マカダミアナッツオイルの使い方と美肌・美髪効果の検証結果
マカダミアナッツオイルの美肌効果、美髪効果を、実際にスキンケア、ケアケアして検証してみました。また食用のマカデミアナッツオイルを料理に使ってみた感想も書いています。
マカダミアナッツオイルとは
最近は様々な植物性オイルが注目されていますが、マカダミアナッツオイルをご存知でしょうか。
マカダミアナッツといえば、お土産のチョコレートの中に入っているというあのナッツでしょ?というくらいの印象の方から、ナッツがブームになったこともあり、よくおやつにマカダミアナッツを食べているという方もいるかもしれませんね。
そのマカダミアナッツのオイルが美容と健康に役立つオイルだとしたら…、もっとマカダミアナッツオイルについて知りたくなってきませんか?
それでは、さっそくマカダミアナッツオイルについてみてみましょう。
マカダミアナッツオイルはどうやって採るの?
マカダミアナッツはマカダミアという植物の種だと思っている方も多いのではないでしょうか。
マカダミアナッツというのは、マカダミアの殻果のことを指します。
殻果というのは果実のことを指します。
果実というともっとみずみずしいフルーツを想像しがちですが、果皮が乾燥して硬くなり種子と密着していない果実のことを殻果といいます。
アーモンドやクリやクルミも殻果ですね。
マカダミアはマカデミアと呼ばれることもあるヤマモガシ科の常緑樹で、オーストラリアのクイーンズランド州が原産地です。
マカダミアナッツ自体は直径2センチほどの大きさで、現在のマカダミアナッツの生産量は2万トンほどです。
そのほとんどはオーストラリアとハワイで生産されており、ハワイ島やマウイ島、カウアイ島などにマカダミアナッツの大農園があります。
そのためよくお土産でマカダミアナッツやマカダミアナッツ入りのチョコレートをもらうのですね。そのマカダミアナッツを圧搾することによって採れるのがマカダミアナッツオイルなのです。
マカダミアナッツオイルの成分は?
マカダミアナッツオイルの特徴は、その成分にあるといえます。マカダミアナッツオイルの成分について大まかに紹介します。
マカダミアナッツにはどのような脂肪酸が含まれているのでしょうか。
主な脂肪酸組成をみてみましょう。
まずは不飽和脂肪酸の中でも最も酸化しにくいといわれているオレイン酸です。
マカダミアナッツオイルのうち55パーセントほどをオレイン酸が占めています。
オレイン酸の次に豊富なのがパルミトレイン酸です。
パルミトレイン酸は約20パーセントを占めています。
パルミトレイン酸も不飽和脂肪酸の一種で、加齢とともに減少していくといわれています。
パルミチン酸が約8パーセント、リノール酸が約3パーセント、ステアリン酸が約3パーセント、1パーセント以下ではミリスチン酸、リノレイン酸などが含まれ、その他数パーセントという組成になっています。
マカダミアナッツオイルを実際にボディケアに使ってみました
マカダミアナッツオイルを購入するときのポイントや使用してみた感想をご紹介します。
どこでどんなマカダミアナッツオイルを買えばいい?
