【500名に調査】カードローン利用者の収入・職業・借りた理由・完済割合・債務整理経験などを徹底調査
カードローン(キャッシング)は、本当にお金に困っている時に親や家族などに知られることなくお金を借りることができるので非常に便利ですし、最短即日融資も可能です。
実際、金融機関から通常の融資を受けるよりとてもスピーディーにお金を手にすることができます。
消費者金融や銀行カードローン、クレジットカードなどのコマーシャルを見る機会も多いと思いますが、実際にお金を借りる人々にはどんな理由があって、どれくらいの金額を借りているのでしょうか?
今回、カードローン(キャッシング)で融資を受けた経験がある男女500名に、年齢・職業・収入・お金を借りた理由・返済状況、債務整理履歴などについてアンケート調査を行なったので、結果をご報告します。
- はじめに:アンケート回答者の属性など
- 1. 性別を教えてください
- 2. はじめてカードローン(キャッシング)でお金を借りた年齢は?
- 3. はじめてカードローン(キャッシング)でお金を借りた時の年収は?
- 4. はじめてカードローン(キャッシング)でお金を借りた時の職業は?
- 5. カードローン(キャッシング)を利用した回数は?
- 6. カードローン(キャッシング)を利用した業者数は?
- 7. カードローン(キャッシング)で累計いくら借りましたか?
- 8. 借りたお金の使い道は?(複数回答可)
- 9. 完済しましたか?
- 10. またカードローン(キャッシング)を利用すると思いますか?
- 11. 延滞や、自己破産や任意整理等の債務整理した経験がありますか?
- 500名のカードローン調査結果からわかること(まとめ)
はじめに:アンケート回答者の属性など
性別 | 男性:274名/女性:226名 |
はじめてカードローン(キャッシング)でお金を借りた年齢 | 20歳未満:16名 20代:249名 30代:155名 40代:59名 50代:19名 60代:2名 |
はじめてカードローン(キャッシング)でお金を借りた時の年収 | 100万円未満:220名 100万円以上200万円未満:62名 200万円以上300万円未満:96名 300万円以上400万円未満:70名 400万円以上500万円未満:32名 500万円以上600万円未満:11名 600万円以上700万円未満:2名 700万円以上800万円未満:3名 800万円以上900万円未満:0名 900万円以上1000万円未満:3名 1000万円以上:1名 |
はじめてカードローン(キャッシング)でお金を借りた時の職業 | 無職:5名 専業主婦:10名 学生:49名 パート・アルバイト:89名 派遣社員:37名 契約社員:29名 正社員:249名 会社役員:2名 個人事業主(フリーランス含む):16名 公務員:11名 その他:3名 |
1. 性別を教えてください
性別 | 人数 |
男性 | 274名(54.8%) |
女性 | 226名(45.2%) |
「お金を借りるのは男性が多い」というイメージがある人もいらっしゃると思いますが、決してそうではありません。
全体的には男性が54.8%と多くなっていますが、借入経験のある女性が極端に少ないわけではないということがわかります。
2. はじめてカードローン(キャッシング)でお金を借りた年齢は?
年代 | 人数 |
20歳未満 | 16名(3.2%) |
20代 | 249名(49.8%) |
30代 | 155名(31.0%) |
40代 | 59名(11.8%) |
50代 | 19名(3.8%) |
60代 | 2名(0.4%) |
20代がダントツで多く249名で、全体の約半数を占めており、その次は30代で155名(31.0%)となっています。
なお、はじめてカードローン(キャッシング)を利用した職業では正社員が49.8%といちばん多いので、「20代の正社員」がもっとも多くカードローンを利用していることがわかります。
3. はじめてカードローン(キャッシング)でお金を借りた時の年収は?
年収 | 人数(割合) |
100万円未満 | 220名(44.0%) |
100万円以上200万円未満 | 62名(12.4%) |
200万円以上300万円未満 | 96名(19.2%) |
300万円以上400万円未満 | 70名(14.0%) |
400万円以上500万円未満 | 32名(6.4%) |
500万円以上600万円未満 | 11名(2.2%) |
600万円以上700万円未満 | 2名(0.4%) |
700万円以上800万円未満 | 3名(0.6%) |
800万円以上900万円未満 | 0名(0.0%) |
900万円以上1000万円未満 | 3名(0.6%) |
1000万円以上 | 1名(0.2%) |
年収100万円未満の低所得者層の方が、もっとも多くカードローン(キャッシング)の経験があるということがわかりました。
年収200万円未満の方の合計は282名となっていて、全体の半数を超えます。
ここから、収入が少ないからお金を借りざるを得ないという背景が見えてきます。
ただ、年収が「100万円以上200万円未満」の時よりも、「200万円以上300万円未満」・「300万円以上400万円未満」の方が借り入れ人数が多いところも気になります。
これはお金を貸す側も安定した収入があり少しでも年収が高い人の方が、お金を貸しやすいという理由も関係しているのかもしれません。
4. はじめてカードローン(キャッシング)でお金を借りた時の職業は?
