牛乳風呂(ミルク風呂)の効果は?自宅で試してみた
牛乳風呂って知っていますか?
牛乳風呂というのは、いつも通り溜めたお湯に、牛乳を入れただけのお風呂のことなのですが、実は世界三大美女のひとり、クレオパトラも愛用していた美容法だと言われているのです。
もしかすると、クレオパトラの美しさを保つ秘訣は、牛乳風呂にあったのかもしれませんね。
1リットルの牛乳さえ用意できれば、いつでも誰でも体験することができる美容法なので、試してみる価値は充分ですね。
そこで早速、私も牛乳風呂(ミルク風呂)を体験してみることにしました。
牛乳風呂の作り方や、実際に入ってみた感想や効果をまとめたので、興味のある方は参考にしてみてくださいね。
牛乳風呂(ミルク風呂)とは
お湯を張った湯船に牛乳を入れて作ったお風呂のことを、牛乳風呂(ミルク風呂)と言います。
牛乳には、カルシウム、ビタミン、カリウムなどのミネラルが豊富に含まれています。これらのミネラルは口から摂取してももちろん効果的なのですが、肌に塗って、外側から栄養分を吸収することも可能なのです。
また、カゼインというピーリング効果のある成分も含まれているため、入浴中、牛乳がお肌に触れることで、古い角質や毛穴の汚れなども除去することができます。
それにより、くすみやざらつきのない、スベスベの美肌に導くことが出来るのです。
お肌を柔らかくする作用もあるので、膝やかかとなどの硬い角質が気になる場合も、牛乳風呂は効果的ですね。
入浴中、体が温まってくると毛穴が開き、さらに牛乳の成分が浸透しやすくなるので、少しぬるめの温度に設定してじっくりゆっくり浸かるといいでしょう。
牛乳1本をまるまるお風呂に入れてしまうと考えると、ちょっと贅沢と感じるかもしれませんが、牛乳1本200円弱で購入出来てしまうので、サロンなどでスキンケアを行うよりもずっと安上がりですね。
自宅で手軽に行えるこの美容法は、サロンに行く時間や余裕がない方にもお勧めです。
また、クレオパトラやローマの貴婦人たちも愛用していた美容法の様ですので、彼女たちのような美を手に入れたい方にもお勧めです。
牛乳風呂の効果
牛乳風呂に入ると様々な良い効果が得られると言われています。勿論、牛乳は飲むことで栄養を補給できるものではありますが、肌からも栄養分を吸収することができますし、牛乳の香りもまた良い作用を引き起こしてくれます。
そこで、まずは牛乳風呂に入った場合の効果をひとつずつ紹介していきたいと思います。
美肌・美白効果
牛乳に含まれているカゼインと言う成分には、肌を柔らかくして、古い角質を除去させるピーリング効果があります。これによって、硬くガサガサになった膝や踵を滑らかにすることが出来ますし、牛乳風呂で洗顔すると古い角質によるシミやくすみやなども解消させることができるでしょう。
また、牛乳には毛穴に詰まった汚れも除去させる力もあるので、牛乳風呂に入ることで毛穴の汚れによるくすみや黒ずみ、角栓なども解消させることが出来ます。
汚れが除去されると、毛穴の汚れから発生するニキビや吹き出物も予防することができますね。
この様な作用により、肌のダメージを解消させ、透明感も蘇り、滑らかな美肌・美白に導くことが出来るのです。
保湿・保温効果
牛乳にはお肌を保湿する効果があるため、乾燥が気になる季節や、足のかかとや膝がカサカサしてきた時などに、牛乳風呂に入るとしっとりすべすべの肌にすることができます。
また、身体を温める作用もあるので、冷え性の方にも効果的ですね。
保温効果によって、いつまでも体がぽかぽかしているため、寝る前に牛乳風呂に浸かると、安眠効果も期待できます。
