甘皮処理のやり方【セルフで簡単・ネイリスト直伝】

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甘皮処理のやり方【セルフで簡単・ネイリスト直伝】

セルフネイルを楽しむ上で、爪の健康はとても大切なことです。私自身も爪のために休肝日ならぬ休爪日をお客様におすすめすることもあります。

それだけ自爪をケアしていくことはネイルアートをたくさん覚えることと同じくらい大切です。

今回はネイリストである私がおすすめする安全な甘皮処理のやり方を解説します。セルフで簡単に甘皮処理する方法を画像付きで説明しますので是非、セルフネイルを楽しむ方は読んでみてくださいね。


 


もくじ

甘皮処理とは

 
甘皮処理とは

甘皮処理とは爪の生え際にある余分な皮膚を取り除くことです。それによってカラーが塗りやすくなったり、爪の健やかな成長を助けることもできます。ここでは甘皮の場所と、甘皮処理の必要性についてお話していきたいと思います。

甘皮ってどこ?

 
甘皮ってどこ?

甘皮と一言で言っても二種類の甘皮があります。この2つは写真でもあるように見分けられます。

※薄皮部分(ルーススキン)
甘皮処理をしていない爪には必ず残っているのがこのルーススキンです。爪と一緒に伸びてくるところでもあります。薄皮などという表現をさせることもありますね。爪に付いている部分で初心者の方でも比較的簡単に処理をすることができる甘皮です。また、出来れば定期的に処理をしてあげる方がいい甘皮でもあります。

※甘皮部分(キューティクル)
キューティクルはネイルの生え際にある爪と皮膚の境目の部分です。ネイルサロンなどの簡単な甘皮処理でもよくプッシュアップされる場所でもあります。実際にプッシュアップした方がジェルネイルやマニキュアの持ちがいいですね。ここも一部処理を必要とします。

甘皮処理の必要性

甘皮処理が必要か必要ではないかというと必要だと言えます。キューティクルにしても、ルーススキンにしても伸びすぎることで爪の老化、指先の乾燥、ささくれなどの原因になることがあります。

また伸びすぎた甘皮は水分や脂分を持っていってしまうので、乾燥しやすい季節には特に甘皮処理をすることをおすすめしています。

爪が伸びると切るように、甘皮処理も伸びすぎた甘皮の処理をすることで指先の潤いを保てるので、適度な甘皮処理は必要ですね。

キューティクルオイルやハンドクリームなどを一緒に使うことでより指先も綺麗になるので、そういったアイテムも併用するといいですね。

また、マニキュアやジェルネイルをする方はこまめにキューティクルオイルを甘皮部分に塗ることで乾燥から指先を守ることもできます。

セルフネイルをする上でも、一緒にケアをするだけで指先の印象も変わるので、ネイルをする方は特に甘皮のお手入れは必要と言えます。

サロンとセルフで甘皮処理をするメリット・デメリット

サロンとセルフで甘皮処理をするメリット・デメリット

甘皮処理も今ではセルフでおこなうようになっていますよね。わざわざサロンに行かなくても自分でできるのでは?と思う方も多いと思います。

実際にコスメ用品でも甘皮処理のアイテムは豊富ですしセルフでもできます。では、そこでどんなメリット・デメリットがあるのかということを簡単に分けて紹介しましょう。

ネイルサロンでの甘皮処理 メリット・デメリット

<メリット>
・資格保有者や知識が豊富なネイリストなので安心して甘皮処理をお願いできる。
・サロンにしかない道具や丁寧な施術で自分ではできない甘皮処理をして貰える。
・後々に甘皮が伸びないなどのトラブルが起こりにくい。(起きたとしてもサロンに言える)

