琉球ガラス村【沖縄】女子旅!ガラス作り体験してきました
沖縄のお土産で代表的なもののひとつ“琉球ガラス”。その鮮やかな色合いと、独特の可愛らしいフォルムはつい幾つも欲しくなっちゃいますよね。
今回は、そんな琉球ガラスが県内屈指の品ぞろえでお得な価格で手に入るほか、自分だけのオリジナルガラスを作る体験もできる“琉球ガラス村”に女子旅してきました!
琉球ガラス村とは
糸満市(いとまんし)にある琉球ガラス村は、沖縄観光において沖縄美ら海水族館とも並ぶ定番スポット。沖縄本島南部のウージ(さとうきび)畑に囲まれたのどかな場所にあります。
定番の観光地とあなどるなかれ、琉球ガラスの品ぞろえでは右に出るものなし!お手頃価格のものから、高級な芸術品まで幅広い品ぞろえで、見るだけでもうっとりしてしまうアーティスト作品も数多くあります。
琉球ガラス村は以下の6つのゾーンに分かれています。入口に近い順から解説いたします。
福地商店(ふくじしょうてん)
琉球ガラス村のある“福地”から名前を取ったセレクトショップ。沖縄各地から琉球ガラスにとどまらないクラフトを多く取り揃えています。めったに見られないレアものが発掘できるかも? お洒落なカフェも併設されています。
ガラス工房
琉球ガラス村の中心的な建物。ガラス工房の中心では1,300度の温度を保つ窯が赤々と燃えているのが見て取れます。ここではオリジナルグラスの製作体験ができるようになっており、型吹きや仕上げ作業で自分のオリジナリティを出すことができます。人気なので始めに予約してから他の施設を見て回ると良いでしょう。
ショッピングセンター
広いスペースに、定番物からデザイナーズ、お土産やギフトに最適な色とりどりの琉球ガラスが並びます。県内屈指の品ぞろえで、琉球ガラスを買うなら国際通りよりココ!
福地食堂
ショッピングセンターの2階にあるレストラン。沖縄素材を使った定番料理や軽食・ドリンクが楽しめます。
ガラスギャラリー
シックで落ち着いた空間の中に、職人がその技術の粋を凝らした芸術的な琉球ガラスのほか、ガラスコレクターによる寄贈展示、ヴェネツィアングラス職人とのコラボ作品や、琉球ガラスを使ったアクセサリーなど、ため息ものの作品が並びます。中には購入可能なものも!写真禁止ですが、今回は特別に許可を得て撮影させていただけました!
ガラスアウトレットショップ「じゃんがらや」
日常使いの琉球ガラスならココ!手軽に楽しめるガラス製品がアウトレット価格で安価に手に入ります。一番奥までぜひ来てみてください
以下、それぞれの項で施設ごとに詳しく解説していきますね!
福地商店 ガラスだけじゃない!沖縄中のこだわりクラフトを集めた琉球ガラス村のお洒落なセレクトショップ
琉球ガラス村のゲートをくぐって目の前にあるのが“福地商店”。(ふくじしょうてん)
赤瓦と朱塗りの壁が印象的な建物で、前掛け風のロゴマークも素敵。
福地(ふくじ)は、琉球ガラス村のある糸満市福地の地名から。もともと“福地”という言葉には、“幸いを生じる都市”“福を恵む土地”さらには“神仙の住む極楽”という意味があり、このショップを訪れる方が幸せになるように祈りを込めて名付けられました。
福地商店は、屋根裏を取り払った天井の高い屋根と、木組みの梁と柱がモダンな印象を与えるショップ。
「琉球ガラス村に行ったことあるけど、こんなお店あったっけ?」
と思ったアナタ、私もそう思いました。それもそのはず、福地商店は、もともと工房だった場所を2017年5月にリノベーションし、沖縄のレアなクラフトも集めたクラフトショップとして生まれ変わらせたのです。
“琉球ガラス村”と言えば名前から琉球ガラスだけが置いてあるように思いますが、福地商店には、琉球ガラスの中でも、デザイン性の高いものを揃えるだけでなく、沖縄の様々な工芸品を集めています。
そのセレクト内容も、モダンで新しいデザインのものが多く、可愛くて素敵なものがたくさんです!