更にぬるめに設定した牛乳風呂にゆっくり浸かると、じんわり芯まで体を温めることが出来るので、効果倍増です。
リラックス効果
ホットミルクを飲むと、気持ちがホッと開放され、穏やかになりますね。
これは、牛乳の香りに神経を落ち着かせてくれるリラックス効果があるからです。
その為、程よい温度に温められた牛乳風呂に入ると、その香りによってリラックスすることが出来、さらに安眠効果も期待できます。
イライラやストレス解消にもつながるので、心が疲れたなと感じた時にも、牛乳風呂は効果的です。
むくみ解消効果
牛乳にはカリウムという栄養素が含まれているのですが、このカリウムの働きによって、血行促進させることが出来ます。それにより、むくみが解消されます。
牛乳風呂に浸かりながら、むくみを感じる足などをマッサージするとさらに効果的ですね。
牛乳風呂の作り方
牛乳風呂と言っても、お湯の代わりに牛乳で浴槽を満杯にするというわけではありません。いつも通り溜めた通常のお湯の中に、牛乳を加えて作るだけなので、それ程コストもかからないので安心してくださいね。
用意するものは「牛乳1リットル」だけです。
①浴槽にお湯を入れる
いつも通り、浴槽にお湯を溜めます。38度~40度程度のぬるめのお湯に仕上げたいのですが、後から冷たい牛乳を入れる事で湯温は少し下がります。
いつも40度程度の湯温にしている方は、いつも通りの温度に設定して溜めて大丈夫でしょう。
いつも42度以上の高い温度で設定している場合は、少し低めにしてみてくださいね。逆にいつも38度程度のお湯に浸かっている方は、少し高めの温度で溜めましょう。
私はいつも通り40度に設定してお湯を溜めました。
②牛乳を加える
お湯を入れた浴槽に、牛乳1リットルを入れます。
私は、違いを確認したかったので、脂肪分が1.0%の低脂肪牛乳と、脂肪分が3.8%以上の成分無調整牛乳の、両方の牛乳風呂を試してみました。どちらも栄養価は高いのですが、脂肪分が多いものと少ないものとで、どれだけの変化が出るのか、確認してみたいと思います。
まずは、低脂肪牛乳の場合からご紹介します。
しっかりとかき混ぜたら、これくらいの乳白色になります。
温度を確認してみましょう。38度~40度程度になっていれば、完成です。
40度だったお湯は、だいたい39度くらいになっているので、大丈夫ですね。これで、低脂肪牛乳で作る牛乳風呂の完成です。
次に、成分無調整牛乳の場合を見ていきましょう。ここでは低脂肪牛乳と比較したかったので、成文無調整牛乳の中でもさらに脂肪分が多めの牛乳を使ってみました。
写真を見ていただければわかると思いますが、乳脂肪分3.8%以上となっています。
この牛乳を、低脂肪牛乳と同じように、お湯を張った浴槽に1リットル入れてみます。
乳脂肪分が多いからか、低脂肪牛乳を入れた時よりも、白いお湯になりました。
不透明ですね。温度は同じように1度弱程度下がったので、39度という適温で、成分無調整牛乳の牛乳風呂完成です。
牛乳風呂に入ってみます!
実際に出来上がった牛乳風呂に入ってみました。
・カッテージチーズのようにポロポロしてくる
・牛乳が固まって、排水溝を詰まらせる
・中途半端な温度で、牛乳が腐り、雑巾の様な匂いになる
・浴槽を傷める
・追い炊き機能がある浴槽は使用しない方がいい
牛乳風呂について調べていると、この様な不安を仰ぐ言葉をたくさん見つけることになったのですが、実際にやってみないとわかりませんね。
そこで、「なんとかなるさ」と言う気持ちで、試してみました。
実際どうだったのか、お話していきたいと思います。
牛乳風呂に入ってみた感想
匂いは?クサくなかった?
