整理屋とは?詐欺に合わないために手口を解説

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整理屋とは?詐欺に合わないために手口を解説
突然ですが、闇金や悪質な貸金業者が行っている「整理屋」をご存知でしょうか。

整理屋にうっかり騙されてしまうと借金が増えてしまう怖い詐欺なので、ぜひ手口と対策を知っておいてください。


もくじ

整理屋とは?

整理屋とは
借金問題で困っていて、債務整理について少しでも調べたことがある人は、「債務整理をすれば借金を減額または免責にできる」ということはご存知かと思います。

でも、多くの人が次に直面するのが、
「債務整理はお金がかかるみたいだから少しでも安い事務所に相談したい」
「債務整理を任せたいけど、誰に依頼すれば良いか見当もつかない」
「良さげなところがあったら教えて欲しい」
といったような、一歩を踏み出すための壁です。

そんな時に、「弁護士に直接依頼するよりも安く債務整理ができる方法がありますよ」と言われたら興味を持ってしまうのではないでしょうか。

しかし、これこそが整理屋の手口で金融庁でも注意喚起しています。。

整理屋は、借金の返済に困っている人に対して、「○○弁護士と提携しているので安く債務整理を請け負います」などと言って騙してお金を取ろうとしてくるのです。

債務整理の他にも、
「借金を一本化しませんか?今後の返済が楽になりますよ」
「投資詐欺の被害を取り戻しませんか?」
などと、トラブルの解決を斡旋するフリをして、お金を巻き上げようとする整理屋もいるようです。

借金の返済に追われてもうどうにもならず債務整理したいけど、どこに相談をすれば良いか検討もつかないような時に「安く手続きができますよ」と言われたら「話だけでも聞いてみるか・・・」となってしまう人も実際にいるでしょう。

こういう人を狙ってお金を騙し取ろうとするのが整理屋の手口なのです。

整理屋の手口

整理屋の手口
整理屋の手口を知っておきましょう。

返済の代行を申し出てくる

この返済代行は整理屋がよく行ってくる手口になります。

例えば、毎月12万円を複数の消費者金融に返済しているとします。この人に対して、「うちから返済をすれば、毎月8万円ずつの返済で良くなりますよ」などと言ってくるのです。

12万円が8万円になるなら飛びつきたくなるのが人間ですが、整理屋に入金をしても、債権者に返済されることはなく、お金はそのまま持ち逃げされてしまいます。

もっと賢い整理屋は、別の手口も使ってきます。

債権者は返済が1日でも遅れると債務者に連絡をとってくるので、返済が行われないと詐欺であることがすぐに債務者にバレてしまいます。

そこで、毎月利息分だけを返済して、債権者から債務者に連絡が行かないようするなど、できるだけお金をむしりとれる期間を長くしようとしてくるのです。

さらに悪質な整理屋では、弁護士を装って債権者に受任通知を送るところもあります。

受任通知とは、債務者が弁護士に債務整理を委任したことを知らせる通知になります。

受任通知を受け取った債権者はそれ以降債務者に直接連絡をしたり取り立てを行うことが法的に禁止されています。

この制度を逆手に取って、債権者から債務者に直接連絡をさせないために偽の受任通知を送りつけるのです。

弁護士・司法書士を斡旋してくる

これは紹介屋とも呼ばれている手口ですが、「うちから紹介する弁護士なら他社よりも安く債務整理ができますよ」「債務整理に強い弁護士さんに話をつけておきました」などと言って、手数料を要求してきます。

これも悪質業者の常套手段です。

実際には整理屋と弁護士には繋がりはなく、勝手に提携していると言って本来は不要な紹介料や手数料を払わせようとするのです。

債務整理を行う際に、弁護士・司法書士に紹介料や手数料を支払う必要は一切ありません。

お金に困って藁にもすがる思いの人を地獄に落とすような行為をするのが整理屋なので、甘い話を聞いた時こそ冷静に考えてくださいね。

過払い金を持ち逃げされる

これも非常に悪質なケースですが、実際に弁護士・司法書士と整理屋が繋がっていると、別の金銭的被害が発生してしまうこともあります。

⇒弁護士と闇金がグルになって騙す?悪徳法律家の見分け方

整理屋などの悪質業者と繋がっている弁護士のことを提携弁護士と言うのですが、この提携弁護士が実際に借金の調査をして、過払い金があることが発覚することもあります。

「良かったですね!過払い金返還請求をすれば、借金も無くなりますしお金も戻ってきますよ」と言われて、提携弁護士に過払い金返還請求を依頼してしまうと、戻ってきた過払い金は持ち逃げされてしまいます。

または、本来支払う必要がない多額の費用を取られ、受け取る過払い金が少なくなってしまいます。

弁護士・司法書士が絡んでここまで悪質な手口を行うケースは滅多にないかと思いますが、過払い金返還請求も信頼できる専門家に相談してください。

整理屋はどうやって集客をするの?