例えばこちらは、“漆”と名付けられた琉球ガラス。赤と黒の色合いがシックで大人っぽいデザイン。
奥のショッピングセンターにある琉球ガラスとは一味違った、斬新なデザインの琉球ガラスがあるのが特徴です。
こちらは沖縄のアパレルブランド“YOKANG(ヨーカン)”とのコラボレーションしたガラスプレート。
“YOKANG(ヨーカン)”は、沖縄ならではの紅型染めを活かした華やかなテキスタイルで、海外にもファンの多い沖縄生まれのブランドです。
こちらの棚には、沖縄の作家さんの民芸品やキャンドルなども。
このキャンドル“Beegu ”(ビーグ……沖縄の方言で“い草”のこと)は、沖縄産のい草を使っており、大豆からできた天然ワックスを原料としたオーガニックキャンドル。火を灯すと、い草の爽やかな香りに包まれます。県内でもなかなか見ることのできないレアなアイテムです。
ほかにも、沖縄の紅型(びんがた)をあしらった手ぬぐい、トートバッグ、ポストカードや、
ほっこりとした温かみを感じさせるデザインのやちむん(焼き物)
こちらは本物の漆の食器(湿気が高い方が乾くという漆は、実は沖縄の特産品)どれも可愛くて、プレゼントや自分へのお土産に買いたい品がたくさんです!
お店の端にはカフェも併設。
マフィンをつかったホットサンドなどの軽食やスイーツを楽しめるほか、ドリンクのグラスは追加料金で持って帰ることができるというオプションも!琉球ガラス村ならではのサービスですね!
ガラス工房とインスタスポット
日々ガラスを作成するガラス工房。
溶鉱炉は1300℃の高温。夏には40℃を越えることも珍しくない工房で、日々職人さんがガラスを作っています。実際に製作体験をしてみると良くわかるのですが、ガラスづくりは難しい!(ガラス作成体験は後ほど!)
炉がある中は危ないので立ち入り禁止ですが、外からであれば工房見学は自由にできます。
琉球ガラスは吹きガラス工法で、4~5名のグループで制作される手作りガラス。
真ん中の炉で水あめ上になったガラスの種を吹き竿の先に巻き取り、息を吹き込んで形を整えます。
底になる部分ができたら、拭き竿を切り離し、再加熱して洋バシで広げて形を作ります。
形を作り上げたガラスはいきなり冷やすと割れてしまうので、600℃の徐冷窯(じょれいがま)で一晩冷まします。
翌朝、窯から出して水洗いをして完成!
工房からショッピングセンターに至る壁は全面がタイル張り。ここは最近のインスタスポットのひとつ。
実はタイルのモザイクの中に、ハートが!
このハートのシンボルを見つけたら恋愛運が上がる!……かも?
そして、工房前のガジュマルには「キジムナー(※)がいるよ!」と職人さんが教えてくれました。
(※キジムナー:ガジュマルの樹に棲むと言われる精霊。子供の姿をしているといわれる)
良く見ると……ガラス製のキジムナーが!いいことあるかな~?
まずはショッピングセンターで体験予約後、順番を待ちながらショッピング!
ガラス工房の奥にあるショッピングセンターの建物は、1階がショップ、2階がレストラン「福地食堂」になっています。
建物に入ってまず見てほしいのが、天井の素晴らしいステンドグラス。
こうやってステンドグラスを下から撮るアングルに、自分の顔を入れて取るのが流行だそうです。
そして手前にあるモデルルームのような、琉球ガラスの逸品が揃った空間も撮影ポイント。
ショップのガラスは全国一律送料1,000円で送ることができてとってもお得。
ちなみにガラス作り体験をした後だと、ショッピングの割引チケットがもらえるので、まずはショッピングセンター1階にある体験受付を済ませ、割引チケットをもらってからショップでガラス製品をチェックして体験後に買いに行くのが正解かも
いくつかオススメをピックアップしてみましょう
ショップには様々な琉球ガラスが並んでいます。素敵な食器類はもちろん、
こちらは、紫外線を吸収して暗闇で光る素材を埋め込まれている“群星(むるぶし)グラス”。
昼間太陽の光に良くあてておくのが、夜きれいに光らせるポイント。
夏に向けて琉球グラスの風鈴も素敵です。
琉球ガラスを用いたテーブルコーディネイト!
テーブル中心のお花も琉球ガラスでできているんですよ。
こちらはギフトにもおすすめの、誕生月ごとにカラーリングされたグラス。
琉球ガラスの風合いを活かしたアロマポット。お花のアクセントもやはり琉球グラスで作られています。
ガラスの中に銀箔と青のガラスを封じ込めて手作りした琉球ホタルガラスのアクセサリーやチャームも。
お手頃価格のものもそろっていますので、奥にあるアウトレットも併せて、ぜひ覗いてみてくださいね!