マカダミアナッツオイルを購入する場合は、アロマテラピー専門店で購入するのがおすすめです。
近場に専門店がある方はよいですが、専門店が近くにない方やなかなか行けないという方はネットで購入する方法もあります。
ちなみに筆者は今回はネットで購入しました。
Yahoo!や楽天などでマカダミアナッツオイルを検索すると、様々な価格帯のものが出ています。
いったいどれを選べばよいの?!と混乱してしまいそうですが、筆者が買うお店やオイルを選ぶポイントは3つです。
1つめは、ネットショップでありながらもアロマテラピー専門店であることです。
これは、精油やキャリアオイルなどアロマテラピーグッズを豊富に取り扱っているところを意味します。
2つめは、売っている精油やキャリアオイルの学名や産地、抽出部位や方法などが明示されていることです。
100パーセントピュアな精油やキャリアオイルには学名や産地や抽出部位や方法が書かれているのが普通だからです。
3つめは、売っている精油が日本アロマ環境協会基準適合認定であることです。
日本アロマ環境協会の基準適合認定を受けるには、精油に精油製品情報が載っている、使用上の注意事項が明示されている、高い企業モラルを遵守する確認書を協会に提出しているといった条件を満たしたうえで、日本アロマ環境協会の厳正な審査に通過する必要があります。
日本アロマ環境協会基準適合認定の精油を扱っているショップであれば、品質や安全性においてその他のショップから購入するよりも安心して購入することが出来ます。
マカダミアナッツオイルをクレンジングとして使ってみた
クレンジングの前にパッチテストをしてみました。
腕の内側に少量塗るのがベストですが、撮影しにくいので腕の内側に塗ってみました。
パッチテストの段階で肌にすっとなじみます。指でするするっと伸ばすだけで少量ならすぐに浸透して肌の上から消えてしまいます。
肌の上ではマカダミアナッツオイルの色がわかりにくいので、コットンに取ってみました。
うすい黄色のような、ほとんど無色に近い状態です。
香りも少量ではあまり感じません。ほんのりナッツのような油臭いような香りがします。
もう少し多く、プラスチックのコップにとってみました。
量を多めにとってみると色がついているのがわかります。
実物は画像よりもう少し薄い黄金色です。
これくらいの量を取ってみると、マカダミアナッツらしい香りがしてきます。
さて、さっそくクレンジングとして使ってみましょう。
手の甲に、ウォータープルーフでない普通のアイブロウとグロス効果のある濃いテクスチャの口紅をしっかりと塗りました。
指先ほどの量のマカダミアナッツオイルをなじませます。
すると、みるみるうちになじんでいき、落とせるか心配だった濃いテクスチャの口紅もあっさりとなじみました。
このまま洗い流してもよさそうでしたが、試しにティッシュで拭き取ってみました。
きれいに落ちています。
さらに驚くのは、メイクがおちているだけでなく肌にベタベタ感が全く無いことです。
なじませて拭き取るだけで、洗顔もせずに保湿ケアに進んでもよいのではないか?と思うほどきれいさっぱりしているのです。
ティッシュにはメイクがしっかりとついています。
どこかのクレンジングの謳い文句のように、まさに「浮かせて落とす」という感覚が実感できました。
マカダミアナッツオイルをブースターとして使ってみた
ヴィークル効果を期待して、洗顔後の肌にブースターとして使ってみました。
ほんの1~2滴を手にとって、まずは手をよくこすりあわせてなじませました。
その手でお肌を優しくおさえるようになじませました。
そしてその後、化粧水を使ってみました。
2種類の化粧水で試してみたのですが、まず一種類目は普通のさらさらとした化粧水です。
化粧水をはじいてしまうのではないかと心配でしたが、しっかりと化粧水が浸透しました。
化粧水をつけた後のお肌ももっちりしっとりしています。
もう一種類の化粧水は、とろみのあるジェルのようなタイプです。
こちらはいつもどおりつけると、ややねちゃっとしたしっとり感があるのですが、マカダミアナッツオイルをブースターとして使うとさらさらとした感触になりました。
肌へはしっかりとなじみ、仕上がりもさらさらとしたしっとり感が得られました。化粧水に含まれている成分との相性があるのかもしれませんが、どちらも化粧水をなじませた後はしっとりとした保湿感が得られました。
乳液代わりにマカダミアナッツオイルを使ってみた
ブースターとしてマカダミアナッツオイルを使わず、洗顔後、化粧水の次にマカダミアナッツオイルを乳液代わりに使ってみました。
こちらもブースターと同様に手に1~2滴とってよくなじませてから、お肌に載せていきました。
オイルにしてはベタつきが殆ど無く、しっとりとしています。
日頃しっとりタイプの乳液を使っている人はさほど気にならないと思いますが、さっぱりタイプの乳液を使っている人にとっては少し重たい感じがしたりべたついていると感じてしまうかもしれません。
ヘアケアオイルとして使ってみた
シャンプー後、タオルドライをした後やドライヤーの前に使うこともできました。たくさんつけすぎると髪が乾きにくくなるので、少量を毛先だけにつけました。
ヘア用のヘアオイルより濡れた髪につけるには少し髪の表面に残る感じはしましたが、ヘア用ヘアオイルのシリコンなどが気になる方や自然派の方には良いかもしれません。
朝、起きた時のスタイリングにも使ってみました。
スタイリング前です。ハネや広がりが気になります。
マカダミアナッツオイルを1滴だけ手にとって、毛先全体からなじませました。
