闇金で借りると口座凍結される? 解除方法は?

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闇金で借りると口座凍結される? 解除方法は?
もし自分の銀行口座が凍結されて使えなくなってしまったら、とても困ったことになりますよね。

「自分の口座が凍結されるなんてありえない」と誰しも考えるかと思いますが、身に覚えのない犯罪に巻き込まれてしまったことで、ある日突然口座凍結が行われてしまうことも実際にあります。

特に、過去に闇金からお金を借りてしまい、自分の口座情報を教えたことがある人は要注意ですよ。

口座凍結されると入金も出金もできなくなるため、当然ATMからお金を引き出すこともできませんし、クレジットカード代金の口座引き落としなどもできなくなってしまいます。

口座を介するやりとりが一切不可となってしまうのです。


もくじ

口座凍結が行われるケース

口座凍結が行われる主なケースは次の4つが考えられます。

1.相続による口座凍結

口座名義人が亡くなった場合、銀行などの金融機関にも連絡をすることになりますが、この連絡を受けた金融機関は口座凍結を行います。

銀行が口座凍結を行う理由は、名義人が死亡した日付で財産を確定させる必要があることと、遺族が勝手にお金を引き出すことでトラブルが発生することを防ぐためです。

2.銀行への返済遅延による口座凍結

銀行からの借入金をどうしても返済できなくなり、債務整理を行ってしまうと、その銀行の口座は即凍結されてしまいます。

銀行はお金を預かっている立場ですが、同時に債権者でもあります。

預金から借金を相殺して返済に充てるために、債務者が勝手にお金を引き出せないように口座凍結を行うのです。

ちなみに、このケースで口座凍結が行われるのは、お金を借りている銀行のみとなります。

事前に預金を他の銀行口座に移しておけば、口座凍結になってもお金が使えなくなることはありません。

3.不正利用による口座凍結

自分の銀行口座が不正利用された可能性がある場合も、一時的に口座凍結が行われることがあります。

4.闇金などの犯罪絡みによる口座凍結

自分の銀行口座が犯罪に使われてしまった可能性がある場合も口座凍結となります。

警察や銀行などが確認を行い、犯罪に利用された口座であることが判明してしまうと「犯罪利用口座」となってしまい自由にお金を引き出せなくなります。

「犯罪利用口座」とは?

口座凍結 犯罪利用口座
平成20年6月21日に施行された「振り込め詐欺救済法」では、詐欺や他人の財産を害するような振り込め詐欺、闇金などの犯罪行為で振込先となった預金口座を「犯罪利用口座」に指定して、口座が凍結されることとなりました。

本法令の対象となる「犯罪利用口座」とは、詐欺その他の人の財産を害するいわゆる振り込め詐欺、ヤミ金融等の犯罪行為において、振込先となった預金口座のことです。

引用:一般社団法人 全国銀行協会「金融犯罪の手口」

振り込め詐欺などによって被害にあった方がいる場合、指定の手続きを経てこの口座から被害額を支払うことになります。

滅多にあることではないですが、自分で犯罪に加担したことはなくても口座が犯罪利用口座として凍結されてしまうと、放置しておくと預金が使われてしまう可能もあるということになります。

特に、過去に闇金からお金を借りたことがある人は、闇金があなたの口座を悪用したことで口座凍結となってしまうこともあります。

実際は被害者なのですが、警察は口座名義人であるあなたを疑うことになるので、とても面等なトラブルに巻き込まれることになるのです。

闇金の手口「客振り」とは?

闇金の手口「客振り」で口座凍結
口座凍結が行われるケースを確認してきましたが、闇金からお金を借りたとしても自分から犯罪を行っている意識はないため、なぜ口座凍結になるのか理解できないという人もいるかと思います。

なぜ闇金の利用が口座凍結につながってしまうのかというと、そこには「客振り」という手口があるからなんです。

⇒闇金の手口・見分け方 お金を借りると地獄の始まり!?

客振りの手口

例えば、あなたが闇金からお金を借りた際にAさんの名義でお金が振り込まれてきたとします。そして、返済用としてBさん名義の口座を指定されたとします。

このAさん、Bさんは闇金の関係者ではなく一般の利用者で、Aさんは闇金に返済を行なった人、Bさんは闇金からお金を借りたい債務者なのです。

闇金は、摘発を恐れて自分たちの痕跡を一切残さずに稼ごうとします。

闇金関係者名義の口座を利用してしまうと警察に通報された際にすぐに口座凍結になってしまうため、一般利用者名義の口座を駆使して融資と返済を行わせて、最終的に高い利息を回収するのです。この手口こそが客振りなのです。

事実としては、「借りたお金を言われたとおりに返済しただけ」であっても、客振りによって口座が犯罪に使われてしまったこともまた事実です。

犯罪利用口座は口座凍結となるため、闇金でお金を借りただけでも口座が使えなくなってしまう可能性があるのです。

口座凍結になったらどうなる?口座凍結のリスク

口座凍結になったらどうなる?口座凍結のリスク
実際に口座凍結になってしまった場合にどのようなリスクがあるのかも知っておきましょう。

警察に疑われます

闇金からお金を借りたことがあり口座凍結が行われたということは、客振りに利用された可能性が非常に高いということになります。

自分の口座であっても犯罪に利用されたという事実があるため、警察からは闇金に関与していることを疑われてしまうことになり、取り調べが実施されることもあります。

預金を自由に使えなくなり放置すると分配されてしまう

振り込め詐欺救済法では、被害の拡大防止と被害にあった人たちに被害額を分配することを目的として口座凍結を行います。

そのため、口座凍結された口座をそのままにしていると、預金が被害者に分配されることになります。

自分が詐欺を行ったわけではないからと放置しておくと、預金が分配される可能性も出てきてしまいます。

他銀行の同一名義口座も凍結される

口座凍結となってしまった場合、闇金との取引に利用した口座だけでなく、自分名義のすべての口座が凍結となる可能性も出てきます。

銀行に預けているお金はすべて引き出せなくなりますし口座そのものが使えないため、クレジットカードの支払い、スマホ代金、公共料金の引き落としなども停止されてしまいます。

