アロエ化粧水を手作り!簡単な作り方
古くから、日常的に薬として活用されてきた、アロエ。
小さな傷や火傷であれば、アロエを塗るだけで跡も残らずキレイに治癒させることが出来るため、薬としてアロエを栽培している家庭も多いのではないでしょうか。
以前は民間療法としてアロエが使われていましたが、今ではアロエの成分やその効能について詳しく分析され、効果は確実なものと言うことがわかっています。
そのため、アロエを使用した化粧品や軟膏なども数多く販売されていますね。
但し、市販のアロエ配合化粧品には、保存料や香料など、肌に悪影響を及ぼしてしまう成分や、余分なものも含まれていることが多いものです。
そこで、今回は、アロエの効能をそのまま受け取るために、天然のアロエを使用した無添加の安心化粧水を手作りしてみたいと思います。
自分で作ったものであれば、添加物など余分な成分を排除し、安心安全な状態にすることができますね。更にお肌に効果的なアロエを使用するため、アロエの持つ効能を存分に吸収することが出来るでしょう。
アロエ化粧水の作り方、実際に手作り化粧水を使用してみた感想などもまとめているので、気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
手作りアロエ化粧水に挑戦!簡単な作り方
アロエを使用した化粧水を手作りしてみましょう。
実際にアロエ化粧水の作り方をネットで調べると、様々な方法が出てきますね。どの作り方を試したらいいのか迷ってしまう方も多いことでしょう。
しかし、これらの多くの作り方は、大まかに以下の2種類に分類することが出来るのです。
そこで、今回は簡単で誰でも作ることが出来る方法を、この2種類に分けてご紹介していきたいと思います。
アロエの選び方
まずは、アロエ化粧水作りに使用するアロエを用意しなければなりませんね。
では、どのようなアロエを準備したらいいのでしょう?
アロエと言うと、キダチアロエを連想する方が多いのではないでしょうか。葉が細く比較的こじんまりとしたサイズのアロエです。
寒さに強いキダチアロエなので、日本ではどの地方でも手に入れやすいものとなりますね。
しかし、アロエ化粧水を手作りする際は、アロエベラを使用する場合がほとんどです。
では、キダチアロエとアロエベラはどのように違うのでしょう?まずはその違いについて見ていきましょう。
キダチアロエ
茎があり、茎から葉が伸びています。葉は細く、葉の中に含まれている果肉の量も少なくなっています。しかし寒さに強い為、雪の降る寒い地方でも育ち易くなっています。
地域や季節を問わず育てることが出来るので、日本でメジャーなアロエはキダチアロエです。
アロエベラ
茎がほとんどなく、太い葉が1本1本強く育ちます。その葉の中には果肉がたっぷり含まれており、大きいものだと、葉1枚で1㎏前後の重さにもなります。
皮を取り除いて、弾力のある果肉を取り出し活用出来るため、化粧品や食品等幅広く使用されています。
この様に、果肉の多さ、使いやすさ等から、手作り化粧水には、キダチアロエよりもアロエベラを使用する方法が主流になっているのです。
しかし、効能についてはキダチアロエ・アロエベラどちらもそれほど大きな違いはありません。
アロエベラがすぐに手に入るのであれば、アロエベラがいいですし、もしキダチアロエしか手に入れられないというのでればキダチアロエでもいいでしょう。
私はメジャーな作り方を実践してみたかったので、人気の高いアロエベラで化粧水を作ってみました。
寒い地方に住んでいる方でも、インターネットを利用すると、アロエベラを購入することが出来ます。気温が氷点下になってしまう真冬に配達してもらう場合は、配送途中に果肉が凍結してしまう危険性がありますが、それ程寒い季節でなければ、基本的には安心して購入することが出来ます。
ネットで購入の際は、念のため、どこに住んでいるのかを伝え、凍結の心配はないのか、確認しておくといいでしょう。
また、アロエは特に新芽の頃のものが効果的です。化粧水作りは基本的にはいつ行ってもいいのですが、より高い効果を求めるのであれば、新芽の頃を狙って手作りするといいでしょう。
作り方1(すぐに使用できるタイプ)
まずは、作ってすぐに使用できる化粧水の作り方の中で、簡単な方法をご紹介します。
アロエエキスが抽出されるまで長期間待つ必要がなく、思い立ったその日に作って使用することが出来るので、嬉しいですね。
材料
・精製水・・・100ml
・グリセリン・・・小さじ1杯
・アロエベラの葉・・・1本程度
