クレジットカードのリボ払いとは?分割払いとの違いやメリット・デメリット

クレジットカードの支払い方法には、一括払い、分割払い、ボーナス払い、それからリボ払いなどがあります。

リボ払いの存在は知っていても、分割払いとの違いがよくわからないという人も多いのではないでしょうか。

この記事では、リボ払いの仕組みや、分割払いとの違い、リボ払いの種類や金利(手数料)、リボ払いのメリット・デメリット、リボ天とは何か、などなどリボ払いについて徹底解説しています。

読み終える頃には「自分にとってリボ払いが必要かどうか」がわかるようになっていますので、ぜひご覧になってみてくださいね。


もくじ

クレジットカードのリボ払いとは

リボ払いの「リボ」はリボルビング(revolving)のことで、回転するとか循環する、巡ってくるなどの意味になります。

クレジットカードリボ払いとは、クレジットカードの利用件数や金額に関係なく、あらかじめ設定した一定の金額を毎月支払う返済方法になります。

まずは、この「毎月の支払い金額が一定になる」ということを覚えておいてください。

クレジットカードリボ払いの仕組み

リボ払いには大きく分けて「定額方式」と「残高スライド方式」の2つの支払い方法があります。

リボ払い:定額方式

リボ払い「定額方式」は、購入金額(返済総額)に関係なく毎月一定の金額を支払う方式になります。

自分が返済可能な無理のない金額を設定することができて、毎月の支払い額は「設定金額(一定額)+手数料」になります。

例えば5,000円を支払い金額として設定している人が。3/1〜3/31の間に10,000円の服を1点、5,000円の化粧品を1点、8,000円のバッグを1点購入したとします。

合計23,000円ですね。

毎月の支払い額は5,000円ですが、ここに手数料を加えた金額を支払うことになります。

手数料はクレジットカード(またはリボ払い)に申し込みをした際に決定される「金利(実質年利)」と利用金額で計算されます。

年利15.0%で23,000円をリボ払いで利用する場合の返済例は以下のようになります。

支払い回数 設定金額 利息 合計 支払い後の残高
1回目 5,000円 245円 5,245円 18,000円
2回目 5,000円 221円 5,221円 13,000円
3回目 5,000円 165円 5,165円 8,000円
4回目 5,000円 98円 5,098円 3,000円
5回目 3,000円 38円 3,038円 0円

※シミュレーション結果になりますので、実際の返済額とは異なる場合があります。

返済額の合計は23,767円になります。

リボ払いには「返済額が毎月一定(固定)になる」というイメージがありますが、定額方式の場合は設定金額は一定ですが手数料分が変動することになるという点に注意が必要です。

リボ払い:残高スライド方式

リボ払い「残高スライド方式」は、支払い残高の金額によって毎月の支払い額が増減する方式になります。

例えば支払い残高が10万円未満なら毎月の返済額は5,000円、10万円〜20万円なら10,000円など、利用残高に合わせて毎月の支払い額を設定しておき、その設定されている金額を毎月返していく形になります。

ここではJCBの「残高スライドゆとりコース」という残高スライド方式を例にご紹介します。

残高スライドゆとりコースの毎月の支払い額はこうなっています。

毎月の支払い額

利用残高 毎月の支払額
10万円以下 5,000円
10万円超50万円以下 10,000円
50万円超100万円以下 15,000円
100万円超 20,000円

 