「債務整理を依頼したい弁護士・司法書士が整理屋だったらどうしよう・・・」と不安に感じている人もいるかもしれませんが、まず当サイトでご紹介している専門家でしたら整理屋である可能性はありません。

もし、ご自分がネットで見つけた弁護士・司法書士に不安がある、相談してみたけど疑問が残るようでしたら、ここでご紹介する整理屋の集客の手口も確認しておいてください。

集客の手口:ネット広告で利用者を募集している

近年多いのは、インターネットやSNSを使った集客手口です。
「国民借金整理センター」
「日本救済センター」
「債務整理相談センター」
「借金の相談窓口」
などのいかにも良心的なサービスであるかのような名称でサイトを立ち上げて、借金問題で困っている人からのアクセスを待っているのです。

また、SNSのDMでコンタクトを取ってくる整理屋もいます。

例えば、Twitterで「借金返済が苦しい〜。どこかいい相談先知らない?」とつぶやくとDMで連絡してくるのです。

Yahoo!知恵袋などの相談掲示板に親切に回答するふりをして、整理屋に誘導しているケースもあります。

「連絡して話を聞くだけならいいだろう」と思っていると、悪質業者に個人情報を渡すことになりかねません。少しでも怪しいと思ったら連絡するのは避けてください。

集客の手口:チラシ・DMを送ってくる

「あなたの借金がゼロになります」
「ブラックリストでも格安で債務整理可能」
「債務整理に強い弁護士があなたの力になります」

などとそれらしい文言が書かれたチラシがポスティングされていたら、それは整理屋です。
最近は利用者も減っていますが、以前は電話ボックスにもよく整理屋のチラシが貼られていました。

こういったチラシもすぐに破棄してしまってください。

整理屋の被害にあうとどうなるの?

整理屋の被害にあうと「借金が増えてしまう」「二次被害にあう可能性も」
整理屋の手口に引っかかってしまい、詐欺被害にあってしまうとどのような結果になるのでしょうか?

借金が減るどころか増えてしまいます

整理屋はあなたの借金を減らすどころか、どうにかして1円でも多くのお金をむしり取ろうと考えています。あらゆる方法を使ってお金を払わせようとするでしょう。

よくあるケースが、「うちから返済をすれば返済負担が減ります」などと言って、整理屋を介して返済をさせようとする「代理返済」を持ちかけることです。

借金問題にあまり詳しくない人であれば「うちは○○消費者金融と提携していますので、支払額が安くなるんですよ」と言われたら信じてしまうこともあるでしょう。

お金を整理屋に渡しても債権者に支払われることはありません。

お金を持ち逃げされるだけでなく、返済が遅れてしまうので利息が増えてしまいます。

なお、弁護士・司法書士が債務者の返済代行を行うことは実際にあります。

それは通常は債務整理をした後のみとなり、また、弁護士・司法書士が代行で支払ったからいって利息や元金が減額されることは絶対にありません。

整理屋の口車に乗ってはいけません。

二次被害にあう可能性も高いです

整理屋を利用したことで、さらに被害にあってしまうこともあります。

例えば、クレジットカードの現金化です。

⇒クレジットカードの現金化とは?違法?業者は安全?リスクも解説

とてもお金に困っている時に、「ところで、クレジットカードをお持ちでしたら、すぐに現金に変えることができますよ」と言われたら、興味を持つ人もいるでしょう。

これはクレジットカードの現金化と呼ばれている手口で、クレジットカード会社から禁止されている行為です。

一般的なクレジットカード現金化の手口としては、まず相談者は整理屋から紹介されたお店で何の価値もないものを購入させられます。

おもちゃの指輪を30,000円で購入したとします。

この時の支払いはクレジットカードで行いますので、現金がなくても購入することができます。

この指輪を、整理屋と提携している別の店で売却して12,000円を手に入れたとします。

相談者さんは12,000円を即金で手に入れることができたので、一見ありがたいと感じるかもしれませんが、翌月には30,000円のクレジットカード利用代金を返済しなければいけませんし、悪質業者にも儲けさせていることになってしまいます。

または、新幹線の回数券などをクレジットカードで購入させて、金券ショップで売却させて、高い手数料を取るような手口もあります。

後から苦しくなるのは自分なので、お金に困っていても絶対にこの手口に乗ってはいけません。

整理屋に騙されないようにするには?

