【FP新井智美氏が回答】カードローンの審査に通らない!考えられる理由を教えて?通すコツは?

執筆:トータルマネーコンサルタント 新井智美 氏

【FP新井智美氏が回答】カードローンの審査に通らない!考えられる理由を教えて?通すコツは?

カードローンの審査に通らない場合はかなり不安になると思います。申し込んでも断られてしまうと他のカードローンの審査についても一切不可能だと考えてしまいがちです。

しかし、カードローンにも2つの種類があります。

いわゆる銀行系カードローンと消費者金融カードローンです。

それぞれで審査の基準も異なりますし、審査の通過率も変わってきます。それぞれのカードローンの特徴を理解したうえで、自分がその審査基準に合っているかを判断し、申し込みを行うことが審査に通る近道の一つと言えます。

銀行系カードローンと消費者金融カードローンの違いは?

銀行系のカードローンと消費者金融カードローンの借入限度額そこまでの違いはありません。ただ、金利については銀行系のカードローンの方が低く設定されているので、その分安く借り入れることができます。

例えば大手の消費者金融カードローンでは、適用される上限金利はおよそ18.0%ですが、銀行系のカードローンだと最高金利は平均14.6%前後です。

この数字からわかるように、利息の負担を抑えたいなら、金利で選ばれる銀行カードローンがおすすめです。

借入までの審査の時間が早いのは圧倒的に消費者金融のカードローンです。

消費者金融カードローンであれば審査最短30分、融資まで早くて40分というところもあります。
銀行系のカードローンだと審査時間がどうしても長くなってしまうので融資は最短でも翌日となるため、少しでも早く借りたいという方は消費者金融カードローンを選ぶといいかもしれません。

カードローン審査が通らない!理由は?

カードローンの審査に通らない代表的な理由に、以下のものがあります。

1.申し込み時点で他社借り入れがある場合

一般的に申し込みの時点で3件以上の他社からの借入があると、「自己の金銭管理が上手くできない」もしくは「今までにカード事故などを起こすなど、何らかの問題があるため1社ごとに借りることが出来る金額が低く、必要な希望借入額に達するためにやむなく複数社のカードローンを利用しているのではないか?」などと判断され、審査に落ちてしまう可能性が高くなります。

2.安定、そして継続した収入がない場合

カードローン会社としてはきちんと返済してもらうことが重要課題となりますので、やはり、安定した収入が継続する会社に勤めているかというところは重視します。

そういった意味では、アルバイトやパートなど不安定な職に就いていて収入が安定していない人はローン審査において不利になってしまいます。

銀行カードローンの場合、申込み条件に年収200万円以上などの制限が設けられていることがありますが、消費者金融に年収条件はありません。

従って消費者金融カードローンにおいては、アルバイトやパートでも安定した収入があれば借りられることがメリットといえます。

しかし、年収制限はなくても年収によって審査されますので、あまりにも収入が少ない場合や、収入があっても安定していない場合は、審査に落ちる可能性が高くなります。

また、消費者金融カードローンの場合だと、専業主婦ではまず審査に通りませんので注意してください。

3.信用情報に問題がある場合

もし、過去にもカードローンを利用したことがあり、その際に未払いや返済の遅れがあった場合も審査に通らない理由に当てはまります。

いくら悪意がなく、「うっかりして返済を忘れていた。気付いてすぐに振り込んだ。」としても、個人信用情報には延滞記録が載ってしまいます。

これがあると、カードローン会社としても「同じことを繰り返すのではないか?」という疑念が払しょくできませんので、どうしても審査を通過するのが困難になることは否めません。

もし、返済が遅れて最終的に自己破産や債務整理にまでなっている場合は、審査に通らないと思って間違いないでしょう。

何故なら、自己破産や債務整理までに至るまでには何度もカードローン会社からの催促があります。それにもかかわらず返済せず、結果として法的手段を取らざるを得ない状況に陥ったということは『借りたお金の踏み倒し』と判断されるからです。

カードローンを利用した際のこういった事故情報は、日本情報信用機構にて管理されており、どの銀行系のカードローンの会社や消費者金融カードローン会社全てで共有できるようになっています。

4.年収の3分の1以上の借入れがある場合

消費者金融カードローンの場合、総量規制の対象にあたるため年収の3分の1以上の借入れを希望しても審査には通りません。

総量規制とは、消費者金融などの貸金業者が個人にお金を貸す場合に、貸金業者からの総借入残高が借り手の年収の3分の1を超えてはいけないという、貸金業法という法律で定められた規制のことです。

消費者金融のカードローンはこの総量規制の対象になるため、年収の3分の1を超える借り入れがある場合は新たな借り入れはできません。

一方、銀行系のカードローンは貸金業法で定める貸金業者に含まれないため、総量規制の対象にはならず、年収の3分の1を超えて借り入れることができます。

ただし、いくら総量規制の対象外とはいえ、すでに年収の3分の1近くまで借り入れがある場合は返済能力がないとみなされる可能性が高く、審査に通ることは難しくなります。

審査が通らないときの対処法

1.信用情報に問題がある場合

まず、自分の信用情報に問題がないかどうか、そして問題があるのであればどのようなものなのかをきちんと把握することが重要です。

そもそも信用情報は、個人情報とも言い換えることができ、カードローン審査でも柱となるものです。カードローン関係の支払い情報はもちろん、破産や債務整理、などについても詳しく記されているため、自分の信用情報に問題があるかどうか理解しておくことは非常に重要なことです。