残高スライドゆとりコースで32万円のお買い物をした場合の返済例

支払い回数 設定金額 利息 合計 支払い後の残高
1回目 10,000円 3,419円 13,419円 310,000円
2回目 10,000円 3,821円 13,821円 300,000円
3回目 10,000円 3,821円 13,821円 290,000円
4回目 10,000円 3,575円 13,575円 280,000円
5回目 10,000円 3,567円 13,567円 270,000円
6回目 10,000円 3,430円 13,430円 260,000円
7回目 10,000円 3,090円 13,090円 250,000円
8回目 10,000円 3,176円 13,176円 240,000円
9回目 10,000円 2,950円 12,950円 230,000円
10回目 10,000円 2,922円 12,922円 220,000円
11回目 10,000円 2,704円 12,704円 210,000円
12回目 10,000円 2,668円 12,668円 200,000円
13回目 10,000円 2,540円 12,540円 190,000円
14回目 10,000円 2,336円 12,336円 180,000円
15回目 10,000円 2,286円 12,286円 170,000円
16回目 10,000円 2,090円 12,090円 160,000円
17回目 10,000円 2,032円 12,032円 150,000円
18回目 10,000円 1,910円 11,910円 140,000円
19回目 10,000円 1,610円 11,610円 130,000円
20回目 10,000円 1,656円 11,656円 120,000円
21回目 10,000円 1,479円 11,479円 110,000円
22回目 10,000円 1,401円 11,401円 100,000円
23回目 5,000円 1,232円 6,232円 95,000円
24回目 5,000円 1,210円 6,210円 90,000円
25回目 5,000円 1,146円 6,146円 85,000円
26回目 5,000円 1,047円 6,047円 80,000円
27回目 5,000円 1,019円 6,019円 75,000円
28回目 5,000円 924円 5,924円 70,000円
29回目 5,000円 891円 5,891円 65,000円
30回目 5,000円 828円 5,828円 60,000円
31回目 5,000円 690円 5,690円 55,000円
32回目 5,000円 700円 5,700円 50,000円
33回目 5,000円 616円 5,616円 45,000円
34回目 5,000円 573円 5,573円 40,000円
35回目 5,000円 493円 5,493円 35,000円
36回目 5,000円 445円 5,445円 30,000円
37回目 5,000円 382円 5,382円 25,000円
38回目 5,000円 308円 5,308円 20,000円
39回目 5,000円 254円 5,254円 15,000円
40回目 5,000円 184円 5,184円 10,000円
41回目 5,000円 127円 5,127円 5,000円
42回目 5,000円 63円 5,063円 0円

 

支払い総額は326,780円になります。

1回目から22回目までは支払い残高が10万円を超えているので毎月10,000円の返済になり、それ以降は5,000円になっています。

この「支払い総額によって毎月の返済額が変動する」というところが、リボ払い「残高スライド方式」の特徴になります。

リボ払いの手数料(金利)

リボ払いの手数料は金利と利用金額によって計算されます。
多くの場合、クレジットカードリボ払いの金利は「実質年率15.0%」になっています。

●手数料の計算式
手数料 = 利用残高 × 金利(0.15) × 利用期間 ÷ 365日

例)20,000円を30日利用する場合の手数料は?
20,000円 × 0.15 × 30日 ÷ 365日 = 246円

たった246円と思えるかもしれませんが実際にリボ払いを使用する場合は、毎月の利用分が蓄積されていくことになりますので支払い残高は常に確認しておく必要があります。

例えば、1月に10万円のスーツを買って、2月に5万円の靴を買った場合、3月にはスーツと靴の合計金額に対して手数料が発生することになります。

この「利用残高全てに対して手数料がかかる」というところはリボ払いを検討する際の非常に大きなポイントになります。

リボ払いの手数料(金利)を確認する方法は?

金利はインターネット会員ページでも確認できますし、クレジットカードの利用明細にも記載されています。

会員サイトでは残高照会や返済シミュレーションも可能なので、リボ払い利用中は定期的に確認することをおすすめします。

クレジットカード リボ払いと分割払いの違い

●分割払いとリボ払い 最大の違い
・分割払い…買い物の都度、支払い回数を指定する
・リボ払い…毎月の支払い金額を予め指定しておく

分割払いは、お買い物の都度支払い回数を指定することになります。

例えば10万円の品物を10回払いで購入するなら、「1万円+分割手数料」を10回支払うことになります。

回数をあらかじめ指定するので、10回支払いを行えば必ず支払いが完了します。

この支払いとは別に新しいお買い物をして3万円のものを10回払いで購入した場合、「3,000円+分割手数料」を10回支払うことになりますので、毎月の支払額は合計「13,000円+分割手数料」を返済していくことになります。

お買い物をするたびに支払い回数を決めて、分割金額と手数料を毎月支払っていくことになるので、お買い物の件数が増えると毎月の支払額も自ずと増えていくことになります。

リボ払いと比べると毎月の返済負担が大きくなりがちですが、きちんと支払いをしていれば設定回数で返済が終わるので、「最初から終わりが見えている返済方法」と言い換えることもできます。

リボ払いは、基本的に毎月の支払額は一定になります。

10万円のお買い物でも、3万円のお買い物を追加したとしても毎月の支払い金額は自分が予め設定しているものになりますので、支払額は利用残高にあまり影響されません。

この違いによって変わってくることを以下にご紹介します。

リボ払いと分割払いは「毎月の支払額が違う」

リボ払いは、残高スライド方式で支払い額が変わるラインを超えてしまうと返済額が増えますが、それ以外のケースでは基本的に利用件数や金額に関係なく毎月の返済額が大きく変動することはありません。

