ココナッツウォーターの味・効果は?4商品を飲み比べ
海外セレブやモデルさんに人気のココナッツウォーター。とても栄養豊富で、女性にうれしいメリットがたくさんあります。
美容に水分補給が重要なのは、よく言われる周知のことですが、せっかく飲むなら、ダイエットやスキンケアに役立つ水分がおすすめです。
今回は、おすすめココナッツウォーター4種類の飲み比べをして感想をお伝えしたいと思います。
ココナッツウォーターに挑戦してみたものの、「飲みにくくて続かなかった」「独特のココナッツ臭さに抵抗を感じる」、そんな方に試してほしいアレンジも一緒に見ていくので、最後までおつきあい下さいね。
ココナッツウォーターとは
ココナッツウォーターとは、まだ熟れていないココナッツの実からとったジュースのことです。若いココナッツの中には水分がたくさん入っていて、成熟するごとに果肉や空気に変わっていきます。
将来的にはココナッツの実になる液体がココナッツウォーター。別名ココナッツジュースとも言われるものです。
国内メーカーから発売されているココナッツウォーターは、ここに味付けしたり他のジュースと混ぜたりしているものも見られます。本来のココナッツウォーターとはやや成分が異なることを理解しましょう。
100%オーガニックのジュースは「天然のスポーツウォーター」と言われるほど栄養豊富。発展途上国では、生理食塩水代わりに使うこともあるほど身体にやさしい液体です。
ブラジルでの呼び名は、agua de coco(アグア・デ・ココ)。オレンジジュースと肩を並べるくらいよく売れている、ポピュラーな飲み物とも言われています。
こんなココナッツウォーターが注目されはじめたのは、15年くらい前のアメリカが最初で、免疫力アップに役立つスーパーフードの1つとして売り出したのがきっかけのようです。
このうたい文句は、食の専門家から「ちょっと待った」が入って消えたようです。代わって訴求ポイントになったのが「スポーツドリンクより身体にいい」というキャッチコピー。
結局これも訴訟問題になったようですが、ココナッツウォーターが身体にとっても良い飲み物という事実は変わりません。ココナッツウォーターは栄養豊富なのに脂質がほとんど入っていないダイエットにぴったりの水分です。
ココナッツミルクとの違いは?
ココナッツミルクとは、完熟した実をすりおろしてしぼったものです。白い果肉を使っている分だけ脂肪分が多くなって、特有のクリーミーな味わいがでます。熟成度によって栄養素も変わってくるため、ココナッツウォーターとは全くの別物。濃厚な旨味から、料理やお菓子作りの材料にも使われます。
ココナッツミルクは水分補給というよりデザートのイメージが強いのですが、ココナッツウォーターはサラサラしていてスポーツドリンクみたいな味わいです。どちらがより優れているというものではなく、目的や期待される効果を比較して適した方を選びましょう。
ココナッツウォーターの栄養成分・カロリー
ビタココの表記を参考に栄養成分、カロリーについて見ていきます。まずカロリーですが、100gあたり19kcalくらいのようです。ココナッツを原料にしたジュースなので、ゼロカロリーとはいきません。
それでもココナッツミルクや一般的なジュースと比較したら、随分とローカロリー。一般的なココナッツミルクは100gあたり150kcalくらいかと思うので、10分の1くらいのイメージです。
あと、注目したいのがミネラルの豊富さとバランスです。カリウムがかなり多め、ナトリウムはやや少なめになっています。私たちの体内にある血液と近い電解質成分だから、身体に負担がかかりにくいところも見逃せないポイントです。コレステロール、飽和脂肪酸はゼロだから、身体を気づかっている方にもぴったりですね。
スポーツドリンク・ミネラルウォーターと比較
ココナッツウォーターの栄養成分やカロリーをスポーツドリンクと比較してみました。右がビタココ、左がポカリスエットです。
カロリー:19kcal ⇔ 27kcal
ナトリウム:15.4mg ⇔ 49mg
カリウム:207mg ⇔ 20mg
マグネシウム:10.3mg ⇔ 0.6mg
カルシウム 12.2mg ⇔ 2mg
カリウムは約10倍、マグネシウムにいたっては10倍以上の水準です。カルシウムは約6倍と栄養価の高さが分かります。同様にミネラルウォーターのエビアンとも比べてみました。
カロリー:19kcal ⇔ 0kcal
ナトリウム:15.4mg ⇔ 0.7mg