足りなくなったらもう1滴…という感じで、髪の中頃から毛先の範囲でつけました。毛先はほどよくまとまり、ツヤもでました。
マカダミアナッツオイルをマッサージに使ってみました
マカダミアナッツオイルをキャリアオイルとして使用してみました。
エッセンシャルオイルを濃度が1パーセント以下になるように混ぜました。
本当はペパーミントのエッセンシャルオイルを試してみたかったのですが、なかったのでサイプレスのエッセンシャルオイルで試しました。
サイプレスは感情が高ぶっているときに心を落ち着かせてくれる香りなので、寝る前などのリラックスタイムにはぴったりだと思います。
ただ、高濃度で使用すると皮膚刺激がある場合もあるので注意が必要です。
マカダミアナッツオイルにサイプレスのエッセンシャルオイルをまぜると、マカダミアナッツオイルの香りはほとんど気にならなくなりました。
マカダミアナッツオイルの香りがエッセンシャルオイルの香りを邪魔することはなさそうです。
脚をマッサージしてみましたが、適量であればベタつきがないので拭き取る手間もなく、足裏やかかとをマッサージしてもマッサージ後ベタベタせず快適に過ごせました。
マカダミアナッツオイルでハンドケア・ネイルケアしてみた
余ったオイルでハンドケア&ネイルケアもしてみました。
自然なツヤとしっとり感がやみつきになりそうです。すべすべふっくらとした手になります。
べたつかず、ケアの後に料理をしても天然のオイルなので安心です。
マカダミアナッツオイルでスキンケア、ヘアケア、ネイルケアしてみた感想
マカダミアナッツオイルは想像以上に肌なじみがよいと感じました。
もちろん、オイルなので量が多すぎるとベタベタしますし、浸透せずに肌の上に残ることもあります。
しかし、少量であれば本当にすぐに肌になじみます。
のびもよく、使用する量も少なくてすむので、コスパのよいオイルということが出来そうです。
安くて大容量のマカダミアナッツオイルも販売されていますが、個人で使うなら新鮮なオイルを使うという意味でも同じ値段なら少量でも質の良い物を選びたいと思いました。
また、全身に使うことが出来、マルチに使えるので、旅行などにもいろんな化粧品を持って行くよりマカダミアナッツオイル1本あれば安心できそうです。
食用マカダミアナッツオイルを使ってみました
ボディケアとは別に食用のマカダミアナッツオイルを購入して料理をつくってみました。普段料理に使っているサラダオイルなどをマカダミアナッツオイルに置き換えることでよりヘルシーな食事をとることができます。
加熱はOK?
マカダミアナッツオイルの煙点は200℃近いといわれていますので、加熱しても大丈夫です。炒め物やソテーはもちろん、揚げ物にも使えるオイルといえます
入手困難?!食用マカダミアナッツオイルはネット購入がおすすめ
食用のマカダミアナッツオイルを購入するにあたり、スーパーのオイルコーナーをのぞいたところオリーブオイル一色でした。
たまにココナッツオイルやこめ油や亜麻仁油が売っているところもありましたが、自宅付近のスーパー3件と実家近くのスーパー3件、計6件大きなスーパーも含めてまわりましたがマカダミアナッツオイルをみつけることができませんでした。
オリーブオイルなどのメジャーなオイルにくらべ、ネットで購入するしかないという方が多くなるのではないかと思います。
ネットで食用油を購入するときは、産地や圧搾方法が書かれているマカダミアナッツオイルを中心に探していきました。
お肉、野菜、きのこをマカダミアナッツオイルで調理してみる
結局購入したのはこちらのマカダミアナッツオイルです。
雑誌等にもよく取り上げられ、以前オリーブオイルやアボカドオイルをこちらのブランドでそろえていました。
栄養価も載っています。
パルミトレイン酸もしっかり載っていますね。
色や香りはコスメグレードのものとあまり変わりありません。
炒めものやロースト料理、牛肉からチキン、魚や野菜などどんな料理にも合うとのことなので、鶏の肩トロ肉をソテーしてみることにしました。
マカダミアナッツオイルを大さじ1弱フライパンに敷き、塩と胡椒で下味をつけた肩トロ肉をソテーしました。
鶏肉のソテーの後のフライパンにマカダミアナッツオイルを少し足し、レンジで加熱したかぼちゃを焼いてみました。
調味料なしで、マカダミアナッツオイルと鶏肉をソテーしたあとの旨味だけの調理です。
さらに、その後、マカダミアナッツオイルを足してきのこを砂糖と醤油でソテーしました。鶏肉の付け合せ用に別皿に取り出しておきます。
余ったかぼちゃと、きのこのソテーを合わせてみました。
マカダミアナッツオイルを使ったチキンソテー、かぼちゃ、きのこでワンプレートランチにもよさそうです。
きのことかぼちゃの組み合わせは彩りもよく、お弁当の副菜にもできそうですね。
そのままかけて使ってもOK
マカダミアナッツオイルは加熱せずにそのままドレッシングやマリネとして使うこともできますよ。
ダイエット中はノンオイルドレッシングにしているという方も多いと思います。
たしかに、ノンオイルドレッシングのカロリーは低くダイエットの心強い味方とえいます。
しかし、ノンオイルドレッシングはコクを出すために甘味料などがたくさん添加されていて糖質が高い傾向があり糖質制限ダイエッターには要注意な存在でもあります。
マカダミアナッツオイルは比較的こくがあるので少量かけるだけでも満足でき、結果的にカロリーと糖質を抑えることができるかもしれません。
同じ原理で、パンにマカダミアナッツオイルをかけて食べるのもおすすめです。
パンにバターやマーガリン、ジャムなどをべったりつけて食べていませんか?
