アボカド種茶の味や効果は?作り方・飲み方も解説
丸ごとアボカドを買ったときの種の部分、捨ててしまってはいませんか?
非常にもったいない!
実は果実よりも栄養がある部分と言われていて、美容・ダイエットに役立つ成分がたくさん入っています。
ただ、そのまま食べるのは少し苦くて抵抗があります。
手軽に取り入れるなら、アボカドの種茶をおすすめします。
テレビ番組で紹介されて一気に注目されたアボカドの種茶、これからチャレンジしたい方のために作り方や飲み方を紹介します。
実際にアボカドの種茶を手作りして飲んだ感想、体験レビューも紹介するので、最後までお付き合い頂ければと思います。
アボカドの種の成分
アボカドの種には、美と健康を維持するために欠かせない栄養素がたっぷりと入っています。それぞれの栄養素にどんな効果が期待されて、どんな効能があるのか見ていきます。
カリウム
アボカドはカリウム豊富な果物として知られていて、ナトリウムの排出をサポートします。ナトリウムとは、体内に水分を溜め込む働きをする栄養素です。ナトリウムが過剰になると、全身症状としてむくみやだるさが気になります。そこで活躍するのがアボカドに入っているカリウムです。積極的にとることで、顔のむくみや脚のだるさを解消、すっきりとしたボディラインをサポートします。
さらに、身体がスムーズに動ける状態を作る栄養素としても知られています。筋肉の動きをサポートしたり、運動能力を高めたりするものです。身も心もすっきりしてためない身体を作るため、積極的に摂りたい栄養成分の一つと言えます。
水溶性食物繊維
デトックス作用でもう一つ見逃せない栄養成分をあげるなら、水溶性食物繊維です。アボカドの種の水溶性食物繊維含有量は、自然界の食品でトップクラスと言われています。この食物繊維は消化吸収の働きの中でとても重要な役割を果たし、高いダイエット効果が期待されます。具体的な作用を見てみると、胃の中でゼリー状に変化して糖分を吸着、便と一緒に排出する効果です。
意識的に食事に取り入れていかないと不足しがちな栄養素だけに、アボカドの種茶のように水分補給として摂取できれば理想的です。お手洗いに行ってもスムーズに排出できない女性こそ、注目したい成分と言えるでしょう。
マグネシウム
食物繊維同様に現代人が不足しがちな栄養素として、マグネシウムがあげられます。不足すると骨粗しょう症になったり精神疾患に陥ったりする、重要な栄養素の一つと言えます。
アボカドに入っているマグネシウムは、果物の中でトップクラス。身体を健康に保つために欠かせない栄養素を豊富に含む、優れたバランス食材と言えるでしょう。
不飽和脂肪酸
森のバターと言われるほど脂質が多い果物ですが、美をキープするのに不可欠な栄養素です。不飽和脂肪酸と呼ばれる身体に必用な油分が、元気な身体をサポートします。
女性に嬉しい効果としては、お通じの改善です。腸の働きをスムーズにする働きをして、食物繊維とあわせてとると、要らない物をどんどん追い出す身体にします。食べ過ぎにさえ注意すればダイエットメリットが大きい女性の味方と言えるでしょう。
アボカドの種茶の作り方
アボカドの種がどんなにすばらしいものか理解しても、どうやって取り入れたら良いのでしょう。種をそのまま砕いてスムージーにする方法もありますが、もっと手軽にお茶として飲む方法を紹介します。作り方や煮出し時間など、気になるポイントを見てみましょう。
用意するものは、アボカドの種1個とお水です。下記分量で約1リットルのアボカドの種茶ができます。
【材料】
アボカド1 個
水1 リットル
【作り方】
1. アボカドを水洗いしてまな板に乗せ、縦半分に置き包丁を入れてください。
頭とお尻の部分に対して垂直が縦方向で、この向きに包丁を入れます。種にぶつかるはずなので、そのままぐるりと一周させます。
2. 切り込み部分を軸にして、回転させるようにひねってください。
半分には種がついた状態、半分は実だけの状態になるはずです。ここから種だけを取り出して、お茶の材料として活用します。
きれいな球体のアボカドの種がとれました。これをスライスして、成分が出やすい状態へと整えます。
3. 取り出したアボカドの種を軽くふき、1センチ幅にスライスしましょう。
梅干しの種などほどかたいものではないので、少し力をいれるとすぐ切れます。アボカドの実のぬめりがついていて切りにくい場合は、ペーパーナプキンなどでふいてから切ってください。
4. 1リットルの水と一緒にお鍋に入れてコンロにかけ30分くらい煮出します。
お鍋に種を入れた後、分量通りにお水を入れます。火にかけて数分すると色が変わり始めて、お茶らしい雰囲気になってきました。10分後にはかなり色がでて、淡いピンクになっています。
火にかけている最中にアクのようなものがでてきますが、通常の反応なので心配はいりません。10分たった時点のお茶は、ほんのり色付いてプーアール茶のような雰囲気です。