給料の口座振込みもできなくなるため、会社から不審に思われてしまうこともあるでしょう。

口座の新規開設ができなくなります

被害拡大の防止と新たな犯罪防止の観点からも、自分名義の口座が不正利用されてしまったことや口座凍結されていることは他の金融機関にも共有されることになります。

したがって、口座凍結が解消されないと新規の口座開設が難しくなります。

口座凍結の解除方法は?

口座凍結の解除方法は銀行に依頼
口座凍結となってしまった場合の対処方法として最初にやるべきことは、銀行に凍結の解除をお願いすることです。

銀行に凍結解除を依頼する

口座凍結が行われたということは、誰かが銀行に要請を行なったということになりますが、口座凍結を要請するのは警察または被害者側の弁護士であるケースがほとんどです。

誰が何の理由で口座凍結を行ったのかがわからない場合は、銀行に問い合わせてみてください。

警察・弁護士に、闇金との取引履歴は事実であっても違法性はないということを証明できれば、口座凍結を解除してもらうことも可能です。

警察署や弁護士事務所に直接行く場合は、身の潔白を証明できるようなものを持参すると良いでしょう。

口座凍結が解除されない場合にやるべきこと

1度口座凍結が行われると、解除されるまでに時間がかかってしまうこともよくあります。

口座凍結が長引きそうな時にやるべきことは次の2つになります。

口座振替(自動引き落とし)を停止する

口座凍結が実施されている間は口座引き落としもできなくなってしまいます。

クレジットカード利用代金の支払いや、公共料金の支払いなどの自動引き落としもできなくなってしまいますので、支払い方法の変更手続きを行う必要があります。

専門家に相談する

自力で口座凍結を解除するのが難しいようでしたら、法律の専門家である弁護士または司法書士に相談すると良いでしょう。

あなたの代理人となって口座凍結トラブルを法的に解決してくれます。

なお、弁護士・司法書士にも得意分野があり、すべての事務所が口座凍結などの闇金トラブルを引き受けてくれるわけではありません。

弁護士を選ぶ際は、闇金対応に強い専門家を選ぶと安心です。

口座凍結の解除後にやるべきこと

無事に口座凍結が解除されたら、その口座は面倒でも解約をしてしまいましょう。

闇金に口座情報を知られている状態で放置しておくと、ある日なんの前触れもなく口座に勝手にお金が振り込まれる「押し貸し」という詐欺にあってしまうことがあります。

普段から使っている口座を解約するのは大変なことですが、完全に闇金と関係を断つためにも口座解約は必要なことです。

闇金利用で口座凍結にならないために

すでに闇金と関わってしまったことがあり、「自分の口座も凍結されてしまうかも?」と心配がある場合にやっておきたいこととはどんなことでしょうか?

やはり、口座を早急に解約する

闇金と取引をしてしまった口座は、客振りなどの被害にあう前に解約することを強くおすすめします。

闇金に教えてしまった個人情報が別の闇金に売られてしまい、さらなるトラブルに巻き込まれてしまったという事例もたくさんあります。

闇金に知られてしまった口座はすぐに解約してしまいましょう。

使っていない口座も解約する

「休眠口座」と呼ばれている長く使っていない口座も解約することをおすすめします。

以前住んでいた地域の地方銀行の口座や、前職の職場指定で作った口座、旧姓の口座など、現在は全く使っていない口座をそのまま放置していませんか?

こういった休眠口座が詐欺などの不正取引に使われている事例もあります。

管理しきれない口座は、トラブルに巻き込まれる前に速やかに解約してしまいましょう。

闇金と口座凍結のまとめ

闇金と関係を持ってしまうと、口座凍結の恐れもあるということがお分かりいただけたかと思います。

口座凍結が行われた場合のリスクとしては、以下のようなことがあります。

・自分の口座なのにお金を引き出すことができない
・口座振替ができないためクレジットカード、公共料金などの支払いがストップすることがある
・口座凍結を放置しておくと、預金が被害者に分配されることがある
・新規口座開設ができなくなることがある

まずは、闇金からお金を借りないようにすることが大事ですが、すでに関わってしまっているなら、被害にあわないためにも闇金に知られている口座は解約しておきましょう。

客振りに利用されていたり、これから押し貸し被害にあってしまうことも考えられます。

自分の身を守るためにも「もう完済してるから」と甘く考えず、解約の手続きを行ってくださいね。


 

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この記事の監修者

この記事の監修者 この記事の監修者は、株式会社タンタカの代表取締役「丹野貴浩(⇒プロフィールはこちら)」で、簿記1級の資格を持ち、10年以上、クレジットカードやローンなど金融系のWEBメディアを運営・管理している実績があります。
   

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