マカダミアナッツオイルはパンとの相性もよいので、バターやジャムの代わりに使うことでよりヘルシーになりますよ。
食用マカダミアナッツオイルで料理した感想
普段うちではほとんど油を使わないのですが、マカダミアナッツオイルを使った料理は調味料を少ししか使わなかったり、全く使わなくてもコクがでます。
チキンに関しては、鶏肉の旨味が上手に引き出されているように思います。
かぼちゃは油をよく吸ったためか、ほんのりマカダミアナッツの香りがして香ばしくおいしかったです。
おかずにもできますが、ヘルシーなおやつにもなりそうな味でした。
きのこは砂糖としょうゆという和風の調味料を使ったので、果たしてマカダミアナッツオイルとの相性は大丈夫だろうか…とドキドキしながら実験的に調理していましたが、砂糖と醤油にもばっちり合いました。
マカダミアナッツの風味はするのに、決して素材や他の調味料の味の邪魔をすることなく不思議と調和して引き立てくれるような感じです。
次はお菓子やパンを作るときにも使ってみたいです。
ただ、マカダミアナッツオイルは油の伸びがよいので大量に使うとくどくなりそうです。
特に、肉など油脂のあるものは少量だけの使用にとどめたほうがよさそうです。
ちなみに、1日のマカダミアナッツオイルの摂取目安量は多さじ3杯ほどのようですが、3品料理しても大さじ3杯も使うことはなさそうです。
マカダミアナッツオイルの使用上の注意点
健康と美容にパワーを発揮するマカダミアナッツオイル、使用するときに注意する点はあるのでしょうか?
マカダミアナッツオイルは「精製」と「未精製」で効果が変わる?
マカダミアナッツオイルを購入しようと探していると、「精製」や「未精製」といった単語が出てきて混乱している人も多いのではないでしょうか。
未精製のマカダミアナッツオイルは、マカダミアナッツから圧搾して採れたままのオイルかろ過しただけのオイルです。
全くろ過もせずに販売しているマカダミアナッツオイルはほとんどなく、たいていの場合はフィルターでろ過されているオイルを未精製のマカダミアナッツオイルとして販売しています。
それに対して精製したオイルは、圧搾後に何らかの方法で不純物などを取り除いています。未精製のオイルは色や香りや粘り気があるのに対し、精製後のオイルは色や香りや粘り気が除去されていることが多いです。
栄養分の違い
未精製のオイルのほうが植物のオイルそのものに近いので栄養価は高いといえます。精製オイルは栄養面では未精製オイルに劣りますが、それでも有効な成分がほとんどなくなるという意味ではありません。
食用でスキンケアしても大丈夫?