そのため、自分に無理がない返済金額で毎月支払っていくことができます。

分割払いは、支払い回数を指定して支払う方法になるので、お買い物件数が増えるとそれに伴い毎月の支払額も増えてしまいます。

毎月の返済額が大きくなりがちなのは分割払いになるでしょう。

リボ払いと分割払いは「返済期間が大きく変わってくる」

分割払いはお買い物のたびに支払い期間を決める返済方法なので、購入件数や金額の合計によって支払い回数が変動することがありません。10回払いで支払うなら10ヶ月で返済が必ず完了します。

例えば10万円のバッグを10回払いで購入して、分割払い中にさらに12万円のネックレスを12分割払いで購入したとします。

それぞれの支払いが影響することはないので、バッグ購入分は10回で、ネックレス分は12回で必ず完了することになります。

リボ払いは、毎月の支払い金額を決めておく支払い方法なので、利用残高が増えれば増えるほど返済期間も長くなります。

手数料を除く単純計算になりますが、毎月10,000円の支払いに設定している場合、10万円のお買い物をしたら10ヶ月で完了しますが、さらに12万円のお買い物をすると毎月10,000円の返済はそのままで合計22万円分の支払いをしないといけないので、返済期間は22ヶ月になってしまいます。

毎月の返済額が一定であるからこそ、支払い期間が長くなってしまう可能性があるということは絶対に覚えておいてください。

リボ払いと分割払いは「手数料が違う」

基本的に分割払いよりもリボ払いの方が高い金利が設定されているケースが多くなっています。

また、分割払いは購入件数ごとに手数料がかかることになります。
リボ払いも手数料はかかるのですが、

・分割払い…買い物件数に対して1件ごとに手数料がかかる。分割回数が増えるほど金利が上がる。
・リボ払い…利用残高(総額)に対して手数料がかかる。

という違いがあります。

こちらは、10万円を10回払いで返済する場合のシミュレーションになります。(金利15.0%)

支払い回数 設定金額 手数料 合計 支払い後の残高
1回目 9,450円 1,068円 10,518円 90,550円
2回目 9,568円 1,131円 10,699円 80,982円
3回目 9,687円 1,012円 10,699円 71,295円
4回目 9,808円 891円 10,699円 61,487円
5回目 9,931円 768円 10,699円 51,556円
6回目 10,055円 644円 10,699円 41,501円
7回目 10,181円 518円 10,699円 31,320円
8回目 10,308円 391円 10,699円 21,012円
9回目 10,437円 262円 10,699円 10,575円
10回目 10,575円 132円 10,707円 0円

 
分割払いでは、買い物件数ごとにこういった支払いを行うことになります。

この支払い中にさらに10万円のお買い物を10回払いで行うことになったら、手数料も支払い件数ごとに設定されることになりますし、毎月2万円以上の返済が必要になります。

リボ払いは残高スライド方式では毎月の返済額が大きく変わるボーダーラインがありますが、それ以外では基本的に返済総額が増えても毎月の支払額が大きく変動することがないというのは説明したとおりです。

ただし、手数料は返済総額に対して発生することになるので、支払い件数が増えて返済総額が増えてしまったら手数料も増えてしまいます。

リボ払いと分割払い 返済シミュレーション

商品Aを3万円で、商品Bを2万円で購入したとします。(金利15.0%)

分割払いは商品単体に手数料がかかります。どちらも3回払いで購入する場合の返済シミュレーションはこうなります。

分割払いの返済シミュレーション

支払い回数 商品Aの毎月の支払額 商品Bの毎月の支払い額 毎月の合計支払額
1回目 10,196円 6,797円 16,993円
2回目 10,250円 6,833円 17,083円
3回目 10,251円 6,834円 34,076円
合計 30,697円 20,464円 総返済額51,161円