<デメリット>
・ハンドケアのためだけに足を運べない。
・実際にネイリストさんの腕に任せるのが不安。
・今後通う度にかかる金額も気になる。

プロの方にお願いするからには完璧な甘皮処理を求めるのが当然です。だからこそ、デメリットに不安要素や金額面なども出てくるのではないかと思います。

最近のネイルサロンはお手頃価格になっていますが、やはりケアだけでお金がかかるのがもったいないというのは本音なのではないでしょうか。

セルフでの甘皮処理 メリット・デメリット

<メリット>
・身近なアイテムを使って簡単にお手入れができる。
・お風呂上がりなど好きな時間を自由に使える。
・スキンケアなど自分の肌にあったものを選ぶことができる。
・セルフの方が安く仕上がる上に定期的なお手入れが可能になる。

<デメリット>
・利き手の甘皮処理が上手にできない。
・消毒など衛生面の不安がある。
・甘皮処理の範囲が分からず甘皮処理のカットをやりすぎてしまう。
・炎症、化膿など感染症、乾燥ささくれなどの乾燥トラブルが起こることがある。

セルフで甘皮処理をおこなう一番のメリットは手軽さだと言えますね。実際にネイルサロンで甘皮処理だけをお願いされることは稀で、皆さんセルフで甘皮処理をしているか、まったくされていないかのどちらかです。

しかし、このデメリットにあるように知識がないセルフでの甘皮処理はカットのしすぎ、感染症などの恐れ、乾燥しやすくなってしまうというトラブルもあります。

セルフで甘皮処理をしない方がいいのではなく、しっかりとした知識を持てば、間違った甘皮処理をすることはないということなので、分からないことなどはネイリストなどにどんどん聞いていいと思います。

ネイリストの私が甘皮処理を実践!

ネイリストの私が甘皮処理を実践!

ネイルサロンでどんな甘皮処理をするのか気になったりしますよね。また、正しいセルフでの甘皮処理も知りたいところでしょう。ここではネイリストである私自身が、実際にサロンで行なう甘皮処理とセルフでおすすめの甘皮処理の2つの方法を実際にやってみました。是非参考にしてみてくださいね。

サロンでの甘皮処理の方法 ※セルフケアの参考に

サロンでの甘皮処理の方法


 

サロンではいろんな専門用品がありますが、オーソドックスな甘皮処理のケアを紹介しましょう。また、これを見ている方もできるような方法を紹介しますので、セルフケアの参考にもしてみましょう。

※サロンでの甘皮処理に必要な道具
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向かって左から紹介しましょう。

・エメリーボード(爪の形を整えるヤスリ)
・ウッドスティック(薄皮を処理する時に使用する)
・ハンドボウル(甘皮全体を柔らかくさせるのに使用する)
・キューティクルオイル(仕上げ用)
・キューティクルリムーバー(薄皮部分に使用)
・コットン
・キューティクルニッパー(甘皮カット用)

以上が今回サロン仕様で甘皮処理をおこなうときの道具になります。では、サロンでの甘皮処理のやり方を紹介していきましょう。
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今回は実際にお客様の手をお借りしました。甘皮処理をしていない状態の指です。指先の乾燥も気になるところですよね。ここから施術に入りましょう。
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まずはエメリーボードを使って爪の長さを整えていきます。エメリーボードは100円ショップでもよく販売されています。

自爪にヤスリをかける時に注意したいのが、往復でヤスリを入れないことです。爪の繊維を壊して二枚爪や割れやすい爪の原因になってしまうことがあります。一定の方向にだけヤスリをかけるようにしましょう。
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甘皮処理に入ります。まずは甘皮、薄皮部分にキューティクルリムーバーを塗ります。
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ハンドボウルにはお風呂と同じくらいの湯加減(38~41℃)を入れます。その中にバスソープを2.3滴垂らします。脂分が浮きやすくなるので、キューティクルリムーバーと合わせて使うことで爪を傷めずに浮かせて薄皮をオフすることができます。
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実際に指を浸けてもらいます。5~10分程度がいいですね。
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優しくタオルで水分を拭き取ります。蒸しタオルがあれば尚いいです。
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浮いた薄皮を取り除いていきます。この時使用しているのは、ウッドスティックにコットンを巻きつけたものです。これは綿棒でも代用できます。できるだけ爪と肌にダメージを与えないように肌にも優しいものを使います。
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薄皮を取り除いた状態です。甘皮は押し上げて浮かせている状態になります。
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浮かせた甘皮は余分な部分をキューティクルニッパーでカットしていきます。カットは甘皮部分全てをカットするのではなく、浮いている無駄な部分だけをカットするようにします。
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カットした部分にキューティクルオイルを塗ります。
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キューティクル部分を中心に乾燥防止の為に、指と爪全体にキューティクルオイルを伸ばしていきます。この時、指の腹や爪の両サイドを押すようにマッサージしてあげると血行が良くなって爪先の潤いアップにもなります。

