もしも道端でお金を拾ったらどうする?【300名に調査】警察に届けずにもらった経験ありが約37%

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道、駅、電車の中、デパートのお手洗いなどで、お財布を拾った経験をしたことがある人もいるかもしれません。

そのお財布や入っていたお金、警察に届けましたか?
ラッキー!と思ってもらってしまいましたか?

今回のアンケートでは、もし道端でお金を拾ったら?という想定で、そのとき自分がとる行動や警察に届けた経験などを300名の方に答えてもらいました。


もくじ

あなたの年収を教えてください。

回答 割合(人数)
100万円未満 38.3%(115人)
100万円以上200万円未満 13.7%(41人)
200万円以上300万円未満 14.7%(44人)
300万円以上400万円未満 13.0%(39人)
400万円以上500万円未満 10.0%(30人)
500万円以上600万円未満 5.3%(16人)
600万円以上700万円未満 2.3%(7人)
700万円以上800万円未満 1.0%(3人)
800万円以上900万円未満 1.0%(3人)
900万円以上1000万円未満 0.7%(2人)

(N=300)
 

本アンケートの回答者の年収は、「100万円未満」が最も多く38.3%(115人)、続いて「200万円以上300万円未満」が14.7%(44人)、「100万円以上200万円未満」が13.7%(41人)となっています。

もしも道端で100円拾ったらどうしますか?

もしも道端で100円拾ったらどうしますか

回答 割合(人数)
もらってしまう 44.0%(132人)
警察に届ける 10.0%(30人)
拾わずにその場に置いておく 46.0%(138人)

(N=300)
 

まずはごく少額の「100円」を拾った場合の対応について伺いました。

結果は「もらってしまう」が44.0%(132人)、「拾わずにその場に置いておく」が46.0%(138人)で、ほぼ同じ割合になっています。

100円玉を拾って、もし目の前に自動販売機があったら飲み物をすぐに買ってしまうという人もいるかもしれませんね。

「警察に届ける」と回答した人は10.0%(30人) です。

本来は金額に関係なく警察に届けることが正解なのですが、警察に100円玉を持って行って、拾った場所や名前、連絡先を書いて・・・と労力を考えると、届けない人が多くなってしまうことも無理のないことかもしれません。

もしも道端で千円拾ったらどうしますか?

もしも道端で千円拾ったらどうしますか

回答 割合(人数)
もらってしまう 33.3%(100人)
警察に届ける 39.7%(119人)
拾わずにその場に置いておく 27.0%(81人)

(N=300)
 

続いて、少し金額が上がって「1,000円」を拾った場合の対応を聞いてみました。

回答は、「もらってしまう」が33.3%(100人)、「警察に届ける」が39.7%(119人)となり、警察に届けると回答した人が最も多い結果になりました。

「拾わずにその場に置いておく」と答えた人も決して少なくなく27.0%(81人)となっています。

社会のルールとしては100円でも届けるのが正解ですが、実際に届けるかどうかの判断は1,000円札からになってくると言えるかもしれません。

自分がお金を落とした立場として考えても、財布から100円を落としたとしても気がつかないかもしれませんが、1,000円ならとりあえず警察に相談してみようとする人も多いかもしれません。

拾ったお金を届けることはマナーではなくルールですし、困っている人がいると考えたらやはり警察に届けるべきですね。

もしも道端で1万円拾ったらどうしますか?

もしも道端で1万円拾ったらどうしますか

回答 割合(人数)
もらってしまう 22.3%(67人)
警察に届ける 66.3%(199人)
拾わずにその場に置いておく 11.3%(34人)

(N=300)
 

続いて、もっと高額の「1万円」を拾った場合の対応について伺いました。

1万円ともなると「警察に届ける」と回答した人が最も多く66.3%(199人)、「もらってしまう」が22.3%(67人)となりました。

自分が1万円を落としてしまった場合のことを考えると、警察に届けてもらえたらありがたいですよね。

「拾わずにその場に置いておく」と回答した人は11.3%(34人)でした。

持ち主が気が付いて取りに戻るかもしれませんし、1万円札が1枚だけ落ちていた場合を考えると、もしかしたらイタズラかもしれない・・・と感じることもあるかもしれません。

拾った状況によっては関わることに不安を感じて、そのままにしておくケースもあるのかもしれません。

もしも道端で10万円拾ったらどうしますか?

もしも道端で10万円拾ったらどうしますか

回答 割合(人数)
もらってしまう 7.0%(21人)
警察に届ける 89.7%(269人)
拾わずにその場に置いておく 3.3%(10人)

(N=300)
 

10万円を拾った場合の対応としては「警察に届ける」が圧倒的に多く89.7%(269人)、「もらってしまう」が7.0%(21人)、「拾わずにその場に置いておく」が3.3%(10人)となりました。

9割近い人が警察に届けると回答しています。10万円ともなると大金なので落とし主も困っているでしょうし、警察に届けなければいけないと使命感のようなものが生まれるのかもしれません。

また、拾ってしまったからには警察に届けないと自分が不利益を被るかもしれないととっさに判断して、とりあえず警察に届ける人もいるでしょう。

もしも道端で100万円拾ったらどうしますか?