 
リボ払いは返済総額で手数料や返済期間が計算されるので、合計5万円分を毎月5,000円のリボ払いで支払う(金利15.0%)ケースでシミュレーションしてみます。

リボ払いの返済シミュレーション

支払い回数 設定金額 手数料 合計 支払い後の残高
1回目 5,000円 534円 5,534円 45,000円
2回目 5,000円 554円 5,554円 40,000円
3回目 5,000円 509円 5,509円 35,000円
4回目 5,000円 431円 5,431円 30,000円
5回目 5,000円 382円 5,382円 25,000円
6回目 5,000円 317円 5,317円 20,000円
7回目 5,000円 237円 5,237円 15,000円
8回目 5,000円 190円 5,190円 10,000円
9回目 5,000円 122円 5,122円 5,000円
10回目 5,000円 63円 5,063円 0円

 
支払い期間は10ヶ月、合計返済額は53,339円という結果になりました。

分割払いは返済期間は3ヶ月、合計返済額は51,161円なので、この例では分割払いの方が返済期間も短く手数料も少なくなりました。

リボ払いと分割払い、結局どっちがお得なの?

一般的にはリボ払いよりも、分割払いの方がお得になることが多いのですが、その理由は2つあります。

ひとつは、分割払いの方が金利が低くなりやすいから。分割払いは分割する回数によって金利が変わるのが一般的なので、分割回数が少なければ少ないほどリボ払いよりも手数料が安くなるんです。

また、最初からリボ払いよりも低い金利で利用できるケースも多くなっています。

もうひとつは、分割払いは手数料が商品単体ごとに手数料がかかるのに対して、リボ払いは総額に対してかかってしまうから。

ただ、リボ払いでも毎月の返済額をもっと高く設定すれば短期間で返済を完了させることも可能です。

例えば商品Aを3万円で、商品Bを2万円で購入する(金利15.0%)という上記の例で計算すると、リボ払いでも毎月の返済額を2万円に設定しておけば、合計5万円の支払いが3ヶ月で完了して返済総額は51,030円になるので、分割払いよりもお得になるんです。

また、分割払いは基本的に決められた返済額を毎月支払っていくことを約束する返済方法になるので、基本的に繰上げ返済や追加返済は受け付けていない場合もあります。(一括返済は可能)

リボ払いは手数料無料で繰上げ返済が可能なので、お金に余裕があるときにどんどん返済していけば、結果的に早く支払いが終わることになります。

分割払いの方が返済期間も短く手数料もやすくなりやすいのは間違い無いですが、リボ払いには毎月の支払い額が一定で安く設定することができて、繰上げ返済が簡単にできるというメリットがあることになりますね。

クレジットカード「リボ払い」のメリット

ここからはリボ払いのメリットとデメリットを見ていきましょう。何かと悪い噂も聞く機会が多いリボ払いですが、どんなメリットがあるのでしょうか?

毎月の支払い金額がほぼ一定

リボ払いの毎月の返済額は以下の通り。

・定額方式…設定金額+手数料
・残高スライド方式…設定金額のみ(手数料も含まれます)

リボ払い「定額方式」は手数料分が毎月少しずつ変動しますし、残高スライド方式は利用残高が支払額が変わるボーダーラインに達したら返済額が変わります。

それ以外に毎月の支払額が大きく変わることはありませんので、計画的な返済が可能になります。

リボ払いは毎月の支払い金額を低くも高くも設定できる

設定額(毎月の返済額)は、自分が余裕を持って返済できる金額にできます。

アルバイト収入の中から返済したい人や社会人になったばかりでまだまだ経済的に不安なら5,000円くらいにすることもできます。

仕事が安定している人なら10万円など高額返済も可能なんです。

お店でお買い物をするときに一括払いや分割払いに設定しても自動的にリボ払いになるオートリボなどの機能を設定しておけば、お店でお買い物をするときに「えーと、10回払いにします」とか「リボ払いにしたいんです」などと言わなくても、自動的にリボ払いにできる機能もあります。

リボ払いは支払額の変更が簡単!

リボ払いの返済額の変更はインターネットの会員サイトから簡単に手続きできるケースがほとんどなので、「ちょっと使いすぎたかも・・・」というときに一時的に支払額を変更することも可能です。