より保湿をという方には、ハンドクリームなどを使って簡単なハンドマッサージもおこないます。爪先のケアと言っても侮るなかれ、全く指先の潤いが変わります。
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向かって左が施術後の指先、右が施術していない指先になります。爪表面の潤いももちろんですが、指全体の血行もよくなって生き生きとした指先になっているのがわかります。
お客様も「ハンドケアはしたことがなかったけどこんなに変わるとは思わなかった!」とおっしゃっていただきました。実際に、甘皮処理はサロンのようなお手入れをするだけで綺麗な仕上りになります。

また、お湯を使ったりキューティクルリムーバーを使うだけで肌や爪表面の傷みも少なくなるので後々乾燥したりささくれが出ることも少ないです。セルフでも簡単にできるので是非やってみてくださいね。

セルフでも出来る簡単な甘皮処理の方法

セルフでも出来る簡単な甘皮処理の方法


 

サロンのような仕上りは欲しいけど難しそうと思う方にもセルフで簡単にできる甘皮処理の方法も紹介していきましょう。

※セルフでの甘皮処理に必要な道具
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・エメリーボード(爪の形を整える)
・メタルプッシャー(薄皮・甘皮を押し上げる)
・ウッドスティック(細かい部分、デリケートな部分に使用)
・キューティクルカッター(余分な甘皮をカット)

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ではセルフでも簡単にできる甘皮処理を紹介していきましょう。あらかじめ、エメリーボードで爪の形を整えておきましょう。

まずは薄皮、甘皮を押し上げていきます。おすすめなのが、お風呂上がりなど皮膚が柔らかい時は薄皮も綺麗に剥がれてくれるので、爪を傷つけにくくなっていいですね。またお風呂前に手にハンドクリームを塗っておくと薄皮が浮き上がりやすいのでおすすめです。

メタルプッシャーは大小の大きさで、爪の薄皮から甘皮までを簡単に押し上げてくれますが、薄皮の部分を押し上げる時にどうしても爪の表面を傷つけやすくなってしまいます。初めは優しく爪の根元に押し上げるといいでしょう。
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プッシュアップした状態です。あまりメタルプッシャーで押し上げ過ぎないように気をつけてくださいね。では、余っている甘皮を処理していきます。
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今回使用したのは、キューティクルカッターです。余った甘皮をサクッとカットしてくれる優れものです。利き手の甘皮処理も簡単にできますね。

注意点は甘皮をカットしすぎないことです。ついついやってしまいがちなのですが、キューティクルカッターは使い方を間違えると甘皮が無くなるまでカットしてしまうこともあります。必要な甘皮はおいておくようにしましょう。
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仕上げにキューティクルオイルを塗ります。塗り方としては、爪の根元と指先に揉み込むような感じがいいですね。ドライケアをした場合、キューティクルオイルを多めに使ったり、ハンドクリームも塗るようにして甘皮処理後、乾燥をしないように心掛けるのもいいですね。
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全体的な仕上りになります。サロンワークのような面倒な甘皮処理ではないですが綺麗な仕上りになりました。セルフケアをする際に気を付けたいのが、やはり甘皮処理後の乾燥です。

出来れば2.3日に1度はキューティクルオイルで爪先に保湿をしてくださいね。それだけでささくれなどの指先や爪のトラブルも少なくなります。是非参考にしてみてくださいね。


 