用意するもの
・化粧水を入れる容器
・アルコール消毒
・計量カップ
・計量スプーン
作り方
①アルコール消毒
容器や計量カップなど、化粧水作りに使用する道具全てにアルコールを吹きかけ、消毒しておきます。
防腐剤などが含まれていない完全無添加の化粧水になるので、ここできちんと殺菌しておかないと雑菌が繁殖し、肌に悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。
アロエ自体に殺菌効果はありますが、さらに安全性を高めるためにも、アルコール消毒をしっかり行っておきましょう。
アルコールを吹きかけたら、完全に乾くまで放置することが望ましいです。乾くまでに時間がかかるので、化粧水を作る前日にアルコールを吹きかけておき、清潔な場所に保管しておくと当日スムーズに作業に取り掛かることが出来ますね。
②計量します。
精製水100ml、グリセリン小さじ1杯を計量しましょう。
計量したら、化粧水を作る予定の消毒済み容器に、精製水とグリセリンを入れて、混ぜておきます。
③アロエベラの消毒
まず、アロエベラをしっかり水洗いしましょう。更に熱湯消毒を行っておきます。
どんなに清潔に見えるアロエベラでも、雑菌が含まれている可能性は十分あります。カットした切り口から入り込む可能性もあるでしょう。
しっかりと水洗いすると、ある程度の雑菌は洗い流すことが出来るのですが、さらに安全な状態にするために、熱湯消毒することをお勧めします。
沸騰したお湯の中にアロエベラを入れて煮沸してもいいですし、アロエベラに熱湯を振りかけてもいいでしょう。熱に通してもアロエ自体の効能は減少しないので、安心してください。
私は沸騰した鍋の中にカットしたアロエベラを投入し、煮沸消毒してみました。
④アロエベラをエキスにする
消毒したアロエベラを細かく刻みます。
細かく刻んだアロエベラをガーゼなどに入れ、エキスを絞り出しましょう。私は、家にあったお茶だしパックを使用してみました。
葉を取り除き中の果肉だけを使用する方法もあるのですが、葉自体にも効能があるため、全て使用してエキスを絞り出した方が効果的です。
出来上がったアロエエキスが、これです。
⑤混ぜる
絞り出したエキスを、精製水とグリセリンを混ぜた容器の中に入れます。量はお好みで調整してみてください。
アロエの成分が肌に合うようであれば、アロエエキスをたっぷり混ぜてもいいのですが、人によって刺激を感じる場合もあるため、少量から試してみてもいいですし、先にアロエエキスでパッチテストを行ってから混ぜてみてもいいでしょう。
⑥アロエ化粧水の完成
精製水とグリセリンを混ぜたところに、アロエエキスを投入すると、この様な状態になりました。
横から見るとこの様な状態です。
アロエエキスがそのまま浮いています。
数回振って混ぜてみると、このように混ざり合っていきます。
更にしっかりと振り、混ぜると、ほのかに緑色の化粧水が出来上がりました。
色を比べるために、精製水とグリセリンだけを混ぜた状態の写真も載せておきますね。
⑦冷蔵保存
アロエエキスは生ものですので、傷みやすくなります。
防腐剤なども含まれていない化粧水になるので、腐らないよう、冷蔵庫で保存し、なるべく早い段階(3日~1週間程度)で使い切ることをお勧めします。
作り方2(一定期間保管して使用するタイプ)
一定期間保存して抽出したアロエエキスを使って化粧水を作る方法になります。
手作りの無添加アロエ化粧水を使いたいと思い立ってから、実際に使えるまでに日数がかかってしまうので、今すぐ使いたいと思っている方にはお勧め出来ません。
しかし、日数はかかるものの、作り方自体は、アロエベラを切ってアルコールに漬けるだけですので、とても簡単です。アルコール漬けにするため、アルコールが十分な消毒効果を発揮し、雑菌などの侵入の心配がない点も嬉しいですね。
但し、アルコールを使用するので、そのアルコール分が肌に刺激を与えてしまう場合もあります。
もし、化粧水として使用する際にアルコールが気になる場合は、レンジや湯煎でアルコールを吹き飛ばしてから使うといいでしょう。アルコール分を飛ばしても、化粧水そのものの効果に変化はありません。
アルコールを吹き飛ばした後は保存がきかないので、早めに使い切るようにしましょう。
材料
・アロエベラ・・・500g~600g
・ホワイトリカー・・・1.8リットル
・グリセリン・・・適量
・精製水・・・適量
※ホワイトリカーとは
日本では焼酎の一種で、梅酒や果実酒を作る際に使われる、35度のお酒です。