分割払いにはこの手軽さはありません。

リボ払いは追加返済・繰上げ返済が可能

リボ払いは追加返済が可能です。
追加返済の方法は、

・次回の口座振り替え時に追加返済分も引き落としてもらう
・ATMから入金する
・クレジットカード会社の指定口座に振り込みを行う

など。

毎月の返済額は無理のない範囲の金額に設定しておいて、お財布に余裕があるときにはATMから追加返済をするという方法も可能です。

クレジットカード「リボ払い」のデメリット

脅すわけではないのですが、リボ払いのデメリットは致命的と言ってもよいくらいダメージが大きいものが多いんです。

リボ払いを申し込む前に必ず理解しておいてくださいね。

リボ払いは1回目から手数料がかかる

分割払いでも2回までなら手数料がかからないのですが、リボ払いは1回目から必ず手数料が発生します。

2回の分割払いまでなら手数料無料なのに、リボ払いなら初回から手数料がかかると考えるともったいないですよね。

リボ払いは支払いがなかなか終わらない

リボ払いの手数料は、利用総額に対してかかってくることになります。これが実は怖いことなんです。

仮に毎月10万円のお買い物を5ヶ月間続けたとします。

それでも毎月の支払いが5,000円から変わらない場合、「毎月の返済はちゃんとしてるし、大したことない」と錯覚してしまうんです。

もちろん、支払わないといけない金額は合計の50万円だけではありません。手数料も発生します。

利用残高50万円の手数料(1ヶ月分・金利15.0%の場合)は、約6,200円です。

わかりますか?

毎月の返済額は5,000円なのに、毎月6,200円の手数料が発生するので、この返済額では絶対に支払いが終わらないんです。

毎月の支払い設定額を上げたり繰上げ返済をすれば問題ないのですが、リボ払いにはこういった落とし穴があることに気がつかないまま支払いを続けていると大変なことになってしまうわけです。

リボ払いはクレヒスに影響する可能性がある

リボ払いは毎月の支払い負担を低く保つことができる方法です。ただし、高い手数料がかかってしまうというのはここまでで解説してきた通りです。

逆に考えると、経済的に余裕がある人が高い手数料を払ってまで利用するメリットはありません。ということは、リボ払いを多用している人というのは、経済的余裕がない人、お金の管理ができない人ということになってしまうんです。

クレヒスは、クレジットカードヒストリーの略で、クレジットカードや消費者金融などからの借り入れ、ローンなどの取引の履歴になります。

管理しているのは信用情報機関というところで、リボ払いの利用歴、延滞歴なども一定期間全て記録されることになります。

クレヒスはただの履歴なので、良い使い方も悪い使い方も区別されることなく記録が残ります。

クレヒスが参照されるのは、

・クレジットカードを新たに作る際の審査
・自動車ローン、住宅ローンなどの各種ローン審査
・消費者金融の審査

など、その人にお金を貸しても良いか、クレジットカードを発行してもきちんと返済をしてくれるか?などの「審査」を行う重要な場面になります。

ここに「利用残高は増えていく一方なのに、設定金額は5,000円」というリボ払いの利用履歴があった場合、「リボ払いが多いということは、経済的に不安定なのでは?しかも利用残高に対して毎月の返済額が見合っていないということはお金に困っているかもしれない・・・」と判断されることになるんです。

リボ払いを使いすぎてしまったために、クレジットカード審査に通らないとか、住宅ローンを組めないなどの例は本当にあることです。

リボ払いの多用は将来の自分のためにもおすすめできることではありません。

クレジットカードリボ払いがおすすめされる理由

リボ払いを設定していると年会費が無料になるとか、割引やキャッシュバックがあるなど、リボ払いには何かと特典が多く、おすすめされることもあります。

非常に多くのクレジットカード会社が「あとからリボ」などの決済をした後にリボ払いにできる仕組みを用意していたり、「自動リボ・オートリボ」など、決済時に決めた支払い方法にかかわらず、どの支払いも必ずリボ払いになるように設定できるようにしています。

さらにはクレジットカードでありながら「リボ払い専用カード」なんていうものまで登場しています。

リボ払いによる儲けは大きい!