マグネシウム:10.3mg ⇔ 2.6mg
カルシウム 12.2mg ⇔ 8.0mg
エビアンはミネラルバランスが優れた水として知られていますが、ココナッツウォーターの圧勝です。マグネシウム、カルシウムは健康維持に欠かせない栄養素なので、ここまで効率的に摂取できるのはうれしいですね。
食事で不足しているミネラルを補い、身体の調子を整えたい方にはぴったりの飲み物と考えられます。
ココナッツウォーターを飲み比べてみます
人気ココナッツウォーター4つの飲み比べをしてみました。「おいしくない」「飲みにくい」などの声も見られますが、本当のところはどうなのかを検証していこうと思います。検証用に購入した4種類はこちらです。
左から順番に、ビタココ・マリー・エコス・トロピカーナです。販売しているお店によって値段は変わってきますが、参考価格と容量を見ておきましょう。
参考価格982円(税抜)/ 1,000ml
原産国名 フィリピン
・マリー 100%ココナッツウォーター
参考価格980円(税抜)/ 1,000ml
原産国名 タイ
・エコス ココナッツウォーター
参考価格1.029円(税抜)/ 1,000ml
原産国名 タイ
・トロピカーナ ココナッツウォーター
参考価格140円(税抜)/ 470ml
キリンさんがだしているトロピカーナ以外は、海外メーカーのココナッツウォーターです。ミネラルウォーターと比較すればややお値段は張りますが、美容やダイエット効果を期待できるなら許容範囲とも考えられます。
商品がそろったところで、早速試飲し、それぞれの商品をそのまま飲んだ感想を順番にレビューしていきます。
Vita Coco(ビタココ)ココナッツウォーター
ビタココは、アメリカのココナッツウォーター市場の約6割をしめるとも言われるナンバーワンブランド。とれたてのココナッツを濃縮還元しないでそのまま使い、ピュアなドリンクに仕上げています。
ココナッツウォーターブームの火付け役のような存在で、海外の女優さんや有名モデルさんが紹介しているのを目にしたことがある方も多いでしょう。国内では、ナチュラルローソン・成城石井・カルディなどで扱っています。
成分表記を見てみると、ココナッツウォーター・なし清澄濃縮果汁・ビタミンCとありました。有名なココナッツウォーターなのでもちろん100%果汁と思いきや、なしの果汁が入っている様子。
ビタミンCは酸化防止剤だと思うので、とてもシンプルな原料のように感じました。
Vita Cocoココナッツウォーターをグラスに注いでみたところ、ほんのりと黄色のジュースがでてきました。ごくわずかに色味を感じますが、ほぼ透明でクリアです。
一般的なジュースよりは、ややとろみがある質感。ココナッツミルクのようにドロッとした雰囲気ではないため、飲む分には気になりません。
お味のほうは、癖がなくフレッシュで、身体にすっと浸透する感じがあって、比較的飲みやすい印象です。ただ、ココナッツウォーターらしい風味は少し控えめ。
はじめて挑戦するには良さそうですが、エコスやマリーのココナッツウォーターを想定して飲むとなんとなく物足りないように感じるかと思います。
エコス ココナッツウォーター
次に挑戦したのは、エコスのココナッツウォーターです。実がつきはじめて6ヶ月のヤングココナッツを使用しているところがこだわり。余分なものを一切使わずに作られたピュアなココナッツジュースです。
豊かな香りと甘さが特徴的で、南国を思わせる雰囲気。よく冷やしてから頂くことで飲みやすく、リフレッシュタイムのおともにぴったりです。
砂糖不使用、グルテンフリー。ダイエット中の飲み物選びでは意識したいポイントなので、ここまではっきり書いてあると安心ですね。
成分表示を見てみると、正真正銘のココナッツウォーター100%、他の果汁で割ったり味を調整したりするズルがないピュアなココナッツジュースです。
他のココナッツウォーターと比較すると、やや黄色が強めの気がしました。ビタココよりもかなり濃厚で、香りが強い印象です。
注いでいる途中にもココナッツの香りがふわっとしてきて、期待が持てます。とろみも強めでココナッツエキスがしっかり入っている印象が特徴的です。
エコスのココナッツウォーターを飲んでみると、明らかにビタココより濃い味で、酸味というより甘さが強いのですが、市販のスポーツドリンクのように砂糖や甘味料の味ではありません。