職業 | 人数(割合) |
正社員 | 249名(49.8%) |
パート・アルバイト | 89名(17.8%) |
学生 | 49名(9.8%) |
派遣社員 | 37名(7.4%) |
契約社員 | 29名(5.8%) |
個人事業主(フリーランス含む) | 16名(3.2%) |
公務員 | 11名(2.2%) |
専業主婦 | 10名(2.0%) |
無職 | 5名(1.0%) |
その他 | 3名(0.6%) |
会社役員 | 2名(0.4%) |
カードローン(キャッシング)利用時の職業でもっとも多いのは正社員という結果になりました。半数が正社員なので、他の職業とは明らかな違いがあります。
これは非常に納得できる結果です。
なぜならば、正社員はとても安定性が高い働き方なので、消費者金融や銀行からの信頼を得やすいからです。
一般的には個人事業主やフリーランスの方が金銭面で苦労していると感じられるかもしれませんが、こういった方々の中には、自ら進んで計画的に正社員の仕事を退職して独立した人も少なくありません。
そのため、収入が安定しないことがわかっているので、無理のない範囲で生活していると考えられるでしょう。
また、非正規雇用の場合は、そもそもカードローンの審査に通りにくいというネガティブな特徴もあります。
職業に男女の違いはある?
男性は「正社員」が166名「パート・アルバイト」が29名、「学生」が29名となっています。
一方女性は、「正社員」が83名、「パート・アルバイト」が60名、「派遣社員」が25名という結果になりました。
男性版:はじめてカードローン(キャッシング)でお金を借りた時の職業
職業 | 人数(割合) |
正社員 | 166名(60.6%) |
パート・アルバイト | 29名(10.6%) |
学生 | 29名(10.6%) |
契約社員 | 14名(5.1%) |
派遣社員 | 12名(4.4%) |
公務員 | 9名(3.3%) |
個人事業主(フリーランス含む) | 8名(2.9%) |
無職 | 3名(1.1%) |
会社役員 | 2名(0.7%) |
その他 | 2名(0.7%) |
女性版:はじめてカードローン(キャッシング)でお金を借りた時の職業
職業 | 人数(割合) |
正社員 | 83名(36.7%) |
パート・アルバイト | 60名(26.5%) |
派遣社員 | 25名(11.1%) |
学生 | 20名(8.8%) |
契約社員 | 15名(6.6%) |
専業主婦 | 10名(4.4%) |
個人事業主(フリーランス含む) | 8名(3.5%) |
公務員 | 2名(0.9%) |
無職 | 2名(0.9%) |
その他 | 1名(0.4%) |
男性の多くが正社員の方が借り入れを行なっているのに対して、女性は正社員が36.7%、パート・アルバイトの方も26.5%と分散が見られます。
カードローン利用者の性別と職業の相関関係も見えてきましたね。
5. カードローン(キャッシング)を利用した回数は?
回数 | 人数(割合) |
1回 | 160名(32.0%) |
2回 | 93名(18.6%) |
3回 | 50名(10.0%) |
4回 | 15名(3.0%) |
5回 | 31名(6.2%) |
6回 | 8名(1.6%) |
7回 | 2名(0.4%) |
8回 | 1名(0.2%) |
9回 | 2名(0.4%) |
10回以上 | 138名(27.6%) |
約3割の方が1回のみの借り入れで事なきを得ていますが、その次に多いのが「10回以上」の借り入れを行なっているケースです。
極端な違いが出てしまいました。
ここで気になるのが、2回以上借り入れを行なったことがある方は、
・同じ業者からお金を借りているのか?
・複数の業者からお金を借りている多重債務者なのか?
ということではないでしょうか。
6. カードローン(キャッシング)を利用した業者数は?