なぜここまでしてクレジットカード会社がリボ払い推しをしているのかというと、その理由はただひとつで、多くの手数料が入るからです。

リボ払いの手数料はクレジットカード会社の非常に大きな儲けになるので、1人でも多くの人に使って欲しいというのがクレジットカード会社の本心なんです。

リボ払いの手数料は正直言って高いです。基本的に15.0%になっていることが多いのですが、これはカードローンでお金を借りる時と同じくらいの金利になります。

リボ払いであれば毎月の返済額が一定で、数千円の返済を継続できる人であれば延滞することもありません。

これは一見、利用者にとってメリットのように感じられますが、返済総額が上がるたびに支払い手数料が増え続けるという仕組みになっているんです。

つまりリボ払いは、利用者にとっては高い金利を払わされ続けやすい支払い方法で、クレジットカード会社にとっては儲けが出やすいやり方ということになるんです。

リボ払いで借金を抱え込みやすいもうひとつの理由

そもそもお金に困っていない人がお金を借りることはないですし、一括払いができる人は当然リボ払いを使いませんよね。手数料を払いたくないですし。

じゃあ、どこからリボ払いを利用してくれる人を見つけるのかというと、低所得者層ということになってしまうんです。

クレジットカードは、その性質上、支払いは必ず後払いになるので、返済能力がしっかりある人にしか発行してもらえません。

しかしリボ払いなら、毎月数千円の返済を続けられる人であればクレジットカード会社にとっては問題ないことになるんです。

逆に「毎月10万円を支払ってさっさと完済してしまう人」よりも「毎月5千円の返済を長く続けてくれる人」からの方が手数料(儲け)を取れるので、設定額が低い人の方がクレジットカード会社にとってありがたい客になります。

さらに「リボ払いの仕組みをあまり理解しないで、何件もリボ払いで購入して利用残高をどんどん増やしてくれる人」は、もっとうまみのある客ということになってしまいます・・・。

年収が低いとリボ払いの設定金額をなかなか増やせず、利用残高がたまっていきがちです。
こういった悪循環が借金を作ってしまうひとつの原因になってしまうのです。

リボ払いの特典やキャンペーン内容だけに目を奪われないで!

リボ払いのデメリットも知った今、改めてリボ払いのキャンペーン広告を見ると、メリットや特典ばかりが強調されていると感じるのではないでしょうか。

私個人的には、利用件数が増えた際の実際の手数料などのクレジットカード会社にとって隠しておきたい部分は、利用者が情報を探して実際にシミュレーションしないとわからないという不親切な内容になっていると感じています。

ショッピングモールなどでクレジットカード入会キャンペーンを行なっているのをよく見かけますが、自分の親世代の人たちにまでこんな説明でリボ払いをすすめてるの?と思うと腹が立ってくるくらいです。

クレジットカード会社は、利用者に規約を渡していれば法律的には問題ないんです。

なので現状としては、リボ払いでトラブルになったとしても「リボ払いの仕組みを理解しないまま利用した方に支払い責任があり、クレジットカード会社には問題なし」ということになってしまいます。

もちろん、内容を理解しないまま「リボ払い専用カードなら通常の2倍ポイントがたまる!」という部分にだけつられて契約する利用者にも問題がありますが、リボ払いをすすめるクレジットカード会社の方にも、デメリットやリスクをきちんと案内してほしいと強く感じます。

リボ払いに関するQ&A

ここからはクレジットカードの「リボ払い」に申し込む前に知っておきたいことや、利用中に気をつけておきたいことなどをQ&Aでまとめます。

すでにリボ払いを利用中という方、少しでも早く支払いを済ませたい方もぜひ読んでみてくださいね。

リボ天(リボ天井)とは?

リボ天(リボ天井)とは、リボ払いの利用枠を上限まで使っている状態のことを言います。

リボ払いは分割払いと違って、15~18%の高い利息がかかりますので、リボ天状態になってしまうと、返済しても返済しても、なかなか完済できなくなります。(なかなか元金が減らない状態になる)

リボ天かどうかは、信用情報機関(CICなど)で確認することができるので、もし、新しいクレジットカードや住宅ローンの審査などに申し込んだとき、リボ天になっていたら、審査に大きな影響を与える可能性もあります。

もちろん、リボ天だとしても、年収とリボ払いの残債のバランスが悪くなければ、絶対に落ちるということはありません。

年収が500万円で、リボ払いの残債が20万円なら、年収に占める返済率は4.0%なので、問題はまずないでしょう。この程度ならリボ天だとしても、新しいクレジットカードを申し込んでも審査に落ちることはなさそうです。

ただ、住宅ローンや自動車ローンい申し込む予定のある方は、リボ払いをすべて完済してから申し込んだほうが、印象が良くなることは間違いありません。

リボ払いを後から一括払いに変更することは可能?