みずみずしい果物ジュースのように、すっと身体に入っていきます。常温で飲んだところココナッツの青臭さを感じたため、氷で冷やして再挑戦。冷たい状態だとかなり口当たりがよくなって、飲みやすくなります。
マリー 100%ココナッツウォーター
タイで有名な野菜・果汁ジュース企業が作っているココナッツウォーター。フレッシュなヤングココナッツをたっぷりと使って、身体にやさしいジュースにしました。余計なものを極限まで排除したシンプルさがまろやかな味の秘密。論より証拠で原材料記載をご覧ください。
カルディコーヒーで安売りしているタイミングもあるようですが、私が探したときは残念ながら見つからず、泣く泣く、通販経由で購入しました。グラスに注いでみると、思ったより色味は控えめ。少しだけ乳白色を感じるくらいで、スポーツドリンクみたいです。
原料がココナッツだけでも、味は意外と飲みやすい。嫌な雑味のようなものがなくて、スイスイ身体に入っていきます。マリーと比較すると、やや甘みが控えめな印象。ビタココよりずっと濃厚で、私はこっちが好みです。
トロピカーナ ココナッツウォーター
ココナッツウォーターを原料として、日本人に飲みやすいようにアレンジ。ほのかな甘さとキレを感じる飲み口はそのままに、心も身体もすっきりクリアにしてくれるドリンクです。
トロピカーナの夏の風物詩にもなっている定番のジュース。これが登場すると夏本番を感じる方も多いでしょう。SNSでの評価がすこぶるすぐれない印象もありますが、実際に試してみましょう。
ちなみに、成分表記はこんな感じ。お値段から想像はできていましたが、ココナッツ果汁16%と控えめです。グラスに注いだところがこちら。
写真で伝えきれないのが残念なくらい100%のものとは違います。すごくサラサラしていて、ココナッツウォーターを使ったスポーツドリンクという雰囲気。
実際に飲んでみても独特のまろやかさ、甘みはほとんど感じず「ちょっとコレは違うかも」という印象です。そうはいっても一般的なスポーツドリンクとはまた違って、なんとも表現しがたい味。ソルティライチの塩分を取り除いて薄めたような味がします。
「おいしくない」とは言いませんが、ココナッツウォーターとは別物と考えて取り入れるのが良さそう。カリウム含有量は100mlあたり112mgとしっかり入っていますが、全てがココナッツ由来ではないようです。
トロピカーナのミネラル押し商品だったら、エッセンシャルズマルチミネラルのほうがおいしいと思います。ココナッツウォーターの濃さにこだわらないなら、こちらも1つの選択肢。
パイナップルやアセロラ果汁と合わさって、飲みやすいブレンドになっているからおすすめです。
おすすめはどれ?ココナッツウォーターを飲んだ感想
あえておすすめをあげるとしたら、エコスもしくはマリーです。ヤングココナッツの実を割ってジュースを取り出したようなイメージで、身体にすっとしみ込む感じが病み付きになります。
せっかくココナッツウォーターに挑戦するなら、ピュアなものから試すのが王道?そういった意味でも、他の果実や糖類と混ぜていないこの2種類が鉄板です。
ココナッツウォーターは身体を冷やす、とよく言われますが、真夏にお出かけした直後にグラス1杯飲むだけでクールダウン。身体の熱が吸収されて、火照った身体を冷ましてくれます。
この効果については、4種類共通です。お財布にやさしく毎日取り入れるとしたら、トロピカーナのココナッツウォーターもいいでしょう。ピュアなココナッツウォーターも、通販経由でまとめ買いするなど工夫すれば随分お財布にやさしく購入できます。
もう1つ感じたのが、デトックス効果で、ココナッツウォーターを飲むとお手洗いが近くなって、いらないものがでたがっている感じがあります。
体質にもよるのでしょうが、夜に飲んでベッドに入ると寝汗をたくさんかきました。汗はたしかにイヤですが、足のむくみがスッキリ解消。身体が軽くなった気がして、翌日のコンディションが変わってきます。
寝汗をたくさんかくと風邪をひいてしまうこともあるので、飲み方は考えようと思いました。継続していけば代謝が促進されて、ためない身体に近づいていく予感です。
ココナッツウォーターのアレンジした飲み方
ココナッツウォーターが苦手な方でもおいしく飲めるアレンジを紹介します。いろいろなものをちょい足しして味に変化をつけていくと、驚くほどおいしくなりますよ。いつもとは少し違った飲み方をしてみたい方も、気になったものを試してみるのはいかがでしょうか。
炭酸水+ココナッツウォーター