甘皮処理専用の電動リムーバーもある

甘皮処理はジェルネイルやスカルプチャーでリフトを防止する時にも必要になります。サロンでも時間のかかる作業になるので電動ヤスリなども使用しているところも多くなってきました。

もちろんセルフネイルをされる方の中でもお持ちの方もいらっしゃると思いますが、今回は私が自分用に使用している電動ヤスリとセットになっているものを紹介します。
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こちらの電動リムーバーはコンセントに指して使用します。震える振動で削るタイプのリムーバーもありますが、私が使っているものは回転して使用します。
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アタッチメントはヤスリや、スカルプチャーやジェルのオフの時に使用するものが多いのですが、矢印で指しているものがルーススキン用(薄皮用)になります。普段ネイルをしている方でもお直しの時に薄皮が伸びている方も多いので、こういったアタッチメントがあるようですね。
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使い方としては、ドライケアがメインになると思います。電動リムーバーは硬めなので、頑固にこびりついて生えている薄皮には効果的でしょう。先端を立てて使うと、爪に傷が付くかもしれないので、できるだけ寝かせるようにして使うと爪表面のダメージも少ないのでいいと思います。

使用後のお手入れは、キューティクルオイルやハンドクリームなどの保湿をこまめにおこなうといいですね。

甘皮処理のみを行なう使い方でもいいですが、ジェルネイルをするときやオフ、お直しなどの時に一緒に薄皮も処理するのに便利なアイテムですね。時間も短縮できますし、必要最低限のケアができるので、ネイルアートをするときに甘皮処理も一緒にできる道具という感じです。

しかし、時間がない時のお手入れとしては問題ないので、忙しい方でも簡単に甘皮処理ができる道具でもありますね。私が持っているものは本当に簡単なケアのみですが、もっと本格的なものもあるので、いろんな電動リムーバーを探してみるともっと高機能なものもあると思います!

甘皮処理に関するQ&A

甘皮処理は意外と知られていないことも多いようですね。実際にあまりおすすめできないこともありますし、知っていてお得なことももちろんあります。ここでは、そんな甘皮処理の疑問質問にお答えしていきましょう。

甘皮処理をする頻度は?

甘皮処理は爪が健やかに伸びる上で、ケアとしてしておいた方が指先も潤いを保つことができます。しかし、甘皮処理をやりすぎてしまうと今度は爪は皮膚にダメージを与えることになります。そこで大事なのが甘皮処理の頻度です。

甘皮処理の頻度は3週間を目処にしておこなうといいでしょう。個人差がありますので、私は薄皮が全ての指に膜をはり出したら甘皮処理のタイミングと言っています。

指先のケアは見栄えがいい甘皮処理だけではなく、手やキューティクル部分の保湿も大切です。甘皮処理をすれば見た目は綺麗になりますが、あまり頻繁にしない方がいいでしょう。目安は月に1度といったところですね。

甘皮処理をやりすぎるとどうなる?

なぜ甘皮処理の頻度が月に一回程度でいいのかというと、甘皮処理のやりすぎは爪の成長に必要な甘皮まで処理してしまい、乾燥、皮膚の炎症、もっとひどくなると爪が伸びなくなってしまうこともあります。

甘皮はネイルアートをする上では邪魔になる部分なのですが、プロは必要な部分を残してアート自体も爪の根元から1㎜程度離した場所から施術します。

伸びすぎた甘皮はよくないですが、甘皮処理をやりすぎて皮膚の疾患になる方がもっと良くないのです。甘皮処理でも「必要な甘皮を残して」とよく言いますが、頻度もカットする甘皮の部分もやりすぎはよくありません。

つい気になって甘皮処理や薄皮を爪で削ったりしてしまうのもわかりますが、甘皮処理をやりすぎるくらいなら、毎日キューティクルオイルを塗ってあげる、ハンドクリームでマッサージをするといった方が甘皮にも手自体にも効果的ですね。

100均の道具とネイルショップの道具、どっちがいい?