マカダミアナッツオイルに限らず、食用の植物性オイルをスキンケアに利用してもいいか?という疑問をネット上でもちらほら見かけます。
コスメグレードのオイルよりも食用のオイルのほうが安価だから手軽に使えるという理由が大きいようですね。
食用でスキンケアしてもOKという方もいますが、ちょっと待ってください。
オイルには食用グレードとコスメグレードがあります。
食用グレードというのは、食べることを目的に作られたもので、口から摂取してもアレルギーなどの例外を除いては基本的に無害であるという保証がついているようなものです。
コスメグレードは、化粧品やスキンケアなど肌につけることを目的としています。肌に塗っても基本的には大丈夫ということになります。
食用グレードのオイルは未精製であったり、精製されていても精製度の低いものの場合があります。
それは、原料の成分や特徴をなるべく残そうとしているからです。
原料の成分や特徴を残すという意味で、あえて未精製のオイルをスキンケアに使うこともありますが、その場合もあくまでコスメグレードの未精製オイルであって、品質管理などが食用グレードとは異なります。
衛生管理、精製方法などにおいても食用とコスメ用とでは規格が全く異なる場合が多いようです。
コスメグレードのオイルは、精製したものであれば食用グレードより丁寧に精製されて肌に有害な物質などが取り除かれています。
食用のマカダミアナッツオイルでも厳しい品質管理が行われ、高い品質基準をクリアしていて、コスメグレードとして使えるものがないとはいえませんが、それを見極めるのはかなりの知識や経験がないと難しいのではないでしょうか。
スキンケアには食用ではなくコスメグレードのマカダミアナッツオイルを使うことをおすすめします。
コスメグレードのオイルでスキンケアするメリット
安全のため以外にもコスメグレードのマカダミアナッツオイルでスキンケアすることにはメリットがあります。
それは、扱いやすさと使用感が格段に食用グレードとはことなるからです。
精製度が低いか未精製の食用グレードのオイルには粘り気があり、コスメグレードのオイルに比べてべたべたしてスキンケアをするのにストレスを感じてしまったり、肌へなじみにくいといったデメリットがあります。
それに対して、コスメグレードのオイルは食用グレードのオイルに比べて高度に精製されているので、粘り気(べたつき)が少なく、さらりと肌になじみやすく、スキンケアに使いやすいといえます。
仮にマカダミアナッツオイルで石鹸など手作りのスキンケア用品を作る場合にもコスメグレードのオイルであればなめらかな仕上がりになります。
敏感肌・アトピー・ニキビ肌にも使える?
敏感肌やアトピー肌の方はもちろん、ニキビ肌の方もオイルをお肌に使うのがためらわれるかもしれません。
マカダミアナッツオイルは人の皮脂に近いオイルなので、敏感肌やアトピー肌の方でも比較的安心して使える類のオイルであるといえそうです。
しかし、肌に合うか合わないは個人差が大きいところで、アトピー肌の方は調子のよい時期か悪い時期かにも左右されるところがあるかもしれません。
心配な方は必ずパッチテストをしたり、都度少量を目立たないところに塗って刺激や赤みやかゆみなどが出ないかチェックしてから使用しましょう。
念のため医師に相談することをお勧めします。
マカダミアナッツアレルギーってあるの?
落花生のアレルギーはよく聞いたり、アレルギー表示にも使われているのでご存知の方も多いかもしれません。
しかし、「私、マカダミアナッツアレルギーなの…」というのはなかなか耳にしないのではないでしょうか。
では、マカダミアナッツに対するアレルギーは起こらないのでしょうか。
答えは、いいえです。
マカダミアナッツでアレルギー反応を起こすことはあります。
マカダミアナッツアレルギーというアレルギーがあるのです。
マカダミアナッツを食べると、口の中やのどや舌にぴりぴりヒリヒリとした刺激を感じたり、下痢、嘔吐、といった症状が出るほか、じんましんや血管浮腫、喘息、ひどいときは呼吸困難になることさえあります。
また、口腔アレルギー症候群をご存知でしょうか?