炭酸水:ココナッツウォーターを1:1で割ってみます。癖がややマイルドになって、随分飲みやすい印象です。口の中でプチプチはじける刺激が楽しくて、さわやかさアップ。
炭酸水にも便秘解消効果が期待できて、朝のお通じをサポートします。ガスでお腹が膨れるから、ダイエット中の間食防止にも役立つでしょう。
炭酸水もココナッツウォーターもよく冷やして飲むことが飲みやすくするポイントです。ガラスのグラスに氷を入れて、冷えた炭酸・ココナッツウォーターをブレンドします。
味がものたりなく感じるようなら、ココナッツウォーターを増やしてください。炭酸水:ココナッツウォーターを1:2くらいのブレンドにすると、かなり印象が変わるはずです。
レモン+ココナッツウォーター
フレッシュレモンやレモン果汁をココナッツウォーターに足すだけで、独特の癖がマイルドになります。青臭さが気になって抵抗を感じる方でも飲みやすくて、天然のスポーツドリンク感覚で飲めそうです。
レモンにもデトックスを促す効果が期待されて、要らないものをすっきり排出。たっぷり入ったビタミンCには、疲労回復・リフレッシュ効果が期待されます。
ここにさらに岩塩をたして作る「塩レモンココナッツウォーター」は、腸内クレンズにも良さそうです。一般的な塩レモン水よりかなり飲みやすくて、レモン水ダイエットに挫折した方におすすめしたい組み合わせ。休日にいらないものをまとめてデトックスしたいとき、お好みのブレンド比率でためしてみるのはいかがでしょうか。
デトックスウォーターにアレンジ
デトックスウォーターを作るときのミネラルウォーターをココナッツウォーターにチェンジ。ココナッツウォーターのクセがまろやかになるうえに、美容効果もアップします。
今回ためしたのは、きゅうり+レモンのデトックスウォーター。ウォーターボトルや密封瓶、お好みの果物とココナッツウォーターがあれば、簡単に手作りできます。
きゅうりにもカリウムが入っていて、むくみ解消効果が期待されます。レモンはダイエットサポート効果が高くて、食欲を抑えてくれる働きに注目。それぞれカットしたものをボトルにつめて、ココナッツウォーターを注ぎました。
瓶にふたをして冷蔵庫で一晩寝かせたらできあがり。夏にぴったりのデトックスドリンクになりました。きゅうりの青臭さが苦手な方は、ミントをいれるといいと思います。
飲みやすさはもちろんのこと、お肌や身体の調子に合わせてアレンジできるところがすてきなアレンジ。お好みの果物や冷凍フルーツを使って身体が喜ぶレシピを作ってみましょう。
野菜ジュース+ココナッツウォーター
伊藤園の充実野菜にココナッツウォーターをプラス。野菜ジュース:ココナッツウォーターを2:1くらいの比率で割りました。
水で薄めた野菜ジュースと考えると抵抗がありますが、ココナッツのほのかな甘さがプラスされてかなり飲みやすい印象です。野菜ジュースが苦手な方にも、ココナッツウォーターが苦手な方にもおすすめの組み合わせ。身体を冷やさないように常温で飲むのがいいと思います。
野菜ジュース:ココナッツウォーターが1:1くらいの比率でも試しましたが、充実野菜だと少し物足りない感じ。いかにも野菜ジュース、というドロドロ系のもので割るなら、このくらいの比率でも良さそうです。
その日の体調を見ながら足りない栄養素を補う野菜ジュースを選び、ココナッツウォーターと組み合わせるとダイエット・美容効果がアップします。
ゆっくり噛むように飲むことでお腹にしっかりたまるため、ダイエット中の置き換えジュースにもおすすめです。
ピンクグレープフルーツジュース+ココナッツウォーター
ピンクグレープフルーツジュース:ココナッツウォーターを1:1で割りました。これだとかなりジュースの味が強めです。いろいろと試しましたが、ピンクグレープフルーツジュース:ココナッツウォーターで1:4くらいがちょうど良かった印象。
ココナッツウォーターの青臭さはほとんど気にならなくなって、ジュース感覚ですっと飲めます。
グレープフルーツの香り成分「リモネン」「ヌートカトン」は、脂肪燃焼を促すと言われます。ココナッツウォーターとの相性もよくて、ダイエットサポートにぴったり。
ポリフェノールの一種である「ナリンギン」には免疫アップ、食欲抑制効果が期待されます。もちろん他のフルーツジュースでも良いので、いろいろな組み合わせができるはず。毎日味を変えていけば、飽きずに楽しく継続できます。
他にも、牛乳で割ってココナッツミルク風に飲んだりスムージーに混ぜたりといろいろなアレンジを楽しめます。牛乳で割ったものはクリーミー。ココナッツミルクよりはあっさりしていて、ローカロリーなところがうれしくなります。