日本酒でも代用は可能なのですが、料理用等、度数が低いものを使ってしまうと保存がきかなくなってしまうので、手作り化粧水には不向きとなります。
用意するもの
・ガラス容器・・・口が広い大きめのもの(3~5リットル程度のもの)
・アルコール消毒
・キッチンスケール
作り方
まずアロエエキスを作る
アロエ化粧水に取り掛かる前に、まずはアロエエキスを抽出する方法からお話していきます。アロエエキスが抽出されたら、そのエキスを使用して化粧水作りに取りかかることになります。
①アロエベラ洗浄
アロエベラの葉をキレイに水洗いします。
洗い終えたら、清潔なガーゼで水気を拭き取っておきましょう。
②アルコール消毒
アロエを漬け込むためのガラス容器や、アロエをカットするために使用するまな板や包丁などを、まとめてアルコール消毒しておきましょう。
アルコールを吹きかけ、自然乾燥させるだけで十分です。殺菌作用のあるホワイトリカーでつけ置きする為、安全ではありますが、先に消毒をしておくと、より安全性を高めることが出来ます。
③アロエベラをカット
アロエベラを2㎝~5㎝くらいの幅でカットし、消毒済みのガラス容器に入れましょう。
④ホワイトリカーを注ぐ
アロエを入れた容器に、アロエがひたひたになる程度のホワイトリカーを注ぎます。
「材料・用意するもの」の部分でアロエベラ500~600gに対してホワイトリカー1.8リットルと記載していますが、必ずしもこの数字を守らなければならないわけではありません。この割合を目安に量を減らしたり増やしたりしてもいいでしょう。
ホワイトリカーは、ちょうど1.8リットルで販売されているので、アロエ500~600gに対してホワイトリカー1.8リットルにすると、購入してきたパックをそのまま全量使い切ることができるので、計量する必要がなく便利です。
私は鉢植えを購入し、そこからアロエベラの葉をカットしたのですが、全ての葉をカットしても200gしかありませんでした。
そのため、200gに対して、約3分の1の600mlのホワイトリカーを注いでみます。
⑤冷暗所保存
フタをしっかりと閉めたら、とりあえず完成です。
これを、瓶ごとビニール袋に入れます。そのまま3ヵ月間冷暗所に保存しましょう。
涼しい場所が見つからない場合は、冷蔵庫の野菜室がお勧めです。適度な湿度と温度が保たれている為、化粧水の保存には効果的です。
さらに、蓋にラベルを貼っておくと安心ですね。
・製造年月日
・完成予定日
・アロエ化粧水用(飲めない)
等を記したラベルを貼っておくと、いつまで保管したらいいのかわかりますし、誤って飲んでしまうことを避けることができますね。
この状態で保管し、週に1回程度、容器を取り出して振ると効果的です。
3か月後、アロエエキスが出来上がっています。
しかし、ホワイトリカーにつけ置き、1週間経過すると、ある程度のエキスは抽出さると言われています。出来れば、3カ月保存したほうがいいのですが、急ぎの場合は1週間で使用することも可能でしょう。
では、少しだけ、漬け置きしたアロエベラの変化を見てみましょう。
最初は透明だった瓶の中身も、徐々に緑色に変化し、茶褐色に変わっていきましたね。さらに経過するともっと色が濃くなっていきます。
1週間経過した瓶のフタを開けてみましょう。開けると、アルコールの強い刺激臭がフワッと沸き上がりました。鼻をツンと刺激するので、むやみに鼻を近づけるのは避けましょう。
だいぶエキスが抽出されているようなので、取り出してみます。
この様に、ガーゼやお茶だしパックなどを利用して、濾してみましょう。
まだ色は薄めですね。
手のひらに出してみました。
触った感じは水のようですが、両手で伸ばすと若干のとろみは感じます。そのまま手の甲に伸ばすと、スーッと浸透し、しっとりした後、表面はすぐにサラサラになりました。
サラサラだけれど、パサついている感じはありません。
しっとりしているのに表面がべたつかない、理想的な状態です。軽く爽やかな清涼感もあり、これだけで化粧水として使用してもいいのでは?と思えるほどです。
ただし、アルコールの匂いが強いので、気になる方はレンジなどでアルコール分を吹き飛ばしてから使用した方がいいかもしれませんね。
段階的には少し早いのですが、この1週間目のアロエエキスを使って、以下の要領で化粧水を作ってみましょう。3ヵ月待つことが出来る方は、3か月後のアロエエキスを使用して、化粧水作りに挑戦してくださいね。
アロエエキスを使用して化粧水を作る
<用意するもの>
・精製水
・グリセリン
・アロエエキス
