結婚予定なし!でもいつかはしたい!そんな女性が買うマンション選びのコツ

執筆:生川 奈美子氏

結婚予定なし!でもいつかはしたい!そんな女性が買うマンション選びのコツ

最近では独身女性のマンションを買う人が増えてきています。
「女性がマンションを買う!」というと、もう結婚はしないの?と聞かれそうですが、結婚を諦めたからマンションを買うという時代ではありません。

賃貸より分譲のほうがオシャレ、設備がいい、家賃がもったいないなどの理由でマンション購入を考える女性が多くいます。

今は結婚の予定はないけれど、いつかは結婚したいと思っている。
そんな女性がマンションを購入する時のコツを紹介します。

今後のライフプランを考えた物件選び

マンションを購入したからといっても一生住み続けると決まったわけではありません。

今後のライフプランの変化を考えてみると、
・結婚して住み替える
・病気などで働けなくなりローンが払えなくなる
・両親の介護のために実家に戻る
・老後まで住み続ける

などがあり、ライフプランの変化に対応できるようにしておかなければなりません。

住み替えるかもしれないということは、「売却」や「賃貸」を考慮に入れた物件選びをしなくてはいけませんね。

中古物件がおすすめ

物件を選ぶ時、ピカピカの新築に目が行ってしまいがちですが、今後のライフプランが変化する独身女性にはあえて中古物件をお勧めします。

結婚して住み替えることになった時に、売却するかもしれないということを考えておきたいからです。

ということは、なるべく資産価値の下がりにくい物件を購入したいですね。

マンションの資産価値の目減りは新築を購入直後が一番大きくなります。

新築マンションの価格には新築プレミアムと言って新築であるという価値やモデルルームやパンフレットなどの広告宣伝費などが上乗せされています。

中古物件はモデルルームや高価なパンフレットなどありません。

極論を言えば、新築を買って1日でも住めば中古住宅となり資産価値は2割下がります。

新築を買って売るよりも、中古を買って売る方が、資産価値は下がりにくいということです。

立地は?住環境は?どうする?

老後まで住み続ける、売却する、賃貸する、いずれを考えても、駅から近いところがいいですね。

できれば駅から徒歩5分圏内。

近くにスーパー、病院などがあることなど、利便性の良い場所を選びましょう。

そしてマンションの管理体制がしっかりしているところ。

セキュリティーはもちろん、共有部分の修繕計画はしっかりしているかなども、自分自身の安心安全に加え、資産価値にも関係してきます。

私個人の意見ですが、あまり高層階でないほうが良いと思います。

災害や停電でエレベーターが使えない時に、階段を使うことがあるからです。

ちなみに私は9階に住んでいますが、台風と大雨で2回ほどエレベーターが止まったことがあり、階段を上ってクタクタになった経験があります。私には9階が限界ですね。老後まで住み続けることができるか悩むところです。

自分が、便利だな、住みたいなと思う物件は、他の人も同じように住みたいなと思う物件でしょう。

売ることになってもすぐに売れるでしょう、賃貸してもすぐに借り手が現れるでしょう。

売ったり貸したりすることになってもいいように資産価値の高い、そしてずっと住み続けられるような安心安全なマンションを選びましょう。

大切なのは資金計画

どのようなマンションが良いのかはわかったけれど、自分にはいくらくらいのマンションが買えるのでしょうか?

そこで大切なのは資金計画です。

マンション購入するために、ほとんどの人は住宅ローンを組みます。

自分の場合、いくらまでローンを組めるのか?(借りれる金額)ではなく、いくらなら払えるのか?(払える金額)を基準にしてください。

マンション購入後にかかる費用

マンションを購入したら、住宅ローン以外にも払わなければならない費用があります。

・管理費・積立修繕費
・固定資産税・都市計画税
・設備費

マンション共有部分のメンテナンスのための管理費や、将来の大規模な修繕のための積立金は毎月支払わなくてはなりません。

マンションが自分の資産になったことで、税金も納めなくてはいけません。

また、賃貸の時には大家さんが負担してくれていた、クーラーや給湯器などが壊れた時の費用も自分で払わなくてはいけません。

住宅ローン以外にかかる費用のことも考えて資金計画をする必要があります。

住宅ローンの返済比率は20%までが理想

年収による年間のローン返済の割合を返済比率と言います。

金融機関によっては返済比率が30%や35%でも借りれますが、年収400万の方が返済比率30%だと月々の返済額は10万円、管理費・積立修繕費を2万とすると、毎月12万の支払いとなります。

