【FP大間武氏が回答】家計がピンチ!でもお金は借りたくない!そんな時は?

執筆:大間 武 氏

【FP大間武氏が回答】家計がピンチ!でもお金は借りたくない!そんな時は?

消費税等の税金の増税、健康保険・年金などの社会保険料の料率UP、商品・サービスの価格上昇など家計負担は毎年じわじわと増してきています。

一方、収入の点では毎年給与の昇給等があるものの増税等や物価の上昇に追い付いていないのが現状です。

このように通常の、いつもの生活をしているだけでも厳しい状況となっている中、さらに「収入が減った」「緊急の臨時支出が発生した」など家計収支に大きな影響を及ぼす事象が発生し、借金もしたくない(できない)時にどうするのか?ここでは家計がピンチになった時のあらゆる対策方法について見ていきたいと思います。


1.現状把握

まず始めに、家計がピンチとなった原因(収入の減少または支出の増加)と家計がピンチとなる期間(数か月の短期間なのか数年に及ぶ長期間なのか:予測でOK)を把握しましょう。

これは「一時的な対処で乗り切れるのか」「時間がかかる長期戦なのか」によってこの後の対応内容や対応方法に違いが出てくるため、確認、認識が必要となってきます。

2.家計がピンチの時の対処方法

家計がピンチということは収入が急激に減った(無くなった)もしくは支出が急激に増えた(臨時支出が発生した)など、何らかの事象が発生し、家計収支のバランスが崩れている状態です。

そのような時にどういう対処方法があり、どういう順番で行えばよいかを見ていきたいと思います。

支払い時期をずらす

この方法は一時的な対処方法で根本的な対処ではありませんが、手数料や延滞金等のコストがかからず支払いを後ずらしできる支払い(クレジットカードのボーナス払い、振込票で支払う公共料金等)があれば直近の収支を一時的に改善させることができます。

ただし、この方法は長期間に及び家計収支改善にはつながりませんので注意が必要です。

なお、手数料等のかかるクレジットカードのリボ払い、スキップ払いは手数料率が年15%程度と高くなっているため、家計が大ピンチで他の方法が無く(もしくは不足で)一時的な利用を検討しなければならないのであれば仕方がない点もありますが長期的に利用することはオススメできません。

家計支出を見直す

すぐにでも見直しできるもの

すぐに家計見直しできるものの共通するキーワードは「日々使用するもの」です。

a 水光熱費

水道光熱費は日常生活であたりまえのように、何気なく使用しているものですが必ず「無駄な部分」「節約できる部分」はあります。まず意識するところが大きな一歩です。

b 食費

食費についても、いつも使用している食材や加工食品について「使用頻度を減らす」「代わりの値段の安い同等品に変更する」などを行うことによってすぐにでも見直しが可能です。

c 日用品

日用品についても、いつも使用している商品について「使用頻度を減らす」「使用そのものをやめる」「代わりの値段の安い同等品に変更する」などを行うことによってすぐにでも見直しが可能です。

d 食費・日用品共通

食費や日用品について「価格」の点に注目し、通常使用している店舗ではない店舗    で買い物をすることによって今までより安く購入することができれば家計収支へ    の効果がすぐにでも出てきます。通常使用していない店舗への変更については皆さんの「かけられる時間」との兼ね合いもありますのでこちらも注意してください。

価格については、単純に一品一品の「商品価格の比較」による家計収支改善と「5%OFFセール」のようなある特定の日における買い物全体に効果のある家計収支改善があります。