・化粧水容器
・アルコール除菌
・計量カップ
まだ早いのですが、ホワイトリカーに漬け置きし、1週間経過した後のアロエエキスを利用して化粧水を作ります。
作り方はとても簡単です。
化粧水を作る予定の、消毒済み容器に、アロエエキス・精製水・グリセリンを入れて、しっかり混ぜ合わせるだけで完成になるのです。
しかし、それぞれの割合を変えることで使用感が違ってきます。季節や自分の肌状態に合わせて以下の割合を目安に、自分好みの化粧水を作ってみましょう。
①夏用(さっぱりタイプ)
アロエエキス・・・40ml
精製水・・・50ml
グリセリン・・・10ml
【※アロエエキス:精製水:グリセリン=4:5:1】
②冬用(しっとりタイプ)
アロエエキス・・・40ml
精製水・・・40ml
グリセリン・・・20ml
【※アロエエキス:精製水:グリセリン=2:2:1】
見てわかるように、しっとりさせたい場合は精製水を減らしグリセリンを増やします。逆にサッパリさせたい場合は精製水を増やし、グリセリンを減らします。
この様に、自分の好みで微調整しながら、好きな使用感の化粧水を作ってみましょう。
私は、今ちょうど冬も終わり、暖かい季節を迎える時期に入りますので、さっぱりタイプのアロエ化粧水にしてみました。更に低刺激にしたかったので、アロエエキスを1度電子レンジで熱し、アルコール分を吹き飛ばしてから使用しています。
これらを化粧水容器に入れて、しっかり混ぜたら、アロエ化粧水の出来上がりです。
アロエ化粧水の使い方
アロエ化粧水だからと言って、特別な使い方があるわけではありません。普通の化粧水と同じように、洗顔後の清潔な肌につけてみましょう。以下の点に気をつけると、より安心です。
パッチテスト
手作りアロエ化粧水は、無添加で安全性は高いのですが、人によって刺激を感じてしまう場合もあります。含まれているアルコールの成分が肌に合わないことも有りますし、アロエエキスの量が多いとピリピリとした刺激を感じてしまうこともあります。
肌に合わない事を知らないままいきなり顔につけてダメージを受けてしまうと大変ですので、必ず使用前にパッチテストを行いましょう。
パッチテストの行い方は簡単です。
ガーゼなどにアロエ化粧水を浸し、二の腕の内側等柔らかく目立たない部分に絆創膏などで貼っておきましょう。その後、30分経過して、お肌に変化がないか確認します。
もしここで赤みや痒みなどが生じたらすぐに洗い流して、化粧水の使用は控えましょう。
30分経過しても変化が見られない様であれば、そのまま24時間貼り続けます。基本的にはそのまま入浴せず、24時間経過後と48時間経過後の皮膚の状態を確認することが大切です。
それでも問題がなければ、化粧水を使っても大丈夫です。
パッチテスト後であれば、安心して使用することができますね。
肌状態の確認
アロエは殺菌・抗菌作用があるため、グリセリンを増やしても、化粧水の使用感はサッパリする傾向に有ります。脂性肌であれば、ちょうどいいかもしれませんが、乾燥肌の方の場合は物足りなく感じるかもしれませんね。
そのため、化粧水をつけた後は必ず両手で肌の状態を確認することをお勧めします。そこで潤いを感じることが出来ればいいのですが、もし、さっぱりしてサラサラしすぎてしまうようなら、しっとり潤いを感じるまで数回に分けて化粧水をつけるようにするといいでしょう。
アロエ化粧水を使ってみた感想
①作ってすぐに使用できるタイプ
うっすらと緑色ではあるものの、手のひらに取り出すと、無色透明の水の様でした。
トロッとしたとろみのあるアロエエキスを混ぜましたし、グリセリンも入っているので、水よりはとろみのある状態になっているものと期待したのですが、実際には水とそれほど変わらないテクスチャ-となっていました。
しかし、浸透力があります。
手の平に取り出し両手に馴染ませると、数秒でスーッと浸透し、サラッとしていきました。
1回浸透させただけではサラサラしてしまい、保湿力に物足りなさを感じたので、少量ずつ、3~5回程度繰り返し肌につけてみました。
アロエの香りが強いのでは?とも思ったのですが、ほぼ無臭です。取り出した化粧水に鼻を近づけ、くんくん嗅いでやっとなんとなくアロエの匂いを感じられる程度です。
しっかりと潤いを感じるまで数回繰り返し化粧水をつけると、しっとりもっちりとしたお肌を実感できます。
天然のアロエがそのまま入っているので、刺激が強いのでは?と思いましたが、刺激は全く感じませんでした。痛みや赤み、痒みなど一切ありません。