これはクレジットカード会社によって異なりますので、事前に確認しておく必要があります。

変更可能な場合は、クレジットカード会社に電話で相談する、インターネットの会員サイトから手続きをするなど、比較的簡単な方法で一括払いの手続きを行うことができます。

実際の支払い方法は、ATMから振り込む、次回返済日に口座から引き落としてもらう、クレジットカード会社が指定する口座に振り込むなどがあります。

規約によっては一度リボ払いに設定したものは一括返済には変更できない場合もあります。

もし一括返済ができない場合でも、追加返済(随時返済・繰上げ返済)なら可能というケースは非常に多いので、経済的に余裕があるときにどんどん返済して利用総額を減らすようにしましょう。

ちなみに、一括払いからリボ払いに変更する手続きは、どこのクレジットカード会社でも比較的簡単にできるんですけど、手数料の節約、借金を抱えないようにするためには安易に利用しないことをおすすめします。

自動リボ、リボ払い専用カードは使わない方が良いの?

自動リボは、お店で「1回払いで!」と伝えたとしても、自動的にリボ払いになる設定です。

設定しておくと、決済時に使えた支払い方法・回数に関係なくリボ払いになるので、お店の人に「リボ払いで・・・」と言うのが気が引けるというときなどに便利です。

リボ払い専用カードは、その名のとおりリボ払い専用となるクレジットカードです。

一般のクレジットカードに比べてポイントサービスが優遇されている、年会費無料などサービスが充実していることが多くなっています。

でも、これらはクレジットカード会社がリボ払いを使ってほしいために行っているサービスです。

リボ払いの仕組みをちゃんと理解していて、高い手数料を払ったとしてもどうしても必要なときに利用するのは人それぞれの自由ですが、自動的にリボ払いになる仕組みを日常生活に取り入れるのは借金生活の始まりと考えることもできます。

安易にリボ払いを利用できる状況を作ってしまうのは考えものです。

リボ払いを延滞するとどうなるの?

リボ払いを延滞すると、まずは支払い予定日の翌日にクレジットカード会社から電話がかかってくることになります。

この時の電話は「恐れ入りますが、お支払いを確認できなかったのですが、ご入金はお済みでしょうか?」といった丁寧なものです。

本当にうっかり入金を忘れることもありますので、この電話をもらってすぐに支払いをすれば大きな問題になることはありません。

ただし、電話を無視したり支払いができない状況が続くと、遅延損害金という延滞金が発生して、クレジットカードも使えなくなります。

さらにひどい状況になると、クレジットカードの強制解約、それから利用金額+手数料+延滞金を一括返済で求められることになります。

これらはリボ払いを延滞した時というよりもクレジットカードの支払いを延滞した時の流れになります。

延滞だけは絶対にしないようにしましょうね!

ぶっちゃけ、リボ払いはやばいって本当?

一般的にリボ払いよりも分割払いの方がお得と言われていますが、基本的にはどちらもおすすめしません。

できることなら、クレジットカードを使ったお買い物はいつでも一括払いが理想です。

ただし、分割払いの2回払いまでなら手数料がかからないので、2回までなら分割払いでも良いでしょう。

「そんなこと言われても、リボ払いじゃないと買えないよ!」というようなものなら最初から買わないようにするのがいちばん良いですよ!ホントに。

これから確実にお給料が増えることが確定していれば大丈夫かもしれませんが、今の経済状態では買えないものをリボ払いで買うというのは、自ら借金を背負いにいっているのと同じです。

借金してまで買い物はしないと決めている人の中にも、リボ払いなら買ってOKと考えている人もいます。

でも、リボ払いの手数料はカードローンなみなので、実質同じなんですよ・・・。

たった1回のリボ払いをきっかけにして、借金地獄に陥る人もいます。

リボ払いは件数が増えて残高が大きくなっても毎月の支払額がそう変わらないので、自分が借金を抱えているという意識がない人もいます。

件数が増えればそれだけ支払い期間が長くなるので、終わりがない借金と考えることもできます。

冷静に考えてみると怖いことじゃないですか?

リボ払いを利用してるとローン審査に影響するって本当?

1回の利用が影響するとは考えにくいですが、多用してるとその後の様々なローン審査に影響してきます。

特に、利用残高に対して毎月の返済額が少なすぎる場合は、返済能力が低いと判断されて不利になってしまうでしょう。

知らないうちにリボ払いになってることがあるって本当?