少し時間がかかるが見直しできるもの

a 生命保険の見直し

生命保険の見直しは人の保証にかかわる内容なので、単純に削れば良いというわけにはいきません。

必要な保証を確保した上で保険料を安く抑えることができれば長期に渡って家計収支改善につながります。保険契約に関わるので効果が出てくるまでに少し時間    がかかります。

b 損害保険の見直し

損害保険には自動車保険、火災保険などがあげられますが、補償の対象が人、物であるためこちらも単純に削れば良いというわけにはいきません。

必要な補償を再度確認し、今までより安い保険料で補償を確保することができれば家計収支改善につながります。

また、生命保険も損害保険も早期に家計収支改善へつなげるために時間の節約を行うことを目的としてファイナンシャルプランナーなどの保険の専門家を活用することも検討が必要かもしれません。

c 各種ローンの見直し

家計収支改善までに時間がかかる場合には住宅ローンなどのローンについて   支払い方法の変更も含め、見直しを検討することが必要になってくるかもしれません。

ただし、ローン契約の変更を伴いますので変更を行うまでに時間がかかったり、契約変更に伴う手数料等のコストが必要になる場合もありますので注意が必要です。

d 賃貸住宅の見直し

賃貸住宅にお住まいの方で家計収支改善までに時間がかかる場合には、現在住んでいる賃貸住宅の賃料より安い物件に住み替えることを検討する必要があります。この場合、賃貸住宅を変更する(引っ越しする)ことは現賃貸借契約を終了し、新賃貸借契約を契約することになりますので一時的に費用が必要となります。

このことから「現在契約している賃貸借契約の契約更新が迫っている状態である」   「現在より大幅に安く借りられる物件が見つかった」など一時的なコストが用意できてこのコストが短期間でカバーできる状態であることが条件となってきます。

収入を増やす

家計収支がピンチの時には支出を見直すだけでなく同時に「収入を増やす」ことも  検討する必要があります。すぐに家計収支改善に効果が出てくるものと少し時間がかるものがあります。

すぐに効果がある方法

すぐにでも始められる収入を増やす方法は「残業時間を増やす」「メインの仕事の他にアルバイト(副業)を検討する(短期、単発勤務)」があげられます。

残業については、仕事も無いのに無駄に残業していると人事評価に悪影響を及ぼす可能性があるので、今の仕事を発展させながら業務量を増やし、仕事をする時間を拡大するか、新規業務や新規プロジェクト等に参加することによって業務量を増やし、それに伴って勤務時間を増やすことが良いと思います。

また、副業(アルバイト)についてはメインの仕事、勤務先で副業が認められているかどうかの確認を行いましょう。(副業が認められていない状態で副業を行うと服務規程違反となり処分の対象になる可能性があります)

少し時間がかかる方法

収入を増やす方法として少し時間がかかる方法としては、「収入の多い会社へ転職する」「アルバイトなどメインの仕事の他に副業を検討する(長期勤務)」が主にあげられます。

転職を検討するとなると、新しい勤務先の希望条件(給与、勤務時間、勤務場所等)  を決め、エージェント等に登録し、面談の上、新しい勤務先を探すことになりますので数か月から年単位で時間が必要となります。また、メインの仕事の他に副業として仕事を行う場合には現在勤めている企業が副業を認めているかどうかが大きく影響します。

副業が認められていない状態で副業を行うと服規程違反となり処分の対象になる可能性がありますので注意が必要です。

3.まとめ

家計のピンチが訪れることが予測できれば事前に準備ができますが、実際は家計のピンチは突然訪れます。家計がピンチになった時には「発生原因」と「どれくらいピンチが続きそうか?」について確認しながら、今すぐできる項目についてすぐに実行し、家計改善に時間がかかる項目についても検討しましょう。

また、家計がピンチの時には他の家族みなさんの協力体制も重要です。いろいろな視点からアイデアが出てくると思います。

冷静に落ち着いて対処することも重要です。

<執筆者>「大間 武 氏」

<職種>
ファイナンシャルプランナー

<保有資格>
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
CFP(R)
プロフェッショナルCFO
証券外務員二種
日商簿記一級

<所属団体>
一般社団法人 監査懇話会
一般社団法人 日本内部監査協会
千葉県中小企業家同友会
日本FP学会
NPO法人 日本FP協会
日本CFO協会
船橋商工会議所
公益社団法人 船橋法人会

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