の目的で多かったのが「語学学習」や「若いうちに海外に住んでみたい」などの理由が多かったのですが、現在は多様化してきています。

TOEICの点数を上げたい、海外で起業するための下準備といったことまでワーホリで行う精力的な人が増えてきていて、ワーホリが終了しても学生ビザで滞在を続ける人も少なくありません。

こういったことを行うために欠かせないのがなんといってもお金なのですが、ワーキングホリデーなら全てを貯金で用意しておかなくても現地で稼ぐこともできます。

貯金はたくさんあった方が安心できることは間違いないのですが、滞在費用を全額用意できなくても渡航できるというメリットもありますね。

ワーキングホリデーに行ける人は誰?

ワーキングホリデーに行ける人は「日本国籍を有する18歳〜30歳」の人です。

ただし、アイスランドなら18歳〜26歳、オーストラリア・カナダ・韓国なら18歳〜25歳など、ワーホリには国ごとの年齢制限もあります。

ワーキングホリデーで行ける国はどこ?

ワーキングホリデーに行ける国は、日本がワーキングホリデー査証(ワーキングホリデービザ)を発行する国である23カ国になります。

●日本からワーキングホリデーに行ける国
オーストラリア
ニュージーランド
カナダ
韓国
フランス
ドイツ
英国
アイルランド
デンマーク
台湾
香港
ノルウェー
ポルトガル
ポーランド
スロバキア
オーストリア
ハンガリー
スペイン
アルゼンチン
チリ
アイスランド
チェコ
リトアニア

ワーキングホリデーは1回しか行けないって本当?

外務省がワーキングホリデーの案内ページに記載しているワーキングホリデー査証発給要件に「以前にワーキング・ホリデー査証を発給されたことがないこと。」という項目があります。

これはつまり、以前にワーホリに行ったことがない人にビザを発行できるよ!ということになるのですが、このことから「1度ワーキングホリデーに行くと2度と行けない」「ワーホリは一生に一回しか行けない」と思っている人もいるのですが、正確には「それぞれの国に対して1回ビザを発行できる」ということになります。

ですので、1度カナダでワーキングホリデーをした人は、もうカナダでのワーホリはできませんが、オーストラリアなら可能ということになるんです。

もちろん、ワーキングホリデーを終えた後でも他のビザを使って渡航することも可能です。

ワーキングホリデーにかかる費用はどれくらい?

自分もワーキングホリデーに行ってみたい!と思い立った時に、次に気になるのは費用ですよね。

一般的には「100万円」が目安と言われています。

もちろん渡航先の物価などによっても大きく変わってくるのですが、アルバイトすることが大前提ならとりあえず100万円あれば1年間は生き延びられると考えるとわかりやすいと思います。

滞在先のグレードを上げたいとか、グルメも楽しみたいならもっとお金は必要ですし、住むところにはこだわらないならもう少し少ない金額でも渡航可能です。

ワーキングホリデーにかかる費用の項目

ワーキングホリデーにかかる費用は大きく5つに分けられます。

1.ビザ申請料金
2.航空チケット代金
3.海外留学保険
4.学費
5.生活費

基本はこの5項目なのですが、この他にもお金がかかることがあります。

例えばカナダにワーキングホリデーに行く場合、2019年から「バイオメトリックス(個人識別情報、生体認証)」という指紋の登録が必要になりました。

指紋の登録ができる場所は現在のところ東京都港区の指定施設のみなので、遠方の人は飛行機で東京まで行く必要があります。

指紋登録には指紋をとるには、ビザ申請時に届くレター(Biometric Instruction Letter)が必要になるので事前に登録しておくこともできず、首都圏に住んでいる人以外の大多数の人には費用負担が大きい制度になっています。

一般社団法人日本ワーキング・ホリデー協会が公開しているワーキングホリデーに必要な費用の例をご紹介します。

●カナダ 費用の例

ビザ申請料金 1万5千円
往復航空運賃 10~15万円
海外留学保険(年間) 20万円
学費(4ヶ月) 50万円
宿泊費/生活費(月10万) 120万円
合計 200万円

 

8ヶ月間アルバイト(月収12万円) 96万円

 
 

●オーストラリア 費用の例

ビザ申請料金 3万5千円
往復航空運賃 7~10万円
海外留学保険(年間) 20万円
学費(4ヶ月) 50万円
宿泊費/生活費(月12万) 144万円
合計 225万円

 

8ヶ月間アルバイト(月収15万円) 120万円

 
 

●イギリス 費用の例

ビザ申請料金 2万5千円
往復航空運賃 14~17万円
海外留学保険(年間) 20万円
学費(4ヶ月) 60万円
宿泊費/生活費(月12万) 180万円
合計 280万円

 

8ヶ月間アルバイト(月収12万円) 96万円

 
 
100万円あっても現地で遊んで暮らすことはできませんが、ワーホリに行くくらいのガッツがある人は現地でも働く気マンマンなのではないでしょうか。

しかし現地ですぐに働ける人は語学力が備わっている人に限られているので、資金には余裕があった方が良いでしょう。

渡航前に用意しておきたい費用がどうしてもたまらない時にはどうすれば良いのでしょうか?