①低脂肪乳で作ったミルク風呂の場合
すぐに換気してお風呂掃除をしないと、牛乳臭くなってしまうと言われていますが、牛乳を入れた直後から、牛乳の匂いが一切しません。
なぜだろう?と鼻を近づけてクンクン嗅いでみましたが、やはり匂いはしないのです。
私が入った後、娘にも入ってもらって、匂いを確認してもらいましたが、やはり「無臭」と言っていました。ですから、入浴後すぐに換気しなければならないということはありません。
臭くないのであれば、いいことの様にも感じますが、匂いが一切ないということは、牛乳の香りによるリラックス効果は得られるのだろうか?と心配になりました。
しかし、香りによる効果は、必ずしも鼻からしか受け取れないというわけではありません。
例えば、アロマオイル等、鼻が通っていなくても、鼻の粘膜にアロマが触れるだけで大脳が刺激され、効果が得られると言われています。
この様に、牛乳風呂にも、香りを感じなくても、身体のどこかで刺激を感じて、リラックス効果が得られているのかもしれません。
実際、乳白色のお湯は温泉などを連想させるので心地いいですし、お湯が柔らかくなる様な気がして、気持ち良かったです。
変に牛乳臭くはならないので、入浴後シャワーで流すべきか迷ったのですが、牛乳の成分が体に付着したままだと刺激を感じてしまうのでは?と思い、私はサッとシャワーで流しました。
②成分無調整牛乳で作ったミルク風呂の場合
低脂肪牛乳よりは脂肪分が多いので、牛乳臭くなるかと思ったのですが、こちらも同じように匂いがありません。お湯は真っ白なのに、牛乳っぽい香りは一切ないのです。
その後、しばらく放置してからまた臭いを確認すると、低脂肪牛乳よりはなんとなくカビ臭いような感じはしました。すごく気になるほどではないのですが、じっくりと嗅ぐと「いい匂い」とは思えなかったです。
しかし、だからと言って、お風呂に入るのをためらうほどではありません。
牛乳の香りでリラックス効果が得られると言われていますが、どのような牛乳を使っても、お湯に牛乳を1リットル入れただけのお風呂では、リラックス出来るような香りそのものを感じることは出来なそうです。
鼻の粘膜から感じ取り、リラックス効果が得られているといいのですが・・・。
実際に入った後に感じた効果
①低脂肪乳のミルク風呂で感じた効果
保温効果は十分だと思いました。
いつものお湯の温度より若干低いはずなのに、お湯に入ってる間、どんどん体がぽかぽかしてきました。ゆっくりじっくり浸かっていたせいもあってか、お風呂を上がってからも体はいつまでもポカポカしたままです。
ただし、保湿効果はあまり感じられませんでした。
どちらかというと、いつもより乾燥しやすくなったような気もします。しっとりというよりは、サラサラした状態ですね。
保湿効果の高い入浴剤をいつも使っていたので、それと比べるからなのかもしれませんが、牛乳風呂だからこそ得られるしっとり感というのはありませんでした。
娘にも牛乳風呂を試してもらったのですが、やはり乾燥が気になると言っていました。なんとなく肌がサラサラしすぎてしまい、後からしっかり保湿をしないと粉を吹いてしまう感じです。
牛乳はパックや洗顔に使われるほど洗浄効果も高いので、もしかすると汚れを除去する働きの方が保湿効果を上回ってしまったのかもしれません。
さらに低脂肪牛乳ですので、保湿作用の高い脂肪分も削減されているので、より乾燥を感じてしまったのかもしれませんね。
但し、洗浄効果により、全身の汚れや黒ずみ、くすみなどは解消されそうです。
②成分無調整牛乳のミルク風呂で感じた効果
こちらも同じように保温効果を感じました。
ゆっくりじっくり浸かったせいもありますが、上がってからもいつまでも体がぽかぽかしている感じがしました。牛乳風呂は、夏場よりも寒い冬に入るとより効果的かもしれませんね。
乳脂肪分が多いからか、低脂肪牛乳ほど乾燥はしませんでしたが、やはり保湿効果が高いようには感じられませんでした。どちらかというと、汚れがすっきり落とされ、サラサラな状態です。