このままではやや色味が足りないように感じるので、さらに加熱を進めていきます。20分たった時点では、このくらい濃いピンクになりました。
このくらいで十分のようにも感じますが、一応規定の時間通り煮出してみます。30分たって完成したアボカドの種茶がこちらです。
かなり濃い色味が出て、美と健康メリットが大きいアボカドの種茶ができました。煮出し時間が足りないと色味が出にくいので、アボカドの状態にあわせた微調整が必用です。煮出し時間については、下記を参考としてください。
煮出し時間
30分煮てもきれいなピンク色にならない場合は、もう10分〜15分煮ていきます。火をとめた後の蒸らしている間に色がでてくることもあるので心配はいりません。それでもなお色が出ないという方は、熟したアボカドを使って再チャレンジしてみましょう。
アボカドの種茶の飲み方
アボカドの種茶の効果的な飲み方や1日あたりに飲む量について紹介します。
特別用意するものはありません。煮出したお茶をそのままカップやグラスに注いで飲むだけです。味に癖があるので、苦手な方はブレンドするものを用意しましょう。詳細については、飲みやすくする方法で紹介します。
アボカドの種茶を実飲します
作ったアボカドの種茶を実際に飲んでみましょう。1日あたりに飲む量は1000mlなので、一般的なマグカップ4杯くらいになる計算です。
ホットの状態のまま飲んだときの、味と香りの印象をまず紹介します。
【アボカドの種茶の味】
土臭い、おいしくないなどの口コミがありますが、個人的にはそこまでクセがあるように感じません。少なくともアボカドの種をスムージーにしたりローストしてサラダのトッピングにしたりするより、取り入れやすいかと思います。市販のダイエットティーなどと比較しても、特別飲みにくい感じは受けません。
【アボカドの種茶の香り】
アボカド特有のやや青臭い臭いの後に、ごぼう茶のような泥臭さを感じます。ただし、どうしても飲めないというものではなく「やや気になる」程度のレベルです。
口コミで酷評されているほど、嫌な香りではないというのが素直な私の感想です。ドクダミ茶や桑の葉茶に挑戦したことがある方なら、比較的飲みやすいダイエットティーと感じることもあるでしょう。
飲みやすさをカバーするため、アイスティーにして飲むのもひとつの手です。アイスティーにすると特有の味や香りがマイルドになります。
全体としては、身体にすっとしみ込む感じが心地良く、何となく健康に良さそうな印象を受けました。お茶を作る手間を考慮しなければストレスなく継続できるレベル感で、「どうしても無理」という嫌味な感じは受けません。
ただ、味覚や嗅覚には個人差があります。どうしても味や香りが苦手という方は、こんな工夫をしてみましょう。
アボカド種茶を飲みやすくする方法
アボカド茶を飲みやすくするために、少量のレモン汁を入れてみましょう。レモンのビタミンCとの相乗効果で抗酸化作用がアップします。美容目的で使うなら生レモンをしぼる方法が適していますが、飲みやすくするだけなら市販のレモン汁でも大丈夫です。
レモンをしぼって飲んでみた感想ですが、レモンティーのような味になってアボカドの種茶らしい土臭さはなくなりました。泥臭い、苦いなどと感じる方にはぴったりのアレンジだと思います。
もうひとつ紹介したいアレンジは、豆乳やハチミツとラテにする飲み方です。少し濃く煮出したアボカドの種茶に乳成分をプラスして甘さをつけます。カロリーはややあがってしまいますが、飲みやすさが格段にアップします。ダイエット中にどうしても甘いものがほしくなってしまったときの対処法としてもいいでしょう。
アボカドの種茶を飲んでみた感想
今回の検証では、1日だけ作って飲んだに過ぎません。アボカドの種茶を飲んだ翌日に即スッキリ、みるみるむくみが解消されるなど目に見えた変化はでませんでした。
あえて言えば、お茶を飲んだ当日、ややお手洗いが近くなったかのような印象を受けました。ゆっくり噛み締めるように飲むと満腹感を感じ、食べ過ぎ防止に役立ちます。食後のデザートの変わりにアボカドの種茶を飲んでいくことで、かなりのカロリーカット・デトックス効果が期待されます。
甘いものが大好き、食後にダラダラ食べてしまうという方にとっては、非常に適したダイエットティーだと思います。
テレビ番組で紹介された内容だと2週間で体重マイナス8キロを達成していました。少なくとも2週間は続けるのが理想ということでしょう。1日分がアボカド1個で出来るので、材料費150円〜200円ということでしょうか。
ペットボトルのダイエットティーを飲むより経済的で、コストパフォーマンスに優れた方法です。もちろん、残った実の部分も日々の食事に活用できます。2週間のアボカド生活で内側からきれいな身体を目指しましょう。
アボカドの種茶に関するQ&A
アボカドの種茶についてよく聞かれる疑問と回答をまとめました。色が出ないときの対処法やアレルギー症状について知りましょう。
上手に色が出ないけど効果は変わらない?