奨学金みたいにワーホリ費用を借りることはできるの?

ワーキングホリデーを利用するための費用としてパッと思いつくのは、奨学金ではないでしょうか。

しかし奨学金は経済的理由で修学が困難な優れた学生に学資を貸与または給付する制度です。

海外の大学に進学する際には日本学生支援機構の留学生支援を利用できますが、ワーキングホリデーの費用が借りられません。ここでは学生としてお金を借りることができる制度をご紹介します。

日本学生支援機構でお金を借りる

日本学生支援機構ではワーキングホリデー費用は借りられませんが、海外留学資金としてのお金を借りることができます。

ただし、日本の大学・大学院などの学校に在籍していて日本学生支援機構が定めるプログラムに参加しなければいけません。

社会人が利用することはできないので学生限定になります。

学校の進路担当の先生に相談してみると、日本学生支援機構を利用して海外留学した事例を知っているかもしれませんね。

<参考>:日本学生支援機構

日本政策金融公庫でお金を借りる

日本政策金融公庫は、日本政府が100%出資している国の金融機関です。

「国の教育ローン」という進学・就学向けのローンが用意されていて、海外留学向けの資金を借りることもできます。

国の教育ローンを海外留学に利用する場合は、修業年限3ヵ月以上で外国の高等学校、短期大学、大学、大学院、語学学校などに通うことが前提となります。

金利は固定金利で1.71%、限度額は最大450万円になります。

国の教育ローンの注意点は、留学する本人が借り入れをすることができないところです。お金を借りられるのは、「6親等以内の血族、配偶者および3親等以内の姻族」となります。

返済は毎月1回指定口座から引き落とされることになるので、自分で返済をする場合は口座にお金を入れておかないといけません。

でも、そんな余裕があったらお金を借りようとは思わないですよね。

日本で借りたお金をワーキングホリデー中に海外から返済するのは簡単ではありませんので、後ほど詳しくまとめます。

銀行カードローン・消費者金融でワーホリ費用を借りることはできる?

基本的に、銀行カードローン・消費者金融で借りたお金を渡航費・学費・生活費などに使うことは問題ありませんので、ワーキングホリデーの資金もOKです。

ただ、銀行カードローンも消費者金融も、教育ローンと比べると金利が高いので、返済が大変だと思います。

例えば「国の教育ローン」なら1.71%でしたが、アコムなどの大手消費者金融なら18.0%となることも珍しくありません。

ざっくりした計算になりますが、30万円を1年間借りた場合の利息はこうなります。

国の教育ローン アコム
金利 1.71% 18.0%
30万円を1年間借りた場合の利息 5,130円 54,000円
返済合計額 305,130円 354,000円

 

これからたくさんワーホリでお金が必要になることがわかっている状態なので、金利は少しでも低い方が良いですよね。

またカードローンで借りたお金も毎月決まった日に口座引き落としで返済をしなければいけません。

預貯金を全て持って渡航する場合、返済はどうなるのかを次に見ていきましょう。

ワーキングホリデー費用を借りたらどうやって返済するの?

非常に多くのケースで借りたお金の返済方法は日本国内の金融機関口座から自動引き落としになります。

本記事でご紹介した日本学生支援機構、日本政策金融公庫、それから銀行カードローンと消費者金融も、基本的には口座引き落としでの返済になります。

口座に十分なお金が残っている状態で渡航できれば問題ありませんが、それはなかなか難しいのではないでしょうか。

海外から自分の口座に送金する?

現地で稼いだお金を日本の自分の口座に送金して預金残高を作って返済することも不可能ではありませんが、手数料や交換レートを考えるとあまり良い方法とは言えません。

海外から日本の口座に送金するには、現地で口座を開設してそこから日本の自分の口座に送金をするのが一般的なのですが、国内で振替をするのとは違ってかなり手数料がかかります。

例えば為替手数料、送金手数料、受け取り手数料、中継銀行手数料です。これらの手数料だけで数千円かかってしまうので馬鹿になりません。

それにせっかくワーホリをするのに常に頭の中が借金返済のことでいっぱいになるのは避けたいですよね。

家族に返済をお願いする

こちらは比較的現実的な返済方法です。
例えば必要な金額100万円のうち、どうしても30万円足りないといった場合、30万円をまとめて親に借りるのは親の負担も大きいので断られてしまう可能性も高いです。

でも自分で30万円借りて、ワーホリに行っている間の返済を毎月数千円〜1万円程度お願いするのであれば負担は軽いので協力してもらいやすいのではないでしょうか。

30万円くらいだったら毎月の返済は1万円以下でも大丈夫です。(なるべく多く返した方が早く完済できます)

もともと親にワーホリを反対されていたり、自分のお金で行くことが方針となっている場合などは難しいかもしれませんが、どうしてもお金を借りる必要がある場合は日本にいる人に代理返済をお願いしてみるのもひとつの方法です。

ワーキングホリデー費用を借りずに作る方法はある?