低脂肪牛乳より脂肪分が多いので、その乳脂肪分で保湿はされるものの、やはりしっとりするという感じはありません。
ですから、乾燥肌の方よりもむしろ脂性肌の方が行ったほうがいいのでは?と感じました。
牛乳の選び方
「牛乳」と言っても、今は様々な種類のものが販売されていますね。牛乳であればどれも同じというわけではありません。
また、大きく、次のように分けることができます。
・成分無調整牛乳
・成分調整牛乳
・低脂肪牛乳
成分無調整牛乳の中でも、それぞれ名称の違う牛乳がありますし、3.5や3.7等、乳脂肪分を表す数字が大きく記載されているものもありますね。
さらに、牛乳と並んで、「加工乳」や「乳飲料」なども販売されています。
こんなにたくさんの種類の中から、牛乳風呂に使う牛乳を選ぶとなると、悩んでしまいますね。
基本的には、牛乳風呂を作る為には、どの牛乳を使っても構わないので、家にあるものや、賞味期限が近いもの、賞味期限を少し過ぎてしまったものなどがあれば、それを先に使用してしまっていいでしょう。
しかし、もし、お風呂を作る為だけに牛乳を購入したいと考えているなら、やはり少しでも効果が高いものがいいですね。
そこで、それぞれの牛乳の特徴についてまとめてみたので、以下の説明を読み、選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
成分無調整牛乳とは
搾乳し、不純物を取り除いた後、加熱し殺菌処理をしただけの状態で、成分自体は調整されていません。牛乳本来の栄養素や旨味などはそのままになっているため、味が濃くておいしいと感じる方が多いようです。
しかし、季節によっては脂肪分が減り、薄味になることもあります。後から調整されることがないため、牛の食事や環境によって成分に変動が生じます。
成分調整牛乳とは
生乳から、乳脂肪分などを減らし、成分を調整したものを成分調整牛乳と言います。季節や牛の育つ環境に左右されず、常に一定の栄養素が含まれることになります。
ただし、一定の栄養素にするために、成分無調整牛乳よりも栄養が減ってしまうことも考えられます。
低脂肪牛乳とは
生乳から、脂肪分を取り除いたものを低脂肪牛乳と言います。(乳脂肪分0.5%以上1.5%未満)その商品によって、脂肪分を取り除いただけのものと、ビタミンやカルシウムなどの栄養素を加えたものなどがあります。
つまり、低脂肪牛乳は、味は落ちるものの、栄養分は通常の成分無調整牛乳と同じか、もしくは多いということが言えます。
ただし、似たような名前で「低脂肪乳」の場合は、加工乳に分類されます。加工乳の中でさらに脂肪分を調整したものなので、余分な成分が含まれていることも考えられますし、栄養分についてもその商品ごとに大きく違ってくるので、必ず成分を確認してから購入するようにしましょう。
加工乳とは
生乳から乳脂肪分を減らし、その代わりに、バターやクリーム、脱脂粉乳などの乳製品を加え、甘味料などで味に変化が付けられたものを加工乳と言います。
その商品ごとに加工方法は変わってくるので、栄養素や味にもばらつきがあります。
乳飲料とは
無脂肪固形分や乳脂肪分が規格対象外の場合、乳飲料と呼ばれます。コーヒー牛乳やイチゴ牛乳などですね。カルシウムなどの栄養素を豊富に加えた健康飲料も、乳飲料に含まれます。
乳頭分解乳も、乳飲料に分類されます。
これらのことを踏まえて考えると、加工乳や乳飲料では、牛乳風呂本来の効果は得られそうにありませんね。甘味料やバターなどが含まれていては、肌を刺激してしまいそうです。
それ以外の製品であればどれでも問題はなさそうですが、栄養価の高さで考えると、低脂肪牛乳がお勧めです。
ただし、低脂肪牛乳の中でも、脂肪分だけを取り除き、水で薄めただけのものもあるので、安すぎるものは避けた方がいいでしょう。
購入前に、成分表を見てみるといいでしょう。
牛乳風呂に関するQ&A
牛乳風呂に関するいくつかの疑問に答えています。今後牛乳風呂を試してみたい方は参考にしてくださいね。
追い炊きしても大丈夫?