よくある質問の中に、「100円ショップの道具でも甘皮処理していいの?」という質問があります。答えはもちろん「YES」です。

実際にネイルショップで販売されているものと同じクオリティのものが今では100円ショップでも多くあります。

じゃあ、どっちがいいの?と言われると難しいところですが、安全に使えるならどちらでもOKです。そして安全に使うためには、知識を身に着けて甘皮処理をすることも大切ですね。
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こちらはキューティクルカッターと言って、100円ショップでもよく販売されています。使いやすさでは◎なのですが、気をつけて使ってほしいのが、しっかり甘皮を押し上げて、浮いた部分だけキューティクルカッターを使ってカットしてほしいということですね。
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写真のVのところでカットするのですが、甘皮が浮いた根元にこのVを押し当てながらカットするようにしてくださいね。ついつい浮いていない部分までカットできてしまうアイテムなので、必要な甘皮もカットしてしまうことが多いと思います。

その辺に注意をしていれば、とても便利に使えるアイテムです。利き手などにも簡単に使えるので、私はニッパーよりも使いやすいと思います。
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こちらはプロも使うメタルプッシャーとキューティクルニッパーです。お風呂上がりなど甘皮処理がしやすいときには使いやすいと思いますが、ドライケアを行なうときには、「メタルプッシャーが爪を傷めるのでは?」とか、「キューティクルニッパーを利き手の処理で上手に使えるの?」という不安要素がありますよね。

難易度でいうとキューティクルカッターの方が簡単になります。ただ、しっかりケアが自分でもできるのであれば、爪や肌に優しい甘皮処理ができるのはこちらなのかなと思いますね。

メタルプッシャーは100円ショップでも販売されていますし、キューティクルニッパーとキューティクルカッターのどちらがセルフネイルに向いているかと聞かれると、キューティクルカッターだと思います。実際に私も利き手の処理はキューティクルカッターを使うこともあります。

甘皮処理の手順にもよるので簡単に答えることは難しいですが、どちらが簡単かと聞かれれば100円ショップのアイテムで充分ですし、本格的な施術がしたいのであれば専門店のアイテムの方が肌に優しかったり、後々ささくれなども出にくいと思います。是非、ご自身でもどちらが合うのかなども試してみるといいかもしれませんね!

甘皮処理をするとささくれが増えるって本当?

甘皮処理をするとささくれが多くなるというのは事実ですね。正確にいうと間違った甘皮処理をしてしまうとささくれが出やすくなります。

なぜ、甘皮処理をするとささくれが多くなってしまうのかということなのですが、原因は2つあると思います。

・甘皮を多くカットしすぎている
・甘皮処理の後のケアをしていない

一つ目のの甘皮を多くカットしてしまっているというのは、先述で何度か言っているように必要な甘皮も処理してしまっている可能性があるということです。爪を長く見せたい、アート部分を増やしたい、その気持ちはわかりますが、少し甘皮を残してカットするだけでもささくれも少なくなると思います。

また、プロでも甘皮をガタガタに切ってしまうことで、そこからささくれになることもあるので試験ではニッパーの使い方を指導されました。まっすぐに甘皮を繋げて切るようにするとガタガタにならないのですが、とても難しい技でもあります。

二つ目の甘皮処理後のケアもとても大切です。上手に甘皮処理をしていても乾燥の多いシーズンになると何もしていなくても乾燥でささくれが目立つことがあります。

甘皮処理をしているのであれば尚更、しっかりキューティクルオイルやハンドクリームなどを使って指先の保湿を心掛けるようにしましょう。今では爪の美容液もありますよね。セルフでそういったこまめなアフターケアをするだけでもささくれが目立つことも減りますよ。

利き手の甘皮処理が上手にできない時はどうすればいいの?