ワーキングホリデーのためにお金を借りる方法を見てきましたが、できることならお金は借りない、または借りたお金は完済してから出国できると良いですよね。

とはいえ、ワーホリに行く前に完済するのは現実的に難しいでしょう。
やはりお金は借りるよりも貯めるべきです。

ワーキングホリデーに失業保険は使える?

ワーキングホリデーに行く前に仕事を辞めるから、失業保険をワーキングホリデーの費用に充てようと考える人もいると思いますがこれは難しいです。

なぜなら失業保険を受給できるのは就職する意思があって努力をしている失業中の人だから。具体的にはハローワークに通って職探しをしているなど、日本で就職活動中であることが前提になるから。

自己都合でお仕事を辞めた場合は失業してから3ヶ月間は失業保険をもらえませんし、定期的にハローワークに行く必要があるので失業保険をワーキングホリデー資金にするのは難しいです。

働くつもりがないのに受給したり、ワーキングホリデーに行くための資金にしたことがバレたらペナルティを食らう可能性もあるのでおすすめはしません。

ワーキングホリデーの費用を1年で貯めた事例

私の近い知り合いに約1年かけてワーホリに行く準備をして、もう少しで実現しようとしている女の子がいます。

彼女は29歳で、それまでは一般企業に勤めていて一人暮らしをしていました。

貯金もあったそうですが自分の年齢と帰国後のことを考えると、ある程度はお金を残しておきたいと思って、改めてお金を貯め直すことにしたのだそうです。

最初にやったことは思い切って会社を辞めて、賃貸マンションを引き払ったことです。

それからすぐにリゾートバイトをはじめて、日本中の観光地に住み込みでお仕事をするようになりました。

家賃もかからないし、がっつり貯金できるし、外国人観光客が多いから英語を話す機会もあるということでリゾバを選んだのだそうです。

派遣会社に登録しているので社会保険や厚生年金にも加入できているそうですよ。大人としてちゃんとしておきたいこともバッチリおさえていました。

3ヶ月ごとに「今は軽井沢にいるよ!」「今沖縄だよー」と写メが送られてきていて、目標に向かって頑張りつつも生きるのが楽しそうな様子が伝わってきました。

また、リゾートバイト先では日本にワーキングホリデーに来ている外国人の女の子と友達になって、新しい友達関係も生まれていました。

今は最後のリゾートバイト先にいて、この3ヶ月が終わったらいよいよ1年間のワーキングホリデーです。

ワーキングホリデーに向けたお金の貯め方は色々ありますが、こういう方法もあるという事例でした。

リゾバはワーキングホリデーの貯金手段としてはとてもメジャーな方法ですので、興味がある方はぜひ探してみてくださいね。

ワーキングホリデーで働いて稼ぐことはできないの?

お金は最低限貯めたら、あとはワーキングホリデーで稼げばいいという考え方もあります。

でも、海外のアルバイトでお金を稼ぐ方法として主となるのは接客業ではないでしょうか。語学力に自信があれば雇ってもらいやすいですが、英語を使うお客さんに対して英語が話せないとなると雇ってくれるお店は日本人相手のお店くらいになる可能性も高いです。
それってわざわざワーホリに行く意味がないですよね。

それに例えば日本で毎月20万円の生活費がかかっているのであれば、国によってはそれに近いくらいのお金がかかることになります。

お金を稼ぐだけなら日本の方が安定していることは間違いないわけなので、資金が少なすぎるといつもお金に対する不安が頭の中にあることになります。

余裕を持って渡航したはずでも、海外で病気になったらとんでもないお金がかかってしまうこともあります。

帰国後にもお金はかかりますよね。帰国してすぐに仕事があるとは限りませんし、国民として絶対に払わないといけないお金だってあります。

いずれにしても持っていける資金は多い方が良いのですが、かといってお金を借りてなんとかしようとするのはリスクが大きいです。返済の不安を抱えたまま渡航するのはおすすめしません。

効率の良い借り方を模索するよりも、ワーキングホリデーのためのお金の貯め方を考えてみる方がスムーズに行けると思いますよ。

夢のワーキングホリデーを実現するためにぜひ頑張ってみてください。


 
 

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