業者数 | 人数(割合) |
1社 | 314名(62.8%) |
2社 | 98名(19.6%) |
3社 | 39名(7.8%) |
4社 | 18名(3.6%) |
5社以上 | 31名(6.2%) |
金融業者の利用回数は「1社」がもっとも多いという結果になり、2社以上から借りている人とはっきりとした違いが出ました。
実際に金融業者からお金を借りたことがある人でも同じ業者から複数回借りているケースが多いと考えることができます。
ただし、借り入れ件数が少ないからといって、借り入れ合計額が少ないとは限りません。
7. カードローン(キャッシング)で累計いくら借りましたか?
累計借入額 | 人数(割合) |
5万円未満 | 48名(9.6%) |
5万円以上10万円未満 | 69名(13.8%) |
10万円以上20万円未満 | 57名(11.4%) |
20万円以上30万円未満 | 57名(11.4%) |
30万円以上50万円未満 | 75名(15.0%) |
50万円以上100万円未満 | 85名(17.0%) |
100万円以上200万円未満 | 60名(12.0%) |
200万円以上300万円未満 | 19名(3.8%) |
300万円以上400万円未満 | 14名(2.8%) |
400万円以上500万円未満 | 8名(1.6%) |
500万円以上600万円未満 | 4名(0.8%) |
600万円以上700万円未満 | 0名(0.0%) |
700万円以上800万円未満 | 0名(0.0%) |
800万円以上900万円未満 | 1名(0.2%) |
900万円以上1000万円未満 | 1名(0.2%) |
1000万円以上 | 2名(0.4%) |
貸金業者から借りられる金額は総量規制によって「年収の3分1以下」になり、銀行カードローンも年収の3分の1を目安にしているところが増えていて、どの金融機関も基本的に返済可能と思われる金額を融資しています。
借入額の合計は「50万円以上100万円未満」がもっとも多く、その次は「30万円以上50万円未満」、さらに「5万円以上10万円未満」と続いています。
ここで思い出してほしいのが、はじめてカードローン(キャッシング)でお金を借りた年齢は20代がもっとも多く、年収は100万円未満という事実です。
毎月の生活費も必要ですし、累計借入額が「50万円以上100万円未満」だとしても返済に充てられるお金は決して多くないため、借り入れ期間が長引くことも考えられます。
8. 借りたお金の使い道は?(複数回答可)
借りたお金の使い道 | 人数(割合) |
公共料金の支払い | 86名(9.1%) |
ギャンブル | 88名(9.3%) |
趣味・旅行・レジャー | 126名(13.4%) |
教育費 | 22名(2.3%) |
医療費 | 29名(3.1%) |
税金の支払い | 43名(4.6%) |
冠婚葬祭 | 40名(4.2%) |
欲しいものを買うため | 113名(12.0%) |
家賃の支払い | 53名(5.6%) |
携帯電話代 | 28名(3.0%) |
引越費用 | 25名(2.7%) |
生活費 | 180名(19.1%) |
投資 | 17名(1.8%) |
エステ | 6名(0.6%) |
キャバクラ | 2名(0.2%) |
他社返済のため | 46名(4.9%) |
その他 | 39名(4.1%) |
借りたお金の使い道としてもっとも多かったのが「生活費」で19.1%、次が「趣味・旅行・レジャー」で13.4%です。
この2つのお金の使い道には非常に大きな性質の違いがあります。
生活費としてお金を借りる必要があるケースでは、慢性的にお金に困っていることも想像できます。
そういった場合は、生活のため、そして借りたお金を返すために新たな借り入れが必要になることもあるでしょう。
毎月のお給料は安定していても、いつもお給料日前に生活資金を借りているような場合は、出費を見直したり、場合によっては公的手段を検討するなど、借り入れ以外の面からも検討すべきでしょう。
借りたお金の使い道 男性・女性の違いは?
借りたお金の使い道を性別で集計した結果がこちらです。
人数ごとに集計してみました。
男性が選択した借りたお金の使い道(複数選択可)
2位「趣味・旅行・レジャー」
3位「ギャンブル」
女性が選択した借りたお金の使い道(複数回答可)
1位「生活費」、2位「欲しいものを買うため」、3位「趣味・旅行・レジャー」となり、男性の3位だった「ギャンブル」は、女性では10位となっています。
性別によっても借りたお金の使い道は異なるようですが、どちらも生活費がもっとも多く、2位・3位は、言ってみれば自分のためにお金を使っているような印象です。
ただ、「欲しいもの」というのは「必要なもの」と言い換えることもできるので、必ずしも遊興費のためだけとは言えないでしょう。
女性の場合は、パート・アルバイトの方も26.5%と多くの方が借り入れを行なっています。
婚姻関係まで調査しみてれば、シングルマザーとして仕事・家事・育児に奮闘している女性もいらっしゃるかもしれませんね。
非正規で働く女性が生活費のためにお金を借りている割合も多いとなると、完済率も気になるところです。
9. 完済しましたか?