信用情報は独立した第三者機関で管理されており、本人であれば情報を開示してもらうことが可能です。

開示請求方法は各機関で異なりますが、代表的なCICという機関であれば「PC・スマートフォン・郵送・窓口」にて開示請求が可能性となっています。

また、開示には手数料や本人確認資料が必要となりますので、事前にその機関のサイトで必要なものを確認し準備をしておくようにしましょう。

開示請求を行った際にご自身の事故情報(いわゆる支払いの遅延や延滞情報等)が見つかったのであれば、該当情報が信用情報内から消えるまで待った方が無難です。

「長期延滞」であれば解消から5年間は記録が残ります。他にも例を挙げると、抹消されるまでにかかる期間は、「個人再生・自己破産」においては5~10年間。

「任意整理・特定調停・代位弁済・強制解約」は5年間とされています。ご自身の信用情報で問題となっている内容を確認し、その記録の保存期間が過ぎてから再度申し込めば、審査を通過できる可能性はあります。しかし絶対とは言い切れませんので注意してください。

2.収入や他社からの借入に問題がある場合

もし現在、複数社から借入れをしているのであれは、まずは1社でも多く完済して借入れの件数を減らすことが重要です。

「完済した」ということはカードローンの審査においても実績として残りますので、それだけ信用が回復すことになります。

3.安定、そして継続した収入がない場合

もし、正社員として働いているのであれば、在籍期間をできるだけ長くすることが重要です。また、年収がアップしたタイミングなどで改めて申し込みを行うと審査に通る可能性もあります。

審査に通るコツは?

1.カードローンの審査項目をきちんと理解する

カードローンの審査は下記の項目をもとに行われます。

カードローン審査項目の例
「個人情報」「属性情報」「氏名」「勤務先情報」「住所」「職種」「連絡先」「年収」
「年齢」「勤続年数」「住居の種類」「他社の借り入れ総額」「居住年数」「他社の借り入れ件数」

審査においては、これらの項目が全て審査されるのだということをきちんと理解しておいてください。

2.属性情報の内容を理解する

カードローンの審査における「属性情報」とは、以下の情報を言います。

「年齢」「独身or既婚」「子供の有無」「住所」「住居形態(親との同居の有無)」「職業」「勤務先」「勤続年数」「保険形態」「与信額」「借入総額」「返済履歴」

言い換えるならば、申込書に記入するあらゆる項目の事です。

カードローン会社は、申込書に記載されたこれらの情報を独自の統計情報を比較して、偏差値を算出するのです。そしてその値が一定以下であれば、審査落ちということになります。

もし審査落ちにならないまでも、あまりにその値が低ければ借入可能額がかなり低くなることも覚えておきましょう。

ただ、この値は不変ではなく、その後の返済状況や利用機関によって変化していきます。

つまり、借入れ後の返済状況によっては高くなっていくこともに繋がりますので、常に日頃の行いを振り返っておくようにすることが大切です。

3.虚偽の申告をしない

審査では書類をもとに人間が審査するので、虚偽の申告はすぐにばれてしまいます。審査時には絶対に嘘偽りなく、ありのままの自分の情報を申告するようにしてください。

特に記載に不備があったため、本人確認や在籍確認ができなかったというケースもあります。カードローンの審査において本人確認や在籍確認避けて通れないものですので、必ず正確に申告するようにしましょう。

4.一気に複数社に申し込まない

カードローンを申し込む際に、審査に通らないことを恐れるあまり複数社に同時に申し込む方がおられますが、これは大きな間違いです。

申し込みの情報は他のカードローン会社にも流れていきますので、多くても2社程度に抑えておくことが大切です。

5.借入れの希望額はできるだけ低く設定する

借入希望額を低く設定することで、自分の年収に見合ったきちんとした返済計画を立てており、極端にお金に困っているのではないということをアピールすることができるため、審査に通る可能性が上がります。

その為、出来るだけ最初の借入れの希望額は低く申告するようにすることがポイントです。

まとめ

カードローンの申し込みにあたっては利用目的が要視される傾向にあります。
一般的にカードローン審査の際には、
「年収」「勤務先(職業)」「居住形態」「他社借入件数」
これらが基準となり、最重要視されます。

カードローンの利用目的が「冠婚葬祭での急な出費」や「車の修理費用」などとなると審査の通過率も上がります。

逆に「ギャンブルでの利用」や「他社への返済」などの利用目的は審査では絶対に認められません。このような目的では絶対に申請しないようにすることが大事です。

ただし、他社への返済についても「おまとめローンの利用」については申請可能ですので利用する価値はあります。

カードローンを利用する際は、きちんとその返済計画も立ててから利用することが大切です。

借入する前からきちんと完済まで自己管理ができるかについて考え、不安であれば各社サイト内での返済シミュレーションなどを利用し、きちんと完済できるかどうかを確認したうえで利用するようにしましょう。

<参考>
全国銀行協会公式サイト
日本情報信用機構公式サイト
CIC公式サイト

<執筆者> 新井智美 氏

トータルマネーコンサルタント

【保有資格】
CFP(R)認定者
一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー
住宅ローンアドバイザー
証券外務員

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