“福地食堂”で地産地消ランチを味わう
ショッピングセンター2階は「福地食堂」(以前は「ぎやまん亭」という名前でした)というレストラン。
沖縄で採れた作物を使った地産地消のメニューが多く食べられるカフェです。もちろん定番の沖縄そばやチャンプルー定食、タコライスなどもありますよ。
お店の方のおすすめはメニューを見てもわかる通り「カジキマグロの照り焼きとろろ丼」と「カレー」全種。
そこで私がオーダーしたのは「糸満おばあの作った豆腐カレー」です。トッピングの厚揚げだけではなく、カレーの具もメインが豆腐!厚揚げの皮がサクサクしていて、にがりの臭みがまったくない!これは、厚揚げだけで単品販売してほしい!というレベルです。当たり前ですが、スーパーとかで買うのとまったく違います。
こうして見ると麻婆豆腐のようですが、味は辛くなくマイルド系。具の豆腐はおそらくおぼろ豆腐なのかな?絹豆腐のような滑らかさで、するすると食べられてしまいます。
もちろん、お冷やドリンクの器は琉球ガラス!
こちらはお店おすすめの“ゴーヤいりちー”の突き出し。
いりちーとは、”炒りつけ“のことで、このゴーヤいりちーは全国土産物品連盟会長賞を受賞されたこともある品なのだとか。
でも……
辛子が効いててめっちゃ辛い!何の気なしに口に入れると辛子の風味にやられますので、ちょっとずつ食べてくださいね!(上のドリンク写真が飲みさしなのはそのせい)
ガラスアウトレットショップ「じゃんがらや」で掘り出し物を探そう!
ショッピングセンターからさらに奥に行った場所にあるのが、アウトレットショップの「じゃんがらや」。こちらも以前はガラス工房だった場所をショップに改装しています。
そもそもどんな商品がアウトレットになるのかを聞いてみたところ、制作時に小さな傷が入ってしまったりしたものだそうですが……
小さな傷……「ここにありますよ」と指示していただいたのですが、全然目立ちません。
確かに贈答品としては「難あり」になるのかもしれませんが、日常遣いには全く支障がないと思いました。もし、こちらのアウトレットで気になるものが見つかれば、かなりお得な価格で手に入れることができるのでむしろラッキーです。
ショップの奥にあるゲーム。
ルールは単純で、ピンポン玉を奥に置いてあるグラスにうまく入れられたら、そのグラスがもらえる!というゲームです。5回チャレンジ出来て300円というお祭りの夜店を彷彿とさせるノリ。
やってみましたが、これがなかなか難しい……!私は1つも入りませんでしたが、なかには5個のピンポン玉で3つのグラスを持ち帰った猛者もいるとか。1個100円の計算……!我こそはという方はぜひ!
ショップの奥にはアクセサリーや万華鏡作りの体験ができるコーナーが。
こちらは火を使わないのでお子様も安心して取り組めます。
美しい芸術作品にため息モノのガラスギャラリー
敷地の一番奥にある“ガラスギャラリー”は、琉球ガラスだけでなく、様々なガラスが展示されたギャラリーとなっています。中には購入できるものも。
※本来は撮影禁止ですが、今回は特別に許可を頂戴しました。
鮮やかで美しい色合いと、流麗な曲線美。
「いつの間にかガラス職人になっていた」という上原正さんの作品です。
どうやって作成したのか、精巧に作られた竜が巻き付いた花瓶。
琉球ガラス村出身の作家さん、友利龍さんの作品です。
思わず目を奪われる、ガラス製の三線。柄の部分のグラデーションも素敵です。
「ガラス職人になっていなかったら、三線職人になっていた」という伊良部島出身の平良恒雄さんの作品。いつか音色を聞いてみたいものです。
立派な切子細工の器……と思ったら、こちらはガラスコレクターの方からの寄贈品。
琉球ガラスだけでない、色々な種類の美しいガラスが展示されているのもガラスギャラリーの魅力
訪れた人全員が目を留めるという、ガラスビーズで作られた……
トップにお花のモチーフがあるのがポイントですね!
女子としては上下そろえたいところ!ということで、もちろん下もあるんですよ。
やはりこちらもセンターのお花モチーフがおろそいです。
さらに隠す気がないもう1種類。むしろ強調?
美しいけれど、際どすぎるファッション。
ブラックテーププロジェクトのモデルさん達に、ぜひ身に着けていただきたいところですね~
琉球ガラスはもともと、戦後にコーラの瓶などを再利用して作られていたのですが、現在はガラス材料が手に入るようになったので、このような様々なカラバリと美しさを出すことができるようになりました。
続いてこちらは、やはりガラスの産地で有名なヴェネツィアのムラーノ島からの作品。
ムラーノ島に日本人で唯一工房を構える、ガラスアーティストの土田康彦さんと琉球ガラスがコラボレーションした作品です。
モダンで大胆な発色、でもどことなく和の落ち着きも漂わせるガラスのレリーフたち。
おうちに飾ったら、一気にインテリアの雰囲気を格上げしてくれそうです。
そして、琉球ガラスを使ったアクセサリーもあります。
こちらは“JOIA DE LEQUIO”(ジョイア デ レキオ)です。
琉球ガラスの美しさをアクセサリーにいかしたブランドです。
宜野湾市の外人住宅を改装したショップも素敵ですよ。
琉球ガラス製作体験をしてきました!