返済状況 | 人数(割合) |
完済した | 326名(65.2%) |
返済できなかった | 10名(2.0%) |
返済中 | 164名(32.8%) |
65.2%の方が借りたお金を完済していますが、500人中164人の方が現在も返済中と回答しています。
カードローンは、かなり多くの場合で最初から100万円以上など高額を借りることはできません。
今回の調査でも累計「50万円以上100万円未満」がもっとも多くなっています。
初回は多くても数十万円程度で、そこから返済を重ねて信用を積むことで徐々に借り入れ枠が多くなるのが一般的です。
現在も返済を続けている方も、最初は数万円〜数十万円の借り入れで、返済と追加融資を繰り返しながら今も返し続けていると考えることができます。
ところで、返済状況を男性・女性で比較した時に違いはあるのでしょうか?
男性の完済率は66.8%、女性の完済率は63.3%
●返済状況(男性)
返済状況 | 人数(割合) |
完済した | 183名(66.8%) |
返済できなかった | 4名(1.5%) |
返済中 | 87名(31.8%) |
●返済状況(女性)
返済状況 | 人数(割合) |
完済した | 143名(63.3%) |
返済できなかった | 6名(2.7%) |
返済中 | 77名(34.1%) |
収入や働き方に関係しているのかもしれませんが、完済率は男性の方が高いことがわかりました。
最初にもお伝えしたが、「お金を借りるのは男性が多い」などの固定観念はもはや過去のものと言えそうです。
10. またカードローン(キャッシング)を利用すると思いますか?
また利用する? | 人数(割合) |
また利用したい | 49名(9.8%) |
二度と利用する気はない | 194名(38.8%) |
必要があったら仕方ないので利用する | 257名(51.4%) |
「必要があったら仕方ないので利用する」という層だけでも半数以上になりますが、「また利用したい」と、ある意味積極的に考えている人も合わせると306名もの人がカードローン(キャッシング)の追加融資、再利用の可能性を考えているようです。
誰でも収入を増やすことはそう簡単ではありません。
そうなると、どうしてもお金が必要な時には「必要があったら仕方ないので利用する」という考え方になるのもやむを得ないのかもしれませんね。
11. 延滞や、自己破産や任意整理等の債務整理した経験がありますか?
債務整理の経験は? | 人数(割合) |
ない | 411名(82.2%) |
延滞の経験があるが債務整理はしていない | 54名(10.8%) |
債務整理をしたことがある | 35名(7.0%) |
自己破産や任意整理などを総合して「債務整理」と言いますが、この債務整理を行なったことがある、または延滞をしたことがありますか?という質問に対して、411名もの方が「ない」と回答しています。
もっとも多かった借り入れ額は「50万円以上100万円未満」で、その使用目的は「生活費」であったことから、非常に多くの方が必要に迫られてカードローンを利用していて、決して無鉄砲な借り入れをしているわけではないことになります。
また、欲しいものを買いたい、ギャンブルや旅行などでお金を使いたいという一定層の方も、返済はコツコツ行なっていて延滞しないように気をつけていると言えそうです。
500名のカードローン調査結果からわかること(まとめ)
カードローン(キャッシング)の審査通過は、安定継続した収入があればそこまで難しくありません。
もちろん、すでに複数から借り入れがある人やブラックリスト入りしている人は難しくなりますが、今回の500名アンケートでもっとも多い職業である「正社員」の方であれば、審査通過は決して高いハードルではないんです。
カードローンはお金を借りる時よりも、返す時の方が難しいものです。
「生活費」として必要に応じて借りる場合でも、本当に借りなければいけないお金なのか、借りる前に何かできることはないのかを考えてみるべきでしょう。
実際にお金を借りる前に、返済計画を必ず立てて計画通りに返済していくようにしましょう。
調査目的:カードローン利用者の属性・借りる理由・返済状況などを調べる
アンケート方式:選択式のWEBアンケート
調査媒体:クラウドワークス
有効回答数:500
調査期間:2020年4月27日・28日の2日間