もしも道端で100万円拾ったらどうしますか

回答 割合(人数)
もらってしまう 5.0%(15人)
警察に届ける 91.7%(275人)
拾わずにその場に置いておく 3.3%(10人)

(N=300)
 

100万円を拾うことなんてあるの??と思われるかもしれませんが、いつ自分が拾い主になるかわかりませんよ!

1980年4月25日には東京都銀座で1億円を拾った一般人がいますし、1989年には神奈川県川崎市高津区の竹やぶでも1億3,000万円の入ったバッグ、その5日後には9,000万円が入った紙袋が発見されています。

またこのような珍事が全国のどこかでおきるかもしれません。

さすがに100万円となると「警察に届ける」と回答した人が最も多く91.7%(275人)となりました。

金額を考えると、警察に届けることが当たり前で常識的なことと考える人も多いと思います。

また、警察に届けた場合、万が一落とし主が現れなかったら全額自分のものにすることもできますし、落とし主が現れた場合でも何割かを謝礼としてもらうこともできるので、届けることにもメリットがあると判断して持っていく人もいるかもしれません。

一方、「もらってしまう:5.0%(15人)」と「拾わずにその場に置いておく:3.3%(10人)」と答えた人に大きな差はありませんでした。

言うまでもありませんが、100万円を拾ってそのままもらってしまうのは良くありません。

ちなみに「拾わずにその場に置いておく」と回答した10人のうち9人は、10万円を見つけた場合も拾わずにその場に置いておくと回答しています。

少数派ですが、金額に関係なくそもそもお金を拾うことを避けたいと考える人も一定数いるのかもしれませんね。

ここまでの拾ったお金を「警察に届ける」or「もらってしまう・拾わない(届けない)」の金額別の割合は次のようになりました。

金額 警察に届ける もらってしまう・拾わない
100円 10% 90%
1,000円 39.7% 60.3人
1万円 66.3% 33.7%
10万円 89.7% 10.3%
100万円 91.7% 8.3%

 

金額が上がるほど「警察に届ける」と自己判断した人が明らかに多くなっています。

100円だったら9割の人が届けませんし、1,000円でもまだ届けない人のほうが多いです。

1万円になると届ける人のほうが圧倒的に多くなっています。

警察に届けなければいけないという良心や使命感は、金額が上がるにつれて湧きあがりやすい感情と言えるのかもしれません。

また、内緒で持って行ってしまった場合、バレてしまったときのリスクも金額の高さに比例するでしょう。そういう意味でも、金額が上がるほど警察に届ける人が増えるのも納得できるものがあります。

拾ったお金を届けずに、もらってしまったら犯罪になることを知っていましたか?

拾ったお金を届けずに、もらってしまったら犯罪になることを知っていましたか

回答 割合(人数)
知っている 84.0%(252人)
知らなかった 16.0%(48人)

(N=300)
 

刑法254条「遺失物等横領」では「遺失物、漂流物その他占有を離れた他人の物を横領した者は、一年以下の懲役又は十万円以下の罰金若しくは科料に処する。

引用:e-gov「刑法」

となっていて、お金でも落とし物でも、拾ったら速やかに警察に届けなければならないことになっています。

路上などで拾ったものは1週間以内に警察へ、お店、サービスエリア、駅などの施設で拾った場合はその施設に24時間以内に届ける必要があります。

拾ったお金を警察に届けずに自分のものにしてしまった場合は遺失物横領ということになり、1年以下の懲役または罰金または科料となります。

この、落とし物を届けないと拾った人が罪になることを「知っている」と回答した人は84.0%(252人)と非常に多かったです。

金額や内容に関わらず、本来は落とし物を拾ったら警察に届けなければならないことは改めて覚えておきましょう。

警察に届けて、一定期間持ち主が現れなかったら所有権を取得できる権利がある、つまりもらえる権利があることを知っていましたか?

警察に届けて、一定期間持ち主が現れなかったら所有権を取得できる権利がある、つまりもらえる権利があることを知っていましたか

回答 割合(人数)
知っている 92.3%(277人)
知らなかった 7.7%(23人)

(N=300)
 

拾ったお金をそのまま自分のものにしてしまうと罪になってしまいますが、きちんと警察に届ければご褒美をもらえることもあります。

落とし物を受理した警察は、遺失者がいないか調べたり拾われた日時などをホームページなどで広く発表して落とした人を探します。

この警察発表から3か月経っても落とし主が現れない場合、拾った人が所有権を取得することができて、拾ったお金を全額もらうことができるのです。

このことを「知っている」と答えた人は92.3%(277人)となり、ほとんどの人が認識しているようでした。

ちなみに前述の銀座で拾われた1億円についても旧遺失物法に基づいて6か月間(現在は3か月間)の届け出期間を設けられましたが落とし主は現れませんでした。

拾った人は1億円の所有権を得て全額受け取ることとなりました。

お金を拾って警察等に届け、持ち主が現れたら報労金(お礼:5%~20%)を請求できる権利があることを知っていましたか?