追い炊き機能のあるお風呂で牛乳風呂にすると、風呂釜や給湯器を傷めてしまうと言われています。
出来れば、追い炊き機能のある浴槽で牛乳風呂をしない方がいいかもしれません。
しかし、私は追い炊き機能のある浴槽で牛乳風呂を行い、さらに追い炊きまでしてしまいました。実際、傷みがあったのかは定かではありませんが、今のところ無事です。
絶対に大丈夫という事は言えないので、何かあった場合は自己責任でお願いいたします。
牛乳は腐らなかった?
38度~40度という微妙な温度で放置するのですから、腐敗は起こるのかもしれません。
しかし、低脂肪牛乳の場合も、成分無調整牛乳の場合もそのまま1日放置してみましたが、特に異臭は起こりませんでした。
成分無調整牛乳の場合は若干臭いは発生したものの、気になるほどではありません。
また、牛乳の成分がカッテージチーズのようにポロポロと固まってくるという噂もありましたが、そのようなことはありませんでしたし、それによって排水溝が詰まることも有りません。
ただ、成分無調整牛乳の場合は脂肪分が多いため、時間の経過と共に、脂肪分がアクのように泡となって浮いてきます。しかし、こちらも気になるほどではありません。
ですから、牛乳風呂をしても、すぐに換気し、慌ててその日のうちに浴槽を洗わなければならないという事はないでしょう。
ただし、やはり腐りやすい牛乳ですし、追い炊き機能があるならなおさら、風呂釜を傷めないためにも早めに掃除をしておいた方が安全ですね。
※季節やお住まいの地域によって変わる可能性もあります。
浴槽は無事?
特に何の変化もありませんでした。
実際には追い炊きできる浴槽で牛乳風呂を作るのはいいことではないようです。
配管経路が腐食する可能性があるからだそうです。
腐食してしまうと、何かのきっかけで故障となってしまうこともあるので、数回では問題がなくても、毎週何度も行うというのは危険かもしれませんね。
もしくは、追い炊き用の穴の下までに溜めた、少なめの牛乳風呂を作ると安心かもしれません。
しかし、2回連続で牛乳風呂を試してみましたが、調子が悪い、臭いがついた、など気になる様子は感じられませんでした。
賞味期限切れの牛乳を使っても大丈夫?
勿論大丈夫です。
牛乳1本、まるまる使ってしまう牛乳風呂ですので、新品の牛乳を使うのは気が引けるという方が多いはずです。
賞味期限切れの牛乳があった時限定で、牛乳風呂を作るという方もいます。
ただし、賞味期限をかなり過ぎた状態で、臭いがついてしまっている牛乳は論外です。数日過ぎたくらいで、温めたら飲める程度の古い牛乳であれば、問題ありません。
ただ、期限が切れている事には変わりありませんので、小さなお子さんが入る場合は、賞味期限切れの牛乳が口に入らないよう注意してくださいね。
また、新品の牛乳よりも早く傷んでしまうので、牛乳風呂を堪能したら、なるべく早く捨て、掃除をしましょう。
また、牛乳風呂にするために牛乳を購入する場合は、賞味期限が近いものが割引されて売られていることも有ります。私も脂肪分の多い成分無調整牛乳を探していたところ、賞味期限が2日後の為半額で販売されているものを見つけることが出来ました。
牛乳風呂は賞味期限までに飲み切れるか心配する必要はないので、この様なお買い得商品で行うと安上がりになり、嬉しいですね。
お湯の温度はどれくらい?