これは微妙なところです。

例えばインターネットから申し込む場合、申し込みの初期設定として「リボ払いを利用する」といったチェックボックスにチェックが入っていたとか、自分でうっかりチェックを入れてしまったために、気がつかないうちにリボ払いになってしまったというケースはありえます。

また、リボ払い専用カードであることに気がつかないで申し込みをしてしまう人もいるようです。

中にはクレジットカード会社の方が「罠かよ!」と思えるようなやり方で、リボ払いを設定しているように感じられることもあるのですが・・・。

勝手に(自動的に)リボ払いになってしまうのは、以下のようなケースが考えられます。

・申し込み時にリボ払い設定になっていた
・クレジットカードに申し込んだつもりがリボ払い専用カードだった
・キャンペーンに申し込んだら支払い方法がリボ払いに変わった
・年会費無料・割引適用の条件がリボ払いだった
・リボ払いになっていることが非常にわかりにくい(字が小さい)
など

高齢の方に気をつけていただきたいのが、ショッピングモールや銀行窓口などの対面で申し込みをするときです。

相手の話を理解できないまま、はい、はいと返事をして「じゃあここにチェックを入れてください」と言われるがままにチェックしてしまうと、それがリボ払い設定欄だったということもあります。

この場合、クレジットカード会社からの説明は行われていますし、規約も渡されるはずなので、理解しないままサインした利用者に問題があることになります。チェックを入れたのも自分ですし。

後から「勝手にリボ払いになっていた」とは言えないケースになるので、くれぐれも気をつけてくださいね。

税金もリボ払いできるって本当?やり方は?

クレジットカードで支払いができる税金はこちらです。

所得税、住民税、自動車税、法人税、相続税、固定資産税、個人事業税、不動産取得税、償却資産税など

消費税もクレジットカードで支払いができる税金のひとつですね。

また、税金ではありませんが、国民健康保険や国民年金もクレジットカード払いが可能です。

これらの支払いでは、決済のときに分割払いやリボ払いを指定することはできないのですが、自分でクレジットカードに連絡して後からリボ払いに変更すればリボ払いで支払うことは可能です。(おすすめはしませんが・・・)

リボ払いの上手な使い方はないの?

絶対に忘れないでいただきたいのが、一括払いよりもお得度が高い支払い方法はないということ。

たとえポイントがアップしたり、年会費が無料になったとしてもです。

ただし総合的に考えると例外もありました。例えば三井住友カードです。

三井住友カードのリボ払い「マイ・ペイすリボ」に登録をして、年1回以上クレジットカードを使えば年会費無料または半額になっていたんです。

これは、リボ払いの手数料を払ってくれる人には年会費を優遇するという趣旨のサービスなのですが、この特徴を利用して、

1.「マイ・ペイすリボ」に登録をする
2.リボ払いの支払額をクレジットカード上限額に設定する

という2つのステップを踏むことで自動リボ払いの設定は行いつつ、実際は一括払いにして手数料は支払わず年会費を無料または半額にするという人たちがいたんです。

もちろん規約違反でもなんでもない、クレジットカード利用条件を理解した賢い使い方と言えるでしょう。

しかしこの状況を鑑みた三井住友カードは、2021年2月の支払い分より年会費を無料または半額にする条件を「マイ・ペイすリボ」登録のうえ、年1回以上のリボ払い手数料の支払いがある人(毎月の支払い・臨時の支払いどちらも可能)」に変更することを告知しています。

<参考>:「マイ・ペイすリボ」年会費優遇特典条件改定のお知らせ【三井住友カード】

この改定によって年会費節約のためのリボ払い利用も考えざるを得なくなり、リボ払いの特徴を分かったうえでクレジットカードを利用している上級者、ヘビーユーザーの頭を悩ませることとなりました。

リボ払いを安全かつ便利に使う方法を考えてみたのですが、正直なところ思いつきません。

回数を自分で想定して支払いをすれば比較的安全ですしが、それなら分割払いの方が手数料が安いですし確実に終わりがある支払い方法になるでしょう。

リボ払いのメリットとして「支払額が一定だから計画的」とか「お財布がピンチでも切り抜けられる」といった利便性がアピールされています。

でも、今のお財布で買えないものをリボ払いで買うことが計画的でしょうか?

こういった一時しのぎをしてしまうことで高い手数料を取られて返済が長引いてしまい、一歩間違えれば多額の借金を抱えてしまうことになり、さらにピンチがやってくるのではないでしょうか。

これから日本はますますキャッシュレス化が進むでしょう。

リボ払いの広告を目にする機会も増えると思いますが、どうしても申し込みが必要なときには内容をしっかり理解してから利用するようにしましょうね。

また、リボ払いが不要な場合は、知らない間にリボ払いになっていたなんてことがないように申込書や利用明細書を確認するようにしましょう。

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