お金を拾って警察等に届け、持ち主が現れたら報労金(お礼:5%~20%)を請求できる権利があることを知っていましたか

回答 割合(人数)
知っている 74.7%(224人)
知らなかった 25.3%(76人)

(N=300)
 

届けたお金の持ち主が現れて無事に手元に戻った場合にもちゃんとご褒美があり、「報労金」として5%~20%を請求することができます。

駅やお店などの施設で拾った場合の報労金は拾い主と施設の折半になるので、2.5%~10%ずつ受け取ることができます。

この「請求する権利」について「知っている」と答えた人は74.7%(224人)、「知らなかった」人は25.3%(76人)になりました。

神奈川県川崎市高津区の竹やぶ2億円事件では所有者が名乗り出たため、拾得者2人に対してそれぞれ10%の報労金が支払われています。

報労金(お礼)をもらう権利を放棄することができます。あなたならどうしますか?

報労金(お礼)をもらう権利を放棄することができます。あなたならどうしますか

回答 割合(人数)
権利を放棄する 12.7%(38人)
報労金をもらう 27.3%(82人)
拾った金額による 60.0%(180人)

(N=300)
 

報労金もらう権利は放棄することも可能です。

お金を拾っても「権利を放棄する」と考えている人は「12.7%(38人)」、「報労金をもらう」と回答した人は「27.3%(82人)」、「拾った金額による」は60.0%(180人)となりました。

拾った金額によっては報労金を放棄することもあると回答している人が半数以上となりましたが、これは大金を拾ったならば報労金をもらうけど、少額であれば放棄するかもしれないと考えるのが自然でしょう。

1,000円を届けて100円もらうのもなんだか気が引けると言われたら確かにそうかも?と思えてきます。

また、拾った金額が大きい場合には別の心配があります。

個人情報の扱いに厳しくなった現代社会なら大金を拾っても実名報道されることはないかと思いますが、SNSで拡散されるなんてことがあったら怖いですよね。

金額次第ではお礼もいらないと考える気持ちもわかるような気もします。

あなたは実際にお金を拾って、警察や落ちていた施設の関係者、持ち主等に届けたことがありますか?

あなたは実際にお金を拾って、警察や落ちていた施設の関係者、持ち主等に届けたことがありますか

回答 割合(人数)
ある 49.7%(149人)
ない 50.3%(151人)

(N=300)
 

ここでは、実際にお金を拾って届けた経験があるかどうかを伺っています。

結果はほぼ同数で「ある」が49.7%(149人)、「ない」が50.3%(151人)となり、半数近い人が拾ったお金を届けたことがあると回答しています。

50円や100円くらいなら警察に届けるのが面倒と思っていても、施設内で拾ったお金なら店員さんにわたせば済むことなので、実際はきちんと届けているという人も多いのかもしれません。

あなたは実際にお金を拾って、もらってしまったことがありますか?

あなたは実際にお金を拾って、もらってしまったことがありますか

回答 割合(人数)
ある 37.0%(111人)
ない 63.0%(189人)

(N=300)
 

実際にお金を拾ったときにもらってしまったことがあるかどうかを伺いました。

「ある」と回答した人のほうが少なく37.0%(111人)、「ない」と答えた人が63.0%(189人)となりました。

もらってしまった経験がある人のほうが少ないことに安心します。

「拾ったお金はきちんと届けること」と教わった記憶がある人も多いと思いますが、100円や10円となると、すぐに使っちゃうという人もいるかもしれません。

自分がお金を落とした立場になって考えても、100円くらいで警察に駆け込むこともないから、届けなくても構わないんじゃ?と思えるかもしれません。

しかし、金額に関係なくお金を拾って勝手に自分のものにした場合、思わぬところからバレてしまうこともあります。

こちらも実際にあったことですが、2012年9月に20代の教諭が3,000円を路上で拾ったことを自分のFacebookに書き込むということがありました。

書き込みの内容は「3,000円拾いました。大切に使います」というもので、それから2年近く経った2014年7月に書き込みを見た人から新潟県教育委員会にこの件について通報があり、実際に該当する書き込みが発見されたことからこの教諭は教育委員会より戒告処分とされたのです。

拾ったお金は警察に届けましょうと子供に教えている立場の教諭がネコババして、さらにSNSに投稿したということであきれてしまうケースです。

ごくごく普通に考えて、自分がお金を落として困ったときに無事に戻ってきたら嬉しいですよね。

拾ったお金を届けるということはマナーではなく社会のルールですし、たとえ法律で決められていなかったとしても落とした人が困らないように、拾ったお金は当たり前に届ける優しい気持ちを忘れないでいたいですね。

<アンケート調査の概要>
アンケート方式:選択式のWEBアンケート
調査媒体:クラウドワークス
https://crowdworks.jp/
有効回答数:300
調査期間:2022年7月12日の1日間

このサイトの監修者

この記事の監修者 このサイトの監修者は、株式会社タンタカの代表取締役「丹野貴浩(⇒プロフィールはこちら)」で、簿記1級の資格を持ち、10年以上、クレジットカードやローンなど金融系のWEBメディアを運営・管理している実績があります。

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