利き手の甘皮処理ができないというのは良く聞きますね。実際にネイリストの私自身もあまり利き手の甘皮処理は得意ではありません。

上手にできるというか、失敗しないためにできることをするといいと思います。甘皮処理の所でも紹介しているように、甘皮をふやかすだけで甘皮処理は格段に変わります。お湯に浸けるだけでも違いますし、お風呂上がりにするだけでも違います。

また、ニッパーやカッターなどを使うことで深く切りすぎる方も多いようですね。これも深く切りすぎたりガタガタになってささくれの原因を作ったりしてしまいます。

まずは、お風呂上がりなどに爪に付いている薄皮のケアをするのもいいと思います。それだけでもリフトの原因はなくなりますからね。何よりも皮膚や爪のトラブルになるような無理なケアはしない方がいいですね。

ウォーターケアとドライケアの違いは?

 
甘皮処理でも、ウォーターケアとドライケアの二種類があります。「どこが違うのか?」「肌にいいのは?」「爪が傷みにくい方法って?」などのご質問も受けますのでこちらの方でウォーターケアとドライケアの違いについて紹介していきましょう。

ウォーターケア

ウォーターケアとは主にお湯などで甘皮を柔らかくしてから行なう甘皮処理のことを言います。ネイルサロンなどで行われている甘皮処理のケアはこちらに入りますね。ネイルサロンのやり方では手間がかかって面倒と思う方でも簡単にできる方法もあります!
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写真のようにご自宅にある小さめのボウルなどに指が浸かるくらいまでの40℃くらいのお湯を用意しておきます。
市販のものでも薄皮を柔らかくするキューティクルリムーバーもありますが、お手軽な方法ではハンドクリームなどを塗ってお湯に指を浸けるだけでも甘皮処理がしやすくなります。
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甘皮をふやかして、タオルドライします。その後に甘皮処理を行ないます。甘皮処理の方法はウッドスティックを使ってもメタルプッシャーを使ってもOKです。最後にキューティクルオイルを塗ってウォーターケアは終了です。

ドライケア

ドライケアは主にネイルサロンでもジェルネイルやスカルプチャーの前にリフト防止の為に行なう甘皮処理のことをいいます。

ウォーターケアに比べると簡易的な甘皮処理だと言えますね。ネイルサロンなどで急にガシガシとプッシュアップをされて、「爪が少し削れているようで…。」困惑される方もいるようですが、基本的なドライケアなので問題ありません。
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写真のように、手には何も付けずにダイレクトにメタルプッシャーでしっかり甘皮を上げていきます。ここで、「爪が少し削れているようで…。」という不安があると思います。

ジェルネイル、スカルプチャーなどは、硬化したりミクスチャーを爪にしっかり固定するためにヤスリをかけます。プッシュアップをしないでも、爪の表面を削ることになるのでそこは特に気にする必要はないと思います。
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キューティクルニッパーもしくはキューティクルカッターでしっかり甘皮をカットします。保湿はドライケアでも同じなので、キューティクルオイルでしっかり保湿をします。

ウォーターケア、ドライケアどちらも甘皮処理なのですが、爪に優しい、ダメージの少ない方法はウォーターケアですね。ドライケアは簡易的な甘皮処理だと思ってください。

ご自身でケアをされるなら、私はウォーターケアをおすすめしますね。ドライケアはいけないとは言わないですが、ケア後のフォロー、アフターケアをしっかりする必要があります。

また、マニキュアだけという方にもドライケアでもプッシュアップはあまりおすすめしませんね。

健やかな爪を保つ為のケアなら断然ウォーターケア、ジェルネイルなどリフト防止にするならドライケアをおすすめします。是非参考にしてみてくださいね。

 
<まとめ>
いかがでしたか?
「甘皮処理ってどうやってやるの?」という漠然な疑問から、具体的な不安、質問などにもお答えしてきました。ネイルアートもどんどん新しいものが出ているように、自宅で出来る甘皮処理、ネイルケアなどもたくさんあります。

それらの基本的な仕組みが今回お話できたのではないかと思います。なぜ甘皮処理が必要なのかということも考えながらケアをしていくだけでネイルを傷めないようなケアができると思います。セルフネイルと同じように甘皮処理も楽しんでみてほしいなと思います!

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