まず、絶対に覚えておきたいのが、債務整理の相談をすべき相手は弁護士・司法書士です。

法律家以外の業者が「うちなら他社よりも安く債務整理ができます」などと言ってきたらその時点で疑わしいのです。

口コミをチェックする

厳しい話になりますが、整理屋の手口に引っかかりやすい人は、信頼できる弁護士・司法書士を自分で探す余裕がなく、話につい乗ってしまう人です。

ホームページに「国民借金相談センター」などの名称があったとき、しっかり調べずに「国の運営サイトっぽいから安心できそう」と飛びついてしまったら整理屋の思うツボです。

整理屋のような悪質業者は、善良な市民がいかにも信用しそうなサイトを用意して蟻地獄のようにアクセスを待っているのです。

気になるサービスを見つけても内容を鵜呑みにせずに、必ず口コミや評判をチェックしてみてください。

債務整理は弁護士・司法書士に直接依頼する

債務者の代わりに債務整理の手続きを行うことができるのは弁護士・司法書士です。

そのため、他の一般業者に仲介を依頼するメリットはありません。

整理屋を利用したことで実際に債務整理に成功したとしても、弁護士・司法書士に直接依頼をした方が安い金額で手続きができることは間違いないのです。

債務整理を行うには、手続きを担当してくれる弁護士・司法書士と面談をすることが義務づけられていますので、最寄りの専門家をインターネットで探して、直接問い合わせてみると良いでしょう。

なお、正規の登録をしている弁護士・司法書士は、インターネットで確認することができます。

▼弁護士の登録を確認する
⇒日本弁護士連合会 弁護士検索

▼司法書士の登録を確認する
⇒日本司法書士連合会 司法書士検索

SNS、貸金業者の斡旋を信用しない

SNSのDMでコンタクトを取ってきたり、今お金を借りている貸金業者が紹介してくる業者は非常に怪しいと言えます。

あなたにお金を貸している貸金業者が、あなたの借金を心から心配して債務整理を斡旋してくるはずはないですよね。

不透明な業者が直接あなたに「債務整理しませんか?」と言ってくることには、必ずウラがあるのです。

整理屋詐欺に引っかかったかもしれない!どうすればいい?

債務整理を依頼した相手が整理屋だったかもしれない・・・という時にできることはあるのでしょうか?

身に危険を感じたら迷わず警察に相談を

滅多にないことかと思いますが、もしも整理屋から脅迫まがいの対応をされていたり、暴力行為があった場合は、すぐに警察に相談してください。

緊急時は110番、緊急性は低いけど警察に相談したいという時は、最寄りの警察署の生活安全課に問い合わせてみてください。

その際、整理屋から受け取った資料や契約書、SNSのやりとりの履歴など、整理屋の実態がわかるものは全て持参すると良いでしょう。

⇒警察に闇金相談すれば逮捕してくれる?守ってくれる?

闇金対応に強い弁護士・司法書士に相談する

整理屋から早くお金を払うようにしつこい催促を受けている場合や、何度も連絡をしてくる悪質な行為に困っているようであれば、闇金対応に強い弁護士・司法書士に相談するという方法もあります。

闇金に強い弁護士・司法書士であれば、整理屋に対して法的な対応で解決してくれるので、これ以降しつこく連絡をしてきたり支払いを要求するようなこともなくなるでしょう。

整理屋に騙されて支払ったお金を取り戻したいという場合も、弁護士・司法書士に相談してください。

⇒闇金問題を専門家に相談して嫌がらせストップ!費用・流れ・必要書類

債務整理について改めて検討する

消費者金融からの借り入れやカードローンなどで借金を抱えていて、支払いに困っているなら、やはり弁護士・司法書士に相談すべきです。

債務整理の手続きを代行できるのは法律家なので、あなたの整理屋の被害回復だけでなく、借金問題の相談にも乗ってくれるはずです。

闇金対応の相談、債務整理相談は、全国の弁護士・司法書士が無料で受け付けていますので、問い合わせてみると良いでしょう。

整理屋には注意しましょう(まとめ)

整理屋は借金の返済に困っている人を虎視眈々と狙っています。

表向きは「借金で困っている人を助けたい」という雰囲気を出してきますが、その実態は人の弱みに付け込んで荒稼ぎしようとする悪質な業者です。

そもそも債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)は、あなたと弁護士または司法書士が行うべき手続きで、「国民救済センター」などの不透明な一般業者が介入する必要は全くないのです。

整理屋に騙されて借金が増えてしまうようなことがないように、「他社よりも安く債務整理ができます」などと甘いささやきがあった時こそ落ち着いて十分に注意をしてください。


 

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この記事の監修者

この記事の監修者 この記事の監修者は、株式会社タンタカの代表取締役「丹野貴浩(⇒プロフィールはこちら)」で、簿記1級の資格を持ち、10年以上、クレジットカードやローンなど金融系のWEBメディアを運営・管理している実績があります。
   

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