実際の手取り金額から考えると苦しい生活となるのではないでしょうか。

住宅ローンの支払いのために趣味を楽しめない生活はお勧めしません。年収によって違いますが、理想は返済比率20%までに抑えたいところです。

住宅ローンは定年まで

住宅ローンの期間はどうすればよいでしょうか。

月々の支払いが楽だから、退職金で残金を返せばいいからという理由だけで70歳や75歳までのローンを組んではいけません。基本は定年まで。

期間の長いローンだと、元金がなかなか減りません。

いざ売却するときに残金より低い金額でしか売れず、住宅ローンが残ってしまうということにもなりかねません。

老後まで住み続けるとしたら、年金収入だけでも、管理費・積立修繕費は払い続けなければいけないので、住宅ローンまで払う余裕はないでしょう。

退職金で残金を一括返済したら老後資金が足らなくなります。

自己資金を準備する

月々の返済はなるべく少なく、期間はなるべく短くとなると、買えるマンションはないのではないかと心配ですね。

そのために自己資金を追加しましょう。

例えば、35歳年収400万で2500万の中古マンションを購入し、固定金利1.4%、25年の住宅ローンを組む場合。

フルローンだと月々97,651円の返済、総支払金額は2929万。返済比率は29%です。

自己資金750万を頭金として、1750万のローンだと月々68,356円、総支払金額は自己資金も入れて2800万、返済比率は20%です。

なるべく自己資金を入れて、もし売却したときにでも住宅ローンが残らないようにしたいですね。

住宅ローンの条件

住宅ローンを組むにあたって、申込人の条件と、物件の条件があります。

金融機関によって違いますが、申込人の条件として、年齢や安定している収入があるか、団体信用生命保険に加入できるかなどがあります。

物件の条件として、本人または家族が住む物件であること、建築基準法やその他の法令に適合しているかなどがあります。

築年数についても、築年数が古いと借入期間の長い住宅ローンが組めなかったり、担保価値が低いと希望の金額が借りれなかったりすることもあります。

男女の条件はありませんので、女性だから借りられないということはありません。

金融機関によっては女性専用の住宅ローンがあるところもあります。

注意しないといけない点は、結婚などの住み替えで、賃貸にする時です。

住宅ローンは本人または家族が住むという条件で借りているので、黙って他人に賃貸すると契約違反として、残金を一括返済しなければならない可能性があります。

賃貸にする時には必ず融資を受けている金融機関に相談をしてください。

条件や金利の変更や賃貸住宅向けローンへの切り替えなどをすることになります。

住宅ローン控除を受けるためにも条件があります。

自らが居住すること、50平方メートル以上の物件であること、住宅ローンの返済期間が10年上であること、中古住宅の場合は耐火建築物であれば25年以内、耐火建築物以外であれば20年以内の築年数であること、などです。

住宅ローンを組む場合は、金融機関の条件や、住宅ローン控除が受けれるかどうかを確認しましょう。

リスクに対応できるよう余裕のある資金計画を

理想の生活を夢見て、どんどん金額が上がり、予算オーバーしてしまう。投資になるからと無理な金額の物件を勧められることもあります。

余裕のある資金計画をし、予算を超えないよう気持ちをしっかり持って物件探しをしてください。

結婚していて夫婦で住宅ローンを返す場合は、片方が失業や病気で働けなくなっても、もう片方が頑張ればなんとかなる場合がありますが、独身女性の場合、自分が働けなくなった時にはたちまち住宅ローンが払えなくなるということも考えられます。

貯金を取り崩したり、売却したり、親に助けてもらわなければならないかもしれません。

貯金もできないような無理な資金計画を立てないようにしてください。

独身女性のマンション購入「まとめ」

考えられるリスクに対してきちんと対策ができれば、独身女性のマンション購入はお勧めです。

立地条件の良い、管理体制のしっかりしたマンションであれば、女性の一人暮らしも安心です。

自分の好きな絵や写真を気兼ねなく壁に貼ったりして、居心地の良い空間を作れる。

資産価値が高いマンションなら住み替えの時には売却したり賃貸にできたりします。

結婚せずに老後おひとりさまだった場合でも、住宅ローンが終われば、居住費負担が減り年金生活も安心です。

マンション購入はとても大きな買い物です。

住宅ローンの支払いに追われて、今しかできない楽しみが出来なくなるなんて嫌ですよね。

あらゆる環境の変化や自分の身体のことを想定したうえでの資金計画をたてて、後悔のないマンションの購入を考えてください。

<執筆者> 生川 奈美子氏
生川 奈美子氏
株式会社アスト 代表取締役

<資格>
CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士
認定生命保険士(TCL)
住宅ローンアドバイザー
住宅建築コーディネーター
相続診断士
終活カウンセラー
2級ホームヘルパー

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