スムージーの材料として使うと、クセはほとんど気になりません。粉末タイプのスムージーを作るとき、水の代わりに活用すると手軽でしょう。
基本的にはミネラルウォーターと同じ感覚で使えばいいので、楽しみ方は無限大です。お酒の割りものにして、ヘルシーなカクテル風にしてもおしゃれ。夏のおもてなしにさっと出すと、お客さまにも喜ばれます。
いろいろ試した中から個人的なおすすめをあげるとしたら、炭酸水で割るだけのシンプルな飲み方。ココナッツウォーターらしさをほのかに感じる飲み方でないと、なんとなくもったいない気がしました。
スポーツドリンク代わりに取り入れるなら、レモンと塩の組み合わせがおいしかった印象です。ココナッツウォーターのもやもやした味がひきしまって、ジュースのようにおいしくなります。
ココナッツウォーターの注意点・飲まない方が良い方
ココナッツウォーターを飲むときに意識したいポイントを紹介します。なじみがない食品や飲み物をはじめるときは身体との相性を気にする必要があって、あらかじめ注意点を理解しておくと安心です。ひと通り目を通して、身体に負担をかけない飲み方を意識しましょう。
生理不順・冷え性の女性は注意
ココナッツウォーターは身体を冷やす飲み物なので、体調を見ながら調整しましょう。身体が極端に冷えてしまうと内蔵機能が低下、生理不順を悪化させるリスクがあります。
ほてった顔を冷ますには便利な飲み物なのですが、身体が冷える時期には気をつけて飲む必要がありそうです。生理中に冷えを感じやすい方も、ひかえたほうがいいでしょう。
もともと冷え性の女性は、飲み過ぎに気をつけます。常温で飲んだり料理に使ったりする方法もありますので、身体と相談しながら取り入れましょう。
ココナッツウォーターで下痢をする?
ココナッツウォーターをとりすぎると、お腹がゆるくなる体質の方もいるようです。胃腸が弱い方やお腹を下しやすい方は、少量からはじめましょう。お腹の調子が優れないときも、控えめにすると安心です。体質に合わないものを無理に継続する必要はないので、お腹の調子にあわせて調整します。
妊娠中に飲んでも平気?
妊娠中に不足しがちな栄養素がたっぷり入って低カロリー。妊婦さんにぴったりの飲み物のようにも感じますが、身体を冷やすのは心配です。インターネットで検索しても「悪阻対策におすすめ」「体重の増え過ぎを予防できる」など推奨する声がある一方で「冷えやすいので注意したい」という説が目立ちます。
販売社としてはどう考えているのか気になったので、トロピカーナをだしているキリンさんのお客様相談室に聞いてみました。
医薬品ではないので、特定のご対象者は決まっていません。入っている栄養成分や原材料に不安なものがなければ、お飲み頂いて大丈夫です。妊娠中の方でもとくに問題はないかと思いますが、、、
キリンさんとしては、とりたててリスク喚起する内容ではないと考えているようです。不安な方はかかっている医師に相談したほうがいいと思いますが「絶対にダメ」という飲み物ではないように感じます。
もちろん、冷えを敏感に感じる体質やココナッツが身体に合わない方はいるはずなので、臨機応変に判断しましょう。
完璧に水代わりにするのはリスク
ココナッツウォーターがローカロリーとは言え、水代わりにはならないと考える専門家もいるようです。通常の水も飲みつつ、一定量を切り替える方法をおすすめします。
トロピカーナのココナッツウォーターのようにジュースに近い商品ならなおさら、飲み過ぎはリスク。カロリーをとりすぎれば、かえって太ってしまうこともあります。
よく冷えた状態だと口当たりがいいのでゴクゴク入っていきますが、日々の適量を守りましょう。あくまで清涼飲料水であることを念頭に上手に取り入れるのがよさそうです。
腎臓機能に不安がある方は要相談
ココナッツウォーターのなによりの特徴はカリウム豊富なところなので、腎機機能に不安がある方は慎重に判断しましょう。一般的にはカリウムをたくさんとっても体外に排出されるため問題になりにくいとされますが、腎臓の病気がある方は違います。
体内にカリウムが滞留してしまうと健康面に影響がでるリスクもありますので、かかりつけ医師に相談のうえ判断しましょう。腎臓疾患以外でも、病院の食事指導を受けている場合は専門家の判断をあおぎます。どんなに身体にいいものでも負担となるリスクはあって、自己判断は危険です。