牛乳風呂とは、牛乳を1リットル入れてしまうという、ちょっと贅沢なお風呂ですので、出来ればしっかり効果を吸収したいものですね。
ですから、高温で短時間入るのではなく、低温で長時間楽しむようにするといいでしょう。
適温は38度前後です。
冷蔵庫から取り出した牛乳はとても冷えているので、いつも通りの温度でお湯を張り、そこに牛乳を入れると、ある程度温度は下がります。
私は40度で設定し、お湯を溜めてみました。その後牛乳を入れると39度に下がっていました。
牛乳の冷え具合によっても変わりますが、だいたい0.5~1度は下がるようです。それを見越して、お湯を溜めるといいでしょう。
いつも42度前後のお湯に浸かっているという方には物足りないかもしれませんが、38度前後と言うのは交感神経を抑え、副交感神経を働かせることが出来る温度とも言われています。
副交感神経が働けば、リラックスすることができ、その日の疲れをしっかり取ることが出来るでしょう。
温度が低いと長時間ゆっくり浸かることができるので、いつも以上に体もほぐすことが出来そうですね。
その他、牛乳風呂に入る際に気をつけることは?
①換気と掃除
入浴後は、出来れば早い段階で換気して、お風呂掃除をしたほうがいいでしょう。
中途半端な温度の牛乳が、そのまま放置されることで、腐って悪臭を発生させてしまうことがあります。
1日放置してみても、特に悪臭や腐敗を感じることはありませんでしたが、目に見えない雑菌が繁殖しているのかもしれません。
特に気にならなくても、衛生面を考えると、早めに掃除をした方が安心ですね。
あまりに長期間放置しすぎると、牛乳は完全に腐り、その臭いが浴室に充満して、なかなか解消させることが出来なくなってしまう事も考えられます。
腐って臭いがついてしまうと、掃除もさらに大変になってしまうので、牛乳風呂は1日だけ、入浴後はなるべく早い段階で洗う、という事を守ったほうがいいでしょう。
②アレルギー
もし、牛乳にアレルギーがあるなら、牛乳風呂も利用することができません。
飲むわけではありませんが、肌から牛乳の成分が浸透してしまうので、アレルギー反応を起こしてしまうかもしれないからです。
牛乳アレルギーがある方は使用を控えましょう。
③肌にあうかどうかを確認
牛乳風呂は保湿効果が高いため、乾燥肌の方の場合は肌をしっとりさせるのに効果的なのですが、脂性肌の場合は逆に肌のべたつきを感じてしまうと言われています。
しかし、私は逆に乾燥を感じてしまいました。ですから、私個人の考えとしては、乾燥肌の方より逆に脂性肌の方が利用した方がいいのでは?と思います。
自分の肌に合うか心配な場合は、湯船に牛乳を入れてしまう前に、少量の牛乳を洗面器に入れて、肌につけてみましょう。
しっとりした触り心地が気持ちいいようであれば、入浴しても大丈夫です。べた付きが気になったり、逆に乾燥が気になってしまうようであれば、使用は控えましょう。
自分の肌に合うかどうかを確認してからであれば、安心して入浴することが出来ますね。
牛乳1本使うのがもったいない場合は?
牛乳1本をまるまる使ってしまうのがもったいないという方は、「浴びる」という方法もあります。
洗面器に100ml~200ml程度の牛乳を入れてかき混ぜ、それを全身に浴びましょう。浴びた牛乳はすぐ洗い流すのではなく、少し肌に馴染ませます。
数分置いてから、シャワーで流しましょう。
こうすることで、入浴と同じような効果が得られますし、経済的ですね。
ただし、身体をもみほぐしたり、保温したり、肌を柔らかくするなどの効果は得られないので、十分な効果を求めている場合は、「浴びる」のではなく、牛乳風呂に「浸かる」様にしたほうがいいでしょう。
この様に牛乳風呂(ミルク風呂)は、安上がりでとてもお手軽な美容法です。
牛乳を入れることにより掃除が大変になることも有りませんし、嫌な臭いが発生する心配も有りません。
しっとり保湿された肌をめざしている場合は物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、保温や肌のくすみ解消などを求めている方には牛乳風呂は効果的でしょう。
真っ白なお湯ですので、気持ちの面からも、美白されそうな気がしてしまいますね。
クレオパトラも愛した美容法ですので、とても高貴なお湯に浸かっているような気分になれます。
いつでも誰でも出来る牛乳風呂。興味のある方はぜひ試してみてくださいね。