シラカバなどの花粉症患者が新鮮なナッツや野菜などを摂取すると口のなかやのどにかゆみや腫れなどの症状がでるもので、花粉アレルゲンと植物アレルゲンに共通する抗原分子があるためと考えられているようです。
とくに、ブナ目・カバノキ科・シラカンバ属の白樺にアレルギーのある方は、ピーナッツやココナッツ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、ブラジルナッツといったナッツ系の食物により口腔アレルギー症候群を引き起こすようです。
学術的に花粉とマカダミアナッツオイルとの関連性は、私が調べた範囲では指摘されていないようですが、同じナッツ類であることから注意はしたほうがよいと思います。
これらのアレルギーがある方は、より注意して使用するようにするかほかのアレルギーが出にくいオイルの使用を検討したほうがよいかもしれません。
マカダミアナッツオイルにも、アレルギーを引き起こすアレルゲンが含まれているので慎重に使い、万が一異変を感じたら内科、皮膚科、アレルギー科など適切な科で医師の診察を受けるようにしましょう。
マカダミアナッツオイルの保存方法
マカダミアナッツオイルの保存方法についてご紹介します。
保存に適した場所
マカダミアナッツオイルは他のオイルと同様に直射日光の当たらない場所で保管するのがおすすめです。
マカダミアナッツオイルは常温で保管しても大丈夫ですが、暑すぎるところもよくありません。
30度を超えないくらいの場所で保管すれば大丈夫なようですので、夏場を除いては直射日光を避ければほとんどの場所で保存ができそうです。
また、オイルの結晶化が気にならなければ低温での保管もおすすめです。
特に長期保存する場合は低温のほうが向いているようです。
また、お風呂場の近くなど湿気の多い場所も避けておきましょう。
保存期間と酸化について
マカダミアナッツオイルは酸化しにくいオイルといわれていますが、どの程度酸化しにくいのでしょうか。
酸化のしやすさは、「ヨウ素価」という数値が参考になります。
ヨウ素価が低いと酸化しにくいということができます。
酸化しにくいことで有名なオリーブオイルのヨウ素価が75~90程度で、マカダミアナッツオイルのヨウ素価は70~80なので酸化しにくいといえます。
マカダミアナッツオイルと他のオイルとの違い
最近では様々な種類のオイルが注目を浴びていますが、マカダミアナッツオイルとはどのように違うのでしょうか。
それぞれ話題のオイルとマカダミアナッツオイルを比較してみましょう。
比較することで自分にぴったりのオイルを選ぶきっかけになり、また用途に合わせた使い分けができるようになればあっという間にオイル美容上級者ですね。
マカダミアナッツオイルVSココナッツオイル
ココナッツオイルといえば、ダイエットに良いと人気のオイルです。
マッサージに使うというよりも口から摂取するという使い方が主流のようです。
ココナッツオイルは中鎖脂肪酸という脂肪酸が含まれていることが特徴です。
この中鎖脂肪酸は、母乳などにも含まれていて長鎖脂肪酸よりも素早く分解されてエネルギーになりやすいという利点があります。
ただ、ココナッツオイルも油脂なのでカロリーは高いです。
その点、マカダミアナッツオイルは口から摂取しなくてもマッサージによってパルミトレイン酸が血液中に浸透することが確認されています。
マカダミアナッツオイルは口から摂取するよりも塗る使い方のほうが、カロリーを摂取しなくて済むのでダイエットにはよさそうです。
マカダミアナッツオイルVSオリーブオイル
オリーブオイルは塗りすぎるとニキビの原因になってしまうということをご存知の方も多いかもしれません。
これはオレイン酸がニキビの原因であるアクネ菌の餌になってしまうからです。
マカダミアナッツオイルにもオレイン酸が豊富に含まれていますので、塗りすぎるとニキビの原因になると考えられます。
オリーブオイルにはオレイン酸とうるおいを保つ効果のあるスクワランという成分が、マカダミアナッツオイルにはオレイン酸とパルミトレイン酸が豊富に含まれていますので、オレイン酸をベースにスクワレンを取り入れたいかパルミトレイン酸を取り入れたいかで選ぶと良いかもしれません。
オレイン酸が豊富なオイルを使いたいけれど、ナッツアレルギーがある場合はオリーブオイルを使うとよいでしょう。
食用に関して言えば、オリーブオイルは入手しやすいという利点がありますが、煙点はココナッツオイルよりも少し低いようです。
マカダミアナッツオイルVSホホバオイル
ホホバオイルはとても低刺激なので、敏感肌の方にも安心して使うことができるオイルです。ホホバオイルの主成分はワックスエステルというロウの成分で、寒いところでは固まるという特徴があります。
マカダミアナッツオイルなどに含まれるオレイン酸やパルミトレイン酸の含有量はとても少ないのですが、オレイン酸などが肌に合わない方はホホバオイルを試してみても良いかもしれません。
マカダミアナッツオイルのまとめ
マカダミアナッツオイルの特徴は、パルミトレイン酸を多く含むところにありました。
パルミトレイン酸は美容と健康によい脂肪酸ということができ、口から摂取するだけでなく、オイルを皮膚に塗ることでも体内に取り込むことが出来ます。
肌なじみのよいオイルなので、アレルギーに注意したうえでフェイスケアやボディケアのオイルとして使ってみてはいかがでしょうか。
また、料理に使うのもいいですね。炒め物などからお菓子作りまで和洋中問わず使うことが出来そうです。コレステロールやトランス脂肪酸も含まれていない無添加のマカダミアナッツオイルなら健康維持にも役立ちそうです。