ショッピングセンターの1階で、ガラス体験メニューから好きなものを選び、料金を払います。
個人の方であれば、体験については随時受付しています。
琉球ガラスのグラス作り体験は、グラスの色によって価格が異なります。
それでは、お待ちかね、琉球ガラスのオリジナルグラス製作体験ですよ~!
体験では、「型吹き」と「飲み口の仕上げ作業」の2つの行程を体験できます。
まずは危険防止のため、
・エプロン
・手袋
・アームカバーを身に着けます。
まずは型吹き。
職人さんが吹き棒の先にガラスの種をくっつけて持ってきてくれます。それをグラスの型の中へ。ガラスの種は熱いので、足元にも仕切りがあります。
「勢いよく吹きすぎると型からはみ出すことがあるので、そっと吹いてください」と注意され、そっと吹くのですが全然膨らまず……
肺活量弱い&吹き棒を軽くくわえていたので、そもそも息が届いてなかったのです。吹き棒をくわえ加え直し、息を吹き込むことを数回繰り返して何とか形ができてきました。
そしてできたものを取りだし……この、近くにガラスが来た時点で熱さを感じます。
再度炉の中へ。
場所を変えて、椅子に座ってスタンばっていると、
アームカバーと手袋の付け方が甘い(手首が見えてた)と直されるダメな大人の図。
アームカバーの上から手袋を装着し、隙間がないように装着するのが正解です。
本番前に練習。
手前に持った洋バシで口を広げるのですが、その際にうまくグラスを回転させて均等にグラスの口が作れるようにする必要があります。
片手でスライドさせつつ、もう片手をガラスの縁に沿わせて口を広げる作業は難しい。
さて本番。
冷えて固まる前に、グラスの口を作る必要があります。
しかし、グラスを回す方に注力すると、洋バシの位置がずれますし、洋バシを縁に沿わせることに注力すると、今度はグラスを回すのを忘れてしまい……
「やり直しますか?」と聞かれる出来栄えだった(もう一度炉に入れてやり直せる)ようですが(汗)、そのままお任せすることに。
出来上がりは3日後。
直接取りに来るか、郵送するか選べます。
これが、出来上がりです!
この、逆にプロには出せない不格好なボコボコ感……これが味ってやつですね!まさに“世界にひとつだけのグラス”!
“やちむんの里”に引き続き、工芸の才能がないことを痛感せざるを得ませんが……作るのはとても楽しいですので、ガラス作り体験、ぜひぜひやってみてください!
琉球ガラス村へのアクセス
それでは最後に琉球ガラス村へのアクセスです。
沖縄本島のほぼ南端に位置する琉球ガラス村。
那覇空港からだと車で25分程度の距離です。
近くには有名な“ひめゆりの塔”もあります。カーナビを使う場合は、“琉球ガラス村”ではなく、電話番号もしくはマップコード232 336 227を使う方が確実です。
・電話番号098-997-4784
・マップコード232 336 227
http://www.ryukyu-glass.co.jp/access/
駐車場・入場料は無料です。
バスを使ってくる場合は、途中で乗り換えが必要。
・最寄りのバス停は「波平入り口」(“なみへい”じゃなく、“なみひら”です)
那覇バスターミナル→糸満バスターミナルまで行って乗り換え。
糸満バスターミナルから
・82番「玉泉洞糸満線」もしくは108番「南部循環線」に乗ります。
https://www.navitime.co.jp/bus/busrailroadlist/?id=00281883
あるいは、以下のような本島南部観光の周遊コースで巡るのも効率的かもしれません。
https://www.veltra.com/jp/japan/okinawa/okinawa_main_island/a/142154
https://www.veltra.com/jp/japan/okinawa/okinawa_main_island/a/114400
http://www.ryukyu-glass.co.jp/
【住所】沖縄県糸満市字福地169(マップコード232 336 227)
【電話番号】098-997-4784
【交通】那覇空港から国道331号を糸満に向け南下。糸満ロータリーから、ひめゆりの塔に向けて進んだ右側にあります。
【営業時間】9時~18時
【定休日】年中無休
【駐車場(無料)】
普通乗用車60台/バス10台電気自動車(EV)用普通充電器2台
【クレジットカード、電子マネー使用可】(VISA・MASTER・JCB・UC・銀聯・Edy・iD・Suica・SUGOCA・その他)
【送料】琉球ガラス村で購入したものは全国一律1,000円で配送
【割引クーポン】ガラスづくり体験をした方にはショップの10~15%割引クーポンプレゼント