煮出す時間が短かったり未熟なアボカドを使ったりすると色がつきにくいことがあります。効能に大きな変化があるとは感じませんが、気になる方はアボカドの選び方を工夫しましょう。
完熟したアボカドを使うほどきれいなピンク色が出やすくなるうえに、種をとった残りの果実もとてもおいしく食べられます。
完熟アボカドの見分け方
熟したアボカドと未熟なアボカドの見分け方は、皮の色と質感です。黒くてツヤツヤしたアボカドほど、しっかり熟している証拠です。スーパーに青い状態で並んでいたら、未熟なアボカドと判断できます。
上の画像で言うと、左側のアボカドがより熟した状態です。黒さが強く、青みが薄くなっていきます。未熟な状態で買ってしまったアボカドは、野菜ボックスにしまわず15度以上の部屋におきます。自然と色が濃くなって、柔らかくなったものを使いましょう。
アボカドアレルギーの人は飲めない?
アボカドを食べると口の周りに発疹が出来たり咳が出たりするアレルギーなら、種茶チャレンジも控えます。どうしても飲みたい場合は医師に相談して、専門家の意見をふまえたうえで挑戦しましょう。
アボカド以外の果物にアレルギーがある場合も、アボカドの種茶を控えます。ナッツや野菜にアレルギーがある方も同様で、身体に負担がかからないように検討しましょう。
妊婦さんでも飲める?
高い便秘解消効果が期待されるアボカドの種茶は、妊婦さんにぴったりの飲み物です。お茶と言ってもカフェインが入っていないので、妊娠中も安心して飲めます。
ただし、妊娠中の身体はデリケートで過剰なダイエットは禁物です。体重増加を無理にセーブしてしまうと、胎児の成長がストップして出産に支障が出ます。身体の負担が大きくなると切迫流産のリスクも高まり、母子の身体に差し支えます。減量目的で取り入れる場合は医師に相談のうえ、負担がかかりにくい飲み方を工夫しましょう。
温めるほうが良い?冷たくしても効果はある?
成分自体は冷たくしても変わらないはずですが、温かいまま飲んだほうが効果的かと思います。冷たい飲み物は身体を冷やしてしまうので、ダイエットに不向きです。
代謝を高めつつ冷えを改善する効果もあるため、ホットティーが適しています。ただし、飲みやすさは冷たいお茶優勢となります。ストレスがなるべくかかりにくく、無理なく続けられる方法を選びましょう。
1日に沢山飲んでも大丈夫?
体質によっては、水溶性食物繊維のとりすぎでお腹を下すことがあります。たくさん飲む場合は様子を見ながら、徐々に増やしていきましょう。どんなに身体に良い食べものや飲み物でも、とり過ぎは負担となります。
たくさん飲んだら絶対にだめというわけではありませんが1日あたり1リットル前後をおすすめします。また、作ったアボカドの種茶は当日に飲みきるのが理想です。毎日新しいアボカドを作って当日分を作りましょう。
保存方法・保存期間は?
アボカドの種1個で1リットルのお茶になるので、その日のうちに飲みきるのが基本です。どうしても保存したい場合は冷蔵庫に入れて、翌日には飲みきりましょう。
食事の時のお水代わりやお風呂上がりの水分補給にすると、無理なく飲める量のはずです。大量に作って作り置きすることはできないので、翌日飲む分を夜に作っておくなど工夫しましょう。