但し、私としては若干物足りないとも感じてしまいました。刺激がないのは嬉しいのですが、特別アロエの様な匂いがあるわけでもなく、使用後もサッパリしすぎて、保湿力がすごくあるとも感じられません。
数回繰り返し使用することで保湿効果は高まりますが、1週間使用し続けても、お肌に特別な変化は表れませんでした。
完全無添加になるので、低刺激の自然素材を好む方にはお勧めです。
②一定期間保管した後に使用できるタイプ
手のひらに化粧水を取り出すと色はあまりわからなくなってしまいますが、実際には、「作ってすぐに使用できるタイプの化粧水」より緑の色が強いです。
アルコール漬けして抽出したアロエエキスの方がアロエの成分がしっかり取り出されているのか、アロエの香りが強めでした。だからと言って嫌な匂いではありません。
刺激もなく穏やかな使い心地ですが、付けた後、しばらくするとスーッと爽快な清涼感を感じます。アルコールの収れん作用が効いているのか、もしくはアロエそのものの抗炎症作用が効いているのか、分からないのですが、夏場、暑い時にサッパリしたいという場合、とても効果的のように感じます。
サッパリタイプの化粧水を作った為、使用感は確かにさっぱりサラサラです。グリセリンも含まれていますし、アロエの保湿効果も力を発揮してくれているようではあるのですが、少し潤いが物足りないように感じたので、私はさらに10mlのグリセリンを追加させました。
これにより、程よく潤いが増します。
この様に、自分の肌に使ってみてから、後はお好みで配合成分の微調整してみるといいでしょう。
グリセリンを追加する前は、触った感じは水に近く、「作ってすぐ使用できるタイプのアロエ化粧水」と変わらなかったのですが、グリセリンを10ml使いすると、若干とろみがつきました。
潤い・浸透力、ともに「作ってすぐ使用できるタイプのアロエ化粧水」よりこちらの方が強めです。
浸透するのが早く、いつまでも潤いを感じるけれど、だからと言って嫌なべたつきがあるわけではありません。
アルコール分をレンジで吹き飛ばしてしまえば、アルコールによる刺激を抑えることができますし、作り始めてから日数がかかってしまうことを除いては、こちらのタイプの化粧水の方が効果的と感じました。
まだ、アルコール漬けにしてから1週間しか経過していないエキスを使用していても、効果的と感じたのですから、しっかり3カ月待ち、抽出されたエキスを使用すると、より効果的な化粧水が作れそうですね。
手作りアロエ化粧水の保管方法・消費期限
①作ってすぐに使用できるタイプ
この場合はアロエそのものを煮沸消毒をしていても、やはり生のアロエを使用していますので、傷みやすい状態です。作った化粧水は冷蔵庫で保管し、3日~1週間以内には使い切ってしまうようにしましょう。
そのため、作る際も1度に大量に作るのではなく、数日で使い切れる程度の少なめの量を作ることをお勧めします。
ここでは100ml程度作ることが出来るレシピをご紹介しているので、3日で使い切るのは難しいかもしれませんね。この場合、顔だけではなく、手や足、身体など、乾燥が気になる部分にバシャバシャ使ってしまうといいでしょう。
②一定期間保管した後に使用できるタイプ
ホワイトリカーに漬け置きし、アロエエキスを抽出する方法になるので、アルコールの殺菌作用によって、アロエエキス自体は長期保存が可能になります。
アロエエキスそのものはホワイトリカーにつけたままであれば、3カ月~半年程度は保存可能でしょう。
しかし、抽出されたホワイトリカーを使用して精製水とグリセリンを混ぜた後はなるべく早めに使い切ってしまった方が安全です。アルコールが含まれているので、①よりは長期保存が可能にはなりますが、やはり生のアロエですし、精製水も開封すると日持ちしないので、1~2週間以内には使い切ってしまった方がいいでしょう。
また、低刺激の状態にするために、レンジなどで1度温めてアルコール分を吹き飛ばしてから化粧水を作る場合は更に保存がきかなくなってしまいます。その場合は①の化粧水と同様、3日~1週間以内には使い切るようにしましょう。
いかがでしたか?
アロエの効能を知ると、ぜひ普段の基礎化粧品にアロエを活用してみたくなりますね。
化粧水であれば、たいていの方は毎日使用するものとなるので、アロエがお肌に合うのであれば、毎日使用する化粧水をアロエ化粧水に変えるだけで、肌を劇的に変化させることが出来るかもしれません。
作り方も簡単ですし、これから暖かくなるため、アロエベラも手に入れやすくなりますね。
気になる方はぜひ試してみてくださいね。